リマーケティング、類似ユーザーターゲット徹底攻略

  • 2013.4.17
  • 2018.6.6
  • 8,718 Views

広告運用者のみなさん、類似ユーザーターゲティング使ってますか??

「リマーケティング配信で件数取れて来たけど、もっと件数伸ばしたい!」
「サーチ、デモクラターゲティングもいいけど、数値荒れそうだしなぁ」

Google、Yahoo!配信ともに検索もリマーケティング配信も結構やり尽くしたけど
更に拡大したい、けど数値が荒れる配信はやだ!とお考えの方必見。

今回は設定も簡単、自社商材に興味のあるユーザーにサクッと出稿できる、「類似ユーザー」ターゲティングをご紹介したいと思います。

そもそも類似ユーザーって何?

類似ユーザーとは、一度自社サイトを訪問したことのあるユーザーと共通点をもったユーザーをターゲティングすることができる配信方法となります。主にGDN、YDN配信で利用することができます。

この「類似ユーザー」ターゲティング を使用すると、実際のサイト訪問者と共通点の多い、成果に繋がりやすいユーザーを狙った広告出稿ができるというわけです。

類似ユーザーの仕組み、機能

類似ユーザーとはターゲティング配信の設定のことを指します。また主にGDN、YDNで使用可能なのですが、類似配信の仕組み、設定方法は各媒体ごとにやや違いがありますので下記要注意下さい。

◆GDNの場合

定義としてはディスプレイ ネットワークのサイトで過去 30 日間に行われた閲覧操作を分析して得られたデータとコンテンツ エンジンを駆使して、リマーケティング リストのユーザーに共通する関心の対象や特性を把握します。

◆YDNの場合

ターゲットリスト(類似)は、類似ユーザー抽出の基となるターゲットリストに含まれる過去の訪問ユーザーと、Yahoo! JAPAN内における行動履歴を基に解析を行い、 ウェブ上の行動履歴が類似しているユーザーを抽出します。

どちらもターゲティングの仕方は似ていますね。

ただいくつか違いがあるとすれば、YDNの場合、類似ターゲティングはターゲティングに使用する類似リストを手動で作成する必要性があります。

※GDNの場合はリストの類似ユーザーが自動生成されますのでここが1つ大きな違いになります。

また類似ユーザーはリマケのリストベースで作られるため、基本的に商材やサービス強い興味関心を示していますが、対象は全て未だサイトを訪問したことがない新規ユーザーに限られる点も1つの魅力です。

※YDNの場合はリスト除外設定が必要

自社に興味のある新規ユーザーを上手くサイトに集客することができれば、新規拡大ができますし、購入者が増えることでクロスセル等に使用できるリストの拡張もできる。

まさに一石二鳥というわけですね。

既に類似ユーザーを使用することで成果が上がるイメージはできてきているようですが、ここで更にこの配信を実施することで得られるメリットをご紹介しましょう。

その他のターゲティング方法を知りたい方はこちらから↓

類似ユーザーのメリット、おすすめする3つの理由

成果に繋がりやすい

ディスプレイ配信で使用するターゲティングとして成果の出やすいのは1番手にリマーケティング(リターゲティング)配信、そして2番手にGDNだとプレースメント配信やYDNだとサーチターゲティング等が当てはまりやすいかと思います。

ただそこからターゲティング方法を拡張し、広告出稿を拡大する際には、ただ配信すれば成果が出るわけではなく、広告を出稿したいペルソナ(ターゲット)を組む必要がありますよね?

このペルソナを立てて行うターゲティング手法ですが、実際当てるのには時間がかかり、結果が出にくい方が多いと思われます。

その際、類似ユーザーを使用したターゲティングですと、例えばCVユーザーの類似ターゲットは実際に自社商材やサービスを購入したユーザーと似ているターゲットに広告でリーチができますので、ターゲティングに比較的四苦八苦せずとも、CVが出る可能性は高い傾向にあります。

設定が比較的簡単

類似配信に必要なユーザーリストですが、通常だとURLの指定等ターゲティングを細かに行う必要があり、割と手間がかかります。

ですが、Googleだと類似リストは自動生成、YDNでも既存のリストを選択して、類似リストの作成を選択することで比較的簡単、時間をかけることなく設定を行えるのは時短という意味でもメリットはあります。

最終的にリマーケティング強化

類似ターゲティングの場合は、自社商材・サービスに興味関心の高い「新規」ユーザーに広告を出稿することができます。

もし配信先のターゲットが自社商材でも解決できる悩みや欲望、願望を持っていてただ商材を認知していない場合、類似ユーザーのディスプレイ配信で集めてきたユーザーがサイトを踏んだあと、更にリマーケティング配信で後追いする形になるので

比較的見込みの高いユーザーの初回訪問からリマーケティングまで、類似配信を行うことで、訪問者のボリュームを全体的に増やすことができるわけです。

成果の出やすい層に、比較的サクッと短時間で出稿ができる。これが類似ターゲティングをオススメする大きな理由ですね。

類似ユーザーのデメリット/注意点は?

元リストが小さいと機能しづらい

そもそもこの類似ユーザーリストはリマーケティング リストから作成されます。元となるリマーケティング リストは、5,000 個以上の Cookie を有し、登録ユーザー全体の特徴や関心事から類似ユーザーリストを作成可能なリストになります。

また基本的に元リストに依存する形になりますので、元リストの質、質の変化等が発生すると急激に類似配信のパフォーマンスが下がることに留意してください。

リマケリストと類似ユーザーリストはターゲットが被る?

Googleでは上手く棲み分けがされます。※注釈としてGoogleは下記を公開しています。
類似ユーザーリストからは、元となるリマーケティング リストに載っているユーザーは自動的に除外されます。

つまり、類似ユーザーリストに登録されている訪問ユーザーが、定義を満たすリマーケティング リストに登録されると、類似ユーザーリストからは削除されます。

※ただYDN配信に関しては、「類似のターゲットリスト」に「訪問者」のユーザーも含まれる場合があります。すでに訪問したことのあるユーザーもYDNの類似ユーザーには含まれるという意味です。

なので、純粋に類似ユーザーかつサイト未訪問者の新規に広告を出稿したい、既存「訪問者」を除外したい場合には、「類似ターゲットリスト作成(組み合わせ)」を使い「類似ユーザー」から「訪問者」を除外したリストを作成して設定する必要があります。

デメリットは知っていれば対処は可能ですので、自分が持っているアカウントや案件で上記の条件をパスしているものがあれば積極的に類似ユーザー配信にトライしてみましょう。

確度の高いユーザーに上手くリーチできますよ。

GDNとYDNの類似ユーザーの違いは?

GDNとYDN、大きな違いは類似ユーザーリストの発動条件が違う、という点に限られます。

◆GDNの場合

類似ユーザーリストの作成に適したリマーケティング リストは、次のようなさまざまな要因(ただし、これらに限定されません)に基づいて自動的に特定されます。
・リストに登録されているユーザー数が 5,000 人以上
・登録ユーザーがリストに追加されてからの経過時間
・登録ユーザーが閲覧したサイトの種類

類似ユーザーは、ご自身のリマーケティング リストのみに基づいて定義されます。

◆YDNの場合

・定条件が同じで、訪問履歴の有効期間のみが異なるターゲットリストを基にターゲットリスト(類似)を複数作成しても、類似ユーザーは過去の訪問ユーザーを基に抽出されるため、結果的にターゲットリストに含まれる類似ユーザーは同じになります。
・ターゲットリスト(類似)の場合、基となるターゲットリストの過去28日間の累積リーチ数が100件に満たないと、類似ユーザーが抽出されないため類似ユーザーは蓄積されません。

類似ユーザーの設定方法

さて、気になる類似ユーザー配信の設定方法についてですが、下記GDNとYDN配信ご説明させて頂きます。

◆GDNの場合

まずは、類似ユーザーリストが作成されているか確認を行ないます。

①設定をクリック
②オーディエンスマネージャーを選択

③オーディエンスマネージャーの下部、使用していないリスト内で、末尾に「類似」と表記のあるリストを選択

この「類似」表記のあるものが類似ユーザーリストになります。

※類似ユーザーの英語表記は「Similar users(シミラーユーザー)」

④類似ユーザー専用のキャンペーンを作成したら、青色のラインにある、「次に追加」をクリックし、通常のリマーケティング同様に 広告グループ広告グループ、もしくわキャンペーン単位で設定します。

⑤ 既存の設定に合わせる(推奨)を選択し、最後にオーディエンスを追加すること で設定は完了となります。

以上でGDNの類似ユーザーを活用したリマーケティングの設定は完了です。

◆YDNの場合

YDNで類似ユーザー設定を行うには、まず類似ユーザーリストを手動で作成する必要があります。

手順は、各種ターゲティング作成方法と同様に管理画面の「ツール」タブから「ターゲットリスト管理」を選択。

ターゲットリスト管理画面に移動したら、基になるリストを選択して「選択したターゲットリストを基に類似を作成」を押し、ターゲットリスト編集のページに進みます。

ターゲットリスト編集(類似)画面に進んだら、

① 「ターゲットリスト名」を決めて、
② 類似リストを保存します。

次に類似ユーザー専用のキャンペーンを作成したら、通常のリマーケティング同様に広告グループを作成しユーザーリストを設定します。

① 広告グループのターゲティング設定は「サイトターゲティング」
② 「設定する」を選択
③ ターゲットとする類似ユーザーリストを選択し「配信」を押す
④ 類似リストが設定されているかチェックして保存

以上で、YDNの類似ユーザーの設定は完了です。

とっても簡単ですね!

まとめ

いかがでしょうか?

ディスプレイを使った拡大方法として、有効な一手になりえそうな類似ユーザー配信。

性別や年代など、ターゲティングが上手く出来ている、リマーケティング配信が順調だという案件がもしお手元にあるのであれば、是非検討してみてはいかがでしょうか?

やってないならもったいない。今すぐ類似ユーザーリストを確認して、売り上げアップ・販路をグイッと拡大しましょう!!

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山屋 竜之介

デジタルアスリート入社後、半年間、リスティング広告を始めとした10種類以上の広告媒体の知識を学び、運用を実施。業界問わず様々な案件の効果改善に努める。 その後大手広告代理店にて、テレビ局などのクライアントを対象とした案件にて広告運用を実施。自社と他社での広告運用経験を活かし、現在は主に自社サイトやメディアの管理、記事作成などのコンテンツ制作を担当している。

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