
リスティング広告のメリットとデメリット
しかし改めてリスティング広告のメリット・デメリットについて考えたことはありますか?
人によっては、リスティング広告をやれば魔法のように質の良い問い合わせがバンバン増える!なんて考えていることもあります。でも当然、そんな唱えるだけの魔法みたいなものではありません!
リスティング広告をやるメリットはよく紹介されても、デメリットを紹介する記事ってあまり見かけませんよね。
今回はメリットだけでなく、デメリットも紹介します。
Index
リスティング広告のメリット
見込み度の高いユーザーにアプローチできる
リスティング広告は、キーワードを選んで出せるので一番見込みの高いユーザーに配信することができる広告です。
例えば、あなたが車を売っている中古車販売業者だとしましょう。さらに条件を加えて、取り扱っているのはシボレー(アメリカの自動車メーカー)のビンテージカーのみです。
このような場合、最新の電気自動車を探している人やフランス車やドイツ車を探している人は見込みの高いユーザーではなくなりますよね。
この場合の最も見込みの高いキーワードは「シボレー ビンテージカー」や「シボレー 具体的な車名or年式」などのキーワードになります。
これだけピンポイントなキーワード単位で広告を出稿することができるのは大きなメリットです。
すぐに始められていつでもやめられる
その気になればものの数分で配信を開始できてしまう手軽さも、リスティング広告の大きなメリットです。
商品を紹介するウェブページさえあれば、GoogleやYahoo!に登録して広告を作成してオンにすれば広告の配信が始まります(広告の審査等はありますが)。
リスティング広告は、SEOと違ってすぐに検索結果の上部に表示させることができるため即効性が高く、なるべく早く集客を開始したい場合にとても向いています。
また、成果が悪ければボタンひとつで全ての広告配信を止めることも可能です。この手軽さ、早さ、融通のきくところがリスティング広告のメリットです。
費用対効果の良いところにだけ配信できる
リスティング広告はどんなキーワードを設定すればコンバージョン(問い合わせや商品の購入)するのか初めのうちは分かりません。
なので複数のキーワードを設定し様子を観察するテストが必須になのですが、このテストを行うと成果の良いキーワードと悪いキーワードが出てきます。そうしたら、成果の良いキーワードだけ入札価格を上げたり、いらないキーワードは入札価格を下げたり削除したりすることができます。
広告文も複数設定することができるため、タイプや訴求の違う広告文を複数設定し、成果の良し悪しを見ることができます。成果の良し悪しが見えてきたら成果の良い広告文だけを残してあげることで、費用対効果の良い広告文だけ配信することができます。
ほかにもウェブサイトに訪問したユーザーを追いかけてもう一度広告を配信することができるのですが、訪問から3日以内のユーザーには高い価格で入札し、訪問から3日以上10日以内のユーザーには安めの価格で入札する、などの細かい入札単価調整もできます。
こういった細かい調整を行って、見込みユーザーを狙い撃ちできるのは非常に大きなメリットです。
好きな広告文で出せる
もちろん景表法や薬事法などに抵触しない範囲にはなりますが、リスティング広告は自分で考えた広告文で配信することができます。
自分でつくったサービスや製品であれば伝えたいことが一杯ありますよね!
自分が考えた広告文が何万人もの人の目に触れ、コンバージョンが出たり出なかったり…どういう広告文なら見込みユーザーは反応してくれるんだろう?そういうのが好きな人ならハマること間違いなしの作業ですよ。
リスティング広告のデメリット
ボリュームに限界がある
リスティング広告は「欲しいもの」や「調べたいこと」が明確になっている人に向けた広告です。言い換えると、顕在層に特化した広告です。
ニーズが顕在化したユーザーの入力するキーワードは、具体的なキーワードであることがほとんどです。当然、具体的なキーワードにすればするほど検索ボリュームは少なくなります。
例えば、あなたが声楽コンサートのチケットを売ろうしていて、チケットを探している人をターゲットとしましょう。
例:「芸術」>「音楽」>「クラシック音楽」>「声楽」>「声楽 コンサート」>「声楽 コンサート チケット」
この例でいくと、「芸術」は月間平均検索ボリュームが9,900なのに対し、「声楽 コンサート」はたったの70です。「声楽 コンサート チケット」に関しては…計測できないレベルです。
事業をスケールさせていくという観点では限界があるため、潜在層に向けた施策は別途手を打っていく必要があります。これはリスティング広告のデメリットと言えるかもしれません。
細かい調整をして改善する必要がある
「運用型広告」という名の通り、広告を配信して終了ではなく、細やかな運用を行い改善していくことで威力を発揮できるのがリスティング広告です。
かなり自由度が高いがゆえに、最適化するにはキーワードの入札単価の調整、除外キーワードの設定、広告文やLPのABテスト等々…と検証の連続になります。
しっかりと仮説を立てながらPDCAを回していくことができるか、それを楽しむことができるかどうかが、成果を出せるかどうかの分かれ目となります。
向いていない人にとっては工数がかかるという意味でデメリットです。
掲載には費用がかかる
自然検索と違い、リスティングで上部表示するにはお金がかかります。
リスティング広告はクリック課金なので、露出を増やせば増やすほどクリックも増え費用がかかります。
間違えて見込みの薄いビッグキーワード(検索される頻度の多いキーワード)に出してしまったりすると、赤字なのに一気に予算を消費してしまうことにも繋がりかねません。
自然検索は時間はかかっても良質なコンテンツを蓄積していくことで無料で上位表示を続けることができますが、リスティングでは配信してクリックされ続けるかぎりずっと費用が発生するのです。
そのため、即効性のあるリスティング広告と長期的に取り組んで資産にできるSEOの両軸で進めていくことが良いとされています。
理解していないと思わぬ出費になることも
広告の表示回数を増やす為に同義語や関連ワードをキーワードとして追加していく必要がありますが、こちらが意図しなかった検索語句に拡張されてしまったり、ターゲットになりえないユーザーに広告が配信されることもあります。
また、ちょっと設定を間違えると予想もしなかった配信量になって思わぬ出費になってしまう、という怖い側面もあります。
設定ミスで短期間で予算を大量消費してしまわないよう、しっかりと理解したうえで配信設定は行う必要があります。
ネットを見ない層にはアプローチできない
リスティング広告に限った話ではありませんが、インターネット全般の施策はネットを見ない層にはアプローチできません。
高齢者向けの商材であればテレビなどのマス広告やオフラインの手法の方が適していることも多いです。
もしくはターゲットを高齢者本人ではなく、その周りにいる介護層などに変更することで拡販できる可能性もあります。
そういった柔軟な発想の転換も求められてきます。
日々アップデートするので付いていくのが大変
インハウスでリスティング広告を運用する場合特に問題になるのが、PDCAを回すほどの運用力がなかったり工数を取れないことです。ましてリスティング広告の機能や仕様は日々アップデートする日進月歩の世界。ここにキャッチアップし続けるのは大変です。
そんなときは、リスマガを読んだり、ネット上で情報をしてくださいね。
私は毎朝Twitterでリスティング周りの人たちが拡散している情報を見たり、主要な情報メディアの最新投稿に目を通すようにしています。
まとめ
今回はリスティング広告のメリットとデメリットをあげてみました。
デメリットについて書きながら改めて思ったのですが、デメリットは全てメリットの裏返しなんですよね。
自由度が高く、最新のユーザー行動に最適化するために変わり続けているのがインターネットと広告の世界です。
運用する人次第でデメリットはメリットに変えることができます!
そのためにも各機能や特性を理解して、魔法とまではいかなくても、リスティング広告をやらなければ到達できなかった圧倒的な成果を手にして下さい!

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第1章:コンセプトを作る
第2章:見込客が自ら「ステップアップ」する仕組み
第3章:顧客心理にあったページでアプローチする
第4章:広告で狙った層にメッセージを届ける
第5章:既存顧客のさらなる育成方法
