
実はたった5つだけ!初めてのWeb広告運用でやるべきことを解説
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商品販売や集客のために広告運用を始めたい。
でもすごく複雑そうだし、毎日たくさんの数字の変動を管理するなんて自分には無理…そう思っていませんか。
しかし、実はWeb広告で最低限やるべきことは広告の開始前、開始後を合わせてもたった5つなのです。
この記事では、Web広告の中でも最も基本的な「検索広告」の基本的な始め方に絞って作業内容や注意点を解説します。この記事の内容を実践すれば、「いきなり多額の広告費を使ってしまい大損」なんて結果にはならないので安心です。広告運用の超基本ですのでぜひ参考にしてくださいね。
「Web広告の運用は難しい」それは誤解です
多くの人が、Web広告の運用は難しいというイメージを思っています。しかしそれは誤解です。
広告運用というと、たくさんの数字が並ぶ管理画面や複雑なデータを思い浮かべる人がいるかもしれませんが、それはたくさんの広告を一度に管理する大企業や広告代理店の話です。
自分でビジネスを行っている人や中小企業なら、やることはもっとシンプルです。
実はシンプルに始めようと思ったら、Web広告を始めるために最低限やるべきことはたった3つなのです。
運用前にやることは3つだけ
①商品の訴求を決める
まず「商品の訴求」を決める必要があります。
商品の訴求とは、どうやってユーザーにその商品・サービスを買う気になってもらうかということです。
当たり前ですが、誰に何を売ろうとするかによってそのアピール方法は変わってきます。
例えば、テレビを売ろうと思ったら、
・アクションゲーム好きな若者には「大迫力でゲームができますよ」
・お孫さんがいるお年寄りには「家族団らんの時間が増えますよ」
という風にメッセージをわけるはずですし、その方が効果的です。
それをWeb広告でも行うためにまず、顧客・競合・市場についてリサーチします。
1.顧客
ユーザーの悩みや欲求を調べます。
商品やサービスと関連性の高い・獲得見込みが高いキーワードの検索結果や上位の情報、サジェストワードなどを見ていきます。またYahoo!知恵袋やまとめサイトなどに投稿されている内容にもユーザーの悩みが隠れているので参考になります。
これらの情報の中でよく使われる言葉や、ユーザーが抱えている悩みがキーワードの参考になるのです。
2.競合
検索広告は1つのキーワードに対して複数の広告が同時に表示されるため、競合企業と比較検討されることが前提です。
つまり、競合と比較して選ばれなければ成果が出にくいということです。
競合がどのような広告文で広告をだしているのか、何を強みや特徴として訴求しているのか、商品やサービスをいくらで販売しているのかなども調べるポイントです。
3.商品
自社商品やサービスの特徴についても、しっかり掘り下げて理解しておく必要があります。
顧客の求めているものと自社商品の強みは一致しているか、またはどのようにしたら一致していると思ってもらえるか。
その切り口は競合のやり方と差別化できるか、あるいは長期的に勝つことができるかなど、自社の商品・サービスで取り得る戦略を考えます。
こうして独自の訴求を発見できると、その後の広告配信でも成果が出やすくなります。
また、誰に配信するのがより効果的かというターゲティングについても検討がつけられるはずです。
②広告予算を決める
予算もあらかじめ決めておきましょう。
Web 広告の場合、獲得件数や CPA と呼ばれる獲得単価は、検索ボリュームや過去の実績などから想定できます。
前もってこれらの数字を検討し、目標を設定した上で広告を運用することで、「思ったよりも高いので調整する」とか「件数が取れないので新しい方法を試す」などの改善施策を行えます。
対して何も決めないまま始めてしまうと、その運用がうまくいっているのかそうでないのかがわからず、改善のための施策の実施も遅れてしまいます。
ざっくりと「月間で30万円使ってみよう」などの設定方法は効果的ではないのでやめましょう。
広告予算の決め方にはいくつか方法があるのですが、 新規で顧客1人を獲得した時の顧客生涯価値(LTV、ライフタイムバリュー)から、獲得単価を計算する方法が一般的です。
例えば、
・顧客を1人獲得すると、その顧客が平均して10,000円の売上を上げてくれる
・だから10,000円までは獲得単価の許容範囲。
・月に30件は獲得したいので、予算は30万円用意しよう。
・出来れば利益を考えて単価6,000円で50件新規顧客を獲得したい。(目標)
というような決め方です。
広告代理店など情報をもらえるパートナーがいる場合は、過去の実績から想定される CPA や獲得件数をデータとして共有してもらいましょう。
③キーワードと広告文を決める
ここまで決められたら、広告アカウントに、予算、キーワードと広告文など必要な情報を設定して広告を配信します。
管理画面は入力するところがたくさんあり難しく思えるかもしれません。しかし設定方法についてはWeb上にも親切な解説記事がたくさんありますし、何よりどこにどんな情報があるかなどは慣れてくればわかってきます。
また、キーワードや広告についても最初からたくさん設定しようとせず、まずは自分のビジネスに一番近いコアなキーワードをいくつか試す所から始めましょう。
Web広告・検索広告の場合、最初は最低限の情報でもいいのでとりあえず始めることが重要なのです。
運用を始めたらやるべき2つのこと
なぜ、とりあえず始めることが重要かというと、Web 広告は配信を開始したらずっとそのまま出しっぱなしではなく、「運用しながら改善することが前提」だからです。
配信後の結果を見て、入札単価やキーワードなどの調整をすることで成果を改善していくことができ、これが Web 広告の大きな特徴でありメリットです。
運用を開始したら、下の2つのことを意識して行っていきましょう。
①審査落ちや予算の進捗を確認する
まずは毎日、広告が正常に表示されているかを確認します。
広告を配信するにはGoogleやYahoo!の審査を通らないといけませんが、いったん審査に通って広告の配信が開始されたものの、突然審査に落ちて配信を止められてしまうという場合もあるからです。
広告費の支払いのために設定しているクレジットカードの期限切れや、デポジットの場合の残高不足なども確認しましょう。
また、
・広告の表示回数が著しく減っている
・成果が急に落ちている(獲得件数が減っている、CPAが高騰しているなど)
・予算を想定以上に消化している
などの場合も、広告費を無駄にしないために対応が必要になるので見逃さないようにしましょう。
②検索クエリを確認し、キーワードや広告文を調整する
キーワードのマッチタイプによっては、運用が進むうちにユーザーが実際に検索してきた「検索クエリ」や商品・サービスの購入に至ったCVデータなど、さまざまなデータが集まってきます。
当初想定したキーワードと違ったとしても、そちらがユーザーの実際の行動です。
それらのデータを分析し、
・商品やサービスに関係ないキーワードで広告が表示されないように除外
・実際に検索されるキーワードで広告を表示するよう設定に追加
・反応の高いキーワードを広告文や広告に入れる
などの施策を行って、CPAを削減・獲得件数を増やすように改善していきます。
超基本知識だけ正しくマスターすれば広告は運用できる
このように、広告運用には実は専門的な知識はそれほど必要ではありません。
広告運用って思ったより簡単そうだと感じたのではないでしょうか。
大事なことは、
・超基本的な知識を正しく実践すること
・大きな失敗をしないように基本を押さえたら、とにかく始めること
・始めた後も放置せず、ちゃんとチェックして止められる状況にしておくこと
です。
広告運用は誤ったイメージを捨てて、正しい知識を持てばすぐにできるようになります。
さらに具体的な考え方や実践方法は、この売れるマーケティング実践講座でもお伝えしていますので、ぜひ詳しい情報を確認してください。
難しいと思い込んで広告運用をためらっている人は、ぜひ最低限の情報からでもいいので広告運用を始めてみてくださいね。