地域ビジネス向けオートホームページ
開業・独立

ペットホテルの開業ガイド

自宅開業の条件・資格・資金と予約が入る仕組み

公開日:2026-10-07長橋真吾執筆:長橋真吾デジタルアスリート株式会社 代表取締役更新日:2026-10-19
ペットホテルの開業ガイド|自宅開業の条件・資格・資金と予約が入る仕組み

この記事の要点(3行まとめ)

  1. ペットホテルの開業には、第一種動物取扱業(保管)の登録と動物取扱責任者の設置が必要です。

  2. ペットホテルの需要はGW・お盆・年末年始に集中します。

  3. 飼い主が預ける前に見るのは、料金より夜間体制・ケージかフリーか・同時に預かる頭数・体調が変わったときの対応です。

すでに営業中の方へ

この記事は、これから開業する方に向けて書いています。

すでに営業中の方は、トリミングサロン・ペットホテルのホームページ制作のほうが、今の課題に直接答えています。

ペットホテルの開業について調べると、第一種動物取扱業の登録と動物取扱責任者の説明、フランチャイズの比較までは出てきます。

ところが、「自宅で開業するなら何を満たせばいいのか」「繁忙期にどうやって予約を埋めるのか」「飼い主は預ける前に何を確かめているのか」を具体的に書いた記事は、ほとんどありません。

私たちデジタルアスリートは、Googleプレミアムパートナー認定のマーケティング支援会社として、ペット関連を含む地域ビジネスのWeb集客を支援してきました。

この記事では、ペットホテルの開業に必要な登録と条件を整理したうえで、自宅開業で気をつけること、需要の山から逆算した準備、そして飼い主の不安に答えて予約が入る仕組みの作り方を解説します。

トリミングサロンが主業で、ホテルを併設する形を考えている方は、トリミングサロンの開業ガイド|資格・資金・動物取扱業の届出と、飼い主に選ばれる集客から読んだほうが順番としては合っています。

ホテルが主業の方、自宅での開業を考えている方は、このまま読み進めてください。

ペットホテルの開業に必要な登録・届出と資格

ペットホテルは、顧客の動物を預かって保管する事業なので、動物愛護管理法に基づく第一種動物取扱業の「保管」に該当します。

事業所ごとに、都道府県知事または政令市長等への登録が必要です。

項目 内容
登録の種別 第一種動物取扱業(保管)。トリミングやシッターも併せて行う場合は、業の内容に応じて登録内容を確認
登録先 都道府県・政令市等。窓口は保健所や動物愛護センターが多い
申請に必要なもの 飼養施設の図面(配置図・付近見取り図)、構造と規模、管理方法、取り扱う動物の種類と数、動物取扱責任者の資格を証明する書類など
流れ 事前相談 → 申請 → 施設の立入検査 → 登録。手数料は自治体ごとに異なり、5年ごとに更新
責任者の要件 動物取扱責任者を事業所ごとに1名以上。獣医師・愛玩動物看護師、または半年以上の実務経験等+所定の学校卒業か所定の資格

申請時に施設の図面まで求められるのは、悪臭や騒音の防止対策が取られているか、近隣から苦情が出ない施設かを確認するためです。

2021年に施行された飼養管理基準の省令で、ケージの大きさや管理方法の基準も定められています。

動物取扱責任者については、ペットとしての飼育経験は実務経験に含まれません。

ペットホテルやトリミングサロン、動物病院などでの勤務経験と、所定の学校卒業または資格(愛玩動物飼養管理士など)の組み合わせで要件を満たす人が、あなた自身か従業員に必要です。

自治体で条件が異なります

登録手数料、必要書類、立入検査の基準は自治体ごとに異なります。

自宅の改装やテナントの契約を決める前に、開業予定地の窓口に図面を持って事前相談してください。

改装してから「この構造では登録できない」と分かるのが、最も費用のかかる失敗です。

このほか、税務署への開業届(開業から1か月以内、青色申告承認申請書と同時提出が有利)、預かり中の事故に備える賠償責任保険への加入も開業前に済ませておきます。

自宅でペットホテルを開業する場合の条件と注意点

「ペットホテル 開業 自宅」で調べている方が多いので、自宅開業の章を独立させました。

自宅でのペットホテル開業は可能です。

固定費を抑えられ、少頭数で目が届く運営ができるのが利点です。

ただし、自宅型には特有の課題が3つあります。

1. 飼養施設としての基準を満たすか

自宅の一室を預かりスペースにする場合、居住空間との区分け、ケージの大きさ、換気・衛生管理、脱走防止の構造が基準を満たす必要があります。

マンションの場合は管理規約で営業自体が制限されていることもあります。

改装前に自治体への事前相談と、賃貸なら貸主・管理会社への確認を済ませてください。

2. 近隣への配慮

鳴き声と臭いは、自宅型で最も多いトラブル要因です。

防音・防臭の対策と、受け入れ頭数を抑える運営方針を、開業前に決めておきます。

近隣との関係が崩れると、営業の継続そのものが難しくなります。

3. 飼い主から見た安心感

自宅型で最も見落とされやすいのがここです。

住所を公開したくない気持ちは分かりますが、完全に非公開にすると飼い主の不安は大きくなります。

詳細な住所は予約確定後に伝えるとしても、地域、最寄り駅、送迎範囲は分かるようにしてください。

そのうえで、ホームページには次の情報を明確に書きます。

分類 自宅型のホームページで明確にすること
受け入れ 受け入れ可能頭数、対応犬種・サイズ、1頭ずつ預かるのか複数同時か
環境 ケージかフリースペースか、預かりスペースの写真、温度管理
1日の過ごし方 散歩の有無と回数、食事(持参か用意か)、投薬対応の可否
条件 ワクチン接種等の受け入れ条件、高齢・持病がある場合の対応
夜間 夜間にスタッフがいるのか、様子をどう確認するのか
緊急時 体調変化・怪我時の対応方針、連絡方法、受診できる動物病院についての考え方
安全 脱走防止対策、衛生管理
自宅ペットホテルのホームページで明確にする7項目

住所は予約確定後に伝えるとしても、地域・最寄り駅・送迎範囲は出し、受け入れ頭数・環境・夜間・万一の対応を具体的に書きます

「自宅だから安い」だけを打ち出すのは勧めません。

自宅型には、少頭数で目が届く、家庭に近い環境で過ごせる、夜間も様子を確認できるという、大型施設にはない強みがあります。

これを前面に出したほうが、価格で比較されずに選ばれます。

物件と施設づくり:防音・防臭・脱走防止の3点

テナントで開業する場合、物件探しで最初に確認するのは「動物の飼養ができる物件か」です。飲食可・物販可の物件でも、動物の宿泊は不可とされていることが多く、管理会社への確認なしに内装を始めると契約解除になります。次に、第一種動物取扱業の登録で求められる飼養施設の基準(ケージの大きさ、換気、排水、居住空間との区分)を満たせる間取りかを、自治体への事前相談で確認します。

内装で予算をかける順番は、防音→防臭・換気→脱走防止→見た目、です。鳴き声の防音は後から足すと高くつきます。二重窓や吸音材は、近隣との関係を守る投資です。排水と換気は臭いの対策で、口コミに「臭いが気になった」と書かれると取り返しがつきません。脱走防止は二重扉と鍵で、事故が一度起きれば営業の継続が難しくなります。見た目の内装は最後で構いません。飼い主が見ているのは、きれいさより「安全に預かれる構造か」です。

ペットホテルの開業資金の目安と、繁忙期に備える運転資金

ペットホテルの初期費用は、形態と規模で大きく変わります。

自宅の一室で少頭数から始める場合は、ケージ・サークル、空調、防音・防臭対策、脱走防止の設備、消耗品、ホームページで数十万円から始められることもあります。

テナントを借りて複数頭を預かる施設にする場合は、物件取得費と内装・設備で数百万円規模になります。

ペットホテル特有の注意点は、売上が季節に偏ることです。

GW・お盆・年末年始に売上が集中し、それ以外の月は少ない構造なので、閑散期の家賃と光熱費を払い続けられる運転資金を、開業時に確保しておく必要があります。

トリミングを併設して平日の売上を作る、長期預かりやデイケア(日中預かり)で閑散期を埋める、といった設計も開業前に考えておきます。

広告を使う場合の予約単価の目安

開業初期に広告を使う場合、ペットホテルの広告の予約単価は、業界の目安として予約1件あたり5,000〜1万2,000円前後を一つの基準に考えます。

地域・料金・サービス内容で大きく変わり、競合の多い地域や高単価の施設では1万円を超えることもあります。

判断するときは、1泊の料金だけで見ないでください。

平均宿泊日数、年間の利用回数、トリミングなど他サービスへの利用の広がりまで含めて、1頭が1年でいくら使ってくれるかで見ます。

繁忙期に3泊4日で預けてくれる飼い主が年2回利用すれば、予約1件に1万円かかっても十分に回収できる計算になることが多いです。

融資について

日本政策金融公庫の創業融資や自治体の制度融資が主な調達先です。

事業計画書に書く「顧客獲得」の欄には、後述する需要の山から逆算した準備スケジュールと、周辺の検索需要をそのまま書くと、計画の根拠として説得力が出ます。

飼い主が預ける前に確かめていること:予約が入るホームページの作り方

ここからがこの記事の主題です。

ペットホテルは、飼い主にとって「大事なペットを、数日間、知らない人に預ける」サービスです。

トリミングと違って飼い主がその場にいない時間が長く、事故・逃走・体調変化のリスクを含めて預けることになります。

だから、料金や施設のきれいさ以上に、「この店・この人に預けて大丈夫か」を判断できる情報がないと、予約に至りません。

飼い主がホームページとGoogleマップで見ているもの

飼い主が預けるかを判断できるよう、次の情報を具体的に案内しましょう。

分類 見られている情報
夜間 夜間は無人なのか、スタッフがいるのか。様子をどう確認するのか
環境 ケージなのかフリースペースなのか、預かりスペースの写真、温度管理
頭数 同時に何頭を預かるのか、他の犬と一緒になるのか
誰が スタッフの顔とプロフィール、保有資格、動物取扱業の登録情報
1日の過ごし方 散歩、食事、投薬、遊びの時間。預かり中の写真や動画を送ってもらえるか
体調が変わったら 対応方針、緊急時の連絡方法、受診できる動物病院についての考え方、脱走防止対策
条件と料金 対応犬種・サイズ、ワクチン等の受け入れ条件、料金(泊数・サイズ別)、送迎の有無と料金、駐車場
利用者の評価 口コミ。「体調変化に気付いてくれた」「毎日写真を送ってくれて安心した」のような対応品質が分かるもの
飼い主がペットホテルを選ぶときに確かめている情報

料金や施設のきれいさより、夜間体制・ケージかフリーか・同時預かり頭数・万一の対応が見られています。『安心・安全です』ではなく、なぜ安心なのかを具体的に書きます

強調したいのは、「安心・安全です」と書くことと、なぜ安心なのかを具体的に見せることは、まったく別だという点です。

「夜間はスタッフが施設内に常駐しています」「1日2回散歩に出ます」「体調に変化があればすぐご連絡し、提携の動物病院で受診します」「毎日お写真をお送りします」のように書いて初めて、信頼材料になります。

開業前にモニターの声を作る

開業したばかりのホテルには口コミがありません。

開業前に知り合いや前職のお客様から数頭のモニターを募り、預かりの感想をもらってコンテンツにしておきます。

「開業前にご利用いただいた飼い主様の声」として掲載すれば、開業初日から信頼材料になります。

Googleビジネスプロフィールで最初にやること

ペットホテルのGoogleマップは、旅行や帰省の予定が決まった飼い主が「GWに空いているか」「夜間は人がいるか」「送迎はあるか」を確かめるために使われます。トリミングサロンと違い、利用は年に数回で、1回ごとに「預けて大丈夫か」の確認をやり直すのが特徴です。

開業時にやることは4つ。①店名・カテゴリ(「ペットホテル」を主カテゴリに)・住所(自宅型なら対応エリア)・営業時間・ホームページURLの正確な登録。②預かりスペース(ケージとフリースペースの両方)、夜間の様子、散歩の様子、スタッフの顔の写真。③詳細情報に、受け入れ頭数・対応犬種・送迎範囲・ワクチン条件・体調変化時の対応を書く。④モニターの飼い主からの最初の口コミ。繁忙期の3か月前には投稿機能で空き状況を出し始めると、予約の問い合わせが前倒しで入ります。

運用方法はMEO対策は自分でできる?で手順をまとめています。

預かり条件やスタッフ、ケアの内容を飼い主が確認できる構成は、ペットサロン・ペットホテルのホームページ制作で紹介しています。

口コミで気をつけること

ペットの名前・写真、飼い主の個人情報を店側が勝手に掲載せず、使う場合は事前に掲載許可を取ります。

また、預かり中の体調不良や怪我は口コミトラブルにつながりやすいので、悪い口コミには感情的に反論せず、事実確認→謝意→必要に応じて個別対応の順で対応します。

口コミの数だけでなく、トラブル時の対応まで次の飼い主に見られています。

「地域名×ペットホテル×犬種・サイズ」の検索を取る

飼い主の検索は「○○市 ペットホテル」だけではありません。

「大型犬 ペットホテル ○○市」「猫 ペットホテル ○○区」「シニア犬 預かり ○○市」のように、犬種・サイズ・条件を含むものが多くあります。

受け入れ条件ごとにページを持つと、こうした検索を取りにいけます。

詳しくは地域ビジネスのホームページで集客する方法で、ページの積み上げ方を書いています。

AI検索についても、ここまでの情報を構造的に書いておくことがそのまま対策になります(AI検索で見つけてもらうための対策)。

GW・お盆・年末年始から逆算した準備スケジュール

ペットホテルの需要は、季節性がかなり明確です。

大きいのはGW・お盆・年末年始で、旅行需要と完全に連動します。

問題は、多くの方が「繁忙期に入ってから広告を始めればいい」と考えていることです。

これでは遅い。

繁忙期の予約は、その1〜2か月前には埋まり始めます。

ペットホテルの繁忙期から逆算した準備スケジュール

GW・お盆・年末年始の2〜3か月前にホームページと料金・施設情報を整え、1〜2か月前に既存客へ案内、1か月前に広告とポータルを強めます

繁忙期 2〜3か月前:Web整備 1〜2か月前:既存客へ案内 1か月前:広告・ポータル強化
GW 2〜3月:料金・施設・受け入れ条件のページ更新、SEOページ 3月〜:LINE・SNSで案内、リピーターの予約を先に確保 4月〜
お盆 5〜6月 6〜7月 7月〜
年末年始 9〜10月 10〜11月 11月〜

基本は、2〜3か月前にホームページ・SEOページ・料金・施設情報を整え、1〜2か月前に既存顧客へ案内し、1か月前に広告とポータルを強化するです。

特に重要なのは、一度利用したことのある飼い主への早めの案内です。

繁忙期の予約枠は限られているので、新規を広告で取りにいく前に、リピーターの予約を先に埋める。

これが最も費用のかからない繁忙期対策です。

LINE公式アカウントに登録してもらっておけば、この案内が一斉に送れます。

開業時期については、最初の繁忙期の2〜3か月前には営業を始めておき、モニターとリピーターの口コミが育った状態で繁忙期を迎えるのが理想です。

ポータルサイトとの付き合い方

ペットホテルにも、EPARKペットライフなどのポータルサイトがあります。

開業直後は使ってよいと思います。

すでに「ペットホテルを探している飼い主」が集まっている場所なので、自社のホームページと口コミが育っていない時期の予約源になります。

基本的な使い方は、開業時はポータルと広告で最初の顧客を取る → Googleマップに口コミを蓄積し、ホームページを育てる → 自社ホームページ・店名検索・紹介からの予約を増やし、ポータルの依存率を下げる、という流れです。

ペット業界は地域・口コミ・リピートが強いので、新規を固定客化できれば、ポータルに永久に依存する必要性はそれほど高くありません。

ポータル経由でも採算が合っているなら無理に卒業する必要はなく、目的は「依存しない状態」を作ることです。

詳しい段階の進め方は、トリミングサロンの開業ガイドのポータルの章で書いています。

トリミング・シッターと併設するときは、主業を一つ決める

ペットホテルは、トリミングサロンやペットシッターと併設されることが多い業態です。

クロスセル(トリミング→ホテル、ホテル→トリミング)ができるのは経営上の強みですが、ホームページの設計を誤ると、何の店なのか分からなくなります。

主業を一つ決めて、トップページの訴求を絞る

トリミング・ホテル・シッターをすべて同じ強さでトップページに載せると、飼い主から見て「結局何の店なのか」が分かりません。

まず主業を一つ決めます。

  • トリミングが主業で、ホテルも利用できるなら、トップページはトリミングサロンとして設計し、その中にホテルのページを作る

  • ホテルが主業で、長期預かりや24時間対応が強みなら、トップページはホテルを主訴求にする

併設時のホームページ設計:主業を決めてサービスページを分ける

トップページは主業で設計し、トリミング・ホテル・シッターのサービスページは必ず分けます。検索する飼い主の目的が違うからです

サービスページは必ず分ける

検索する飼い主の目的は、「地域名×トリミング」「地域名×ペットホテル」「地域名×ペットシッター」でまったく違います。

だから、サービスページは必ず分け、それぞれに料金・利用条件・予約方法・FAQ・写真・口コミを個別に持たせます。

1つのページに全部を詰め込むと、どの検索にも中途半端にしか対応できません。

経営的には、主業で新規を獲得し、トリミング→ホテル、ホテル→トリミングとクロスセルできるのが強い形です。

ホームページの構造も、その導線に合わせて設計します。

トリミングとホテルのページを分けて持つサイトの作り方は、ペットサロン・ペットホテルのホームページ制作でサンプルを紹介しています。

ペットホテルの開業でよくある失敗パターン

失敗パターン 何が起きるか 対策
改装してから動物取扱業の基準を確認する 構造が基準を満たさず再改装、または登録できない 改装前に図面を持って自治体へ事前相談
夜間体制・頭数・ケージかフリーかを書かない 飼い主が最も確かめたい情報がなく、問い合わせの段階で離脱 預かり方を具体的に書き、写真を載せる
繁忙期に入ってから広告を始める 予約枠はすでに埋まり始めており、広告費だけかかる 2〜3か月前にWeb、1〜2か月前に既存客案内、1か月前に広告
「自宅だから安い」だけを打ち出す 大型施設と価格で比較される 少頭数・家庭に近い環境・夜間も確認できる、を前面に
トリミング・ホテル・シッターを1ページに詰め込む どの検索にも中途半端で、何の店か分からない 主業を決め、サービスページを分ける
閑散期の運転資金を見ていない 繁忙期の売上で安心し、閑散期に固定費が払えなくなる 季節偏重を前提に運転資金を確保し、閑散期の売上を設計

ペットホテルは「預けている間の見えなさ」を埋めた店が選ばれる

相談の現場で何度も見た光景から話します。

ペットホテルが他の店舗サービスと決定的に違うのは、飼い主がサービスを受けている現場にいないことです。

トリミングなら数時間で迎えに行けますが、ホテルは数日間、様子が見えません。

この「見えなさ」が、飼い主の不安の正体だと私は考えています。

だから、ペットホテルのホームページがやるべきことは、きれいな施設写真を並べることではなく、預けている間に何が起きているのかを、預ける前に想像できるようにすることです。

夜間は誰がいるのか、1日に何回散歩に出るのか、どんな環境で寝るのか、体調が変わったら誰がどう動くのか、毎日写真が届くのか。

これを具体的に書いた店は、料金が少し高くても選ばれる、というのが相談を受けてきた中での私の見立てです。

そして、この「見えなさを埋める情報」は、あなたが現場でやろうとしている運営そのものです。

「夜間は常駐します」「1日2回散歩します」「毎日写真を送ります」と決めている運営方針を、そのまま文章と写真にして出すだけで、ホームページは完成に近づきます。

よくある質問

ペットホテルの開業に資格は必要ですか?

国家資格は不要ですが、動物愛護管理法に基づく第一種動物取扱業(保管)の登録と、要件を満たす動物取扱責任者の設置が必要です。登録は施設所在地の自治体に申請し、飼養施設の基準を満たす必要があるため、改装前に事前相談をしてください。

自宅でペットホテルを開業できますか?

できます。ただし、居住空間との区分けやケージの大きさ、換気、脱走防止などの基準を満たすこと、マンションなら管理規約で営業が制限されていないこと、鳴き声と臭いへの近隣配慮が条件です。住所を非公開にする場合も、地域・最寄り駅・送迎範囲は公開してください。

ペットホテルの開業資金はいくら必要ですか?

自宅の一室で少頭数から始めるなら、ケージ・空調・防音防臭・脱走防止設備・ホームページで数十万円から始められることもあります。テナントで複数頭を預かる施設なら、物件取得費と内装・設備で数百万円規模です。売上がGW・お盆・年末年始に偏るため、閑散期の固定費を払える運転資金を別に確保してください。

ペットホテルの繁忙期はいつですか?

GW・お盆・年末年始の3つです。この時期に予約が集中し、それ以外の月は少ない構造なので、繁忙期の3か月前にはホームページとGoogleビジネスプロフィールを整え、繁忙期の予約受付を始められる状態にしておきます。閑散期はデイケアや長期預かりで埋める設計も開業前に考えます。

ペットホテルのホームページには何を載せるべきですか?

飼い主が預ける前に確かめているのは、料金より「夜間はスタッフがいるか」「ケージかフリースペースか」「何頭を同時に預かるか」「体調が変わったらどうするか」「毎日様子が届くか」です。この5点を写真と一緒に具体的に書くことが、きれいな施設写真を並べるより予約につながります。

トリミングサロンと併設すべきですか?

併設は平日の売上を作れる強みになりますが、主業を一つ決めてください。トップページは主業で設計し、ホテル・トリミング・シッターのサービスページは必ず分けます。飼い主の検索は「地域名×ペットホテル」「地域名×トリミング」で目的が違うからです。

最初の繁忙期までに揃える最低ライン:やるのは3つだけでいい

ここまで読んで「開業前にこれを全部やるのか」と感じた方もいると思います。

全部やる必要はありません。

少頭数から始めるホテルなら、開業前に揃えるのは次の3点で十分です。

  1. ホームページ:料金(泊数・サイズ別)、受け入れ頭数と条件、ケージかフリーか、夜間体制、1日の過ごし方、万一の対応、スタッフの顔、予約方法が揃っていること

  2. Googleビジネスプロフィール:預かりスペースとスタッフの写真、対応犬種・送迎・駐車場の詳細情報を埋め、モニターの飼い主から最初の口コミをもらう

  3. LINE公式アカウント:利用した飼い主に登録してもらい、次の繁忙期の案内を送れる状態にする

ポータルの有料プラン・広告・Instagram・犬種別ページの拡充は、この3点が揃ってからで構いません。

「捨てる」のではなく「足していく」順番の問題です。

ここから先は、自宅で始めるか店舗を構えるかで進め方が変わります。

  • 自分で進める方:Googleビジネスプロフィールの手順はMEO対策は自分でできる?、ホームページ側の考え方は地域ビジネスのホームページで集客する方法に分けて書いています。次の繁忙期まで3か月を切っているなら、今週中に料金と夜間体制のページを整えるのが最も効きます

  • 時間がない、または判断がつかない方:「開業前Web集客診断」をお使いください。開業予定の地域と形態(自宅・テナント・併設)を送っていただくと、その地域の「ペットホテル」関連の検索需要、周辺の施設がGoogleマップで月にどのくらい新規の予約を獲得しているかの参考値、そして次の繁忙期までにどの程度の集客が見込めるかの試算をお返しします。実データを含むので、そのまま事業計画書の顧客獲得の欄にも使えます

  • トリミングが主業の方:トリミングサロンの開業ガイドで、トリミングの売上構造と次回予約の固定について書いています

自宅を改装する前、テナントを契約する前に、動物取扱業の事前相談と一緒に診断を受けるのが最も効きます。

ペットホテルの開業に資格は必要ですか?

国家資格は不要ですが、第一種動物取扱業(保管)の登録と、要件を満たす動物取扱責任者の設置が法律上必要です。

責任者になれるのは、獣医師・愛玩動物看護師、または半年以上の実務経験等に加えて所定の学校卒業か所定の資格(愛玩動物飼養管理士など)を持つ人です。

ペットとしての飼育経験は実務経験に含まれません。

ペットホテルは自宅で開業できますか?

できます。

ただし、自宅の一室が飼養施設としての基準(居住空間との区分け、ケージの大きさ、衛生管理、脱走防止)を満たす必要があり、マンションでは管理規約で制限されていることもあります。

改装前に自治体への事前相談と、賃貸なら貸主への確認を済ませてください。

鳴き声・臭いの近隣対策と、受け入れ頭数を抑える運営方針も開業前に決めておきます。

自宅のペットホテルで住所を公開したくない場合はどうすればいいですか?

詳細な住所は予約確定後に伝えるとしても、地域・最寄り駅・送迎範囲は分かるようにしてください。

完全非公開は飼い主の不安を大きくします。

そのうえで、受け入れ頭数、ケージかフリースペースか、夜間体制、1日の過ごし方、万一の対応をホームページに具体的に書き、「少頭数で目が届く」「家庭に近い環境」という自宅型の強みを前面に出します。

ペットホテルの繁忙期はいつですか?いつから準備すべきですか?

GW・お盆・年末年始です。

旅行需要と連動し、予約は1〜2か月前から埋まり始めます。

2〜3か月前にホームページ・料金・施設情報を整え、1〜2か月前に既存の飼い主へ案内してリピーターの予約を先に確保し、1か月前に広告とポータルを強化します。

GWなら2〜3月、お盆なら5〜6月、年末年始なら9〜10月から準備します。

ペットホテルのホームページには何を載せるべきですか?

飼い主が最も確かめているのは、夜間にスタッフがいるのか、ケージかフリースペースか、同時に何頭を預かるのか、体調が変わったらどう対応するのかの4点です。

これに加えて、料金(泊数・サイズ別)、受け入れ条件(犬種・サイズ・ワクチン)、1日の過ごし方(散歩・食事・投薬)、スタッフの顔、口コミ、予約方法を載せます。

「安心・安全」と書くのではなく、なぜ安心なのかを具体的に書きます。

トリミングサロンとペットホテルを併設する場合、ホームページはどう作ればいいですか?

まず主業を一つ決め、トップページはその主業で設計します。

トリミングが主業ならトップはトリミングサロンとして設計し、その中にホテルのページを作ります。

そのうえで、トリミング・ホテル・シッターのサービスページは必ず分け、それぞれに料金・利用条件・予約方法・FAQ・写真・口コミを持たせます。

検索する飼い主の目的がサービスごとに違うからです。

まとめ|預けている間の様子と対応を、予約前に伝える

預かれる動物の条件、スタッフの対応、預かり中の過ごし方、緊急時の連絡を文章にしてください。登録や施設の準備と一緒に、飼い主が預ける前に確認したい情報をそろえます。

ペットホテルは、飼い主が離れている間の安心を判断して選ぶサービスです。料金やアクセスに加え、預かり条件・施設・担当者・連絡方法を具体的に示し、繁忙期の予約が始まる前に確認できる状態を整えましょう。

集客改善シミュレーションを参考に予約の目標を置く際は、泊数と受け入れ可能な頭数、繁閑の差を踏まえてください。満室期だけでなく閑散期の売上も考え、世話に必要な費用を残せる集客予算にします。

シミュレーションに自社の業種がない場合は、他業種の結果をそのまま当てはめず、自社の条件で個別に試算してください。

オートホームページで支援する範囲

オートホームページでは、施設写真だけでは分からない預かりの条件や対応を整理して掲載します。初めての飼い主が不安を解消し、予約前の問い合わせをしやすいページの制作・改善を支援します。

ライトは月額3万円、スタンダードは8万円、プレミアムは15万円(いずれも税別、初期費用なし)。

ライトには、ホームページの制作・保守・自動改善、Googleマップの改善・管理、AI引用対策、月次レポート、コンサルタントとのMTG(月1回・最初の3ヶ月)が含まれます。スタンダードはこれに集客記事の企画・制作(月4本)、Instagramの静止画投稿の制作・運用(月4本)とコンサルタントとの月1回のMTG(4ヶ月目以降も継続)が加わり、プレミアムはさらにWeb広告(Google・Instagram)の運用代行(広告費は別途)とオリジナル施策(PR・LINE運用・TikTok運用・ショート動画などから事業に合う施策を選定)まで含みます。

最低契約期間は12か月で、期間内の解約には残りの月額料金がかかります。

終了後はデータの引き継ぎ、または月額1.5万円(税別)の保守を選べます。

料金・契約条件とサービスの詳細をご確認ください。

参考資料・確認日

公式情報の確認日:2026年10月14日。

長橋真吾
この記事の著者

長橋真吾

デジタルアスリート株式会社 代表取締役

2011年に株式会社リスティングプラスを設立。2022年にデジタルアスリート株式会社へ社名変更。広告運用・Web制作・改善を通じて、企業や店舗の事業成長を支援しています。

集客とホームページを、一緒に見直しませんか

今の集客の状態をお伝えいただければ、無料AIホームページ診断で改善点をお返しします。

オートホームページのサービスを見る記事一覧に戻る