
近年スマートフォンの利用者は増加を続け、それに伴いスマートフォンのインターネット利用人口・通販市場も拡大し続けています。
特にBtoC向けの事業を行っている企業にとっては、スマートフォン版のランディングページ(以下、LP)はすでに必要不可欠になりました。
機会損失を避けるため、多くの企業がすでにスマートフォンに対応したページを制作・運用していることでしょう。しかし、その一部はせっかくスマートフォンに最適化したにもかかわらず、効果的でないページになってしまっているのが現状です。
LPのスマートフォン最適化は、単に情報を読みやすく並べ変える作業ではありません。スマートフォン版のページで成果を出すには、それ以外にも気をつけるべきことが沢山あるのです。それは、PCとスマートフォンでは、ユーザーの置かれている状況や行動パターンが大きく違うからです。
今回はそのような違いを踏まえ、スマートフォン版LP作成のポイントを7つお伝えします。
目次
スマートフォン版LPで押さえるべき7つのポイント
そのまま電話出来るようにする
スマートフォンで情報を検索する時のことを考えてみましょう。
もしあなたが飲食店を探している場合、良さそうなお店を見つけたら、そのまま電話で予約をして、「今から〇名入れませんか?」と確認したいですよね。その際、一度電話番号をメモして改めて電話するなんて、面倒でしたくないはずです。
そのため、ページ内に電話番号を表示して、タップするだけで電話がかかるように設定しておきましょう。スマートフォン用のページでは、ユーザーがスムーズに次のアクションに移れることが重要です。
無駄を削って文章を短くする
以前は、PCページをスマートフォン用に最適化する場合でも、ライティングページは変更しない方が良いという考えがありました。
コンテンツや文章量を減らすと、ユーザーを購買に導く流れが壊れてしまうという考え方に基づくもので、実際に当時は文章量を減らしたページの方が成果が低かったのです。
しかし現在、ユーザーは当時よりずっと忙しくなりました。
LPを読んでいる間にも、SNSやアプリから通知が届けば見に行ってしまいます。昔のように、ページに集中してもらえる事はもう期待できません。
そんな中で最後まで読んでもらうためには、表現や言い回しに注意して文章量を調整することが必要です。その際も「本当に伝えたいことは何か」「どこがユーザーに刺さるポイントか」を意識して、伝えるべき本質は薄めないようにしましょう。
文字の大きさはニュースサイトを参考に
スマートフォン版ページを作る時に、文字の大きさはどれくらいが一番良いのか迷いがちです。
文字の大きさについては、一般的なニュースサイトの文字の大きさ(13~16px程度)が目安になります。普段から読みなれていて、ユーザーが無意識に安心感や信頼感を感じるからです。
さらに、もしユーザーの多くが見ているサイトがあり、違う文字の大きさを使っていたら、それも参考になるかもしれません。要するに、ユーザーが普段好んで読んでいる文字の大きさを意識するのです。
また、重要なところを大きく強調しても良いのですが、スマートフォンは画面が小さいので、文字を大きくすると、その分画面あたりの情報量は減ってしまいます。やりすぎに注意しましょう。
単なるレスポンシブでなく、スマートフォン用のデザインを意識する
PC版からスマートフォン版にする時に、画像はPC版をそのまま使い、テキスト部分だけ最適化したようなレスポンシブデザインのページもあります。
しかしこの様な最適化の方法だと、どうしても読みやすさやデザイン性が損なわれる場合もあります。特に美容商品などの女性向け商材では、デザインがユーザーに与えるイメージが重要なため、あまりおすすめ出来る方法ではありません。
スマートフォンからの流入割合にもよりますが、スマートフォン用のページは単純にレスポンシブ化するのではなくスマートフォン向けにデザインをするのが、反応を出す上ではベストです。また、入力フォームも、スマートフォンで入力しやすいように調整しましょう。
表示が遅くならないよう注意
スマートフォンページでもデザインが大事とお伝えしましたが、画像が多くなりすぎると、外出先など電波状況が悪い時には見てもらえない事があります。
あなたも、表示に時間がかかったせいで、途中で諦めて他のページに行ったことがあるはずです。
もちろん自宅でスマートフォンを利用するケースもありますが、一般的には通勤中や仕事の休憩中など出先のことも多く、電波状況も「いつでも万端に整っている!」とは行きません。
画像を使いすぎない、画像を圧縮するなどの工夫をして、速く表示されるページを心がけましょう。
魅力的な見出しや画像でスクロールを止める
PC版でも同様ですが、LPを見たときに上から順番にじっくり読むことはあまり多くありません。何となくスクロールして、見出しなどで興味がわいた所があればじっくり読む、という人が多いのではないでしょうか。
さらに、自分がスマートフォンを使っている時を思い返していただきたいのですが、私たちのスクロールスピードって実はとても速いですよね。
スマートフォンでページを読んでもらおうと思ったら、目に飛び込んでくるような見出しや、思わず指を止めてしまう画像などを用いることが、さらに重要になってくるのです。
ユーザーにとってなにが魅力的なのか、どんな画像ならハッとして手を止めてしまうのか、しっかりリサーチしてページに取り入れましょう。
ボタンは大きく、押しやすく
スマートフォンの場合、ボタンはクリックではなく、指で直接タップすることになります。つまり、ボタンの幅がせますぎると上手く押せない可能性があります。気の短いユーザーなら2、3回上手く押せなかったら「もういいや」となって、購入を諦めてしまうかも知れません。
他のデザインとの兼ね合いもありますが、この様な事態を避けるため、弊社(株式会社リスティングプラス)のデザイナーはボタンの幅が88px以下にならないように心がけているそうです。
LPは長いページになりやすいので、ボタンの数もPC版のページより必要になります。
ボタンを画面の下部などにずっと表示しておく方法もあり、購入するユーザーにとっては便利なのですが、“売り込み感”が増すことを嫌うユーザーがいるかもしれません。自社のユーザにはどの方法が効果的か、実際にテストしてみるのが確実です。
まとめ:7つのポイントに共通するのは「ユーザー視点」
スマートフォン版のLPが、単なるPC版の表示最適化ではないということがお分かりいただけたでしょうか。
商品・サービスによっては購入者のほとんどがスマートフォンからの流入という企業もあり、そもそもスマートフォン版のページしか作らない場合もあるでしょう。
今後もスマートフォンの利用者が増えることはあっても減ることは無いはずです。スマートフォンユーザーの市場を無視することはできません。
この記事で紹介した7つのポイントには、すべてユーザーにとっての使いやすさを向上させるという点が共通しています。
ぜひあなたも、7つのポイントを守って「売れるスマートフォン版ページ」を作ってみてください。
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