【完全図解】レスポンシブ広告の基礎とメリット、詳細な設定方法を完全解説

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レスポンシブ広告ってよく聞くけど、実際のところどういうメリットがあるの?
設定するのに何がどういう規定で必要なの?
などといった理由でなかなか手を付けられていない方もいるのではないでしょうか?

レスポンシブ広告の中でも、今回はレスポンシブディスプレイ広告について紹介します。

レスポンシブディスプレイ広告とは掲載面に合わせてサイズだけでなくレイアウトまで自動調整して配信してくれるディスプレイ広告です。
1種類設定するだけで最適化学習のもと調整してくるため非常に便利な広告配信です。

この記事ではレスポンシブディスプレイ広告の「基礎」に始まり、その「2大メリット」や「設定方法」まで図解で紹介します。

これさえ読めば、レスポンシブディスプレイ広告という名前しか知らなかった方でも、強みを理解した上で、設定まで1人で行えるようになるはず。

※レスポンシブ広告には「レスポンシブディスプレイ広告」と「レスポンシブ検索広告」の2種類があります。

レスポンシブディスプレイ広告とレスポンシブ検索広告との違い

レスポンシブディスプレイ広告では、デバイスや閲覧環境に合わせてデザインやレイアウトが最適化され、広告が表示されます。

一方、レスポンシブ検索広告では、複数のタイトルと説明文(アセット)を入稿すると、システムが自動的にそれらを組み合わせて最適な形で広告を表示します。ユーザーが検索しているキーワードと関連性の高い広告文が作成されるため、さまざまなニーズやパターンに対応できるようになります。

この記事では「レスポンシブディスプレイ広告」について記載しています。

レスポンシブディスプレイ広告とは

レスポンシブディスプレイ広告とは、掲載面に合わせてサイズだけでなくレイアウトまで自動調整して配信してくれるディスプレイ広告です。

通常は各画像に対して各テキスト(広告見出し、説明文)を設定する必要があるので配信したい種類分だけ作成する必要が生じます。

しかし、レスポンシブディスプレイ広告では、「画像」「テキスト」を1種類入稿するだけで、最適化学習のもとサイズやレイアウトを自動的に調整して広告枠に表示してくれます。

詳しくはこのあとに紹介していきますが、レスポンシブディスプレイ広告は機械学習も促進されるためテストにかかる時間・手間も削減されます。
ディスプレイ広告をやるのであれば、レスポンシブディスプレイ広告をおすすめします。

そんな利便性の高いレスポンシブディスプレイ広告ですが、具体的にどういったメリットがあるのでしょうか?

レスポンシブディスプレイ広告2大メリット

広告が自動最適化されるので工数が削減される

広告枠には様々なサイズがありますが、掲載先によってサイズを調整して画像を入稿、その上でテキストも設定するのは大変です。

しかし、レスポンシブディスプレイ広告だとアセット(画像、ロゴ、動画、広告見出し)を登録するだけで、最適なアセットの組み合わせを自動最適化のもと割り出してくれます。

これによって時間と手間が大幅に削減されるため、その分改善に時間を充てることができます。

広くリーチできる上にクリック率も高い傾向にある

そもそも、全ての広告枠のサイズに自動的に変換可能なため、その分多くのユーザーにリーチすることができます。

また、機会学習のもと高パフォーマンスだと判断されたアセットを自動的に生成してくれるため、必然的にクリック率も高くなる傾向にあります。

配信先・ターゲティングに関してはこちらの記事を参考にしてみてください。

レスポンシブディスプレイ広告のデメリット

ディスプレイ広告では、各掲載面に設定されたデザインテンプレートに則り、アセットを組み合わせていく必要があります。そのため、通常のバナー広告のような自由なデザインはできません。

広告はページ全体や周囲のコンテンツになじむことで、ユーザーに訴求しやすくなりますが、目を引くインパクトのあるデザインを実現するのは難しいかもしれません。

よって、レスポンシブ広告を導入する際には、通常のディスプレイ広告との併用やキャンペーンごとの使い分けなど、マーケティング戦略の策定が重要になります。

レスポンシブディスプレイ広告入稿規定

「画像」「テキスト」の2種に分けて各規定を説明します。

画像の入稿規定

項目 サイズ規定 容量 個数
横長 600×314(1.91:1)以上
※推奨1200×628
5,120KBまで 最大15個
スクエア 300×300(1:1)以上
※推奨1200×1200
ロゴ(横長) 512×128(4:1)以上
※推奨1200×300
最大5個
ロゴ(スクエア) 128×128(1:1)以上
※推奨1200×1200

(※は必須項目)

画像はアップロード後にトリミングすることも可能です。
また、ロゴはオプションではありますが、配信される枠によっては設定しなかったことによって最適な表示がされない可能性もあるため、可能な限り追加しておくのがおすすめです。

画像枚数に関しては、「どの画像の効果性が高いか」が分からない状態のため、まず少数枚数(3枚程)でテストし、結果を確認して効果性の高い訴求を選定しましょう。
訴求が定まったらそれをさらに細分化してまた3枚程設定してみるなどして、テストを段階的に繰り返していきましょう。

また同系統の画像で最初にテストをしてしまうと、「本当にその系統画像が適切なのか」も分かりかねてしまいます。
そのため、初動の画像はできる限りテイストの違う画像を入稿するといいでしょう。

同訴求でもイラストや写真といった見せ方を変えることもひとつの手段です。例えば、珈琲商材の場合だったら「珈琲にフォーカスした画像」や「珈琲を飲んでいる画像」など見せ方を変えてテストすることができます。

▼イメージ

また、2点注意点があるので、これらを踏まえたうえで画像を選定・入稿しましょう。

▼注意点

・文字が画像全体の20%を超えないようにする
・画像の両端が最大5%トリミングされる場合がある

テキストの入稿規定

項目 文字数規定 個数
広告見出し 半角30文字(全角15文字) 最大5個
長い広告見出し 半角90文字(全角45文字) 最大1個
説明文 半角90文字(全角45文字) 最大5個
会社名 半角25文字(全角12文字)
最終ページURL
行動を促すフレーズ 12候補から選択可能(※1)

(※は必須項目)

※1:今すぐ適用、今すぐ予約、お問い合わせ、ダウンロード、詳細、インストール、サイトを見る、今すぐ購入、お申込み、お見積り、登録、もっと見る

広告見出しと説明文は全文が表示されず「…」と省略されてしまうこともあります。
重要な内容は「前半に持ってくる」もしくは省略されても「意味が通じる」構成で作成しましょう。

入稿時に気を付けたい考え方

入稿数を増やすことによってテスト母数が増えるため、テストしたい項目・内容が多い場合は推奨したいですが、その分期間と費用が必要となってくるのでその点は留意いただきたいです。

▼例:最大入稿数と検証に必要な最低クリック数で計算した場合に要する費用

①最大入稿数を設定した場合
・15個(画像)×5個(見出し)×5個(説明文)=375パターン

②1広告あたりの検証に必要な最低クリック数
・300クリック

①と②を掛け合わせると、
375パターン×300クリック=112,500クリック

仮にクリック単価が100円だった場合は下記費用が必要になります。

112,500クリック×100円=11,250,000円

つまりパターンが多ければ多いほど要する費用もかかり、比例して期間も長くなってしまいます。
そのため、あえてパターンを減らす、という選択肢も必要です。

レスポンシブディスプレイ広告3ステップ設定方法

①「広告と広告表示オプション」>「+」ボタン>「レスポンシブディスプレイ広告」をクリック

②設定する「キャンペーン」と「広告グループ」を選択する

設定したいキャンペーンを選択すると、広告グループが選択できるようになります。

③必要項目へ入力>プレビューで確認>「保存」をクリック

赤枠箇所の「画像、広告見出し、ロゴ、説明文、最終ページURL」を規定にそって入力します。
もしいくつか追加したい場合は、「+説明文」といった青文字で書かれた「+項目」部分をクリックして追加してください。

また、広告配信枠によっては説明文が途中で見切れてしまうこともあるので、表示が適切か青枠箇所で「ウェブサイトとアプリ、Google関連サイト」を選択してプレビューを確認しながら調整してみてください。
全て入力し終えたら保存しましょう。

補足:画像とロゴの追加方法を図解紹介

画像やロゴの追加方法ですが、「+画像とロゴ」をクリックすると下記の画面が表示されます。

▼画像追加画面

画像やロゴは上部の項目に記載のある4通りで追加することができます。

追加方法 詳細
ウェブサイトをスキャン 入力したサイトをスキャンして画像やロゴを取得
アップロード 画像をアップロード
ストック画像 商品やサービスに関連する画像を検索可能
最近使用した画像

例えばストックで「Web」と検索すると下記のように関連画像がずらっと表示されます。

画像を選定し、「次の用途で使用」>「画像」もしくは「ロゴ」を選択します。

この時点で画像をトリミングすることができるので、「横長」にしたいのか「スクエア」がいいのか適切な方を設定してください。

まとめ

レスポンシブディスプレイ広告は掲載面に合わせてサイズだけでなくレイアウトまで自動調整して配信してくれるディスプレイ広告です。

通常だと各画像に対してそれぞれテキストを設定しなくてはいけないので複数広告をテストする場合はその分時間がかかりますが、レスポンシブディスプレイ広告では、「画像」「テキスト」を1種類入稿するだけで、最適化学習のもとサイズやレイアウトを調整して広告枠に表示してくれます。

その上、配信をしていく中でどの組み合わせが高パフォーマンスか分析してアセットを自動的に生成してくれるため、必然的にクリック率も高くなります。

設定自体も、3ステップで完結できる簡易性が高い広告のため、利用しない手はないのではないでしょうか。
まだレスポンシブディスプレイ広告を試したことがない方ぜひ試してみてください。

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