リスティング広告とは|初心者でも売上アップする本質と基礎知識

これからはWeb集客の時代だ、そんな上司の発言と共にこのページにたどり着いたあなた!
朗報です、このページをご覧になって頂ければ、リスティング広告をはじめとするWeb広告の本質的な使い方がすべてわかります!

リスティング広告をはじめとする解説書やブログなどは、たくさんありますが、実はリスティング広告を使って“どのように売上アップに結び付けるか”について詳しく解説しているものは非常に少ないのです。

リスティング広告を使ったものの、広告費ばかりがかさんで売上アップに結び付かない!

そんな事態を招かない為にも、リスティング広告の使い方だけではなく、リスティング広告をどのように事業経営に生かしていくのかしっかり理解しましょう。

目次

リスティング広告とは何か?

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、検索結果の上部と下部にテキストで表示できる広告の事です。

「リスティング広告」聞いたら、Googleアドワーズ・Yahoo!プロモーション広告の2つを指していると理解して大丈夫です。
この2つ以外の広告媒体については、同じような検索式の広告掲載方式をとっていてもリスティング広告と呼ばれる事はありません。

また、リスティング広告にはリスト化するという意味もあります。欲しい情報をリスト化できる広告ということです。

Googleアドワーズ・Yahoo!プロモーション広告では、提携メディアやブログに画像の広告や動画の広告を出すディスプレイ広告も配信可能ですが、これらはもっぱらディスプレイ広告と呼ばれ、リスティング広告と区別されています。

なおYahoo!の検索エンジンに広告表示する広告をスポンサードサーチと呼びますが、
このスポンサードサーチとYahoo!提携サイトへ掲出されるディスプレイ広告を総称してYahoo!プロモーション広告と呼びます。
Googleの検索広告は特定の呼び方はなく、Google検索広告と呼ばれています。

今やWeb広告には、検索連動型広告やディスプレイ広告以外にも、特定のメディアに広告掲載するネイティブアドや、DSP広告、リマーケティング広告など様々な広告が存在します。

その中でもリスティング広告は“自ら検索行動をしてくる最も見込み度の高いエンドユーザー”にアプローチできる広告であることから、Web広告の基本として多くの企業に利用されています。

Google、Yahoo!の検索結果に広告を掲載できる

先ほどリスティング広告とは、Googleアドワーズ・Yahoo!プロモーション広告のことだとお伝えしました。
しかしそうするとまず疑問なのが、Googleアドワーズ、Yahoo!プロモーション広告の2つで何が異なるのか、ということですよね。

実は海外では検索エンジンといえばGoogleが主流です。しかし日本にはYahoo!があるために、使われる検索エンジンがGoogleとYahoo!で約半分に分かれています。

それでどこが違うかと言うと、多少のユーザー属性の違いはあるものの、検索エンジンを提供している会社が異なるために、広告掲載に必要な管理画面が分かれているくらいで大きな違いは無いでしょう。

ただ2つのうち片方だけで広告を出すと、単純に全体の半分のエンドユーザーにしかアプローチ出来ないということになります。そのため日本では、リスティング広告を実施するなら、Googleアドワーズ、Yahoo!プロモーション広告の両媒体に広告掲載する必要があると考えられています。

とはいえ、近年普及したスマートフォンについて言えば、iPhoneでもAndroidでもデフォルト検索エンジンはGoogleです。
予算が少ない場合や、特にスマートフォンユーザーを狙うケースでは、Googleアドワーズだけに広告を掲載する広告主も増えてきているようです。

キーワード単位、URL単位で広告掲載が可能

さてリスティング広告ですが、その魅力はコントロール領域が非常に広いということです。

雑誌広告を例に比較すると分かりやすいですが、例えば、「ダイエット サプリ」の販売を検討している広告主Aがいたとします。

広告主Aが雑誌広告を使う場合、掲載料の安い雑誌であったとしても約50万以上の掲載費がかかり、アプローチできるユーザー層は「その雑誌を読んでいる読者層全般」になります。

たとえそれが女性誌だったとしても、ダイエットサプリの情報を求めているユーザーばかりでは無いでしょう。少なくともダイエットに興味のない人にも広告が見られることになります。
雑誌の広告掲載費用は、雑誌のブランドや発行部数によって決まりますので、興味のないエンドユーザーへの広告露出も含まれての料金設定なのです。

それに比べリスティング広告は、1キーワード、1URLから広告掲載が可能です。
極端な話、「ダイエット サプリ」と検索する人だけに広告費数千円レベルから開始する事が出来ます。

検索してくる人だけにリアルタイムで広告露出が行われるので、今この瞬間、そのキーワードに興味がある人だけにアプローチする事が出来るのです。
この仕組みによってリスティング広告は他の広告媒体よりも費用対効果が高いと言われています。

また、キーワードも自由に設定する事が出来、いつでも変更・停止が可能なため、予算や目的に応じて細かく広告露出を停止再開、コントロールする事が可能です。

オークションで決まるクリック単価制を採用

リスティング広告は広告表示では費用は発生しません。表示された広告がクリックされ、販売ページにエンドユーザーが訪れてはじめて、“1クリック当たりいくら”という費用が掛かるクリック単価制を採用しています。

クリック単価はオークションで決まります。そのため、日本でリスティング広告が導入された当初はかなり安い金額で広告を出すことが出来ました。
しかしそれから10年以上が経ち、今では多くの企業がリスティング広告を導入しています。ライバルが多くなった分、クリック単価も高くなっているのがリスティング広告の現状です。

リスティング広告の特徴としては、キーワード毎に広告掲載にかかる費用が異なるという点があります。購買につながるキーワードほど掲載費用が高く、購買につながらないキーワードほど掲載費用が安い傾向があります。

これは、特定のキーワードに広告掲載をしたい広告主たちのオークション制でクリック単価が決まるためです。
売れるキーワードにはより多くの広告主が入札し、売れないキーワードは入札が少ないので、結果としてキーワードによってクリック単価が異なるのです。

当然、ライバルの多い購買意欲の高いキーワードで戦うか、購買意欲が比較的低いライバルの少ないキーワードで戦うかによって、費用や広告の結果が異なってきます。

もし「チョコレート」というキーワードに入札している広告主が3社いれば、この3社の入札価格で広告掲載の掲載順位が決まります。

費用の決まり方としては、自社の次の広告主が設定している入札価格の+1円が実際に支払う費用となります。
もしあなたが100円で入札していて、その次の広告主が50円で入札をしていたら、実際に1クリックに対して払う金額は51円だということです。

そしてクリック単価が51円なら、10回クリックされたら510円の広告費がかかり、100回クリックされれば5,100円の広告費がかかるという計算になります。

実際キーワードを設定する時は、1つのキーワードだけでなく、「スイーツ 口コミ」「人気 チョコレート ギフト」など、類似したキーワードや複合キーワードなども設定して取りこぼしがないようにします。
少なくとも10キーワードから、多い企業だと何万キーワードと設定する事になるので、その規模に応じて広告費がかかる計算となります。

つまり、広告掲載したいキーワードの設定が自由に設定できるため、大規模で展開しようと思えばそれ相応のキーワードを設定すればいいし、小規模で始めたいのであれば厳選したキーワードで始める事が出来るのです。
この様に非常に自由度の高い運用が出来るのが、リスティング広告の特徴です。

自由にカスタマイズできる5つの指標

しかし、自由度の高いリスティング広告だからこそ機能も多く、その点を難しく感じることもあるでしょう。また、コントロールできる領域が多いからこそ、広告主の知識によってパフォーマンスに大きな差が出てしまう広告でもあります。

しかし実は、費用対効果を高めるために意識すべきポイントは、そう多くありません。
(もちろんミクロレベルの改善を徹底するのであればすべての機能を駆使しなければなりませんが)

以下、意識すべきポイントを5つにまとめました。
ミクロの改善ではなく本質的なマクロの改善に注力していくのもリスティング広告を使いこなす上では非常に重要なポイントです。
機能の多さに惑わされて木を見て森を見ずの状態にならないようにしっかり理解してください。

①配信先キーワード、URL

配信先キーワードは自由に設定する事が出来るため、理解の浅い・深いで選ぶキーワードの質に最も違いが埋まれる要素でもあります。
リスティング広告ではクリックされる度に広告費がかかるので、「そのキーワードにどれだけたくさんの購買層がいるか」という視点よりも、「そのキーワードにどれだけ購買層以外の見込み客が少ないか」という視点で選ぶ必要があります。

例えば、「ダイエット」と「ダイエット サプリ」というキーワードを比較すると、「ダイエット」の方が検索ボリュームも多く、たくさんの見込み客にアプローチする事が出来るように思います。

しかし、「ダイエット」というキーワードで検索してくるユーザーの中には、ダイエット器具やダイエット食事など、サプリメント以外の方法を探している層もたくさん含まれています。
すると結果的に、サプリを売りたい広告主にとっては無駄なクリックが発生してしまうのです。

リスティング広告では見込み客の数が多いキーワードよりも、見込み客以外の層が極力少ないキーワードを設定していく方が、費用対効果の改善につながるのです。

キーワードによって全くパフォーマンスが異なりますので、運用結果をその都度確認しながら費用対効果の悪いキーワードは停止や広告掲載順位を下げるなど調整していきます。
それにより、広告全体の費用対効果を毎月改善していく事が出来るでしょう。

【ダイエット系サプリのキーワードパフォーマンス例】

このように、キーワードによって費用対効果はマチマチです。
※CPA=1件当たりの獲得コスト(1件の申し込みにかかった広告費)

②広告文

リスティング広告で、キーワードの次に大きな要素を占めるのが広告文です。
リスティング広告はテキスト広告であり、掲載には以下の文字数制限が存在します。

【GoogleAdWords】

広告見出し1 30文字
広告見出し2 30文字
広告文 80文字
表示URL(パス) 15文字×2つ
カウント方法 全角:2文字 半角英数記号:1文字

【Yahoo!プロモーション広告(スポンサードサーチ)】

タイトル1 30文字
タイトル2 30文字
広告文 80文字
表示URL(ディレクトリ) 15文字×2つ
カウント方法 全角英数記号:2文字 半角英数記号:1文字

広告文は30文字という短いテキストの為、多くの広告主は、広告文の違いが大きな結果の差をもたらすとは思っていないのではないでしょうか。

しかし、広告の文言や表現方法の違いで、費用対効果に大きな差が出てくるのがこの広告文です。魅力的な広告文を設定する事が出来れば広告の費用対効果は高まりますし、他と差別化できていないありきたりな広告文を設定すれば費用対効果は悪化します。

例えば、下記の広告文は当社の事例です。

とテキスト広告が少し違うだけで、成約率に約2倍の差が生まれています。
獲得効率が2倍という事は、クリック毎に広告費がかかるリスティング広告では、成果に対して単純に広告費を1/2に削減できたことになります。

ユーザーは広告文を見て、クリックするかしないかを決めています。
購買意欲の高いユーザーほど、“早期に解決策を見つけたい”という想いをもって検索行動しています。魅力的な広告文は、そんな購買意欲の高いユーザーを効率よくウェブサイトに誘導してくれるのです。

もちろん、ライバルの広告文によっても費用対効果は変動しますし、リスティング広告に積極的な会社は、頻繁に広告文を差し替え費用対効果の向上を狙ってきます。
したがって、同じように定期的に広告文のテストを実施し、その時その時で費用対効果の高い広告文を運用していく必要があります。

③予算&クリック単価

次に意識しなければならないのは、予算とクリック単価です。
キーワードと広告文の章を見てもわかるように、キーワードの選定や広告文の設定の仕方で大きく費用対効果が変わってくるのがリスティング広告の特徴です。

リスティング広告では、掲載結果や費用対効果を踏まえた改善を、定期的に行うことで費用対効果を最大化していきます。
つまり、「広告費を50万円かけて結果どうだったか」というような、単発のプロモーションでは最大の効果を発揮する事が難しいのです。

よって予算のかけ方やクリック単価の設定は慎重に行う必要があります。掲載初期からクリック単価を高く設定して上位表示を狙ったり、プロモーション費用の全額を投資したりするのは効果的ではありません。

入札単価を低く抑え、低い掲載順位から掲載し、キーワード毎に費用対効果を見て、効果の高いキーワードから上位表示に切り替えていくなどの工夫が必要です。

またキーワードによって検索ボリュームが異なるため、どのキーワードにより多くの予算を割くか、などはアカウントの設計によってコントロールしなければなりません。
何も考えずにアカウントの設計を行ったばかりに、予算のほとんどを最も費用対効果の悪いキーワードで消化されてしまうということもあり得ます。

アカウントの設計について、今回は詳細を割愛しますが、予算やクリック単価の設定内容により、広告全体の費用対効果が大きく左右されるのがリスティング広告なのです。

④ターゲティング設定

次にお伝えするのがターゲティング設定です。
検索広告の場合は地域ターゲティングが主になりますが、どこの地域に広告を配信するかも詳細に設定する事が出来ます。(ディスプレイ広告では年齢や性別でのターゲティングも可能です)

店舗ビジネスをされている場合は、店舗からの距離によっても広告の費用対効果は変わってきます。仮に池袋にある店舗の場合は、最も近隣地域である豊島区が最も費用対効果が高く、池袋沿線から遠くなるほど費用対効果が悪くなります。

予算が限られているなら、広告掲載地域を広げるよりも近隣地域のもっとも来店しやすいユーザーに広告費を集中させることで、広告の費用対効果を高めることができるでしょう。

この他に、曜日や時間帯を限定しての広告掲載も出来るので、来店しやすい曜日や時間帯だけ広告を配信するといった詳細なカスタマイズも可能です。

⑤販売ページ

そして最後に、最も重要な要素である販売ページです。
広告である以上、売上につながなければ意味がありません。リスティング広告はその特性上、キーワード選定や広告文選定に重きを置きがちなのですが、本質を見逃してはいけません。

それは「リスティング広告は集客のツールであり、売上アップのツールではない」ということです。

どんなにたくさんの見込み客を店に誘導したとしても、接客が悪い、商品が悪い、店が不潔という事では、実際に商品を買ってもらうことは出来ません。

要するに、集客の成否はリスティング広告でコントロールする事が出来ますが、売り上げがあがるかどうかは販売ページと商品次第ということです。

この本質を忘れてしまい、販売ページの改善よりも、リスティング広告の管理画面を細かく調整することで売上を伸ばそうとする人がいます。しかし売上へのインパクトという面では、集客面よりもセールス面を担当する販売ページの影響の方が大きいのです。

リスティング広告の集客面を改善していくことは必要ですが、それと同等以上に販売ページや商品設計の改善を行っていくことが売上アップには必須なのです。

上記は当社の事例ですが、販売ページのファーストページビュー(最初に画面に表示される領域の事)に表示されているキャッチコピーを変えるだけで成約率(獲得効率)に約5倍の差が生まれました。

獲得効率が5倍に上がるという事は、広告費が1/5になるという事を意味しています。
広告文などと違って文字数の制限などもないため、販売ページの改善が最もインパクトを出しやすく、広告主として最も力を入れるべきポイントであるということが分かります。

いかがでしょうか?
その他、様々な機能が実装されているリスティング広告ですが、広告を設計するにあたり費用対効果に影響を及ぼす大きな要素は上記の5点です。

ミクロの改善に力を入れるよりも、広告の費用対効果にインパクトをより大きく与える部分から綿密に設計、改善を繰り返していくことがリスティング広告成功のポイントなのです。

リスティング広告で可能になる事

リスティング広告を企業経営に導入する事には、広告を使った売上アップという直接的なメリットの他にも大きなメリットがあります。

それは、リスティング広告が企業経営における「マーケティングブレーン」になるということです。あなたの会社には「この商品企画なら売上アップできる」「こう市場を攻めたらもっと売上が上がる」といった商品サービスのマーケティングを先導してくれる優秀なマーケティング担当者はいますか?

ほとんどの中小企業には、そのような担当はおらずに経営者が兼任している事でしょう。
しかしリスティング広告を使えば、経営者の判断だけが頼りといった不安定な体質から脱却する事も可能になります。

「マーケティングは何をすることなのか」と聞かれれば、当社では端的に「エンドユーザーを理解する事」と答えます。ペルソナや消費者理解ともいえるかもしれませんが、商品やサービスを購入するのはエンドユーザーですので、エンドユーザーの心理を完全に理解していれば、売れるヒット商品を開発したり、売上を上げたりする事はそんなに難しいことではありません。

とはいえ、マーケティング調査の会社に消費者調査などを依頼すれば何百万、何千万という調査費用が必要になってきます。これらは中小企業が支払うには高い金額です。
そこで必要になってくるのが、リスティング広告を利用したテストマーケティングという考え方です。

リスティング広告はただの広告にあらず、テストマーケに最大限利用するべし

テストマーケティングというと、あなたはどのような事をイメージするでしょうか。
最も一般的なのが、2つのランディングページに同数のアクセスを同時期に流して、反応を数字で見るABテストではないでしょうか。

これ以外にも、「小予算でまずは試してみる」というのをテストマーケティングとして捉えている方もいるかもしれません。

もちろん、上記の方法もテストマーケティングと言えますが、当社が言うテストマーケティングとは似て非なるものです。
当社ではテストマーケティングを、「最も売れるコンセプト・訴求を決める」ことだと位置づけています。

商品・サービスには様々な売り方がありますが、そもそも商品・サービスのポテンシャルを最大限引き出す売り方ができている広告主は多くありません。

つまり私たちの言うテストマーケティングとは、単に商品・サービスの持つ特徴を売るのではなく、商品・サービスのポテンシャルを引き出すこと。そして、最もあなたの商品サービスを買ってくれるターゲットを見つけ、そのターゲットに伝わるコンセプトにブラッシュアップしていくということなのです。

当社が推奨するテストマーケティングはこういったものです。

全く同じ商品のランディングページですが、トップの画像を3パターン用意し、全く違う悩みを抱えているそれぞれのユーザーに対して悩みを解決できる商品としてページを作ります。この時のターゲットは以下の3種類でした。

  • 立ちくらみに悩むユーザー
  • 青汁を飲んで健康になりたいユーザー
  • 慢性的な倦怠感に悩むユーザー

こうして、どの悩みを持つユーザーにこの商品を届けるのが最も売れるかをテストしていくわけです。単に違う2パターンのページを作って試すテストでは、ランディングページの質を上げる事はできても、売上を上げる事にはなかなか直結しません。

このように”誰にどう商品を売るか”の視点から最も売れるコンセプトを作りこんでいく過程が、私たちの言うテストマーケティングです。

上記の場合、Googleアナリティクスのウェブテストで上記のように結果に差がつきました。最も高いものと低いものの差が約0.5%であることは、数字上では少ない変化のように思われるかもしれません。

しかし、Webマーケティングの世界では、成約率が0.5%向上するだけで、1,000クリックで5個、件数に差が出る事になります。予算30万、クリック単価30円だったら…50個。商品価格3,000円であれば15万と、売上の差は大きくなります。

しかもこれはトップ画像の変更だけでもたらされた数字です。この結果を元に、ランディングページ全体を一番獲得ができる訴求で作りかえたら、どれぐらい数字は伸びるでしょうか。
少し考えただけでもワクワクしますね。

リスティング広告は、広告運用の内容を自由にコントロールできるため、このようなテストマーケティングにとても有効です。
すぐに広告掲載も停止も可能なので、予算を決めてテストを繰り返すことで、どの訴求が最も売れるのか、どの商品が最も新規集客に向いているのかなど、実際のエンドユーザーの反応を元に判断できるようになります。こうなると事業の展開もとても高精度になっていきます。

どんなに商品やサービスを作ってもヒットしない・・・という状態から、どれがヒットするか確かめてから(ヒットするように改善してから)大きく広告予算をかけることが出来るようになるのです。

逆に、このような使い方をせずに、最初から大きく予算をかけて、上手くいった上手くいかなかったという結果だけで判断していては、リスティング広告は上手く使いこなせません。

リスティング広告は、他の広告と違い一発勝負をかけるものではありません。リスティング広告の特徴を適切に掴み、効果的に使えるかどうかが成否を握るのです。

リスティング広告と他集客施策との違いとは?

最後にリスティング広告以外の集客施策との違いですが、他にもFacebookを利用した無料のアクセスアップなどWeb集客には様々な施策があります。
有料の広告、無料のSNSといった考え方をすれば、多くの経営者が無料を選択することでしょう。

しかし、マーケティングブレーンとして考えると、また判断は異なってきます。商品Aと商品Bのどっちがより売れるかを検証する際に、仮に1,000クリック(1,000ユーザー)を集めて判断しようと思っても、無料のアクセスでは集まるまでに時間がかかってしまいます。しかしこんな時、リスティング広告を使えば大幅に時間を短縮する事が出来ます。

商品Aで新規集客するのか、商品Bで新規集客するのか1年もかけて判断していては、大きな売上を逃す事にもなりますし、資金やリソースの限られている中小企業にとって時間は最も貴重です。

お金は投資してレバレッジをかけることが出来ますが、時間は唯一レバレッジもかける事ができなければ増やす事が出来ない資源です。ぜひ時間を短縮できるリスティング広告を効果的に事業経営に生かして頂きたいものです。

専門代理店に依頼するか自社でやるか

リスティング広告を運用したければ、専門代理店に依頼する、もしくは自社でリスティング広告の専門知識を身に付けて運用することも出来ます。

これらはどちらも一長一短で、専門代理店に依頼すれば広告費に加えて業務委託費がかかりますし、大事な集客面を他社に任せる事に不安を覚える経営者も多いようです。

逆に自社運用の場合、業務委託費は掛かりませんが、担当者の離職によりコントロールを失うリスクがあります。また、運用の管理に費やす人件費を換算すると、意外に専門代理店よりも高くつく事もあるようです。
とはいえ、テスト結果などのマーケティングデータは外部に委託するよりも自社内に蓄積しやすくなります。

この様に両者にメリット・デメリットがありますので、自社のリソースや人材、またご自身の時給単価などを計算して最適な選択をする必要があります。
ただ、リスティング広告はその特性上、運用担当者によって大きく費用対効果が変わってしまうという点だけは忘れないようにしましょう。

運用担当者によって費用対効果が変わる最大の理由

リスティング広告はクリック単価の算出にオークション制を採用していますが、もう一つ大事な視点として品質スコアという指標があります。

広告の掲載順位はオークションで決まるとお伝えしていますが、そのオークション時に、入札価格と共に順位を決定する要素となるのが品質スコアです。

なぜこの品質スコアが重要かというと、広告掲載順位は、単純な入札価格の単価だけでは決定さないからです。

品質スコアとは、広告の全般的な品質を評価するもので、各キーワードに1~10の10段階の数値を割り当てて、そのキーワードに対応する広告やランディング ページの品質を示したものです。
広告掲載順位の決定の際には、「広告ランク」が計算されその順に広告が掲載されます。

広告ランク=入札単価×品質スコア

広告ランクは上の式で計算されるので、もし品質スコアが以下のような状態であれば、掲載順位はこのようになります。

入札単価と広告の掲載順位が一致していないですよね。
1位に掲載されているB社は入札単価では2番手ですし、A社は最も高い入札単価を設定しているにも関わらず広告掲載順位は4位です。

ここからわかるように品質スコアを上げることで、入札単価が安くても広告を上位に掲載しやすくなり、結果広告からの反応が上がり、CPCが下がりCPAも下がるということが期待できるのです。

品質スコアは次の要素によって決定されます。

  • 推定クリック率
  • 広告の関連性
  • ランディングページの利便性

一言で言うならば、「ユーザーが求めている情報と広告の関連性が、どれくらいマッチしているかを数値で表したもの」ということです。広告だとしても、ユーザーが必要とする情報が上位に掲載されるように、この様な仕組みが取られています。

では、品質スコアを改善するには、どうすれば良いのでしょうか。

品質スコアを高めるためには、広告の全般的な品質を高め、ユーザーにとって有意義で求められる広告にしなければいけません。そのために、よく以下のような施策が試みられます。

  • キーワードと広告文の関連性高める・・・キーワードを広告文の文頭に使うなど。
  • クリック率をあげる・・・広告文を具体的にする、メリットを強調するなど。
  • LP(ランディングページ)の利便性をあげる・・・LPの情報を整理したり、キーワードを多く盛り込んだりするなど。

これらは一部でしかなく、その他さまざまな要素で品質スコアは決定されています。
要するにこれらの仕組みを深く理解し、リスティング広告に精通している担当が運用するのと、書籍を呼んだ程度の担当者が運用するのとでは、広告の費用対効果に違いが出てしまうということなのです。

自社で運用するのであれば、しっかりとリスティング広告を理解し適切な運用ができるように相応の努力が必要になります。
逆に言うと中小企業が、資本力勝負の大手企業に勝てる可能性も十分あるのがリスティング広告であり、努力次第でいくらでも結果を作る事が出来る広告と言えます。

まとめ

いかがでしょうか?
リスティング広告といっても企業によってとらえ方は様々です。リスティング広告を企業経営の武器にできるかどうかはあなた次第です。

今広告の市場規模は約6兆~7兆あると言われており、その20%~30%がインターネット広告と言われています。毎年成長を遂げているのも唯一インターネット広告の分野であり、今後テレビ広告を超え、広告媒体の主流となっていく分野です。

今後間違いなく伸びていくインターネット広告を、自社の経営に取り入れられるかどうかは、今後も企業を発展させていく上で非常に重要な視点になるはずです。

ぜひ、リスティング広告を正しく理解しマーケティング施策の1つとしてチャレンジしていって下さい。