ホームページリニューアルの進め方
着手前の準備と7つの手順

- デザインに入る前に、目的と判断基準をそろえる
- 要望は「かっこよく」だけで終えず、困っている場面と目標を添えてください。途中の提案もその基準で確認すれば、担当者の好みだけで方向が変わることを減らせます。
ホームページのリニューアルでは、最初に「どんな予約・問い合わせを増やしたいか」と「今どこで機会を逃しているか」を整理します。
新しいデザインやページ構成は、その目標に合わせて決めます。検索からの訪問、サービスの比較、申し込みまでの流れを確認し、自社集客につながる改修の順番を考えましょう。
私たちデジタルアスリートは、これまで2,425社以上のWeb集客を支援してきました。
リニューアルで集客が変わった事業と、変わらなかった事業の違いは、デザインの質でも、制作会社の腕でもありません。
着手する前に、事業者側で「誰に・何を・どう変わってほしいか」が決まっていたかどうかです。
この記事では、着手前に事業者側で決める3つのこと、決めずに進めると何が起きるか、現状の計測から公開後の確認までの7つの手順、制作会社に渡すべき情報、スケジュールの目安をまとめます。
費用の相場と「作り直しか部分改修か」の判断はリニューアル費用と判断基準に、集客できない原因の見つけ方は集客できない原因の切り分けにまとめています。
リニューアルの進め方とは:デザインは最後に決める
ホームページのリニューアルとは、デザイン・構成・内容を見直して作り直すことです。
ただし、「見直す」の中身の順番が、結果を分けます。
多くの事業者の方が思い描く順番は、「デザインを決める→写真を撮る→文章を書く→公開」です。
この順番だと、デザインが先に固まり、そこに文章を当てはめることになります。
結果として、文章は「このスペースに入る量」で決まり、「お客様に何を伝えるか」では決まりません。
私たちが推奨する順番は、「誰に・何を・どう変わってほしいかを決める→残すものと変えるものを決める→構成と文章を作る→デザインを当てる→公開」です。
デザインは、伝える内容が決まってから、それを最も伝わる形にするために決めます。
- リニューアルの順番は、デザインが先ではありません。
- 「誰に・何を・どう変わってほしいか」が先です。
- デザインは、それを伝えるための器です。
着手前に事業者側で決める3つのこと
制作会社に相談する前に、事業者側で決めておくことが3つあります。
これは制作会社の仕事ではなく、事業の経営判断です。
1. 誰に(どんな悩みを持つ、どんな人に)
ホームページを見てほしいのは、誰か。
「地域の皆さま」ではなく、「40代のデスクワークで、慢性的な腰痛を抱え、整体に行ったことがあるが長続きしなかった人」のように、顔が浮かぶくらい具体的に決めます。
この「誰に」が決まると、文章の言葉遣い、載せる写真、強調する情報、すべてが決まります。
逆に、これが決まっていないと、「どんな人にも当てはまる言葉」を選ぶことになり、それは「誰の心にも残らない言葉」になります。
2. 何を(どんなサービスで、何を解決するか)
その人に、何を提供し、その人の何が解決するのか。
「整体」ではなく、「月1回の通院で、腰痛を再発させない体の使い方を身につけてもらうこと」。
「カット」ではなく、「朝のセットが5分で決まる、くせ毛を活かしたスタイルの提案」。
サービス名ではなく、お客様にとっての結果で書きます。
これが、他社との違いになります。
同じ「整体」でも、何を解決するかが違えば、別の事業です。
3. どう変わってほしいか(見た人に、どんな気持ちになり、何をしてほしいか)
ホームページを見た人に、どんな気持ちになってほしいか。
「ここなら自分の悩みを分かってくれそう」「料金が明確で安心」「初めてでも行きやすそう」。
そして、何をしてほしいか。
「初回限定のコースを予約してほしい」「まずLINEで相談してほしい」。
誰に何を伝えるかを具体化するには、実際のお客様から寄せられる質問や、依頼を決めた理由を整理しましょう。その内容をもとに、残す情報・追加する情報・伝える順番を決めてから制作に進みます。
この「心理の変化」と「行動」が決まると、ホームページの構成(何をどの順番で見せるか)と、導線(どこに予約ボタンを置くか)が決まります。
決めずに進めると、何が起きるか
この3つを決めずにリニューアルを進めると、何が起きるか。
目的と伝える内容が決まっていないまま制作を進めると、次のような問題が起こるおそれがあります。
誰に、何を、どんなサービスを提供するのかが決まっていないと、誰にでも効く内容になります。
そして、誰にでも効く内容は、誰にとっても刺さらない内容になります。
結果として、集客できないホームページができあがります。
具体的には、こうなります。
トップページには「地域密着」「丁寧なカウンセリング」「お客様一人ひとりに合わせた施術」と書かれます。
これは間違いではありませんが、同じ地域の同業者のホームページを10件見れば、10件に書いてあります。
写真は、きれいな店内と、笑顔のスタッフ。
これも悪くありませんが、どの事業も同じです。
お客様は見比べて、違いが分からないので、価格か場所か、口コミの件数で選びます。
長橋が関わった自由が丘のジム「JIYUGAOKA GYM PLAYGRAND」には、ホームページを3回作り直した経緯がありました。
この経験も踏まえ、制作に入る前に事業の対象と伝える内容を確認することを重視しています。
制作事例をご覧ください。
制作会社への依頼時には、「誰に・何を伝えるか」を確認する工程が含まれるかを確かめてください。
聞かれないまま進むと、制作会社は「一般的な業種のテンプレート」で作ります。
これは制作会社が悪いのではなく、役割の違いです。
「誰に・何を」は事業の経営判断で、制作会社の仕事はそれを形にすることです。
決めるのは、事業者自身です。
リニューアルの7つの手順
着手前に決める3つを含めて、リニューアルの全体を7つの手順にまとめます。
手順1:現状を計測する(着手の1〜2か月前)
今のホームページに、月に何人が来て、どのページが見られていて、どの検索語で来ていて、予約は何件あるか。
Googleアナリティクスとサーチコンソールで確認します。
設定していなければ、リニューアルの1〜2か月前に設定して、最低1か月分のデータを取ります。
この計測が、「作り直しか部分改修か」の判断と、手順3の「何を残すか」の判断の根拠になります。
計測なしでリニューアルすると、検索流入を失いて集客が落ちることがあります。
この点はリニューアル費用と判断基準で詳しく説明しています。
手順2:「誰に・何を・どう変わってほしいか」を決める
前のセクションの3つを、事業者側で決めます。
スタッフがいるなら、スタッフと一緒に決めてください。
お客様の声(口コミ、アンケート、会話で聞いたこと)が最大のヒントになります。
「どんな人が、どんな言葉で、何に満足していたか」を集めると、「誰に・何を」が見えてきます。
手順3:残すものと変えるものを決める
手順1の計測をもとに、今のホームページで「アクセスが来ているページ」「検索で評価されているページ」を特定し、それらはURLを維持するか、必ず転送設定をする前提で残します。
一方、見られていないページ、「誰に・何を」に合わない内容は、変えるか削ります。
手順4:制作会社に渡す
手順2と3の結果を、制作会社に渡します。
渡すのは、次の情報です。
| 渡す情報 | 内容 |
|---|---|
| 誰に・何を・どう変わってほしいか | 手順2で決めた3つ。できるだけ具体的に、文章で |
| 残すページとURL | 手順1・3で決めた、アクセスと評価のあるページの一覧 |
| 現状の数字 | 月のアクセス、主な検索語、予約数。制作会社が「集客」を見る会社なら、これを求めてくる |
| お客様の声 | 口コミ、アンケート、会話で聞いた言葉。文章作成の材料になる |
| 料金・メニュー・スタッフ・写真 | 最新のもの。古い情報は、この時点で整理する |
| 予算と期限 | 公開したい時期と、使える費用の上限 |
この情報を渡したときの制作会社の反応で、会社の性質が分かります。
「誰に・何を」を読んで、構成の提案をしてくる会社は、集客を見ています。
読まずにデザイン案を出してくる会社は、作ることだけを見ています。
選び方は制作会社の選び方にまとめています。
手順5:制作(確認のポイントは「誰に」がぶれていないか)
制作会社から構成案、文章、デザインが上がってきたら、確認します。
確認のポイントは、「きれいかどうか」ではなく、「手順2で決めた『誰に』が、ぶれていないか」です。
文章を読んで、「40代のデスクワークで腰痛の人」が読んだら、自分のことだと思うか。
写真を見て、その人が「自分が行く場面」を想像できるか。
導線を見て、その人が「初回のコースを予約する」までに迷わないか。
この視点で確認し、ぶれていたら戻します。
デザインの好みは、「誰に」がぶれていないことを確認した後です。
手順6:公開前の確認(転送設定・プロフィールのリンク)
公開の直前に、次を確認します。
- 残すと決めたページのURLが維持されているか。変わる場合は、古いURLから新しいURLへの転送(リダイレクト)が設定されているか
- Googleビジネスプロフィールのウェブサイトのリンク先が、新しいURLになっているか
- ポータルサイト、SNS、名刺、チラシに載せているURLが、そのまま使えるか
- スマートフォンで、すべてのページが崩れずに表示されるか
- 問い合わせフォームと予約の導線が、実際に動くか(テスト送信する)
- 料金、営業時間、電話番号が、Googleビジネスプロフィールと一字一句同じか
手順7:公開後の計測(1か月後・3か月後)
公開して終わりではありません。
公開後1か月、3か月で、手順1と同じ数字を見ます。
アクセスは維持されているか(落ちていれば、転送設定の漏れを疑う)。
予約は増えたか。
どのページが見られているか。
この数字をもとに、文章や導線を調整します。
スケジュールの目安
7つの手順にかかる期間の目安です。
事業者側の準備(手順2、写真の用意など)にかかる時間で、前後します。
| 手順 | 部分改修の場合 | 作り直しの場合 |
|---|---|---|
| 1. 現状の計測 | 1か月(並行して進める) | 1〜2か月 |
| 2. 誰に・何を・どう変わってほしいか | 1〜2週間 | 2〜4週間 |
| 3. 残す・変えるの決定 | 数日 | 1週間 |
| 4. 制作会社に渡す | 1週間 | 1〜2週間 |
| 5. 制作 | 2〜4週間 | 1〜2か月 |
| 6. 公開前確認 | 数日 | 1週間 |
| 合計 | 1〜2か月 | 2〜4か月 |
手順2に、思ったより時間がかかることがよくあります。
「誰に・何を」を一文で言えるようになるまでに、スタッフと何度か話し合う必要があるからです。
ここを急がないでください。
ここで決めたことが、残りすべての手順の基準になります。
リニューアルを始めるタイミング
リニューアルの時期は、店の繁忙期から逆算して決めます。公開の直後は、表示の不具合や予約の導線の確認が必要になるため、一番忙しい時期に公開が重なると対応しきれません。
| 業種の例 | 繁忙期 | 公開の目安 |
|---|---|---|
| 美容室・ネイル | 年末、成人式・卒業式の前 | 繁忙期の2〜3か月前 |
| 整体院 | 季節の変わり目、年末 | 繁忙期の2〜3か月前 |
| 学習塾 | 2〜3月の新学期募集 | 11〜12月 |
| 飲食店 | 歓送迎会、忘年会 | 繁忙期の2〜3か月前 |
制作にかかる期間(2〜4か月)を足すと、着手は公開の目安のさらに数か月前になります。
今のサイトを分析してから設計する
リニューアルの前に、今のサイトの数字を確認しておくと、残すべきページと直すべきページが分かります。
- Googleサーチコンソールで、検索から人が来ているページと言葉を書き出す
- GA4で、よく見られているページ、予約や問い合わせにつながったページを確認する
- 検索から人が来ているページは、内容を残し、アドレスも変えないか、転送の設定をする
- 見られているのに予約につながっていないページは、構成から見直す
この分析をしないままデザインから始めると、検索から人が来ていたページを消してしまい、公開後にアクセスが減ることがあります。
サイトの設計図(サイトマップ)を作る
ページの構成は、デザインの前に、一覧表で決めます。
| ページ | 役割 | 来る人 | 次に見てほしいページ |
|---|---|---|---|
| トップ | 誰のためのどんな店か | 店名検索・Googleマップ | メニュー・料金 |
| メニュー・料金 | 総額が分かる | 比べている人 | 初めての方へ |
| 悩み・施術別 | 悩みに合う施術 | 悩みで検索した人 | 料金・予約 |
| 初めての方へ | 流れと不安への答え | 予約を迷う人 | 予約 |
| スタッフ | 誰が担当するか | 比べている人 | 予約 |
この表があると、制作会社との打ち合わせでも、何のためのページかで話ができます。
公開後の確認:SEOの数字を4週間見る
公開した後は、4週間ほど、次の数字を週に1回確認します。
- サーチコンソールで、エラーが出ているページがないか
- 古いアドレスから新しいアドレスへの転送が働いているか
- 検索からのクリック数が大きく減っていないか
- 予約・問い合わせのフォームが正しく届いているか
一時的な変動はあっても、4週間たっても数字が戻らない場合は、転送の設定や、消したページを確認します。費用の考え方はホームページのリニューアル費用にまとめています。
まとめ|目的を決め、公開前後の確認までを計画する
私が先に決めたいのは、誰のどんな行動を増やすかです。
予約、問い合わせ、採用など目的が違えば、必要な情報と導線も変わります。
要望は「かっこよく」だけで終えず、困っている場面と目標を添えてください。
途中の提案もその基準で確認すれば、担当者の好みだけで方向が変わることを減らせます。
制作会社に相談する前に、「誰に・何を・どう変わってほしいか」を一枚にまとめてください。現在の数字、残したいページ、料金やお客様の声もそろえると、デザインの好みに議論が偏りにくくなります。
リニューアルは、デザインを決めて納品を待つだけの仕事ではありません。現状の計測、目的の整理、残す情報の選定、公開前の確認、公開後の検証をつなげ、何をもって改善と判断するかを先に決めましょう。
集客改善シミュレーションで問い合わせの目標を置き、現在の数字と並べて制作の目的を共有してください。試算は到達を保証するものではなく、公開後に何を計測し、どの差を見直すかを決めるために使います。
「誰に・何を・どう変わってほしいか」の3つが埋まったら、着手前に無料AIホームページ診断で今のページとの差を確認してください。
オートホームページで支援する範囲
目的の整理から制作、公開後の見直しまで継続して相談したい方を、オートホームページで支援します。対象のお客様と提供内容を伺い、判断の軸をそろえてページを作り、公開後の反応を改善に戻します。
ライトは月額3万円、スタンダードは8万円、プレミアムは15万円(いずれも税別、初期費用なし)。
ライトには、ホームページの制作・保守・自動改善、Googleマップの改善・管理、AI引用対策、月次レポート、コンサルタントとのMTG(月1回・最初の3ヶ月)が含まれます。スタンダードはこれに集客記事の企画・制作(月4本)、Instagramの静止画投稿の制作・運用(月4本)とコンサルタントとの月1回のMTG(4ヶ月目以降も継続)が加わり、プレミアムはさらにWeb広告(Google・Instagram)の運用代行(広告費は別途)とオリジナル施策(PR・LINE運用・TikTok運用・ショート動画などから事業に合う施策を選定)まで含みます。
最低契約期間は12か月で、期間内の解約には残りの月額料金がかかります。
終了後はデータの引き継ぎ、または月額1.5万円(税別)の保守を選べます。
よくある質問
デザインではなく、「誰に・何を・どう変わってほしいか」の3つを事業者側で決めることから始めてください。
並行して、今のホームページのアクセスと予約の数字を計測します。
この2つが、リニューアルのすべての判断の基準になります。
実際には逆のことがよくあります。
「誰にでも」と書かれたホームページは誰にも刺さらず、具体的な「誰に」が書かれたホームページは、その人に強く刺さると同時に、近い悩みを持つ人にも伝わります。
絞ることは、間口を狭めるのではなく、選ばれる理由を作ることです。
「誰に・何を・どう変わってほしいか」を文章で、残すページとURLの一覧、現状のアクセスと予約の数字、お客様の声、最新の料金・メニュー・スタッフ情報、予算と期限です。
この情報を読んで構成の提案をしてくる会社は、集客を見ている会社です。
部分改修なら1〜2か月、作り直しなら2〜4か月が目安です。
「誰に・何を」を決める手順に、スタッフとの話し合いを含めて2〜4週間かかることが多いので、ここを急がず見込んでください。
着手前にアクセスと検索評価のあるページを計測で特定し、それらのURLを維持するか、古いURLから新しいURLへの転送設定を必ず行ってください。
公開前に、Googleビジネスプロフィールのリンク先も更新します。
この対応をすれば、順位への影響は抑えられます。
開業直後は、「誰に・何を」を決める材料(お客様の声)がまだありません。
まずGoogleビジネスプロフィールを整え、半年ほどお客様の反応を集めてから、その声をもとにリニューアルに進むほうが、結果が出ます。
あわせて読みたい関連記事
参考資料・確認日
公式情報の確認日:2026年10月14日。







