Googleビジネスプロフィールとは「店舗や会社の情報を登録することで、ユーザーがGoogleの検索やGoogleマップを利用した時にビジネスの情報を表示できる無料のツール」です。
こんな動画を見たことはありませんか
この動画で表現されているのは、「いい感じのカフェ」のように「こんな感じ」というキーワードで検索すれば、求めているお店の情報が出てくる世界です。
検索結果からは写真やGoogle ストリートビューで、店内の雰囲気を見ることもできるので、店さがしに役立てられることをアピールしています。
これにはGoogleの、
・Google検索をスマホで使って欲しい ・近くのお店を探す、ローカル検索で使って欲しい という狙いがあるのです。
実際にGoogleビジネスプロフィールに登録すると店舗情報がGoogleでの検索結果に表示されやすくなります。
本記事では「Googleビジネスプロフィールとは?」という基本の紹介、その特徴やメリット・デメリット、実際の検索結果での自社情報の表示のされ方、Googleビジネスプロフィール登録後にできること、実際にアカウントの作成方法など…幅広く紹介します!
目次
Googleビジネスプロフィールとは(旧:Googleマイビジネス)
Googleビジネスプロフィールとは、店舗や会社の情報を登録することで、ユーザーがGoogleの検索やGoogleマップを利用した時にビジネスの情報を表示できる無料のツールです。
Googleを使用する多くのユーザーに店舗をアピールできるので、知名度や集客数のアップに大きな働きが期待できます。
※Googleビジネスプロフィールは以前までは「Googleマイビジネス」と呼ばれていましたが、2022年に「Googleビジネスプロフィール」へと名称変更しました。
Googleビジネスプロフィールの特徴
ローカル検索と関連性が高いGoogleビジネスプロフィール
多くの検索ユーザーはまだあなたのお店を知りません。でも心配ありません。
新しいお店を探すとき検索ユーザーは「地域名+キーワード」で検索し、目的の場所を探します。 このような検索の方法を「ローカル検索」といいます。
今やこのローカル検索は全ての検索ワードの8割にも達しています。
そこで効果を増してきているのが、Googleビジネスプロフィールです。 Googleビジネスプロフィールは、Googleマップ上に自社の写真や情報、口コミ情報などを載せられるので、情報を充実させることで、ユーザーに自社の情報をアピールでき集客と売上アップに活かせるのです。
特に「近くの○○探して」というような場所を探す検索をすると、検索結果にGoogleマップの地図情報が表示されることが多く、ユーザーの目に触れる機会が多くなります。
このようにローカル検索を行うユーザーはお店に来てくれる可能性が高い、とても確度の高い見込みユーザーなのです。
さらにお店を探す44%のユーザーがGoogleマップを利用しているというデータもあります。
お店のホームページを一生懸命作っても、検索結果対象として表示されるのはGoogleビジネスプロフィールの方が上です。
Googleビジネスプロフィールの情報が充実していなければ、興味を持ってホームページを見てもらうこともできず、お店を探す44%の新規顧客を逃してしまう可能性があります。
検索ワードと連動して表記される写真も変わる
また近年では、検索結果に合わせてGoogleビジネスプロフィールに表記する写真を切り替えるアルゴリズムを強化しています。
「居酒屋」で検索した際には外観や内観の写真が出ますが、「居酒屋 日本酒」と検索をするとGoogleビジネスプロフィールで登録をしている日本酒の写真が優先的に表示されるようになっています。
画像の登録は無作為ではなく、ユーザーの検索するキーワードを想定し、登録を行うことで最適な画像表記を実現できるのです。
Googleビジネスプロフィールのメリット
Googleビジネスプロフィールを活用するメリットは以下の通りです。
・無料でできる ・アプリのシェアが大きく、多くのユーザーに接触できる ・投稿機能で最新情報やキャンペーンをアピールできる ・動画を用いたコンテンツや360度写真を掲載できる |
一つずつ紹介していきます!
無料で利用できる
Googleビジネスプロフィールは無料で利用できる点が魅力的です。
広告を使ってアクセスアップをする場合には広告費がかかりますが、Googleビジネスプロフィールではアクセスが発生しても費用はかかりません。
アプリのシェアが大きく、多くのユーザーに接触できる
Googleビジネスプロフィールでは非常に多くのユーザーと接触できます。
地図アプリの利用率調査によると、Googleマップの利用率は99.4%とも言われており、この巨大なプラットフォーム上でビジネスをアピールしない手はありません。
さらに、Googleマップの検索結果だけでなく、Google検索結果にビジネスプロフィールの情報が出るケースもあります。
Google検索も検索エンジンとしてトップシェアを持っていますので、圧倒的に多くのユーザーに情報を発信できる可能性があります。
無料で使用でき、しかも多くのユーザーにアプローチすることができるGoogleビジネスプロフィールを上手く活用することができれば、非常に費用対効果高く集客できる可能性を秘めています。
投稿機能で最新情報やキャンペーンをアピールできる
投稿機能とは、Googleビジネスプロフィールの管理画面で登録ができるお知らせ情報を指します。
限定メニューの公表やキャンペーン実施の内容などを無料で展開することができます。
1週間後にGoogle検索・Google Mapsに表示されなくなるという点もありますが、これは投稿が削除されるわけではなく最初のページに表示されなくなるという意味です。過去の投稿を閲覧することも可能です。
広告を使用しないで気軽に宣伝ができるため、ぜひ活用していただきたいおすすめの機能です。
動画を用いたコンテンツや360度写真を掲載できる
Googleビジネスプロフィールでは一般的な画像だけでなく、動画やパノラマ画像も登録ができます。
比較的、画像の登録はしている方が多いのですが、動画などの登録はしていない店舗が多い傾向にあります。
そのため、動画の登録を行うことで近隣の店舗との差別化に繋がりやすくなります。
Googleビジネスプロフィールのデメリット
Googleビジネスプロフィールのデメリットは以下の通りです。
・内容をコントロールできない ・「登録しない」「放置したまま」だと『ユーザーから見るとその店舗もしくは施設は存在しない』と判断される |
内容をコントロールできない
Googleビジネスプロフィールのデメリットとしては、ビジネスのオーナーであっても情報を完全に自分の思う通りにはコントロールできない、という点があります。
自分の運営しているビジネス情報なのに自由にできないの?と不思議に思うかもしれません。
Googleビジネスプロフィールは一般のユーザーが写真を投稿したり、コメントや評価をすることもできる仕組みになってるため、オーナーがアップした載せたい写真が思うように表示されないことがあります。
また、ユーザーから辛辣なコメントが入ることもあります。
「ビジネスに関してネガティブな情報は一切載せたくない」という場合には、デメリットになるかもしれません。
これはGoogleが、
・検索ユーザーになるべく正確な情報提供をする
・Googleビジネスプロフィールの情報は、サービスを提供する側とサービスを受ける側がともに作っていく
というスタンスを取っているからです。
しかし、この前提があるからこそユーザーはGoogleビジネスプロフィールの情報を信頼しているとも考えられます。
ビジネスオーナーとしては、この仕組みを理解した上で活用する必要があります。
「登録しない」「放置したまま」だと『ユーザーから見るとその店舗もしくは施設は存在しない』と判断される
また、「Googleビジネスプロフィールに登録しない」という選択をした場合のデメリットは何でしょうか。
Googleマップ上に存在しないということは、ユーザーから見るとその店舗もしくは施設は存在しないのと同義になってしまいます。
Googleマップのユーザーは数の上でも、もはや決して無視できないことは先述の通りです。
ではとにかくGoogleビジネスプロフィールに情報が存在していればいいのか? Googleや第三者が作成したとしても存在しているなら放置していてもいいのか?というと、そうではありません。
オーナー確認を済ませ管理し継続運用する必要があります。
放置例:隣接する道路の写真がお店の代表写真に
ビジネスプロフィールを管理していない状態で、店内版のストリートビューも撮影していない場合には、住所情報から隣接する道路のストリートビューがサムネイルとして表示される場合があります。
放置例:口コミ内容が命取り
いつのまにか悪い口コミが書かれていたということはよくあることです。
以前までの「クチコミ」という存在は発信者の友人や家族などリアルなコミュニティ内で広まる程度ものでした。
そして信頼のおける人からの情報は非常に有効な集客につながるものでしたし、それは現代でも同じです。 自分の周りの人が行ったことのない場所へ初めて行く場合、過去であればそのお店の評価を知ることなく訪問したかもしれません。
しかし現代は違います。
さまざまなクチコミやレビューをネットで見て行き先を決定したり変更したりは当たり前です。
悪いクチコミが書いてあるお店と良いクチコミが書いてあるお店だったら、当然良いクチコミを書いてあるお店に行きたくなります。
そんな意思決定の重要な要素となるクチコミを放置することは、Googleにあなたのお店のネガティブキャンペーンを行わせるようなものです。
放置例:知らないうちに閉業扱いに
Googleビジネスプロフィールには「閉業」というマークがありますが、このマークは第三者でもつけることができます。
オーナー確認をしていれば、情報の修正が第三者によって提案された際はその情報の正否を確認することができます。
しかし、オーナー確認をしていない場合は何のお知らせも届きませんので、たまたま誰かが気づいて教えてくれるまで気づかなかったなんて話もあるようです。
今、まさに居酒屋を探しているユーザーが、Googleマップで「近くの居酒屋」と検索し、さまざまな検索結果からお店を選ぼうとしている中、実際には営業しているあなたのお店に「閉業」と表示されていたらどうなるでしょうか?
ユーザーは検索結果に表示された他の店に行くでしょう。
このようにGoogleビジネスプロフィールを放置することで、気付かないうちに大きな機会損失を被る可能性があるのです。
Googleビジネスプロフィールの実際の表示のされ方
Googleビジネスプロフィールに登録した情報が実際にはどの様に表示されるのかを、Google検索結果画面とGoogle Maps画面それぞれの表示のされ方をPC版とスマホ版の計4パターンで紹介します。
Google検索結果画面
▼「西新宿 リスティング広告代理店」というキーワードで検索
Google Maps画面
▼「西新宿 リスティング広告代理店」というキーワードで検索
Googleビジネスプロフィールでできること
Googleビジネスプロフィールでできることとして以下の6つを紹介します。
・店舗や会社の基本情報を掲載できる ・リアルタイムの情報を発信できる ・分析情報を閲覧できる ・無料の簡易Webサイトを作成できる ・ユーザーと交流できる ・新規顧客にアピールできる |
Googleビジネスプロフィールでできることは非常に幅広く、活用の価値が十分にあると言えます!
店舗や会社の基本情報を掲載できる
営業時間の詳細が確認できるだけでなく、問合せ先の電話番号も表示されているので電話での問合せもスムーズです。
リアルタイムの情報を発信できる
こちらは会社というより店舗でのケースが多いですが、行われているイベントやクーポンなどの情報を掲載することが可能です。
タイムリーな情報を発信することでユーザーの関心を高めることが可能です。
分析情報を閲覧できる
流入キーワード分析
Googleビジネスプロフィールでは、マップが表記された際に検索された上位20語句を見ることができます。
これはデフォルトの機能に備わっており、Webでの操作が慣れていない方などには扱いやすい内容になっています。
検索結果に関わったキーワードを分析する事で、投稿の内容や画像の精査などに活かす事ができます。
アクション数の閲覧
アクション数もGoogleビジネスプロフィールで閲覧できます。
実際の数値が見れるので、電話のタップや経路検索といった集客に関する具体的なユーザーの行動回数を追うことができます。
キャンペーンの直後などアクション数が伸びているようであれば、キャンペーン内容の成果判断が可能です。
写真の閲覧者の確認
写真の閲覧数も閲覧できます。
これは、オーナーと呼ばれるビジネスプロフィールの登録者側、ユーザーの投稿した写真の閲覧と分別して確認ができます。
ユーザーが投稿してくれた画像の中には、表示回数が伸びているものもある為、傾向を読み解きオーナー視点の投稿をする事でより効果的に運用が可能です。
無料の簡易Webサイトを作成できる
GoogleWebサイトビルダーという機能により、Googleビジネスプロフィールに記載してある情報を元に簡易的なホームページを作成することが可能です。
数分で作ることができるため、「新しい店をオープンしたけどWebサイトの用意がまだできていない」という時に便利な機能です。
【※注意※】 また、GoogleWebサイトビルダーを使用し作成したウェブサイトは2024年3月から利用できなくなるため「business.site」のドメイン名でしか自社のウェブサイトを持っていない場合、新規サイトとして1から作成しなくてはならないため注意が必要です。 |
ユーザーと交流できる
Googleビジネスプロフィールには、店舗や商品・サービスの写真をオーナーとユーザーの双方が投稿できます。
また、ユーザーが投稿した口コミを収集して返信することも可能です。 参考に当社デジタルアスリートの画像の投稿内容を紹介します。
表示される写真はランダムですがビジネスのアピールにつながるような写真を充実させられるといいですね。
新規顧客にアピールできる
Googleマップの検索結果に表示される機会が増えることで新規顧客へのアピール効果が期待できます。
下記画像が、「リスティング広告代理店 新宿」で検索された際の表示結果なのですが、検索結果とそこの場所がマーカーで表示されています。
ユーザーが「近くの○○」を探しているときにアピールすることができるので、例えばリスティング広告で反響につながっているキーワードで検索結果の上位表示が実現できると新規顧客の集客効果も期待できます。
Googleマップの検索結果に出る点がポイントで、特に来店型のビジネスでは周辺のユーザーに対してアピールができるため、集客効果を高めることが期待できます。
Googleビジネスプロフィールの作成方法(登録方法)
以下で紹介する手順通りに進めるだけで簡単にGoogleビジネスプロフィールの作成・登録ができます!
プロフィールの作成ページに飛ぶ
社名(ビジネス名)を入力します。
入力時に表示されるビジネス名の候補リストから選択もできます。
※他のユーザーが既にビジネスオーナー確認済みの場合、「ビジネスプロフィールのオーナー権限」のリクエストを進めてください。
業種の検索
訪問可能場所の表示可否の選択
住所の入力
商品配達や出張型サービスの有無を選択
※商品配達や出張型サービスを行っている場合、サービス提供地域を選択できます。
連絡先の入力
オーナー確認を行う方法の選択
※「後で確認」を選択することも可能です。
「電話でコードを受け取る」を選択した場合
対象の電話番号へ届いた確認コードを確認画面に入力します。
営業時間の追加
メッセージ追加機能の設置希望有無を選択
ビジネス情報の説明文を追加
※最大750字の入力が可能です。
ビジネスの写真を追加
「続行」を押して登録完了です!
「続行」を押すとGoogleビジネスプロフィールの登録が完了し、ウェブサイトに登録情報が掲載されます!
※また、登録完了後もいつでも情報の修正、削除は可能です。
PCから情報の修正を行う場合、Google Mapsで自社を選択し「ビジネス情報を追加」より情報の修正ができます!
まとめ
・Googleビジネスプロフィールとは店舗や会社の情報を登録することで、ユーザーがGoogleの検索やGoogleマップを利用した時にビジネスの情報を表示できる無料のツールのこと。 ・Googleビジネスプロフィールのメリットは ・Googleビジネスプロフィールでできることは |
本記事ではGoogleビジネスプロフィールとはという基本から実際にアカウント作成まで一連の流れに沿って紹介しました。
Googleビジネスプロフィールの活用は、ユーザーへのアプローチ、集客の手法として大きな可能性があります。
無料で登録、使用を開始できますのでまだ使っていない方はぜひ登録から始めてみて下さい。
その他ビジネスプロフィールの活用方法はこちら↓
デジタルアスリート株式会社
インハウス支援部 課長
2018年4月、デジタルアスリート株式会社(旧:株式会社リスティングプラス)へ入社
そこからリスティング広告運用者として2年従事し、 Facebook広告にも携わる。3年目からは御社のWebチームへ配属され、4年目現在はチームのマネージャーを担当。
趣味は映画鑑賞、Manchester Unitedの試合観戦です。好きな色は赤色です。
好きな映画は『バタフライ・エフェクト』です。 エンディングの『Stop Crying Your Heart Out』が流れる瞬間は映画史に残るエンディングだと思っています。
仕事に関しては、関わってくれた方々への恩返しをモットーに出し惜しみをしない仕事の提供を意識しています。
いつかは自分の得た知識を生かして、地元の活性化に尽力できる様に、何でも知識を吸収していきます。
座右の銘は『未来を見て点を結ぶことはできない。 過去を振り返って点を結ぶだけだ。 だから、いつかどうにかして点は結ばれると信じなければならない。 』
byスティーブ・ジョブス 隣人は静かに微笑む
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