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Facebook広告の類似オーディエンスを設定から注意点まで分かりやすく解説

類似オーディエンスとは

Facebook広告の類似オーディエンスは、ある人々に共通する特徴(趣味・関心など)をFacebookが探し出し、共通点が多い他のユーザーに向けて広告が配信できる機能です。

詳しく言うと、類似ソースとなるオーディエンス(作成済みのカスタムオーディエンスや、Facebookページなど)を指定すると、このソースオーディエンスに含まれる人々に共通する特徴(趣味・関心など)を探し出し、共通点が多いとFacebookが判断した類似ユーザーに広告を配信します。

これは自社サービスを購入したユーザーや見込み客の情報をソースとして登録すれば、同じような趣味・趣向を持つユーザーを配信対象にできる、ということです。 つまり、興味を持ってもらえる確率が高く、効果が期待できるのです。

類似オーディエンスはどんな時に効果的?

「自社のサービスのターゲットがわからない…」
「ターゲティングができていない層に対しても広告配信がしたい」
「見込みの高いユーザーに広告配信がしたい」

上記のようにターゲットがまだ明確ではない、新規顧客を獲得したいという時に類似オーディエンスが効果的です。

また、指定したソースオーディエンス(=顧客データなど)から自動的に類似すると判断されるFacebookユーザーをターゲティングできるので、管理の手間もかかりません。

既存の顧客リストがある場合は、まずはこの類似オーディエンスを活用するのがおすすめです。

類似オーディエンス作成の注意点

そんな優秀すぎる「類似オーディエンス」にもいくつか注意点がありますので、ご紹介します。

ビジネスマネージャーの所持が必須

ビジネスマネージャーとは広告の運用を行う広告アカウントを一括で管理するツールです。

類似オーディエンスを利用するためにもビジネスマネージャーを持っておくようにしましょう。

参考:ビジネスマネージャについて

登録するリストは100以上必要

類似オーディエンスを作成するためには、ベースとなるデータが100以上ある必要があります。

つまり、保有している顧客データとFacebookが所持している顧客データを100件以上一致させる必要があります。

しかし、Facebookのアカウントを作成したメールアドレスと、商品を購入する際に使用したメールアドレスが異なる場合にはFacebookデータと一致しません。 顧客リストを登録する際は、ベースとなるデータボリュームを300以上用意しておくと安全です。

電話番号ではなくメールアドレスがおすすめ

類似オーディエンスのために電話番号のリストをアップロードする人がいますが、あまりおすすめできません。

電話番号はFacebookのユーザー登録に必須ではないので、そもそも登録しているユーザーが少ないのです。
Facebook側にユーザーの電話番号データが少ないので、一致させることが難しく、類似オーディエンスの元データにするのが難しくなります。

リストをアップロードするのであれば、Facebookで登録が必須であるメールアドレスがおすすめです。

類似オーディエンスの作成方法

このように、類似オーディエンスを作成するためには、まずベースとなる顧客リストの登録が必要です。

ここでは顧客リストの登録方法と、類似オーディエンスの作成方法を紹介していきます。

リストの登録方法

まずは、ビジネスマネージャ画面左上のハンバーガーメニュー(三本線のアイコン)クリックし、展開した中から「オーディエンス」をクリックします。

 

青いボタンの 「カスタムオーディエンス」を選択します。

 

「カスタマーリスト」を選択し「次へ」をクリックします。

リストからオーディエンスを作成する方法の手順に従って進めます。
顧客リストの準備方法から説明がされているので、分かりやすいです。

 ファイルをCSVまたはTXTでアップロードし、確定します。

 

 

類似オーディエンスの作成方法

まずはビジネスマネージャー内のオーディエンスというページで「類似オーディエンスを作成」を選択します。

 

下記のポップアップが表示されますので、「類似オーディエンスのソース」「国」「サイズ」の3条件をそれぞれ選択し、「オーディエンスを作成」をクリックすれば類似オーディエンスの作成が完了します。 (類似オーディエンスリストが機能するまでに数時間~24時間要します。)

以上で既存リストの類似オーディエンスの作成が完了です。

リスト以外でも類似オーディエンスは作成できる

今まではリストを活用した類似オーディエンスを紹介してきましたが、リストが無くても類似オーディエンスは利用できます。

類似オーディエンスが作成できる項目

類似オーディエンスは、既存のリスト以外でも作成できます。

・広告アカウントで作成済みのオーディエンス
・広告アカウントで作成済みのコンバージョントラッキングピクセル
・ビジネスマネージャ管理下にあるFacebookページ

多くの場合、既存顧客のオーディエンス(例:コンバージョンページURL指定のオーディエンスリスト、既存顧客の電話番号・メールアドレス指定のリスト)を指定しますが、数値を計測できるピクセルタグを設置することで、ピクセルタグに溜まったデータの類似オーディエンスを作成できます。

・サンクスページに設置したタグの類似オーディンス
Facebook上で自社サービスを購入・登録したユーザーと興味関心が類似するユーザーへの配信が可能

・ランディングページに設置したタグの類似オーディエンス
一度自社のページを見たユーザーと興味関心が類似するユーザーへの配信が可能

※ピクセルが設置されているページが対象です。

またFacebookページを指定した場合、そのページのファン(いいね!をしているユーザー)の類似オーディエンスが作成されます。

 

ターゲットの地域

指定した国を居住地としている(または位置情報から滞在していると判断される)オーディエンスの中で、ソースオーディエンスを元に類似オーディエンスが作成されます。

ソースオーディエンスの中に指定した国のオーディエンスが100人以上いなければ類似オーディエンスを作成することができません。

海外にいる人々へ配信をする場合を除き、「日本(JP)」を指定します。

 

オーディエンスサイズ

類似度が高い上位1%~10%までのオーディエンスを範囲指定し、類似オーディエンスを作成することが可能です。

日本では大体、1%=32万、2%=64万、3%=96万、4%=130万、~、10%=320万人と、選択できるサイズが約32万~320万人の範囲となります。

最も類似し、見込みが高いオーディエンスを作成したい場合、1%サイズの類似オーディエンスがおすすめです。

1%を使用して成果が良く、さらにリーチを広げたいという場合には2%、3%とサイズを広げて広告配信を拡大していくのが理想的です。

しかし、1%は見込みが高い分、CPCやCPMが高騰してしまう可能性もあります。
反対に1%から2%、3%と広げていくことで、見込みは下がってしまうものの、CPCやCPMも下がる可能性があります。

その時の状況や商材によって、使用するオーディエンスのサイズを使い分けましょう。

まとめ

類似オーディエンスの考え方や設定方法について解説しました。

リストの準備などが必要になることもありますが、見込みの高い新規ユーザーに手軽に配信できる「類似オーディエンス」は、Facebook広告の中でも非常に優秀な仕組みです。

ぜひ類似オーディエンスを活用して、アカウントの改善をしましょう。


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