外壁塗装会社の集客方法
一括見積サイト・Googleマップ・自社サイトの役割分担と、価格だけで比べられない情報の作り方

- 集客は入口(一括見積サイト・Googleマップ)と受け皿(自社サイト)の役割分担で決まる
- 調査の流れ・工程写真・見積もりの読み方・保証条件を先に置く
- Googleマップ・SEO・広告は相談状況と予算で選ぶ
「一括見積サイトからの問い合わせは来るが、3社相見積もりで一番安いところに流れる」「チラシを撒いても『塗装屋さんは怖い』と警戒される」「Googleマップに登録はしたが、何をすればいいのか分からない」。
外壁塗装会社の経営者の方からの相談は、だいたいこの3つのどれかから始まります。
私たちデジタルアスリートは、Googleプレミアムパートナー認定のマーケティング支援会社として、これまで2,425社以上のWeb集客を支援してきました。住宅・建設の分野では、リフォーム会社や工務店の集客相談を受ける中で、外壁塗装に特有の難しさも見てきました。
外壁塗装の集客が他の業種と違うのは、お客様が「不安」から探し始めることです。
訪問販売で高額な契約をさせられた、という報道が繰り返されてきた業種なので、お客様は「安くて良い会社」より先に「だまされない会社」を探しています。
この記事では、外壁塗装会社の集客を「入口」と「受け皿」に分けて整理し、一括見積サイトとの付き合い方、価格だけで比べられないための情報の作り方、広告を使う条件、失敗パターンまでをまとめます。
この記事は、すでに営業している外壁塗装会社向けです。リフォーム全般を扱う会社はリフォーム会社の集客、新築中心の会社は工務店の集客から読んでください。
リフォーム全般の集客はリフォーム会社の集客方法で扱い、この記事は外壁塗装に絞っています。
外壁塗装会社の集客を「見られていない」「選ばれていない」に分けて確認する
見積もり相談はあるが、金額だけで比較されて工事の違いが伝わらない。外壁塗装では、探す人に見つけてもらう入口と、見積の見本・事例・保証という「安心の証拠」のどちらが欠けているかを先に見分けます。
値下げの前に、補修が必要な理由と、見積もりに含まれる工程を写真で説明します。
相見積もりで選ばれるために、見直す2つのこと
探す人に見つけてもらい、価格以外の「安心の証拠」を確かめて選んでもらう流れを作ります。
探している人に
見つけてもらう
探している人に
情報が届いている?
見つけてもらう入口を作る
取り組むこと
- 「外壁塗装 地域名」「外壁 ひび割れ 補修」で探す人に、Googleマップと事例ページを届ける
- 一括見積サイトからの相見積もりで、価格だけで比べられない情報を見せる
- 補助金の公募が出た時期に、対象工事のページを届ける
内容を確かめて
申し込んでもらう
初めての人が
安心して申し込める?
料金や利用方法を分かりやすく伝える
伝えること
- 塗料名・面積・工程・保証を書いた見積の見本と、追加費用の条件
- 施工事例(地域・築年・延床・費用・工期)と担当者の顔
- 調査から見積・工事・アフター点検までの流れと日数
進め方 価格だけで比べられない「安心の証拠」を先に作り、一括見積と検索・マップで受ける。
外壁塗装会社の集客とは:3つの状態のお客様に、別々の入口を用意すること
外壁塗装会社の集客とは、「塗り替えを考え始めた人」が自社を見つけ、相見積もりの中で選び、契約するまでの流れを作ることです。
ポイントは、お客様が1種類ではないことです。外壁塗装を探している人は、主に3つの状態に分かれます。
| お客様の状態 | 使う経路 | 制作会社側に求めること |
|---|---|---|
| 「今すぐ相見積もりを取りたい」 | 一括見積サイト(ホームプロ・ヌリカエ・リショップナビ等) | 価格と対応の速さ |
| 「近くの塗装会社を探したい」 | Googleマップ(「地域名 外壁塗装」の検索) | 口コミ・施工例・場所・営業時間 |
| 「この会社に頼んで大丈夫か確認したい」 | 自社サイト(社名で検索して来る) | 調査の流れ・工程・見積もりの内訳・保証・担当者の顔 |
一括見積サイトから来た人も、契約前にはほぼ必ず社名で検索して自社サイトとGoogleマップを見ます。
自社サイトは、検索や紹介、一括見積から知った人が比較するためにも使えます。入口(一括見積サイト・Googleマップ)と受け皿(自社サイト)の役割分担で、集客の結果が決まります。
なお、下請け工事や訪問販売が中心で「元請けとして自社で集客したい」という会社も、やることは同じです。違いは、受け皿(自社サイト)を一から作る必要があることと、最初の施工事例と口コミがゼロから始まることの2点で、その分だけ準備期間を長く取ります。
一括見積サイトとの付き合い方:止めるのではなく、依存度を下げる
一括見積サイトは、今すぐ客を連れてきます。その代わり、成約額に応じた紹介料がかかり(率はサイトの掲載条件で異なります)、同じ案件が複数社に同時に送られるので、価格で比べられます。
相談を受けた会社の中では、問い合わせの大半を一括見積サイトに頼り、相見積もりで価格を下げて受注するので利益率が下がり続けている、という状態が最も多いパターンです。
ただし、いきなり止めるのは勧めません。自社経路(Googleマップ・自社サイト・紹介)で月の必要件数が取れるようになるまでは、一括見積サイトを続けながら、次の3つを進めます。
| 段階 | やること | 確認する数字 |
|---|---|---|
| 1. 入口の記録 | 問い合わせごとに「何を見て連絡したか」を聞いて記録する | 経路別の問い合わせ数・成約数 |
| 2. 受け皿の整備 | 自社サイトに「価格以外で選ぶ材料」(後述)を置き、Googleマップの情報と写真を埋める | 社名検索で自社サイトが最初に出るか |
| 3. 配分の見直し | 自社経路の成約が増えた分だけ、一括見積サイトの登録エリアやプランを絞る | 経路別の成約1件あたりのコスト |
一括見積サイト経由と自社経路の成約率を比べると、自社経路のほうが高くなるのが普通です。社名で検索してから問い合わせる人は、すでに「この会社に頼みたい」と思っているからです。
判断の基準は「新規の割合」ではなく、「紹介料を含めた成約1件あたりのコスト」と「成約率」で見てください。
価格だけで比べられない情報を、自社サイトに置く
相見積もりで価格以外に見られているのは、次の4つです。これを自社サイトに置くと、「安いほう」ではなく「安心なほう」で選ばれます。
1. 調査の流れ:写真だけで断定しないことを示す
「外壁の写真を送れば見積もりします」と書く会社は多いですが、お客様が不安に思うのはそこです。
現地調査で何を見るか(ひび割れの幅、チョーキング、シーリングの状態、下地の浮き)、調査にかかる時間、調査後に何日で見積もりが出るかを、手順として書いてください。「調査で確認してから工事内容を決める」という姿勢そのものが、訪問販売との違いになります。
2. 工程の写真:施工前後だけでなく、途中を見せる
ビフォー・アフターの写真はどの会社にもあります。差がつくのは、高圧洗浄、下地補修、養生、下塗り・中塗り・上塗りの各工程の写真です。
塗装回数などの約束が実際にどう守られるかは、依頼者が確認したい情報です。工程ごとの写真と説明を載せ、施工内容を具体的に伝えましょう。
3. 見積もりの読み方:項目と、費用が変わる条件を先に説明する
足場、高圧洗浄、下地補修、シーリング、塗料(グレード別)、付帯部、諸経費。見積もりの項目を先に説明し、「足場代は建物の外周と高さで決まる」「塗料はシリコン・フッ素などグレードで単価が変わる」「下地の傷みが大きいと補修費が増える」のように、費用が動く条件を書きます。
価格表は出しにくい業種ですが、「見積もりの読み方」なら出せます。読み方を知った人は、安いだけの見積もりの不自然さに気づきます。
4. 保証と点検:実際の条件だけを書く
「10年保証」と大きく書いて、条件が小さく書いてある会社は信用されません。保証の対象(塗膜の剥がれ・膨れ等)、対象外(地震・台風等)、期間、点検の有無を、実際に提供している条件だけで書いてください。
何を約束するか:やることが同じ会社の中で、「約束+根拠」がUSPになる
ここまでの「価格以外で選ばれる4つの情報」は、どの塗装会社でも書けます。だからこそ、同じ情報を揃えた会社同士では、何を約束するかで差がつきます。
約束とは「調査から見積もりまで3営業日」「工程ごとに写真を当日中にLINEで送る」「追加費用は着工前に確定、以後は一切なし」のように、お客様が確認できる形の宣言です。そして約束には、必ず「なぜ守れるか」の根拠を添えます。
| 約束の型 | 例 | 守れる根拠(セットで書く) |
|---|---|---|
| 時間 | 「現地調査は翌営業日まで。見積もりは調査から3営業日」 | 対応エリアを○市と隣接3市に絞っている。調査専任の担当が○名いる |
| 価格の確定 | 「着工前に金額を確定。工事中の追加請求はしない」 | 下地の状態を調査で確認してから見積もるため、見積後に変わる要素がない |
| 見える化 | 「下塗り・中塗り・上塗りの写真を、その日のうちに送る」 | 職人が各工程の終了時に撮影する手順を決めている |
| 判断 | 「今すぐの工事が不要なら、不要と言う」 | 直近○年の点検のうち○件は「今は不要」と伝えた(数字は自社の記録から) |
| 品質 | 「塗料メーカーの仕様書どおりの塗布量・乾燥時間を守る。使用缶数を報告する」 | 使った缶の写真と本数を完工報告書に載せる |
約束は、自社サイトのトップ・Googleビジネスプロフィールの説明文・広告文・完工報告書で、同じ言葉で繰り返します。1か所にしか書いていない約束は、約束として伝わりません。
守れないことは書かないでください。「地域最安値」「どこよりも早い」のような比べられない宣言や、根拠のない「お客様満足度98%」は、景品表示法の観点でも、信頼の観点でも、逆効果です。小さくても確認できる約束のほうが選ばれます。
Googleマップ:「地域名 外壁塗装」で近くの人に見つかる入口
外壁塗装は、お客様の家から車で30分圏内で探されることがほとんどです。「地域名 外壁塗装」「地域名 塗り替え」の検索では、Googleマップの3枠が検索結果の一番上に出ます。
Googleビジネスプロフィール(Googleマップに表示されるビジネス情報)で最初にやることは4つです。
- カテゴリを「塗装業者」などの実態に合うものにし、サービス(外壁塗装・屋根塗装・シーリング打ち替え等)を登録する
- 施工例の写真を、工程写真を含めて月に数枚ずつ追加する
- 施工後にお客様へ口コミを依頼する仕組みを作る(会計時に案内カードを渡す等)
- 社名・住所・電話番号の表記を、自社サイト・一括見積サイト・SNSで完全に揃える
Googleはローカル検索の順位を「関連性・距離・知名度」で決めると公式に説明しています。口コミの件数で順位が決まるわけではありませんが、口コミはお客様が候補を絞るときに必ず見られます。
Googleマップでは、対応地域・施工内容・写真・連絡先を整え、実際に相談につながったかを確認します。
Googleビジネスプロフィールの初期設定はGoogleビジネスプロフィールの初期設定に、口コミの集め方はGoogle口コミを増やす方法にまとめています。
見積の条件と施工事例を整え、相見積もりで選ばれる材料を届ける
一括見積、検索、紹介で会社を知った人が、施工事例・見積の条件・保証を比較できるようにします。近隣で探す人へのGoogleマップ、費用や塗り替え時期を調べる人へのページ、地域と工事を絞る広告を、相談状況に合わせて組み合わせます。
1. Googleマップは「近くで塗装会社を探す」人と相見積もりの確認場所として整える
「外壁塗装 地域名」で探す人と、一括見積で名前を知った人の両方がGoogleマップを見ます。所在地・施工エリア・施工写真(ビフォーアフターより工程写真)・口コミへの返信・調査費の有無を揃え、見積の見本と事例ページへ案内します。上の「Googleマップ」の節で書いた項目をそのまま使ってください。
2. SEO対策は「費用と時期」の疑問に答えるページで入口を作る
「外壁塗装 費用 30坪」「外壁塗装 時期 築年数」「シリコン フッ素 違い」のように、相見積もりの前に調べる言葉で検索意図が異なる内容をページに分け、似た疑問は同じページにまとめて、事例の費用・工期・使った塗料と保証を載せます。補助金は公募が出た段階で対象工事・申請の流れ・締切のページを用意します。
3. 広告は、受け皿が整ってから地域と悩みで絞って試す
検索広告は「地域名 外壁塗装」に加えて「外壁 ひび割れ 補修 地域名」のような悩みの言葉に絞り、着地先は見積の見本と事例が見えるページにします。問い合わせ→現地調査→見積→契約を分けて記録し、問い合わせ単価÷成約率(問い合わせから契約に至った割合)=1契約あたりの獲得費で一括見積サイトと比べます。
一括見積サイトは止めるのではなく依存度を下げる、という付き合い方は上の節のとおりです。SEO対策と広告は、見積の見本と事例が揃ってからなら並行して進められます。
順番は目安です。見積の見本と施工事例がそろっていれば、検索向けのページと広告を並行して進められます。塗装の繁忙期、職人の手の空き具合、予算から始める方法を決めてください。
広告を使う条件:受け皿が整ってから、地域と悩みで絞る
「地域名 外壁塗装」のリスティング広告は、クリック単価が高い業種です。受け皿(自社サイト)に「価格以外で選ばれる4つの情報」がないまま広告を出すと、クリックは増えても問い合わせにならず、広告費だけが消えます。
広告を使うときの条件は3つです。
- 自社サイトに、調査の流れ・工程写真・見積もりの読み方・保証の条件が揃っている
- 対応エリアを市区町村単位で絞り、「地域名 外壁塗装 費用」「地域名 塗り替え 相場」のような悩みの言葉で出す
- 着地先は一括見積サイトではなく、自社の問い合わせページにする(一括見積サイトに送ると、広告費を払って競合にも案件を渡すことになる)
問い合わせ1件あたりの広告費は、地域・塗料のグレード・自社サイトの作りで大きく変わります。成約1件あたりのコストを、一括見積サイトの紹介料と比べて判断してください。広告は対応できる地域と工事を絞り、期間と上限予算を決めて試します。
チラシ・看板・現場:オフラインの経路は「自社サイトへ送る入口」として使う
外壁塗装は、オンラインだけでは完結しない業種です。地域のお客様は、折込チラシ・ポスティング・施工中の現場看板や養生シート・ショールームで会社の名前を知り、そのあと社名で検索します。
| オフラインの経路 | 役割 | 自社サイトへのつなぎ方 |
|---|---|---|
| 折込チラシ・ポスティング | 築年数の近い住宅が集まる地域に、時期を合わせて知らせる | QRコードで「施工事例」か「見積もりの読み方」のページへ。トップページに送らない |
| 現場の看板・養生シート | 施工中の家の近所に「今この地域で工事をしている会社」と知らせる。近隣は数年内に塗り替えの時期が来る | 社名と対応エリアを大きく。施工後は近隣への挨拶で施工事例の案内を渡す |
| ショールーム・相談会 | 塗料や色を実物で確認したい人の不安を消す | 相談会の予約を自社サイトで受け、来場者にはその場で口コミ依頼 |
| 紹介・OB客 | 最も成約率が高い。点検の連絡が次の紹介を生む | 施工後の定期点検の案内を自社サイトとLINEから送れる形に |
オフラインは「チラシから直接問い合わせが来る」経路というより、「社名検索を増やす」経路だと考えると、効果の測り方が変わります。チラシを配った地域の社名検索数(Googleビジネスプロフィールの検索数・Search Console)を見てください。
集客の費用は「形」で比べる:固定費・成果報酬・自社の手間
集客の費用を比べるときは、金額だけでなく「どんな形で払うか」を揃えて見ます。
| 経路 | 費用の形 | 止めたとき |
|---|---|---|
| 一括見積サイト | 成約額に応じた紹介料(成果報酬) | すぐ止まる。蓄積は残らない |
| リスティング広告 | クリックごとの広告費(出した分だけ) | すぐ止まる。蓄積は残らない |
| チラシ・ポスティング | 印刷費・配布費(固定費) | すぐ止まる。社名の認知は少し残る |
| Googleマップ | 無料。手間(写真・口コミ依頼・情報更新) | 口コミ・写真が資産として残る |
| 自社サイト | 制作費・月額(固定費)+更新の手間 | 事例・記事・検索順位が資産として残る |
成果報酬と広告は、止めれば止まる経路です。Googleマップと自社サイトは、かけた手間が資産として残る経路です。「今月の問い合わせ」は前者で作り、「来年の問い合わせ」は後者で作る、という使い分けになります。
集客を外部の会社に任せる場合も、見るところは同じです。「何件取れるか」の約束より、自社サイトとGoogleマップに資産(施工事例・口コミ・記事)が残る形で進めてくれるか、着地先を一括見積サイトでなく自社の問い合わせページにしてくれるか、経路別の数字を毎月見せてくれるか、の3点で判断してください。
記録するのは、問い合わせ、現地調査、見積もり、工事受注の件数です。方法ごとに、かかった費用と対応に使った時間も残しましょう。見た人数やボタンが押された回数は、申し込みや契約とは分けて数えます。
「何で知ったか」と「申し込みを決めたきっかけ」を聞くと、複数の方法がどう役立ったかを振り返れます。数字が少ない間は、お客様からの質問や、条件が合わなかった理由も合わせて見てください。
目安として、相談を受ける外壁塗装会社では、問い合わせ1件あたりの広告費が8,000〜3万円程度かどうかを一つの判断基準にしています(地域・工事単価で変わる目安であり、平均値ではありません)。問い合わせ単価÷成約率=1契約あたりの獲得費(成約率20%なら0.2で割る。成約0件の場合は算出しない)で媒体を比べ、補助金の公募が出た段階で対象工事のページを準備します。
外壁塗装の集客で多い失敗パターン
| 失敗 | なぜ起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 一括見積サイトだけに頼り、価格競争から抜けられない | 社名検索の受け皿がなく、価格以外で比べる材料がない | 自社サイトに4つの情報を置き、経路別の成約率を記録する |
| 「地域名 外壁塗装」だけを狙い、上位に入れない | 大手と一括見積サイトが上位を占めている | 「地域名 屋根塗装」「地域名 シーリング」「地域名 外壁 ひび割れ」など、悩み・工事別の言葉で狙う |
| 同じ文章の地名だけを変えたページを量産する | 「地域ページがSEOに効く」という思い込み | 実際に施工した地域の事例ページにする。施工例のない地域のページは作らない |
| 広告を先に出して、受け皿が追いつかない | 即効性のある経路から手をつけたくなる | 受け皿→Googleマップ→広告の順番に戻す |
| 保証や「職人直営」を強調し、根拠が書いていない | 競合も同じ言葉を使っているので目立たない | 保証の条件・工程写真・担当者の顔など、確認できる形で書く |
| チラシや看板の効果を「直接の問い合わせ数」だけで見て、やめてしまう | オフラインは社名検索を増やす経路なのに、測り方が合っていない | 配布地域の社名検索数とGoogleマップの表示回数で見る |
地域の媒体・訪問営業・イベントの使い方
外壁塗装は、オンライン以外の経路から仕事が来ることも多い業種です。それぞれの経路から来た人が、最後に自社サイトで確かめられるようにしておくことが大切です。
| 経路 | 向いている使い方 | 自社サイトのどこにつなぐか |
|---|---|---|
| 地域のフリーペーパー・情報誌 | 地域で会社名を知ってもらう | 施工事例、会社の紹介 |
| 訪問営業 | 近隣で施工中のときのあいさつ | 担当者の紹介、見積もりの見方 |
| 地域のイベント・相談会 | 外壁の点検や塗装の時期の相談を受ける | 調査の流れ、相談会の案内 |
| 現場の看板・シート | 施工中の家の近所の人に知ってもらう | その地域の施工事例 |
訪問営業は、点検商法のトラブルが報道されていることもあり、警戒されやすい方法です。訪問するなら、会社名と担当者の名前を名乗り、その場で契約を迫らず、資料と自社サイトの案内を渡すだけにとどめてください。
YouTube・動画で「工事の中身」を見せる
外壁塗装は、完成後の写真だけでは、どれだけ丁寧に工事したかが伝わりにくい仕事です。高圧洗浄、下地処理、塗る回数など、工程ごとの様子を短い動画で見せると、見積もりの金額の理由が伝わります。
動画は、毎週投稿する必要はありません。施工事例を1件作るたびに、その工事の工程の動画を1本残す形なら続けやすくなります。動画の説明欄からは、その地域の施工事例のページにつなげてください。
広告を出すときの言葉と予算の考え方
外壁塗装の検索広告は、クリック単価が高い業種です。「外壁塗装」だけの広い言葉より、「地域名 外壁塗装 費用」「地域名 外壁塗装 30坪」のように、地域と具体的な条件を含む言葉から始めます。
相談を受けた会社での問い合わせ1件の獲得費は8,000〜3万円が目安です。成約率が20%なら、1契約の獲得費は4万〜15万円になります。工事の粗利と比べて回収できる範囲かを、月ごとに確認してください。
外壁塗装の集客は「安心の証拠」を先に作る会社が勝つ
ここからは、私の見解を率直に述べます。
外壁塗装の集客で、一括見積サイトやチラシの枚数を増やすことが先に来る会社は多いですが、私は順番が逆だと考えています。
この業種のお客様は、価格を比べる前に「だまされないか」を確かめています。だから、調査の流れ・工程の写真・見積もりの読み方・保証の条件という「安心の証拠」を自社サイトに置いた会社は、同じ一括見積サイト経由の案件でも成約率が変わります。
一括見積サイトへの依存を見直す際は、Googleマップや社名検索から訪れた人が、施工内容・実績・問い合わせ先を確認できる受け皿を整えましょう。自社経路で得られる問い合わせを記録してから、掲載を縮小するか判断します。
AI検索(ChatGPTなどで「○○市で信頼できる外壁塗装会社」と聞く人)が増えても、この構造は変わらないと私は見ています。AIは、Googleビジネスプロフィール・自社サイト・口コミに書かれた文章を読んで答えるので、「誰の・どんな状態の家に・何をするか」を文章で書いてある会社が引用されやすくなります。写真だけでは伝わりません。
次に取り組む準備と優先順位:外壁塗装会社が最初にやる3つ
ここまで読んで「全部は無理」と感じた方へ。最初の3つだけ決めます。
- 社名で検索して、自社サイトとGoogleマップが最初に出る状態にする(出ないなら、一括見積サイトの会社ページが上に出ている可能性があります)
- 自社サイトに「調査の流れ」と「見積もりの読み方」のページを作る(工程写真と保証は、次の施工から撮りためて追加していく)
- 問い合わせごとに「何を見て連絡したか」を聞いて記録する(3か月分たまると、一括見積サイトの配分を判断できます)
ここから先は、一括見積サイトへの依存度で進め方が変わります。
- 自分で進める方:Googleマップの整え方はGoogleビジネスプロフィールの初期設定、自社サイトの受け皿の考え方は会社・事務所のホームページ集客方法から
- 屋根・雨漏りの相談が多い会社:屋根工事の集客は別記事で扱います(準備中)
まず、自社の社名で検索し、施工内容と問い合わせ先が見つかるか確認してください。
まとめ|価格と一緒に、工事を任せられる根拠を見せる
直近の施工事例を一件選び、施工前後だけでなく工程・見積もりの考え方・保証の条件を整理しましょう。相見積もりをする人が、安さ以外の違いを判断できる情報になっているか確認してください。
外壁塗装の集客では、現場やチラシで会社を知った人も、契約前に仕事の中身を確かめます。調査の流れ、工程の写真、費用が変わる条件を公開し、比較した人が納得して相談できるホームページを育てましょう。
集客改善シミュレーションを参考に問い合わせの目標を置く際は、現地調査・見積もり・受注の件数を分けて考えてください。一括見積サイトと自社経由の費用を、最終的に受注した工事ごとに比べることが予算判断につながります。
シミュレーションに自社の業種がない場合は、他業種の結果をそのまま当てはめず、自社の条件で個別に試算してください。
外壁塗装会社のホームページに載せる内容(事例・料金・問い合わせ導線)は、外壁塗装会社向けホームページの紹介で確認できます。
オートホームページで支援する範囲
施工の丁寧さを、写真と文章で相談前に伝えたい塗装会社をオートホームページで支援します。現場の情報や保証条件を伺い、施工事例・価格の説明・問い合わせの導線を備えたページにまとめます。
ライトは月額3万円、スタンダードは8万円、プレミアムは15万円(いずれも税別、初期費用なし)。
ライトには、ホームページの制作・保守・自動改善、Googleマップの改善・管理、AI引用対策、月次レポート、コンサルタントとのMTG(月1回・最初の3ヶ月)が含まれます。スタンダードはこれに集客記事の企画・制作(月4本)、Instagramの静止画投稿の制作・運用(月4本)とコンサルタントとの月1回のMTG(4ヶ月目以降も継続)が加わり、プレミアムはさらにWeb広告(Google・Instagram)の運用代行(広告費は別途)とオリジナル施策(PR・LINE運用・TikTok運用・ショート動画などから事業に合う施策を選定)まで含みます。
最低契約期間は12か月で、期間内の解約には残りの月額料金がかかります。
終了後はデータの引き継ぎ、または月額1.5万円(税別)の保守を選べます。
よくある質問
社名検索の受け皿から始めてください。自社サイトに調査の流れと見積もりの読み方を置き、Googleビジネスプロフィールの情報と施工写真を埋めます。一括見積サイト経由のお客様も契約前に社名で検索するので、ここが弱いと成約率が上がりません。
自社経路で必要な件数が取れるまでは続けてください。経路別の成約率と、紹介料を含めた成約1件あたりのコストを記録し、自社経路の成約が増えた分だけ登録エリアやプランを絞っていきます。
価格以外で選ばれる4つの情報です。現地調査の流れ、工程ごとの施工写真、見積もり項目と費用が変わる条件、保証の対象と期間。これに担当者の顔と施工エリアを加えます。
「地域名 外壁塗装」の検索はマップ枠が最上位に出るので、地域密着の会社ほど効きます。カテゴリ・サービス・工程写真・口コミ依頼の仕組みを整え、順位が落ち着くまで数か月見てください。
受け皿が整っている会社なら合う場合があります。地域と悩みの言葉で絞り、着地先を自社の問い合わせページにすることが条件です。成約1件あたりのコストを一括見積サイトの紹介料と比べて判断してください。
効きますが、役割は「社名検索を増やすこと」です。QRコードで施工事例や見積もりの読み方のページへ送り、配布地域の社名検索数で効果を見てください。受け皿がない状態で配ると、検索されても選ばれません。
「何を約束するか」とその根拠です。外壁塗装なら「現地調査から見積書提出まで○営業日」「工程ごとの写真を施主に共有」「追加費用が出る条件を契約前に書面で説明」のように、お客様が確かめられる約束を書き、それを守れる理由(対応エリアを絞っている、自社職人が施工する、工程管理の手順)を添えてください。
調査の流れ、工程写真、見積もりの内訳、保証条件を掲載し、対応地域と問い合わせ先を確認します。そのうえで予算と期間を決め、現地調査・見積もり・受注まで記録して判断します。
参考資料・確認日
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ:ローカル検索結果のランキングを改善する(関連性・距離・知名度)
- 消費者庁:事例でわかる景品表示法(2026年3月改訂版)(保証・No.1表示などの表現)
- Google:有用で信頼性の高いコンテンツ
公式情報の確認日:2026年10月14日。一括見積サイトの紹介料率は各サイトの掲載条件により異なります。
執筆:長橋真吾 デジタルアスリート株式会社 代表取締役
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ:ローカル検索結果のランキング(確認日:2026年10月18日)
- Google:SEOスターターガイド(確認日:2026年10月18日)
- Google広告ポリシー(確認日:2026年10月18日)
- 消費者庁:景品表示法(確認日:2026年10月18日)
- 消費者庁:屋根の無料点検・点検商法の注意喚起(確認日:2026年10月18日)
- 東京都:屋根工事の訪問販売でトラブルが続いています(確認日:2026年10月18日)




