Google広告カスタムアフィニティカテゴリで見込み客にだけに広告配信ができる?

  • 2015.7.7
  • 2019.6.13
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Google広告のディスプレイネットワーク広告で使用できる「カスタムアフィニティカテゴリ」について解説します。

Google広告のディスプレイネットワーク広告で使用できる「カスタムアフィニティカテゴリ」について解説します。

今までのアフィニティカテゴリ

「アフィニティ」とは「親密な関係、類似性」といった意味があり従来のカテゴリより更に細かくカテゴリを分けたものです。

今までのアフィニティカテゴリは、認知施策に有効だと特に言われていました。 ですが、配信先リストには結構癖があるんです、(○○愛好家、探検家) 例えばスポーツ用品店がゴルフ用品のセールで広告を出したい場合カテゴリから「ゴルフファン」を選択することでスポーツの中でもゴルフに興味があるユーザーだけに絞り込む事が可能なのですが・・・

ここで注意していただきたいのが現段階でシステムがどのような判断で「このユーザーは○○マニア」「このユーザーは○○ファン」と振り分けを行っているかという部分や、従来のカテゴリと似たようなものもあり、それをどのように分けているのかなどそのあたりはサポート側でもまだ把握しきれていないようでまだまだ未知な部分も多い機能でした。

いまいちアフィニティカテゴリーがよくわからない!という方はこちらから↓

進化したカスタムアフィニティカテゴリが優秀!

広告の配信方法自体は以前からあるアフィニティカテゴリと同様で、ユーザーの興味関心と連動した配信方法となっています。広告配信の仕組み自体も通常のインタレストカテゴリ配信と同様です。

ユーザーが訪問したサイトのジャンルや最後のアクセスからの経過時間、アクセスの頻度などからユーザーの興味関心をシステムが判断し、設定したカテゴリに興味関心を示すとされるユーザーに広告配信を行います。

仕組みは同じ。では、従来のアフィニティカテゴリよるどうすごいのか? アフィニティカテゴリでは「アウトドア愛好家」といったカテゴリや「スポーツファン」などターゲットの範囲が広く、ピンポイントでの使用がしずらい面がありました。

しかし、カスタムアフィニティカテゴリはその名の通り自身でアフィニティカテゴリをカスタムすることが可能になったのです。

キーワードを入力して自由形式で興味 / 関心を作成する URL を指定して特定の興味 / 関心を抽出する

  それによりアフィニティカテゴリでは広かったターゲティングの範囲を、任意で絞り込めるようになったため自由度が格段にアップしました。

活用すれば高コスパでCVがアップする?!

この世の中、自分に関係のない情報も当たり前のように飛び交っています。しかし、自分に入ってくるものは自分に何か興味や関心のあるもののみ!!!

もしあなたが広告を配信してCV(なんらかのアクション=商品購入、会員登録、問い合わせ)が欲しいと思ったとしても、まったくその商品に全く興味のない人に広告を配信しても、「広告費をどぶに捨てる」ということと一緒。見てくれないのは配信してないのと同じ・・・そんなのもったいない!

人間に例えたとしても一緒のことが言えます。こちら側が好きでアピールをしつづけていてもこちらに関心がない相手では、嫌がられてしまうだけなのです。嫌がられるだけならまだしも、ストーカーと言われて通報されてしまうなんてことも・・・ だからこそ、もし早く彼女がほしいなら付き合ってくれる可能性がある人をマークして彼女をさくっとゲットしたいですよね。自分に少しでも興味のある人なら、成功(CV獲得)する確率は高くなるのは必然です!! だからこそ、従来のターゲティングではなく買ってくれる可能性が高い見込み客に配信できるカスタムアフィニティカテゴリがおすすめです!

どういう時にカスタムアフィニティカテゴリが有効なの?

新規顧客獲得したい

基本的な使い方として、広告主様のLPや主要となるキーワードを入力し、その商品・サービスに興味のあるユーザーに対して広告を表示し、認知度の向上を図ることが可能な為、新規顧客獲得にはもってこいです。

アフィニティカテゴリではカバーしきれていない、ニッチなカテゴリのプロダクト、サービスでもカテゴリを生成し興味関心のあるユーザー層にアピールし認知度を高めることも可能になります。 また、見込み顧客が利用すると予想される口コミサイトや比較サイトのURLを指定し配信を行うことも有効になります。

ブランドの認知策として、商品の金額や詳細をクリエイティブとして配信するよりも、商品全体をイメージできるバナーを使用すると効果的なんです!

購買意欲の強いユーザーにアプローチしたい

カスタムアフィニティカテゴリを使用すると自社の商品・サービスに興味関心が強いユーザーに対してアプローチ可能です。アフィニティカテゴリでは広い範囲でしか設定できなかったカテゴリがもう一歩細分化されたカテゴリで設定できるのです。

例えば、ペット商品を売りたい場合、アフィニティカテゴリの「ペット愛好家」というカテゴリでは1週間の推定表示回数が約5,000~1億回という非常に大きな枠でしか設定することができず、ピンポイントでの活用が難しくありました。

これらのカテゴリで、ペット商品を買いたいと必ずしもその場で思っている人はあまりいないように思えます。

そこでカスタムアフィニティカテゴリにペット商品を売っているサイトのURLを入力すると、「ペット商品」などのトピックのサイトにアクセスしたことのあるユーザーなど関連度の高いアフィニティカテゴリが生成されました。Cookieの数も3500万~4000万と絞り込んで配信することが可能になります。

このように見込みユーザーに対してより注力してアプローチを行うことができます。興味関心の薄い層への配信を抑制し、CPAを抑えることも期待できます。

競合に興味関心のあるユーザーにアプローチ

競合のURLやブランド名を設定することで、競合サイトを訪れたユーザーや競合サイト訪問ユーザーに類似する行動をとっているユーザー、あるいは競合のサイトに興味・関心があるユーザーにアプローチをすることができます。

これらの競合の商品・サービスに興味を持っている、あるいは比較検討しているユーザーに対して競合に自社だけの強みをクリエイティブとして配信することでCVの獲得を期待することができます。

気になる設定法は実はカンタン

設定方法は簡単です。

①キャンペーン、広告グループ、広告を通常通り設定 配信したい広告設定をターゲティング無しの状態で良いので、通常通り作成してください。

②オーディエンスを選択 カスタムアフィニティはオーディエンスから設定します。対象のキャンペーン、広告グループと選択した後、オーディエンスを選択。そして鉛筆マーククリックし、オーディエンスを編集をおしてください。

③ターゲティングを選択し「閲覧」をクリック ここで注意したいのが、ターゲティングとモニタリングのチェックボックスで、必ずターゲティングを選択してください。 その上で下段の検索ボックスで「閲覧」を選択すると、カスタムアフィニティを追加することができます。

④オーディエンス名、アフィニティカテゴリ、URLを選択 あとは、カスタムアフィニティとして導入したいアフィニティカテゴリとURLを選択すれば、設定完了です。

もっと効果がでるワンポイント!

入力に関しては10個以上の情報入力が推奨されており、それに満たない場合には「ターゲットとなる興味関心から外れたユーザーに広告表示の可能性があります」とアラートが出るようになっていますが保存は可能となっています。

そして入力する情報に関しても、バラバラのテーマで設定をしてしまうとターゲティング機能が上手く働かない可能性があるため、ある程度統一して設定を行うことをおすすめします。名前や説明などは上記のテーマごとに記入しおくことでカテゴリの管理がしやすくなるでしょう。

上記がカスタムアフィニティカテゴリの作成例ですが、情報を入力していくと、Cookieの数、年齢、性別や子供の有無などの情報がデモグラフィックで表示されるようになっています。

Cookieの数などを参考にボリュームを減らしすぎて広告の配信量が少なくなり過ぎないよう設定をしていくことがポイントです。情報入力が終わったら保存をして設定完了です。保存したカスタムアフィニティカテゴリは先ほどのターゲティング項目の選択画面で、「アフィニティカテゴリ」の下に追加されるので、そのほかのグループになどに適用することも可能となります。

これを押さえればもう完璧!設定の注意点

1.キーワードは10個以上設定する

10個以下の場合ターゲットとなる興味・関心の分野から外れたユーザーに工期億が配信される可能性があります!テーマを統一してキーワードを設定することでターゲティングの精度が高まります。

2.複数のURLを指定する

URLは1つではなく、複数設定しましょう!その際、ターゲティングの精度を高めるためそれぞれのページに共通したカテゴリに関心のあるユーザーに優先的に広告を配信すること、ページ内の文字情報を読み取り興味関心のカテゴリが生成されるので、文字情報が多いページのURLを指定することがおすすめです!

複数の共通したカテゴリを持つページのURL、キーワードを指定することがカスタムアフィニティカテゴリを作成するポイントとなります。

カスタムアフィニティとカスタムインテントの違い

Google広告では2017年11月にカスタムアフィニティとは異なるカスタムインテントという機能が追加されました。カスタムアフィニティでは、アフィニティカテゴリ、URLを指定して、カスタムしたカテゴリを作成する形でした。

一方でカスタムインテントでは、キーワード、URLを指定してカスタムしたカテゴリを作成することができます。

これまで自社のサービスや商品にあったアフィニティカテゴリがない…という方もきっといたはずです。しかし、カスタムインテントの登場で「キーワード」を指定することができるようになったため、カスタムアフィニティよりも制度が高いターゲティングが可能となりました。

カスタムアフィニティとカスタムインテントの違いをまとめると…

・カスタムアフィニティ

興味関心、URL(場所、アプリ)でカスタマイズしたカテゴリを作成できる

・カスタムインテント

キーワード、URLでカスタマイズしたカテゴリを作成できる

自動プレースメントで設定していたキーワードを元にカスタムインテントを作成すれば良いので、より簡単にカスタマイズしたカテゴリを作成できるということです。

カスタムインテントでは競合ターゲティングが可能

自社の商品やサービスに対して、必ず競合がいるはずです。カスタムアフィニティではURLのみのターゲティングしかできませんでしたが、カスタムインテントであれば競合商品のキーワードそのものを、設定することが可能です。

カスタムインテントを設定するポイントとしては、キーワードだけでなくURLも必ず含めることと、自社商品と他社商品のキーワードも必ず設定しておきましょう。

適切なターゲットに適切な配信!

ディスプレイ広告での効果が低いと悩んでいるかたは一度カスタムアフィニティカテゴリを試してみてください。もしかすると、今までは適切なユーザーに届いていなかったかもしれません。

さらに、

1.新規顧客の開拓したい

2.購買意欲の強いユーザーにアプローチしたい

3.競合に興味関心のあるユーザーにアプローチしたい

そう思っているかたにもおすすめです。 カスタムアフィニティカテゴリを使用することで、より詳細なカテゴリやニッチなカテゴリへの配信を行うことができ、目的達成への可能性が広がります。

どの段階のユーザーにアプローチし、どのような行動を期待するのか計画を立て運用を行っていくことが重要となります! このように自由度の高い設定で広告が配信を行うことができるので、是非あなたのアカウントでも様々な設定でテストしてみてはいかがでしょうか?

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山屋 竜之介

デジタルアスリート入社後、半年間、リスティング広告を始めとした10種類以上の広告媒体の知識を学び、運用を実施。業界問わず様々な案件の効果改善に努める。 その後大手広告代理店にて、テレビ局などのクライアントを対象とした案件にて広告運用を実施。自社と他社での広告運用経験を活かし、現在は主に自社サイトやメディアの管理、記事作成などのコンテンツ制作を担当している。

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