飲食店開業の完全ガイド
資金・資格・届出と、開業前に作っておく集客の仕組み

この記事の要点
飲食店の開業は、コンセプト→事業計画→物件→資金→資格・届出→メニュー→採用→集客の順に進めます。
飲食は開業直後に店名で一気に検索されるため、Googleマップ・Instagram・公式HPはオープン当日に作り始めては遅い。
飲食はGoogleマップが主戦場です。
「飲食店を開きたい」と検索すると、資格と届出と資金の記事が山ほど出てきます。
どれも正しい。
ただ、ほとんどの記事で集客は8番目か9番目のステップに1行だけ書かれていて、「オープンしたのに検索しても何も出てこない」店がどうやって生まれるのかは書いてありません。
私はデジタルアスリート株式会社という、広告の運用も手がけるマーケティング支援会社を経営しています。
飲食店の開業では、グルメサイトの掲載費に頼る前に、店舗を知ってもらう経路と、手数料などを引いて利益が残るかを確認する必要があります。
その原因の大半は、開業前の3か月にさかのぼります。
この記事では、飲食店開業に必要なものを一覧で整理したうえで、他の開業ガイドが書かない「開業前に作っておく集客の仕組み」を、開業日から逆算したタイムラインで解説します。
すでに営業中で集客に悩んでいる方は、飲食店の集客方法|集客方法の比較と、無理なく始めるための選び方をお読みください。
カフェに絞って知りたい方はカフェの開業と経営へどうぞ。
飲食店の開業に必要なもの一覧
飲食店の開業とは、保健所の飲食店営業許可を受けた施設で、調理した飲食物を客に提供する営業を始めることです。
許可が要る点で、届出だけで始められる業種(整体院やネイルサロンなど)とは準備の重さが違います。
まず全体像を1枚にします。
他のガイドと違うのは、集客基盤の行を「販促物」より前に置いていることです。
理由は後述のタイムラインで説明します。
| 区分 | 必要なもの | いつまでに | 備考 |
|---|---|---|---|
| 事業計画 | コンセプト(誰に・何を・いくらで)、業態、価格帯、立地条件、営業時間、代表メニュー | 1年〜6か月前 | ここが決まらないとHPもSNSも物件も決まらない |
| 物件 | 居抜きかスケルトンか、家賃比率、周辺の競合と人通り | 6〜3か月前 | 契約前に保健所へ事前相談(施設基準を満たせる物件か) |
| 資金 | 自己資金、創業融資(日本政策金融公庫・制度融資)、補助金 | 3〜2か月前 | 事業計画書の「集客計画」で融資の説得力が変わる |
| 資格 | 食品衛生責任者(店舗に1人)、防火管理者(収容30人以上) | 1か月前まで | 調理師免許は必須ではない |
| 届出・許可 | 飲食店営業許可(保健所)、防火管理者選任届・防火対象物使用開始届(消防)、開業届(税務署)、深夜酒類提供飲食店営業開始届(深夜0時以降に酒類を提供する場合・警察) | 営業許可は内装完成後の施設検査 | 許可が下りるまで営業できない |
| 集客基盤 | 店名、独自ドメイン、公式HP、Googleビジネスプロフィール、Instagram、予約導線、計測 | 3か月前〜 | 販促物より先。店名検索の受け皿 |
| メニュー | 代表メニュー、価格、原価率、写真 | 2か月前 | HP・SNS・グルメサイトに同じ情報を載せる元データ |
| 内装・設備 | 厨房設備、客席、看板 | 3〜1か月前 | 内装で予算を使い切らない(後述) |
| 採用・教育 | スタッフ採用、オペレーション練習 | 2か月前〜 | ソフトオープンで慣らす |
| 販促物 | ショップカード、チラシ、メニューブック | 1か月前 | 店名・ロゴ・URLが固まってから |
「誰のための店か」をどう絞るかは、連載の第1回:選んでほしいお客様を決める理由で、手順と例を書いています。
開業に必要な資格は2つ、調理師免許は不要
飲食店の開業に法律上必須の資格は食品衛生責任者です。
各都道府県の食品衛生協会が実施する養成講習(1日)を受ければ取得でき、店舗ごとに1人の設置が義務づけられています。
調理師・栄養士などの資格を持っていれば講習は免除されます。
収容人数(従業員を含む)が30人以上の店舗では、防火管理者の選任も必要です。
延べ面積300㎡未満なら乙種(1日講習)、300㎡以上なら甲種(2日講習)です。
小さなカフェや10席程度の店なら不要なことが多いですが、物件の収容人数は契約前に確認してください。
調理師免許は必須ではありません。
「調理師免許がないと開業できない」と思って準備を止めている方がときどきいますが、食品衛生責任者の講習を受ければ足ります。
届出と許可の流れ|営業許可は内装完成後に下りる
届出で最も重要なのは保健所の飲食店営業許可です。
流れは、
物件契約前に保健所へ事前相談(図面を持参し、施設基準を満たせるか確認)
内装工事と並行して営業許可申請(オープン予定日の2〜3週間前が目安)
内装完成後に保健所職員の施設検査
許可証の交付、営業開始
の順です。
事前相談を飛ばして物件を契約し、シンクの数や手洗い設備が基準を満たさず工事をやり直すのが、資金と日程を同時に失う典型的な失敗です。
| 届出先 | 届出 | タイミング |
|---|---|---|
| 保健所 | 飲食店営業許可申請(菓子製造業など業態により追加) | 内装完成前に申請、完成後に検査 |
| 消防署 | 防火対象物使用開始届、防火管理者選任届(該当する場合) | 使用開始の7日前まで(自治体により異なる) |
| 税務署 | 個人事業の開業届、青色申告承認申請書 | 開業から1か月以内(青色は2か月以内) |
| 警察署 | 深夜酒類提供飲食店営業開始届 | 深夜0時以降に酒類を主として提供する場合、営業開始の10日前まで |
| 労働基準監督署・ハローワーク | 労働保険関係 | スタッフを雇用したら |
日数や様式は自治体で異なるので、該当の保健所・消防署のサイトで確認してください。
開業資金の目安と「集客費を削らない配分」
日本政策金融公庫の「2025年度新規開業実態調査」では、業種を問わない開業費用の平均値は975万円、中央値は600万円で、長期的に少額化していると私たちはみています(公庫調べ)。
飲食店の開業ガイドでは平均1,077万円という数字がよく引用されますが、業態と物件で幅が大きく、居抜きの10坪店なら500〜600万円、スケルトンのレストランなら1,500万円を超えることもあります。
内訳の考え方を表にします。
ここでも、他のガイドに無い行を1つ足しています。
| 費目 | 目安(10〜15坪・居抜きの場合) | 備考 |
|---|---|---|
| 物件取得費(保証金・礼金・仲介手数料・前家賃) | 家賃の6〜10か月分 | 家賃は売上の10%以内に |
| 内装・設備 | 200〜600万円 | 居抜きなら大幅に圧縮できる |
| 厨房備品・食器・什器 | 50〜150万円 | 中古・リースで抑える |
| 運転資金 | 固定費の3〜6か月分 | 客足が安定するまでの生活費を含む |
| Web集客基盤 | 月額3万円程度〜(制作費込みの月額制なら初期費用なし) | 開業前2〜3か月分を予算に入れる |
| 販促・広告 | 10〜30万円 | 開業時の一過性で終わらせない |
開業資金600万円・内装400万円の店を例にした配分の違い
内装の予算を決める段階で、集客基盤に使う費用も別に確保しましょう。必要な額は、開業後に集めたい客数と運営できる期間から考えます。
内装に600万円かける店が60万円を集客に回せば、開業前3か月のHP・GBP・写真と、開業後の広告の初動まで賄えます。
逆に、内装で予算を使い切ってから「HPは落ち着いたら」と言う店は、半年後にグルメサイトの掲載費だけが固定費として残ります。
創業融資の事業計画書で融資担当者が見るのは「売上の根拠」です。
「月商300万円」と書くだけでなく、「商圏に○○件の競合、Googleマップで『駅名 居酒屋』と検索した上位20店の口コミ数が平均○○件、そこに公式HPとGBPを開業前に整備して月間○○組の予約を見込む」と書けば、根拠のある計画になります。
これは融資のためだけでなく、開業後に自分が追う数字そのものです。
物件・立地と、事業計画・融資・保険・採用の関係
飲食の開業資金で最も大きく動くのが物件取得費と内装費で、スケルトンか居抜きか、路面か2階かで数百万円単位で変わります。相談で勧めているのは、「人通りの多い物件」ではなく「来てほしいお客様が検索する地名の物件」を選ぶことです。飲食はGoogleマップで「地名×ランチ」「駅名×居酒屋 個室」と探されるので、人通りが少ない2階でも、マップで見つかり写真と口コミが揃っていれば勝負になります。
事業計画書は、融資のためだけでなく、家賃の上限を決めるために作ります。客単価×席数×回転数×営業日数で月商の天井を出し、家賃はその10%以内に。融資は日本政策金融公庫の創業融資と自治体の制度融資が主で、飲食は審査で「同業種での勤務経験6年以上」が有利に働くことが多いので、経歴は具体的に書いてください。採用は、開業前に募集を出す場合、求人票にも店のコンセプトと客層を書くと、ミスマッチが減ります。
保険・税務と、人を雇うときの順番
保険は、店舗の火災保険(物件契約の条件になることが多い)に加え、食中毒や客席でのけがに備える賠償責任保険(飲食店向けの商品がある)に開業前に加入します。税務は開業届(開業から1か月以内)と青色申告承認申請書(2か月以内)、人を雇うなら労働保険・社会保険の手続きが加わります。採用は、オープン日の1か月前には研修を始められるよう、営業許可の申請と同時期に募集を出すのが現実的です。求人票にも店のコンセプトと客層を書くと、ミスマッチが減ります。
開業前に作っておく集客の仕組み|飲食はGoogleマップが主戦場
ここが本記事の主章です。
飲食店の新規集客は Googleマップ→グルメサイト→Instagram→公式HP→広告 の順。美容室やジムとは順番が違う
飲食の集客が美容室やジムと決定的に違うのは、「今この近くで何を食べるか」という即時検索が非常に多いことです。
駅に着いてから「渋谷 ランチ」と検索し、Googleマップの上位3件と口コミを見て10分で店を決める。
この行動パターンでは、Googleビジネスプロフィール(GBP。Googleマップと検索結果に店舗情報を表示する無料の仕組み)が主戦場になります。
だから飲食の集客基盤は、他業種とは順番が違います。
新規客を連れてくる順番:Googleマップ→グルメサイト→Instagram→公式HP→広告
私たちが支援してきた飲食店の相談の中では、新規客の入口はおおむねこの順です。
| 媒体 | 役割 | 開業前にやること |
|---|---|---|
| Googleビジネスプロフィール | 「近くで今」の即時検索を取る。口コミが決め手 | 店名確定と同時に作成。カテゴリ、営業時間、メニュー、料理写真20枚以上、オープン前の投稿 |
| グルメサイト(食べログ・ぐるなび・ホットペッパーグルメ・Retty) | エリア・ジャンルだけ決めている人、今日予約したい人の検索エンジン | 無料掲載から開始。有料プランは計測してから判断 |
| 「この料理を食べたい」「この店に行きたい」を作る | 内装工事中から準備の過程を投稿。料理写真はHPと共通 | |
| 公式HP | 正式なメニュー・価格・予約・個室・アクセスの最終確認。店名検索の受け皿 | 3か月前に着手、1か月前に予約受付開始 |
| 広告 | 開業告知の初動と、予約単価が高い業態の新規 | 開業時の1〜2か月だけでも効果が見えやすい |
飲食はSEO記事を100本書けば勝てる業種ではありません。
まずGoogleマップの口コミ・写真・メニュー情報を完璧にする方が、優先順位ははるかに高い。
これは他の業種の開業ガイドで私が言っていることと、あえて順番を変えています。
なぜ公式HPが要るのか|Instagramで見て、HPで値段を確認して、Googleマップで口コミを見る
「Googleマップとグルメサイトがあれば公式HPは不要では」とよく聞かれます。
飲食に限っていえば、HPは検索の入口ではなく、最終確認の公式情報です。
メニューやコース、席の利用条件を伝え、来店・予約へ案内する構成は、飲食店・レストランのホームページ制作で確認できます。
Instagramで料理を見て、HPで値段と個室の有無を確認し、Googleマップで口コミを見て予約する。
この行動は普通に起きています。
店名で検索したときに、公式の情報が無く、グルメサイトの古い情報と誰かのブログしか出てこない店は、この最終確認で落ちます。
飲食店のHPに必須なのは、料理写真、メニューと価格、コース、営業時間と定休日、アクセスと駐車場、席数と個室の有無、予約方法、支払方法、子連れ対応、喫煙・禁煙、アレルギー対応の方針、貸切条件、キャンセルポリシーです。
メニューと値段を隠さない。
PDFでしか見られないメニュー、延々と続く理念、重い動画は不要です。
飲食のHPは、凝ったデザイン以上に「今日ここへ行けるか」を数十秒で判断できることが重要です。
開業時にこの構成で作る方法は飲食店・レストランのホームページ制作にまとめています。
グルメサイトは「卒業」ではなく「必要な媒体だけ残す」
他の業種は「頼る→育てる→卒業」、飲食は「頼る→育てる→必要な媒体だけ残す」
他の業種では、私は「ポータルに頼る→自社を育てる→卒業」と言っています。
飲食だけは、この言い方をしません。
食べログなどは単なる広告媒体というより、「どこで食べるか」を決める検索エンジンに近い。
店を知らない人、エリアだけ決めている人、今日予約したい人を取るには依然として強く、完全卒業を目指す必要はないと私は考えています。
ただし全部に高い掲載費を払い続ける必要もありません。
重要なのは、どの媒体が新規客を連れてきていて、どこからリピートが生まれているかを測ることです。
グルメサイトで新規を取り、2回目以降は店名検索・Googleマップ・Instagram・LINE・直接予約に移っていくのが理想です。
「頼る→自社チャネルを育てる→必要な媒体だけ残す」。
これが飲食の正解に近いと見ています。
AI検索に店が出る条件も、情報の一致で決まる
ChatGPTやGoogleのAIによる概要に「○○駅 個室 居酒屋」と聞く人が増えています。
AIが店を紹介する条件は、Googleマップ・公式HP・グルメサイトに載っている店名・住所・電話・営業時間・メニュー・用途(宴会・個室・子連れ)が一致していて、最新であることです。
情報が食い違う店は引用されにくい。
詳しくはAI検索で見つけてもらうための対策で解説しています。
開業日から逆算したタイムライン
手続きレーンとWeb集客レーンを同じ管理表で動かす
HPの完成を急ぐより先に、店名・コンセプト・業態・価格帯・立地・営業時間・代表メニューを決めてください。
ここが決まっていれば、内装が完成していなくてもサイトとSNSの準備はできます。
| 時期 | 手続きレーン | Web集客レーン |
|---|---|---|
| 6か月前 | 事業計画、物件探し、保健所へ事前相談 | 店名候補を出し、同名店・ドメイン・Instagramアカウント名の空きを確認 |
| 3か月前 | 物件契約、融資申込、内装設計 | 店名確定。ドメイン取得、GBP作成、Instagram開設、HP着手 |
| 2か月前 | 内装工事、採用開始、食品衛生責任者講習 | メニュー・価格・コンセプトを公開。 工事の過程をSNSで投稿 |
| 1か月前 | 営業許可申請、消防届出、販促物発注 | 店内・料理写真を撮影しHP・GBP・SNSに掲載。予約受付開始 |
| 2週間前 | 施設検査、許可証交付、スタッフ練習 | ソフトオープン(知人・近隣)で口コミの初動を作る |
| オープン | 営業開始 | 口コミ依頼・投稿・予約導線を一気に回す。広告を使うならここから1〜2か月 |
飲食は開業直後に一気に検索されることが多い業種です。
「オープンしたのに検索しても何も出てこない」状態だけは作らない。
それがこのタイムラインの目的です。
開業時期|繁忙期の直前に初営業を持ってこない
飲食は「何月が絶対ダメ」というより、自店の繁忙期の直前に初営業を持ってこないことが重要です。
居酒屋が12月需要を取りたいからと12月1日に初営業を迎えると、スタッフもオペレーションも慣れていない状態で繁忙期に入り、口コミを一気に落とす可能性があります。
理想は繁忙期の1〜2か月前にソフトオープンして運営を安定させることです。
居酒屋:10〜11月に立ち上げて年末需要へ
カフェ:春・秋など外出需要がある時期の少し前
ランチ主体:季節より商圏・曜日需要を重視
観光地:旅行シーズンの2〜3か月前からWebを作る
開業時期そのものより、ピーク時にGoogleマップの口コミがゼロではない状態を作ることの方が重要だと私は考えています。
広告の費用対効果|「1人のCPA」ではなく「1予約×人数×客単価」で見る
飲食の広告は、他業種以上に数字を一括りにしにくい。
広告を見たあと予約せずに直接来店する人も多く、実来店のCPA(1件の成果を得るための広告費)を正確に取れないことも多いからです。
予約獲得ベースの感覚としては、私たちの運用の中では、居酒屋・ディナー予約で2,000〜5,000円前後、高単価のコース店で3,000〜8,000円前後。
カフェ・ランチは、広告で予約を取るモデル自体が合わない場合が多い。
例えば客単価1,200円のカフェで、新規1件を2,000円の広告費で買っていたら、初回だけでは採算が合いません。
一方、4人組で客単価5,000円の居酒屋なら1予約で売上2万円になるので、CPA3,000円でも成立する。
だから飲食では「1人あたりCPA」ではなく、1予約あたりCPA×平均人数×客単価で見てください。
業態によっては広告より、Googleマップ・口コミ・グルメサイトの方が圧倒的に採算が合いやすい。
広告は開業告知の初動と、予約単価が高い業態に絞るのが現実的です。
飲食店開業の失敗パターン
| 失敗 | 何が起きるか | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 保健所の事前相談なしに物件契約 | 施設基準を満たさず工事のやり直し | 図面を持って契約前に相談 |
| 内装で予算を使い切る | 開業後、集客費が出ない。グルメサイト頼みに | 内装の1割を集客基盤へ |
| 店名決定が遅れ、オープン当日にGBP・HPを作り始める | 店名検索しても何も出ない。初月の勢いを逃す | 3か月前に店名確定 |
| 繁忙期の初日にオープン | 不慣れな状態で口コミが落ちる | 1〜2か月前にソフトオープン |
| 媒体別の予約数を測っていない | 掲載費の是非が判断できず、全部に払い続ける | 予約経路を最初から記録 |
| グルメサイトとHPで価格・営業時間が違う | 来店後のクレーム、AI検索で引用されない | メニューの元データを一つにして全媒体へ |
| 客単価×席数×回転で売上上限を計算していない | 満席でも利益が出ない | 開業前に損益構造を確認(カフェの開業と経営で詳述) |
飲食の集客は「育てる」より「一致させる」
ここは私の立場をはっきり書きます。
他の業種では、私は「SEO・MEOを育てればポータルを卒業できる」と言い切ってきました。
飲食だけは、それを言わない方がいいと考えています。
Googleマップを主軸に、グルメサイト・Instagram・公式HPを役割分担して共存させる。
これが飲食の正解に近いと私は見ています。
では飲食店がWebに時間とお金をかける意味はどこにあるのか。
それはメニュー・写真・営業時間・FAQ・宴会・個室・用途別の情報を常に最新に保ち、Google・AI・グルメサイト・公式サイトの情報を一致させることにあります。
地味ですが、ここが崩れている店は「今日ここへ行けるか」の最終確認で落ち、揃っている店は即時検索でもAI検索でも選ばれやすくなっていくのではないでしょうか。
次に取り組む準備と優先順位:開業前の最低ライン
ここまで読んで「全部は無理だ」と感じた方へ。
最低ラインは3つです。
店名を3か月前に決め、GBPとInstagramを開設して写真を載せ始める
メニューと価格を公開した公式HPを1か月前までに持ち、予約方法を明示する
媒体別の予約・来店数を記録する仕組みを初日から持つ
この先の一歩は状態で分かれます。
自分で進める方は、飲食店の集客方法でGoogleマップ・口コミ・SNS・HPの役割分担を、MEO対策は自分でできる?でGBPの整え方を読んでください。
時間がない、何から手をつけるか判断がつかない方は、開業前Web集客診断をお使いください。開業予定日・エリア・業態・予算を送っていただければ、商圏の競合店のGoogleマップ状況(口コミ数・写真数・上位の顔ぶれ)と、開業日から逆算したWeb準備のタイムライン、必要なHPの構成を返します。
カフェを考えている方はカフェの開業と経営へ。業種をまだ決めていない方は小さいお店を開きたい人へから始めてください。
厨房の設備と客席数の計算は、物件を契約する前に済ませてください。
今週、店名の候補と「誰に・何を・いくらで」を紙に書くところから始めてください。
よくある質問
必須は食品衛生責任者です。
都道府県の食品衛生協会の養成講習(1日)で取得でき、店舗に1人必要です。
収容人数30人以上なら防火管理者も必要です。
調理師免許は必須ではありません。
内装完成後に保健所の施設検査があるため、オープン予定日の2〜3週間前に申請するのが目安です。
ただし物件契約前に保健所へ事前相談し、施設基準を満たせる物件か確認しておくことが最も重要です。
日本政策金融公庫の2025年度調査では業種を問わず平均975万円・中央値600万円です。
飲食は居抜きの10坪店で500〜600万円、スケルトンのレストランで1,500万円超と幅があります。
運転資金3〜6か月分と、開業前2〜3か月分のWeb集客費を予算に含めてください。
店名を決めた3か月前に着手し、2か月前にメニュー・価格を公開、1か月前に写真を載せて予約受付を始めるのが理想です。
飲食は開業直後に店名で一気に検索されるため、オープン当日に作り始めては遅いです。
飲食では必要です。
エリアやジャンルだけ決めて店を探す人、今日予約したい人を取るには依然として強い媒体です。
ただし全部に有料プランで払い続ける必要はなく、媒体別の予約数を測って必要な媒体だけ残すのが現実的です。
自店の繁忙期の1〜2か月前にソフトオープンし、運営を安定させてから繁忙期に入るのが理想です。
居酒屋なら10〜11月、カフェなら春・秋の少し前です。
繁忙期の初日にオープンすると、不慣れな状態で口コミを落とす可能性があります。
まとめ|開業の告知先で、同じメニューと営業情報を伝える
メニュー・価格・営業時間・アクセス・予約先を一枚に整理し、各媒体で同じ情報を案内できるようにしてください。開店準備の進捗に合わせ、写真や営業日の情報を更新する担当も決めます。
飲食店の開業では、Googleマップ、グルメサイト、Instagram、公式サイトの情報が一致していることが来店前の安心につながります。許可や店舗の準備と並行して、来店を決めるための案内を整えましょう。
集客改善シミュレーションで来店の見込みを考えたら、予約一件あたりの人数と客単価、席数を合わせて確認してください。食材費や人員の費用を引き、開業直後と通常営業で続けられる集客予算を置きます。
オートホームページで支援する範囲
オートホームページでは、飲食店のメニューや席、利用条件、予約方法を公式サイトにまとめます。Googleマップの管理も含め、告知で興味を持った人が正しい営業情報を確認できる制作・運用を支援します。
ライトは月額3万円、スタンダードは8万円、プレミアムは15万円(いずれも税別、初期費用なし)。
ライトには、ホームページの制作・保守・自動改善、Googleマップの改善・管理、AI引用対策、月次レポート、コンサルタントとのMTG(月1回・最初の3ヶ月)が含まれます。スタンダードはこれに集客記事の企画・制作(月4本)、Instagramの静止画投稿の制作・運用(月4本)とコンサルタントとの月1回のMTG(4ヶ月目以降も継続)が加わり、プレミアムはさらにWeb広告(Google・Instagram)の運用代行(広告費は別途)とオリジナル施策(PR・LINE運用・TikTok運用・ショート動画などから事業に合う施策を選定)まで含みます。
最低契約期間は12か月で、期間内の解約には残りの月額料金がかかります。
終了後はデータの引き継ぎ、または月額1.5万円(税別)の保守を選べます。
参考資料・確認日
Google ビジネス プロフィール ヘルプ:ローカル検索結果のランキングを改善する(関連性・距離・知名度)
日本政策金融公庫 総合研究所:2025年度新規開業実態調査(開業費用の平均975万円など)
厚生労働省:食品衛生法の改正について(営業許可制度の見直し・営業届出制度・HACCP)
公式情報の確認日:2026年10月14日。




