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学習塾の集客方法

募集時期から逆算する準備と、学校区×悩みで保護者に選ばれるページの作り方

公開日:2026-10-07長橋真吾執筆:長橋真吾デジタルアスリート株式会社 代表取締役更新日:2026-10-21
学習塾の集客方法
この記事の要点
  • 生徒1人を集める費用は上がり、倒産は過去最多。個人塾は「学校区×悩み」と口コミで、大手と違う土俵に立つ
  • 募集の山(新学期・夏期・冬期)の2〜3か月前に準備を終え、問い合わせ→体験→入塾を経路別に数える
  • 施策は「即効性」と「積み上がる資産」を組み合わせる。予算は山の時期に寄せ、入塾1件あたりの費用で判断する

「チラシの反応が年々落ちている」「大手の個別指導に生徒を取られる」「体験授業には来るのに、入塾につながらない」。

個人塾や小さな学習塾の塾長から受ける相談は、この3つに集約されます。

私たちデジタルアスリートは、Googleプレミアムパートナー認定のマーケティング支援会社として、これまで2,425社以上のWeb集客を支援してきました。

この記事では、学習塾の集客を「市場の今」「時期」「施策の組み合わせ」「入塾までの歩留まり」「数字の見方」の順に整理します。開業前の方は学習塾・個人塾の開業ガイドから読んでください。

学習塾の集客が難しくなった理由

東京商工リサーチの集計では、2025年の学習塾の倒産は55件で、過去最多を更新しました。倒産の8割は販売不振、つまり生徒が集まらなかったことが原因です。負債1億円未満の小さな塾が9割以上を占めています。

背景は3つあります。

1つ目は少子化です。通える範囲の子どもの数そのものが減り、同じ学区の中で生徒を取り合う形になっています。

2つ目は、生徒を集める手段の変化です。帝国データバンクの調査では、折込チラシ中心の募集からSNSやリスティング広告への移行が必要になり、生徒1人を集める費用が「数年前の2倍まで跳ね上がった」という声が紹介されています。

3つ目は、保護者の目が厳しくなったことです。物価が上がるなかで、保護者は塾の費用と実績を以前より細かく比べるようになりました。大手は中堅層や補習層まで取り込もうとしており、「近いから」「なんとなく良さそう」で選ばれる塾は減っています。

こうした中で生徒が集まり続けている個人塾には、共通点があります。大手と同じ「駅名×塾」の土俵で戦わず、学校区ごとのテスト対策や、特定の悩みに強いことを打ち出していることです。この記事の各章は、その土俵の作り方を順番に説明しています。

決めるのは保護者、通うのは子ども:2人に向けて情報をそろえる

塾の集客には、他の業種にない難しさがあります。お金を払って決めるのは保護者、実際に通うのは子どもで、2人が見ているものが違うことです。

保護者が知りたいのは、成績が上がりそうか、費用はいくらか、安心して通わせられるかの3つです。子どもが気にするのは、先生が話しやすいか、教室の雰囲気、友達がいるかどうかです。保護者が気に入っても、子どもが体験の後に「行きたくない」と言えば入塾しません。

ホームページとGoogleマップには、両方に向けた情報を置きます。保護者向けには、指導の進め方、年間の費用、入退室の連絡、合格実績の書き方。子ども向けには、講師の人柄が分かる紹介、授業や自習室の雰囲気が分かる写真、先輩の声です。

自宅で教室を開いている塾は、住所を詳しく出したくない場合もあると思います。その場合も、最寄り駅、学区、教室の写真、講師の顔、入退室の管理方法は具体的に出してください。保護者は安さより安心を優先します。詳しい住所は体験の申し込み後に案内しても、安心の材料がそろっていれば問い合わせは来ます。

塾の種類で打ち手が違う:補習・高校受験・中学受験・個別と集団

ひとことで学習塾と言っても、誰に何を約束する塾かで、保護者が探すときの言葉も、選ぶ基準も変わります。

塾の種類 保護者が探す言葉の例 選ぶときに見ていること 力を入れる入口
補習塾(学校の授業の補習)「○○中 定期テスト対策」「勉強の仕方 中1」学校の進度に合わせてくれるか、宿題の量学校区×悩みのページ、口コミ
高校受験「○○高校 受験 塾」「内申点 上げる」志望校の実績、内申点の考え方、費用の総額高校別のページ、合格実績(条件つき)
中学受験「中学受験 塾 ○○駅」「○○中 対策」カリキュラム、通塾の負担、講師の経験説明会、保護者向けの情報発信
個別指導「個別指導 ○○駅」「不登校 個別指導」講師1人が何人を見るか、講師の質、曜日の自由度Googleマップ、体験授業
集団指導「○○中 集団塾」「少人数 クラス」クラスの人数、雰囲気、友達がいるか口コミ・紹介、季節講習

補習塾と受験塾を1つの教室でやっている場合も、ページは分けてください。保護者は自分の子どもに当てはまる情報だけを読みたいので、補習と受験が混ざったページは比べにくく、どちらの保護者からも選ばれにくくなります。

中学受験の塾は、検討期間が長く、小学3〜4年生のうちから情報を集める家庭が多い分野です。説明会や保護者向けの勉強会で早めに接点を持ち、入塾を考える時期まで関係を続けることが大切になります。

時期で決まる:募集の山から逆算するスケジュール

募集の山より先に、比べられる情報をそろえる

1年のカレンダーで、募集の時期と準備期間を確認します。

黄色:問い合わせが集まる時期 青色:準備・告知

1月告知
2月新学期
3月新学期
4月夏準備
5月夏準備
6月夏期
7月夏期
8月
9月冬準備
10月冬準備
11月冬期春準備
12月冬期春準備

新学期募集

準備を終える時期

11〜12月

問い合わせの山

2〜3月

学校区別のページ、Googleマップ、年間費用を整える

夏期講習

準備を終える時期

4〜5月

問い合わせの山

6〜7月

講習の案内と、講習後の通い方を用意する

冬期講習

準備を終える時期

9〜10月

問い合わせの山

11〜12月

受験学年向けのページと面談の受付を整える

チラシや広告は、ページの準備ができてから募集の山の1〜2か月前に始めます。定期テスト対策は、学校ごとの日程から逆算します。

塾の集客は、1年の中で問い合わせが集まる時期がはっきりしています。

山 問い合わせが集まる時期 準備を終えたい時期 やること
新学期募集2〜3月11〜12月学校区×悩みのページ、Googleマップ、料金の総額
夏期講習6〜7月4〜5月講習の案内ページ、講習後の通い方の説明
冬期講習・受験直前11〜12月9〜10月受験学年向けのページ、面談の受付
定期テスト前各学期のテスト3週間前テスト日程が出たら学校ごとのテスト対策の案内

相談を受けた塾では、新しいページが学校名や地域名の検索で見つかるまで数か月かかっています。2月に慌ててページを作っても、問い合わせが集まる時期には間に合いません。

開業や新しい教室の立ち上げも同じ考え方です。避けたいのは12月ではなく、募集の山が終わった直後の4月中旬以降です。半年近く問い合わせの少ない時期が続くことになります。

チラシと広告は、ページの準備ができた後、山の1〜2か月前から始めます。準備の順番を逆にすると、チラシで興味を持った保護者が検索しても、比べる材料が見つからずに離れてしまいます。

施策の全体像:即効性と、積み上がる資産を組み合わせる

今の募集と、次の募集を支える施策を組み合わせる

横軸は効果の速さ(左:数か月〜/右:すぐ〜3か月)、縦軸はやめた後に残るもの(上:残る/下:残りにくい)。本文の目安で相対的に整理しています。

ゆっくり効く/資産が残る

口コミ・紹介

学校区×悩みのページ

信頼と検索の入口を育てる

比較的早い/資産が残る

Googleマップ

1〜3か月が目安。写真と口コミが蓄積する

ゆっくり効く/残りにくい

今回比較する6施策では該当なし

早く効く/残りにくい

チラシ

リスティング広告

塾ポータル

募集の山に合わせて短く使う

開業初期はチラシやポータルで募集しながら、Googleマップ・学校区別のページ・口コミを育てます。

塾の集客方法は、効果が出る速さと、やめた後に何が残るかで性格が違います。

施策 効果が出るまで 費用 やめた後に残るもの 向いている塾
口コミ・紹介数か月〜ほぼかからない信頼と紹介の連鎖すべての塾
Googleマップ1〜3か月無料口コミと写真教室を構える塾
学校区×悩みのページ(SEO)数か月〜制作の手間検索の入口学区の狭い塾
折込チラシ・ポスティングすぐ1回数万円〜ほぼ残らない学区が狭い塾、新規開校
リスティング広告すぐ月数万円〜残らない山の時期に短期で集めたい塾
塾ポータル(塾ナビ・塾シルなど)すぐ掲載料・成果報酬残りにくい開業初期
Instagram・動画長い手間講師の人柄の認知講師が前に出られる塾

開業初期は、ポータルとチラシで目の前の山を乗り切りながら、Googleマップ・学校区別のページ・口コミを育てるのが現実的です。2回目、3回目の山を迎えるころには、積み上がった資産からの問い合わせが増え、即効性の施策にかける費用を減らせます。

相談を受けた塾で成果が出やすい順番は、口コミ・紹介→Googleマップ→学校区×悩みのページ→チラシ→広告です。AI検索やInstagramは、この土台ができてからの補助と考えてください。

口コミ・紹介・Googleマップを仕組みにする

保護者が塾を決めるとき、一番信頼するのは知り合いの話です。紹介は費用がかからず、入塾率も高い経路ですが、自然に任せていると件数は増えません。

紹介をお願いするのに自然なタイミングは、面談の後、定期テストの結果が出た後、合格が決まった後の3つです。保護者が「この塾にしてよかった」と感じた瞬間に、紹介のお願いと、紹介した側・された側の両方に使える特典を伝えます。

Googleビジネスプロフィールには、教室の入口、自習室、授業中の様子の写真を入れ、授業の時間帯、最寄り駅からの道、駐輪場や送迎の停車場所を書きます。保護者は送迎と通塾の安全を気にしているので、ここが具体的なほど問い合わせのハードルが下がります。

口コミをお願いするときは、特典と引き換えにしないこと、生徒個人が特定される内容を塾から書かせないことに注意してください。依頼の仕方はGoogle口コミを増やす方法にまとめています。

学校区×悩みで「比べられる情報」を作る

保護者が塾を探すときの検索は、「○○駅 塾」より、「○○中学校 定期テスト対策」「○○高校 受験 個別指導」のように、子どもの学校と悩みから入ることが多くあります。大手は全国の教室ページを持っていますが、一つの中学校のテストの時期や出題の傾向まで書いていることは多くありません。ここが個人塾の戦える場所です。

ページは、対象の学校区と悩みの組み合わせで作ります。

ページの例 書くこと
○○中の定期テスト対策テストの時期、対策を始める時期、授業の進め方、過去の取り組み
○○中から○○高校をめざす内申点の考え方、通う回数の目安、入試までの年間の流れ
数学が苦手な中学1年生つまずきやすい単元、最初の3か月でやること
不登校・別室登校の生徒の学習受け入れの方針、通う時間帯、保護者との連絡の取り方

ページの中では、保護者が他の塾と比べるための材料を具体的に書きます。「個別指導」とだけ書くのではなく、講師1人が何人を見るか、授業1回の流れ、宿題の量、年間の費用の総額を示してください。

合格実績を載せる場合は、年度、合格者の数、在籍していた生徒の数、通年の在籍生か講習だけの受講生かを明記します。「必ず合格」「地域No.1」のように結果を保証するように見える表現は、信頼を失うだけでなく、景品表示法の問題にもなります。

ページの構成は、学習塾向けホームページの掲載例で確認できます。

チラシ・広告・ポータル:山の時期に短く使う

学区が狭い塾では、折込チラシやポスティングは今も有効です。ただし、配る地域と時期を絞り、何部配って何件の問い合わせがあったかを必ず記録してください。チラシには募集学年と教科、授業の曜日、体験授業の内容、年間費用の目安を載せ、QRコードで学校区別のページにつなぎます。

チラシの費用と反響の考え方

折込チラシは、印刷代と折込料を合わせて1部あたり数円から10円台、ポスティングは配布の手間がかかる分、さらに高くなるのが一般的です。1万部を配っても、問い合わせが数件ということも珍しくありません。

そのため、チラシは「何部配って何件の問い合わせがあったか」を地域ごとに記録し、反応のあった学区に絞っていくことが大切です。同じ内容を毎回広く配るより、学区と学年を絞り、そのテスト日程や入試に合わせた内容に変えたほうが反応は上がりやすくなります。チラシのQRコードから学校区別のページに飛べるようにしておくと、どのチラシから何人がページを見たかも分かります。

広告の組み方:学年・時期・言葉を絞る

リスティング広告は、募集の山の時期に、学年と目的を絞って出すと費用を抑えられます。

時期 狙う人 言葉の例
1〜3月新学年から塾を探す家庭「○○駅 塾 新中1」「○○中 塾 春期講習」
6〜7月夏から受験勉強を始める家庭「○○ 夏期講習 中3」「高校受験 塾 ○○市」
テスト前定期テストの点数に悩む家庭「○○中 定期テスト対策」

「塾講師 アルバイト」「塾 求人」「勉強法」のように、塾を探している保護者ではない検索は最初から除外します。広告のリンク先は、トップページではなく、その学年と目的に合ったページにしてください。

Instagram・動画・AI検索は「補助」として使う

Instagramや動画は、講師の人柄や授業の雰囲気を伝えるのに向いています。特に、子どもが「この先生なら話しやすそう」と感じるきっかけになります。ただし、塾の集客では主役ではありません。投稿に時間をかけるより、学校区別のページと口コミを優先してください。

動画を作るなら、1本1分程度で、塾長が自分の言葉で「どんな生徒に、何を約束するか」を話すものが効果的です。ホームページのトップや、学校区別のページに置いておくと、保護者が比べるときの材料になります。

AI検索で「○○中の近くで定期テスト対策に強い塾」と聞く保護者も増えています。AIはホームページとGoogleマップの文章を手がかりにするので、学校区別のページと、よくある質問への答えを文章で書いておくことが、そのまま対策になります。

保護者向けの説明会・学習相談会・YouTube

すぐに入塾を決めていない保護者とも、早い段階で接点を持っておくと、募集の山のときに思い出してもらえます。

保護者向けの説明会や学習相談会は、地域の高校入試の仕組み、内申点の考え方、定期テストの勉強の進め方など、保護者が知りたいことをテーマにします。その場で入塾を勧めないことを案内に書いておくと、参加のハードルが下がります。参加した保護者からの質問は、そのままホームページのよくある質問の材料になります。

YouTubeは、塾長が地域の入試や勉強の仕方について話す短い動画から始めるのが続けやすい形です。「○○高校に合格するために中2の冬にやること」のように、地域と学年を絞った題名にすると、同じ悩みを持つ保護者に届きます。

費用の考え方と予算の配分:入塾1件あたりで判断する

相談を受けた塾での獲得費の目安は、問い合わせ1件8,000〜2万円、体験授業1件1万〜2万5,000円、入塾1件2万〜5万円です。月謝2万円の生徒が2年通えば総額は48万円なので、入塾1件5万円でも回収はできます。ただし、体験から入塾しない状態で広告を増やすと、費用だけがかさみます。

予算は1年を通して均等に使うより、山の時期に寄せます。

時期 予算配分の例(年間100とした場合) 主な使い道
11〜12月15ページ制作・Googleマップの整備・冬期講習の告知
1〜3月45チラシ・広告・ポータルで新学期募集
4〜5月10夏期講習の準備
6〜7月25夏期講習の告知
8〜10月5口コミ・紹介の仕組みの見直し

塾ナビ・塾シルなどのポータルは、開業初期の入口として使いながら、掲載料÷入塾数を記録し、自社経由の問い合わせが増えてきたら掲載の内容を見直します。

入塾キャンペーンや特典の使い方

春や夏の募集では、入塾金の無料や授業料の割引を打ち出す塾が多くあります。特典は問い合わせのきっかけになりますが、使い方を誤ると、割引がないと入らない家庭ばかりが集まります。

特典を出すなら、期間と対象をはっきり決め、「講習から通年に切り替えた方は入塾金無料」のように、続けて通ってもらう流れとつなげてください。「通常価格○円のところ今だけ○円」と書く場合は、実際にその通常価格で募集していた実績が必要です。実態のない通常価格との比較は、景品表示法の二重価格表示の問題になります。

兄弟姉妹の割引や紹介の特典は、在籍している家庭への感謝として伝えると、紹介の後押しにもなります。

体験授業から入塾へ:歩留まりを上げる面談の設計

問い合わせから入塾まで、合わない理由を減らす

件数だけでなく、各段階で止まった理由も記録します。
01

問い合わせ

学校・学年・悩みと希望曜日を聞く

体験前に知りたい情報を案内する

02

体験授業

子どもが「分かった」と感じる単元を選ぶ

先生や指導形式が合うか

03

面談

保護者の不安を聞き、通い方と年間費用を示す

費用・曜日の不一致を確かめる

04

入塾

子ども本人の気持ちを確認する

見送りの理由は次の説明に生かす

費用・曜日・指導形式の説明を先にそろえ、保護者と子どもの両方が納得して通えるかを確かめます。

広告やチラシで問い合わせを増やしても、体験から入塾しなければ費用は回収できません。入塾しなかった家庭の理由は、費用・曜日・指導の形式のどれかが合わないことがほとんどです。

体験の前に、子どもの学校・学年・成績・悩みと、保護者が気にしていることを聞いておきます。体験授業では、子どもが「分かった」と感じられる単元を選びます。

面談は、塾の説明から始めるより、保護者の不安を先に聞くほうが入塾につながります。今の成績、家での勉強の様子、部活や習い事、他に検討している塾、費用についての考えを聞いたうえで、通う曜日と回数、年間の費用、最初の3か月で何をするかを示します。最後に子ども本人の気持ちを確かめてください。保護者が決めても、子どもが行きたくないと言えば入塾しません。

入塾しなかった家庭には、合わなかった理由を確認し、ホームページの説明に反映します。「費用が分からなかった」という声が多ければ料金の見せ方を、「曜日が合わなかった」なら時間割の載せ方を直します。

夏期講習・冬期講習は、通年の入塾を迷っている家庭が塾を試す機会です。講習の最終日に、通年の通い方と費用を伝える面談を設けると、講習生から通年生への切り替えが増えます。

大手・個別指導チェーン・オンライン塾との差別化

個人塾が大手と同じ土俵で戦うと、広告費と知名度で負けます。比べられたときに選ばれる理由を、次の3つから作ります。

1つ目は、地域の学校への詳しさです。学校ごとのテストの時期、出題の傾向、内申点の付き方を知っていることは、全国展開の塾には真似しにくい強みです。

2つ目は、塾長や講師の顔が見えることです。誰が教えるのか、何年同じ地域で教えているのか、どんな考えで指導しているのかを、写真と文章で見せます。保護者にとっては、教室長が数年で入れ替わる大手より安心できる材料になります。

3つ目は、対象を絞ることです。「中学生の定期テスト対策」「高校受験の数学」「学校の授業についていけない子の基礎から」のように、誰のための塾かを一文で言えるようにします。オンライン塾が増えるほど、「通う意味」をはっきり書いた教室型の塾が選ばれます。

料金の見せ方も差別化になります。大手は入塾金・月謝・教材費・講習費・管理費が別々に請求され、年間でいくらかかるか分かりにくいことがあります。個人塾が「中学2年生・週2回なら、講習費を含めて年間○○万円」と総額で示すだけで、比べている保護者には大きな安心材料になります。

退塾を防ぎ、紹介につなげる

塾は一度入塾すると数年通う生徒もいるため、退塾を防ぐことがそのまま次の集客になります。退塾の理由は、成績が上がらない、部活と両立できない、費用の負担、の3つが多くあります。

定期テストのたびに保護者と振り返りを行い、通う曜日や回数を見直せる仕組みを用意してください。LINEで入退室のお知らせ、テスト前の学習計画、面談の日程を届けると、保護者の不安が減り、紹介のきっかけにもなります。送る頻度と内容は決めておき、成績に関わる内容は個別のやりとりにします。

退塾を申し出た家庭には、引き止めるより先に理由を聞いてください。「部活が忙しくなった」なら曜日や回数の変更で続けられることがあり、「成績が上がらない」なら指導の進め方を見直すきっかけになります。聞いた理由は記録し、次の生徒の指導と、ホームページの説明に反映します。

在籍している生徒の保護者は、次の生徒を連れてきてくれる一番の味方です。テストの結果が上がった、志望校に合格した、といった節目を一緒に喜べる関係を作ることが、紹介という形で返ってきます。

立て直せた塾に共通していたこと

以下は、複数の塾から受けた相談をまとめた傾向です。特定の塾の数字ではありません。

1つ目は、チラシ中心から学校区別のページへ移したパターンです。毎回同じ内容のチラシを広く配り、反応が年々落ちていた塾が、対象の中学校を2校に絞り、それぞれのテスト対策のページを作りました。チラシもその2校の学区だけに配り、QRコードでページにつなぐようにしたところ、配る部数は減ったのに、問い合わせの中で「テスト対策のページを見た」という家庭が増えました。

2つ目は、体験後の面談を変えたパターンです。体験の問い合わせはあるのに入塾率が低かった塾で、面談の最初に塾の説明をするのをやめ、保護者の不安を聞くことから始めるようにしました。年間の費用を面談の中で必ず示すようにしたことで、「後から費用を知って断る」家庭が減りました。

2つに共通するのは、お金をかける前に、保護者が比べるときに見る中身を直したことでした。

経路別に数える:問い合わせ→体験→入塾

集客の効果を判断するには、どの経路から来た家庭が、どこまで進んだかを記録する必要があります。 下の表は、月次記録用テンプレートです。ご自身の記録表に写し、経路ごとに毎月の実績を記入してください。「紹介」の行は、使い方を示す架空の記入例で、実際の成果ではありません。紹介にかかった費用を月15,000円と仮定しています。「—」は未記入を示し、0件という意味ではありません。このページ上で直接入力することはできません。

経路 問い合わせ 体験 入塾 入塾率 入塾1件の費用
紹介(架空の記入例)10件6件3件30%5,000円
Googleマップ—————
ホームページ(検索)—————
チラシ—————
広告—————
ポータル—————

問い合わせのときに「何でこの塾を知ったか」を必ず聞き、この表に月ごとに記録します。 集計する月と、問い合わせ・体験・入塾の数え方をそろえ、同じ家庭の重複を除いて記録します。ここでの入塾率は「入塾件数 ÷ 問い合わせ件数 × 100」、入塾1件の費用は「その経路にかかった費用 ÷ 入塾件数」です。記入例では、3件 ÷ 10件 × 100=30%、15,000円 ÷ 3件=5,000円となります。問い合わせが0件なら入塾率は、入塾が0件なら入塾1件の費用は算出せず、「算出不可」と記録してください。体験や入塾が翌月になる場合は、問い合わせ月ごとに追跡すると比較しやすくなります。紹介とホームページ経由の入塾率が高く、チラシや広告経由が低いなら、費用を前者の育成に移す判断ができます。

学習塾の集客でよくある失敗

失敗 何が起きるか 直し方
募集の直前に準備を始めるページが検索に出る前に山が終わる11〜12月に準備を終える
「個別指導」とだけ書く他の塾と比べられない講師1人が見る人数と授業の流れを書く
費用を面談まで伝えない問い合わせの前に候補から外れる年間の総額の目安を載せる
合格実績の在籍生の数を書かない信頼を失う・景品表示法の問題年度・在籍生の数・在籍区分を明記する
経路別に記録しない効かない施策に費用を使い続ける問い合わせ時に知った経路を聞く

個人塾は「地域の学校を一番知っている塾」として選ばれる

生徒1人を集める費用が上がり続けるなかで、個人塾が大手と同じ量の広告やチラシで勝負するのは現実的ではありません。

相談を受けた塾の中で問い合わせが安定しているのは、学校区ごとのテスト対策や指導の進め方を具体的に書き、募集の山の前に準備を終えている塾でした。保護者がほかの塾と比べたとき、「この塾は子どもの学校のことをよく知っている」と感じられる情報が、そのまま選ばれる理由になっています。

チラシや広告を増やす前に、自分の塾が地域のどの学校の、どんな悩みに一番詳しいかを書き出してみてください。それが学校区×悩みのページの最初の1本になります。

まとめ|募集の山から逆算し、比べられる情報と経路別の数字で育てる

学習塾の集客は、新学期・夏期・冬期の山から逆算して準備し、口コミ・紹介とGoogleマップ、学校区×悩みのページを土台にします。チラシと広告は山に合わせて予算を寄せ、入塾1件あたりの費用で判断します。体験から入塾までの面談と、退塾を防ぐ仕組みも、次の集客につながります。

次の募集の山までに今のホームページで何が足りないかは、無料AIホームページ診断で確認できます。問い合わせの前に保護者が離れている場所をお返しします。

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学校区×悩みのページ、料金の総額、講師と教室の紹介を募集の山の前にそろえるところから、オートホームページで学習塾の集客を支援します。

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ライトには、ホームページの制作・保守・自動改善、Googleマップの改善・管理、AI引用対策、月次レポート、コンサルタントとのMTG(月1回・最初の3ヶ月)が含まれます。スタンダードはこれに集客記事の企画・制作(月4本)、Instagramの静止画投稿の制作・運用(月4本)とコンサルタントとの月1回のMTG(4ヶ月目以降も継続)が加わり、プレミアムはさらにWeb広告(Google・Instagram)の運用代行(広告費は別途)とオリジナル施策(PR・LINE運用・TikTok運用・ショート動画などから事業に合う施策を選定)まで含みます。

最低契約期間は12か月で、期間内の解約には残りの月額料金がかかります。

終了後はデータの引き継ぎ、または月額1.5万円(税別)の保守を選べます。

料金・契約条件とサービスの詳細をご確認ください。

よくある質問

塾の集客は、いつから準備すればいいですか?

新学期の募集なら、11〜12月にホームページとGoogleマップを整え、1月からチラシや広告を始めるのが目安です。夏期講習は4〜5月に準備し、6月から告知を強めます。

チラシはまだ効果がありますか?

学校区が狭い塾では今も有効です。募集学年、授業の曜日、体験の内容、料金の目安を載せ、QRコードで学校区別のページにつなげてください。配った地域ごとの反応を記録して絞り込みます。

合格実績はどう書けばいいですか?

年度、合格者数と在籍生の数、通年の在籍生か講習生かを明記します。「必ず合格」「地域No.1」など結果を保証するように見える表現は使わないでください。

塾ナビなどのポータルには掲載したほうがいいですか?

開業初期は問い合わせの入口として使い、その間にGoogleマップ・学校区別のページ・口コミを育てるのが現実的です。掲載費÷入塾数を見ながら、自社経由が増えたら見直してください。

個人塾でも大手の塾に勝てますか?

大手と同じ「駅名×塾」の検索や広告の量で勝とうとすると分が悪くなりますが、地域の学校ごとのテスト対策や入試の情報、塾長の顔が見えること、年間費用の分かりやすさでは勝てます。学校区×悩みのページと口コミから始めてください。

補習と受験の両方をやっている塾は、ホームページをどう分ければいいですか?

補習と受験は、保護者が探す言葉も比べる基準も違うので、ページを分けます。補習は学校区ごとのテスト対策、受験は志望校ごとの対策と合格実績を中心に書き、トップページでは両方の入口を並べてください。

参考資料・確認日

確認日:2026年10月21日。獲得費の目安は、相談を受けた塾での実感値です(当社の運用実績の平均値ではありません)。

更新:2026年10月21日。市場の数字、施策の比較、予算の配分、歩留まり、差別化、相談事例の傾向を加えて構成を組み直しました。以前の更新(2026年10月19日):募集時期からの逆算、学校区×悩みのページ、合格実績の書き方、ポータルとチラシの使い方を加えて全面的に書き直しました。

長橋真吾
この記事の著者

長橋真吾

デジタルアスリート株式会社 代表取締役

2011年に株式会社リスティングプラスを設立。2022年にデジタルアスリート株式会社へ社名変更。広告運用・Web制作・改善を通じて、企業や店舗の事業成長を支援しています。

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