【レポート】PPC広告の情報収集にロンドンに行ってみた。

  • 2018.11.7
  • 5,531 Views

リスティング広告などWebマーケティングでは、日々の情報収集が非常に重要です。

今成功している方法も1年後はだめになるかもしれない、大きなトレンドが来るかも知れない、新しいサービスやツールがリリースされるかもしれない・・・
広告運用者の方やマーケターの方は、日々そうしてネットからの情報収集や、仲間との情報交換をされていると思います。

しかし、海外の広告事情まで把握できている人は少ないのではないでしょうか。

今回、リスティングプラスではPPC広告の情報収集のために、ロンドンで開かれたPPC広告の世界的なカンファレンスに参加してきました。
カンファレンスの内容や雰囲気、また海外におけるPPC広告に初めてダイレクトに触れて、色々と感じたことがあるのでレポートしたいと思います!

HERO CONFとは

今回私が参加したHERO CONFとは、毎年アメリカやヨーロッパの都市で行われている、PPC広告のカンファレンスです。
主催は、アメリカ有数のPPC広告に関するメディアである、PPC HEROを運営する、Hanapin Marketing(ハナピン マーケティング)です。

今もPPC広告のトレンドをリードしているのはアメリカであり、このカンファレンスもアメリカで行われることが多いのですが、今回はその最新ノウハウをヨーロッパにも届けるべくロンドンでの開催(2018.10.24~25)となりました。
スピーカーもアメリカからの参加が多く、半分以上がアメリカからでした。

カンファレンス自体については、音楽フェスをイメージしていただければわかりやすいかと思うのですが、200人程度の会場から50人程度の会場までいくつもの会場があり、そこで同時進行でいくつもの講演やワークショップが行われています。

今回このカンファレンスに参加したのは、グーグル アドワーズ ラボの鷲見貴人さん(写真右)と、リスティングプラスのチーフコンサルタントである岡田(写真中央)と私、門倉(写真左)の3人です。

鷲見さん以外はそもそも海外に慣れていないので、非常にドキドキしました!

HERO CONF参加の目的

今回の目的は、

・PPC広告など海外のやり方で参考になる情報を探す。
・海外で使っているツールのリサーチ+使えそうなら導入したい
・日本でPPCのイベントをやる時に呼びたいスピーカーを見つける

 
といったものです。

「Googleを信用していない」と言う衝撃

今回一番驚き、自分たちとの違いを感じたのは、海外の運用者が「あまりGoogleを信用していない」という点でした。

ある講義に参加した時のことです。その講義ではGoogleが推奨する方法とは真逆の事を言っていました。

キーワードの設定についてなのですが、キーワードをある程度入れた後は部分一致の拡張に頼るのでは無く、獲得したキーワードは5キーワードの複合語も設定するのだと話していました。
しかしGoogleが勧める「アカウントのシンプル化」と反対の内容に違和感を持っているのは、自分たちだけのようでした。他の人は、当然のように聞いているのです。

その後、スピーカーに質問をしにいき話をしていたのですが、その時に海外の運用者は基本的に「Googleを信用していない」と気づきました。
これは自分には衝撃的でした。

彼らはアカウントをカスタマイズして、スクリプトを組んで自動でキーワードの追加と除外を行うそうです。
CSVで出してもすべてのクエリの80%しか対応できないけど、自分たちでスクリプトを組んだら95%以上のクエリに対応できる。
5語複合のキーワードまでクエリを追加しており、20インプレッション、5クリック、2コンバージョンはキーワードとして追加対象になるとの事でした。

1万ドルで2,500キーワード・・・広告費(ドル)の4分の1はキーワードを設定するそうです。約100万円の広告費に2,500キーワード・・・とにかく、これまでの自分の考え方とは全く違ったフローでした。

これまで、Googleがシンプルなアカウント構造がいいというからそうなんだろうという感じで、素直にGoogleの言う通りに運用を行っていました。

おそらくは多くの広告運用者が同じようにしていて、それにより広告運用の成果に差がつきにくくなっているというのが現状だと思います。

その点、彼らは違いました。
もちろんGoogleが作ったシステムやツールの中で広告運用をするわけですから、きちんとGoogleからの情報は確認・理解しています。

しかし、「本当にそれが一番効果的なのか」は自分で検証・判断するという考えでした。

なので、話を聞いていても「そこまでするの?」というくらい細かく複雑なアカウントの構成になっていたりします。

システムやツールについては深く理解するけど、それを使って最も成果を出せる方法は自分で見つけ出すのであって、いきなりGoogleの言う通りにする、そうしていればいいという考えはありませんでした。
運用に対するスタンスの違いを感じて衝撃だったし、自分を省みた瞬間でした。

自動化についても、分析用のデータを取るためには活用していますが、分析自体は自分で時間を使ってしっかりやる。
ターゲティングやオーディエンス、クエリの調整を非常に細かくやっている印象でした。

一番人気のあったコンテンツは

さまざまな講演・ワークショップが行われた今回のカンファレンスですが、最も参加者の関心が高かったのはAIの広告運用への活用で、参加者の70%が興味を示していました。

その次に人気だったコンテンツが私には意外だったのですが、音声検索(ボイスサーチ)に関する講演でした。
日本では音声検索はあまり使われていない印象だったのですが、海外では需要が高まり専門の広告代理店もあるとのことです。

私なんかは街中でスマホに向かって話しかけるのは、ちょっと恥ずかしい気もするのですが、向こうの人はハンズフリーで電話するのも平気な人が多いですし、自分の話している内容が誰に聞かれても平気なのかもしれません。

参加者が選んだべストコンテンツは上で紹介した、
Automating search query processing : from simple tactics to machine learning approaches
でした!

他にも2日間に渡りたくさんの講演・ワークショップに参加し、日本では感じられない驚きにいくつも出会うことが出来ました。
内容を書くことは出来ないので、参加した講演のタイトルだけ、まとめておきます。

・How to supercharge your PPC career
・Why You Should (Not) be using automated bidding strategies
・Set your metrics in motion with Facebook and Instagram video ads
・Automating search query processing : from simple tactics to machine learning approaches
・AI is smarter than you – adapting your retail strategy to keep up
・The PPC expert’s AI handbook
・Beyond the keyword : audience targeting for search
・What we can learn from award winning Paid search campaigns in US and Europe in 2018
・Funnel Vision : Using social to drive eCom performance
・Optimize for Voice search and virtual assistant
・Using creativity in advertising to stay ahead

 
講演のタイトルから、向こうでどんなことが話題になっているか感じていただければと思います!

次回のチケットを賭けたじゃんけんの結果

実はこのカンファレンスの最後に、思わぬ展開がありました。

最後に「今回、一番遠くから来た人に次回の参加チケットをプレゼントする」ということになったのです!

自分たちが一番だろうとはりきって「ジャパン、ジャパン!」と手を上げたのですが、そこになぜか「シベリアから来た!」というグループが参戦。
シベリアなら北から回って来たらすぐだし結構近いと思うのですが、向こうの人はそんなことはわからなかったのか、結局じゃんけんで勝負を決することになってしまいました。その結果は…

負けてしまいました…

最後は少し残念になってしまいましたが、今回のカンファレンスへの参加では多くのものを得ることが出来ました。
これ以外にもツールなどの情報も仕入れられましたので、当初の目的は達成できたと考えて良いでしょう!

普段とは違う環境で色々な広告に関わる話を聞けたことは刺激的で、またこれまで自分が疑っていなかったことについて、もう一度見直すきっかけにもなりました。

よく考えればPPC広告がまだ始まったばかりの時は、今のような情報も、それこそグーグルアドワーズラボのような一部の人が発信してくれる情報しか無かったわけです。サポートも十分ではなくて、今よりももっと自分で考えて広告運用をやっていたのだと思います。

もちろんさまざまな人のチャレンジや努力の結果が今のノウハウになっているのだと思いますが、自分で工夫したり考えたりすること自体はこれからも運用者の姿勢として必要なんだと思いました。

また今回のカンファレンス参加については、同行してくださったグーグル アドワーズ ラボの鷲見さんに、英語・現地事情の面で大変お世話なりました!本当にありがとうございました!

というわけでじゃんけんには負けてしまいましたが、絶対に来年も参加したいと思います!

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