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Twitterは日本で4,500万人以上のアクティブユーザーがいる巨大なSNSであり、リツイート機能で二次拡散を狙いやすく多くの潜在顧客にアプローチできるのが特徴です。
そんなTwitterに広告を出すことでコストを抑えて多くのユーザーに届けることができます。
今回はTwitter広告の始め方について、初めての方でも分かりやすくアカウント作成から広告配信までの流れを解説していきます。
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目次
Twitter広告で期待できる効果
日本のX(Twitter)の利用者は、非常に年齢層が広いのが特徴です。
利用率は10代で67.4%、20代で78.6%という高い利用率を示しています。
そして、30代でも57.9%、40代でも44.8%、50代でも34.3%がTwitterを利用しており、幅広い年齢層で受け入れられているSNSです。
引用元: 総務省「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書 」
幅広い年齢層にリーチできる
X(Twitter)のコアユーザーは10・20代の若年層ですが、30〜50代の利用者も多く、商品・サービスに合わせて幅広い年齢層にリーチできます。
興味関心ターゲティングの精度が高い
X(Twitter)は、自身のツイートやフォロワーなど、趣味や嗜好に合わせてが明確にあらわれます。人によっては、趣味や嗜好、アカウントの目的に合わせて複数のアカウントを持っているほどです。
Twitter広告では、このような興味関心をターゲティングする精度が他の媒体と比べても高いため、精度の高いターゲティングが可能です。
2次拡散が期待できる
X(Twitter)の最大の特徴と言えるのが、リツイートによる2次拡散です。Twitter広告もオーガニックツイートと同じように「いいね」や「リツイート」をすることが可能であり、リツイートされた広告は費用が発生しないため、拡散すればするほど低コストで情報を拡散することができます。
このようにX(Twitter)ユーザーは、興味関心を持ったことに対して、他ユーザーに情報をシェアしたり、話題に対して会話がうまれるため、情報拡散が起こりやすくなります。
Twitter広告は5種類。その特徴は?
Twitter広告には5つの広告の種類があります。
カテゴリー | 特徴 |
プロモ広告 | 画像や動画、そしてさまざまな広告機能を利用できます。プロモ広告はマーケティングファネルの各ステージにおいて、さまざまな方法で使うことができます。 |
フォロワー獲得広告 | ターゲットのオーディエンスにアカウントをプロモーションして、認知を確立し、新しいフォロワーを獲得するために利用できます。 |
Twitter Amplify | Twitter Amplifyでは、広告主様は自社の広告を、最も関連性の高いパブリッシャーによるプレミアムビデオコンテンツと連動させることができます。 |
Twitterテイクオーバー | タイムラインや [話題を検索] タブの一等地に広告を掲載することにより、ファネル全体で大きな成果を生み出す、最も良質かつ膨大なリーチを見込むことができます。 |
Twitterライブ | 重要な瞬間をライブ放送で世界に向けて配信し、オーディエンスはリアルタイムでその瞬間に参加することができます。 |
X(Twitter)ではこれら5つのカテゴリーにおいて、広告キャンペーンの実施やメディアプランへの追加の際に選ぶことのできる特定の広告フォーマットをサブカテゴリーとして規定しています。
引用元: Twitter広告プロダクトのリブランディングのお知らせ
Twitter広告の概要や効果的なターゲティングなどの使い方についてはこちらの記事も参考にしてください↓
Twitter広告の費用形態
課金方式
Twitter広告の課金方法は配信目的によって異なります。広告を出したい目的に合わせて、どの配信目的が最適なのか課金方法も合わせて確認を行いましょう。
プロモツイートは、キャンペーン設定時に5つの目的が選択できます。
◯課金形態
目的 | 課金ポイント | レポート |
フォロワー(プロモアカウント) | CPF (コストパーフォロー) |
フォロワー数 |
ウェブサイトへの誘導数 またはコンバージョン |
CPC (コストパークリック) |
クリック数 コンバージョン数* *コンバージョントラッキング利用時 |
ブランド認知度の向上 | CPM (コストパーインプレッション) |
インプレッション数 |
ツイートのエンゲージメント | CPE (コストパーエンゲージメント) |
エンゲージメント数 |
アプリのインストール数 または起動回数(MAP) |
CPAC (コストパーアプリクリック) OAB (目的に基づいた自動最適入札) CPI (コストパーインストール) |
アプリクリック数 各種アプリ内行動数* アプリインストール数 *コンバージョントラッキング利用時 |
動画の再生数 | CPV (コストパービュー) |
動画再生数 |
入札方法
3つの入札タイプが存在します。入札方法もどれを選択するかは目的によって決めていきます。
自動入札
自動入札は、予算の中で最小限に費用を抑えながら最大の結果が得られるように入札額が最適化されます。
入札額を設定せずとも、オークションで競い合うことのできる入札額が自動的に選択されるため、新規で始める場合などは特におすすめです。
上限入札単価
上限入札単価は、アクションごとに支払う金額を細かく管理することができます。上限金額を決めておけばその金額を超えて課金されることはありません。
この入札方法は、大体の相場が想定出来る広告経験者の方におすすめです。
目標入札単価
目標入札単価は、フォロワー数、ウェブサイトのクリック数、リーチ、アプリのインストール数、アプリのリエンゲージメント数キャンペーンの目的で選択できるオプション機能です。
これも上限入札単価のように、上限金額を決めて設定を行います。設定を行うと、最終的に目標額以内に収まるように広告キャンペーンの入札額が最適化されます。
費用は1日に発生したすべてのリンククリックの実際の平均コストになる入札方法です。
参考:入札とオークションに関するよくある質問
Twitter広告の配信の目的(キャンペーンの種類)
広告出稿の前に、目的に合わせてキャンペーンの目的を複数候補の中から1つ選択する必要があります。
この際、先ほど説明したように目的によって課金方式が異なったり、広告の表示方法が変わります。
どの配信手法が目的に合っているのかしっかりと確認して最適な出稿が出来るようにしておきましょう。
フォロワー(プロモアカウント)
フォロワー増加に役立つキャンペーンです。タイムライン、おすすめユーザー、検索結果といったさまざまな場所で、ご利用アカウントのフォローを促すカードやボタンを表示します。
広めたい情報を拡散してくれる良質なファンを増やし、オーガニックツイートの反応を高めたい場合などに有効です。
ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン
ウェブサイトへの訪問数を増やし、ウェブサイト上での商品購入や会員登録といったコンバージョンを促します。
ブランド認知度の向上
できるだけ多くのX(Twitter)利用者にツイートを見てもらいたい時に選択すべき目的です。
ターゲットが限られておらず、あらゆる層に向けた商品やサービス、イベントなどをプロモーションする場合などに有効です。
ツイートのエンゲージメント
ツイートへのエンゲージメント(リツイートやいいねなど)を増やし、話題の拡散を狙う場合に有効なキャンペーンです。
アプリのインストール数または起動回数
モバイル端末を利用する利用者に対して、アプリのインストールや起動を促すキャンペーンです。広告ツイート内には、画像や動画でアプリの魅力を伝える「アプリカード」が表示されます。
それらをX(Twitter)利用者がクリックすれば、タイムライン上からApp StoreやGoogle Playに誘導可能です。
動画の再生数
動画の再生数を伸ばすのに最適なキャンペーンです。動画付きツイートは、画像付きツイートよりも拡散される傾向にあるため、商品やサービスのプロモーション、ブランディングに高い効果が期待できます。 参考:キャンペーン目的の選び方
ターゲティング設定の詳細
配信目的が決まったら、ターゲティングの設定に移っていきます。ターゲティング手法が複数ある為、それぞれの理解をしっかり行った上で実施しましょう。
もちろん掛け合わせることも可能ですので、目的によって調整が必要です。
Twitter広告で設定出来るターゲティングの一覧がこちらです。
X(Twitter)独自のターゲティング法
大きな特徴は、フォロワーの設定が可能な点です。指定するアカウントのフォロワー・またはフォロワーに似たユーザーに配信が出来るというものです。
X(Twitter)アカウントのほとんどを指定出来る為、有名人のアカウントなども選べます。
どのターゲティングを選べばいいか分からない時などは、狙いたいユーザーが好きそうなアカウントを指定したり、ペルソナに一致するアカウントを指定することが出来ます。
Twitter広告の出稿の事前準備
魅力がわかったところで・・・「さあ開始するぞ!」と思ったはいいものの何事にも準備が必要です。
ここをしっかり押さえるとTwitter広告の開始もスムーズになります。
①アカウントの作成
②配信事前準備
③Twitter Blueの取得
④詳細設定
⑤支払い方法
⑥タグの設置
①アカウントの作成
Twitterアカウントがない場合は、広告を初めるには必ず必要なのでアカウント作成を行いましょう。
アカウント作成方法は、こちらから
②配信事前準備
広告用のアカウント作成に必要なのはこの2つです。
・X(Twitter)のアカウント
・クレジットカード (Visa/MasterCard/American Express/JCB に対応)
※注意
Twitter広告には「参加資格」が設けられており、Twitterのアカウントを開設してから広告が始められるようになるまでは「一定のアクティビティ」が必須になります。
・期間は2~3週間の間にアカウントを「稼働させている」実績があること
・非公開設定のアカウントや凍結したアカウントではないこと
(Twitterアカウントの信頼性を問われる項目もあります。)
参加資格を満たしていない場合は画面にその旨が表示されすぐわかりますので、せっかくアカウントを持っていても全く稼働をさせていないせいで参加資格を満たせなかった!という方は、これを機に定期的な情報発信しておくことをおすすめします。
③Twitter Blueの取得
現在、Twitter広告を始めるのに、下記3つのうちいずれかを選択する必要があります。
- Twitter Blue
- Verified Organizations
- ゴールドのチェックマーク
ゴールドのチェックマークは「Twitter認証済み組織」として、Twitterが公式に認証した事業アカウントに付与されているため、通常TwitterBlueの認証を取得することがおすすめです。
TwitterBlueの取得条件
以下の4つの項目に当てはまっていることが必要なので、自身のアカウントを見て確認しましょう。
・情報に不備がないか
対象のアカウントにプロフィール名とプロフィール画像が設定されている必要があります
・アクティブに利用されていること
過去30日以内でアクティブ(ログイン)している必要があります
・セキュリティーが確保されていること
対象のアカウントが作成後90日以上経過していて、登録されている電話番号が認証済みです
・欺瞞的行為に加担していないこと
誤解を招く情報や虚偽情報の流布を行っている兆候や、スパム行為に関係のある行為を行っていないことが条件です
有料サブスクリプションで設定必要
「月額980円」もしくは「年間10,280円」で契約します。支払い方法はクレジットカードです。
Twitterブルーの登録方法は下記のとおりです。
- アプリの左側にある「プロフィール」メニューまたは、ブラウザ画面のtwiiter.comのプロフィールページを開きます
- 「Blue」という項目を選択し、1ヶ月もしくは1年の箇所をタップします
- ブラウザの場合、電話番号の認証が必要なので、認証手続きを行います
- 最後に支払い情報を入力し、登録を完了させます
④アカウントの詳細設定
Twitter Blue登録後、次に広告アカウントの開設を始めます。
Twitterのアカウントにログイン後、左側のタブにある「もっと見る」→「プロフェッショナルツール」→「広告」をクリックして、広告アカウントにログインします。
右上に表示されるTwitterのアカウント名をクリック→「アカウント設定」をクリックします。
その後、概要・ご利用金額の上限・税金情報が表示されるので各項目を記載します。
概要
- アカウント名
- 連絡方法(メールアドレス)
- 電話番号
- 業種
ご利用金額の上限
利用したい金額に上限があれば設定しましょう
税金情報
課税ステータスは、商品やサービスのプロモーションを行うことがほとんどなので、「ビジネス」を選択しましょう。
その他、企業情報は項目に沿って入力します。
⑤支払い方法
上記設定が完了した後、左上の「キャンペーン」→「広告マネージャ」をクリックし、元の画面に戻ります。
その後、画面を右上に表示されるTwitterのアカウント名→「新しいお支払設定を追加」をクリックします。クレジットカードもしくはデビットカードを登録して完了です。
⑥タグの設置
アカウントの開設が終わったら、次にタグの設定をしましょう。
タグとは、成果測定する為にユーザーを特定するものです。
このタグがなければ、登録した人数を計測することができず広告費を垂れ流してしまう可能性があります。
自社サイトやランディングページへのアクセス、またそこでの登録・購入など、広告出稿の目的がX(Twitter)内で完結しないユーザーの行動の促進である場合は、タグを設置することでTwitter経由のユーザーがX(Twitter)外のサイトで取ったアクションが計測できます。
管理画面上部にある「ツール」から「イベントマネージャー」をクリック
「イベントを追加」から新しいイベントを追加します。名前、イベントの種類を選択後に「次へ」をクリック
設定方法では、「コードを使ってイベントを定義」を選択し次へ
Googleタグマネージャーに紐付けて設定する方法が簡単でおすすめなので、インストール方法「タグマネージャー」を選択し、イベントIDをGoogleタグマネージャーに設定していきます。
Twitterの管理画面上では右下に表示される保存を押せばタグの設定が完了です。
Twitter広告の出稿方法
広告は「キャンペーン」「広告グループ」「クリエイティブ(ツイート)」の三要素で構成されています。
・キャンペーン
・・・プロモーションの目的ごとに設定
・広告グループ
・・・予算・スケジュール
・入札タイプ・ターゲットごとに設定
実際の運用では、広告グループごとで最適化を図るほうが効果がでるので、広告グループごとでの最適化を推奨されています。
キャンペーンの作成
アカウント開設時の画面左の項目選択、またはヘッダー部分の「キャンペーン」→「キャンペーンを作成」をクリックしましょう。
広告キャンペーンを選択で「アドバンス」をクリックします。
その後キャンペーン目的を選択します。
広告の特長・支払いベース・使用するタイミングがそれぞれ画面に表示されるので、ユーザーにどのアクションを期待してプロモーションを行うのかをしっかり考え、最適な目的を選択してください。
キャンペーンの目的を決定したら、「次へ」をクリックします。あとは、概要からクリエイティブまで設定すれば出稿が可能です。
概要
・キャンペーン名
・開始、終了日
・広告配信面(Twitterのみ、またはTwitter以外の面にも配信を行うかが選択可能)
・出稿する商材・サービスのカテゴリとURL
・コンバージョンイベント
予算
・1日の上限予算
・キャンペーンの総額予算
・キャンペーンの最適化(配信について、クリック重視orコンバージョン重視)
・入札方法(自動入札額or目標コストor上限入札単価の設定)
クリエイティブ
この画面で作成するか、別途Canvaなどで作成したものを選択します。バナーと動画両方選択できます。作成するクリエイティブによって設定内容は異なります。
また、現状では追加したTwitterカード(ツイートに貼り付けられた記事へのリンクを魅力的に見せる機能)の削除はできません。
※誤って作成したカードを広告に使用しないように注意が必要です!
参考:Twitter広告「プロモ広告の作成に関するよくある質問」
引用:Twitter広告「ウェブサイトカードを活用しましょう」
ターゲティング
オーディエンスの特性
オーディエンスの特性に基づいたターゲティングでは、地域、言語、端末、年齢、性別を絞って利用者にリーチすることができます。
・地域ターゲティング
・性別ターゲティング
・言語ターゲティング
・端末、プラットフォームターゲティング
・年齢ターゲティング
オーディエンスタイプ
オーディエンスターゲティングを使うと、会話、イベント、興味関心、映画、テレビ番組、キーワード、フォロワーが似ているアカウント、エンゲージメントに基づいて広告を配信できます。
・会話ターゲティング
・イベントターゲティング
・ツイートエンゲージャーターゲティング
・キーワードターゲティング
・映画とテレビ番組のターゲティング
・興味関心ターゲティング
・フォロワーが似ているアカウントのターゲティング
既存オーディエンス
フォロワーやカスタムオーディエンスなど、既存のオーディエンスを対象に広告を配信します。
・フォロワーターゲティング
・カスタムオーディエンス
などなどX(Twitter)ならではのユニークなターゲティングが可能です。
自社のターゲット像に合わせて、最適なターゲティングを行いましょう。
Twitter広告の出稿の注意点
ここまでくれば、広告配信を開始は目前です。その前に大切な配信前の注意点をご紹介します。
出稿時の注意点は、「広告キャンペーンを確認して開始」からキャンペーンを開始しないと配信されないということです。
「下書きを保存」はあくまで「下書き」状態になるので、キャンペーンの開始日やツイート文の予約投稿日時がやってきても、広告として配信がされません。
しっかりと「キャンペーンが開始されているか」確認していきましょう。
確認方法は、キャンペーン作成画面の「広告キャンペーンを確認して開始」→「キャンペーン開始」をクリックすると予定の日時に配信されます。
またTwitter広告出稿後に、広告に否定的なコメントがついて炎上してしまう場合もあります。 拡散性はTwitter広告のメリットですが、悪い形で拡散されないためにもコメントをこまめにチェックしましょう。
まとめ
Twitter広告の種類や、配信方法について解説しました。
出稿後は、レポートの他、「アナリティクス」や「オーディエンスインサイト」を利用して分析をしていきます。
また、Twitter広告は他の広告よりもクリエイティブの「飽き」が早いといわれていますので、こまめにクリエイティブを差し替えられるよう準備しておくことも大切です。
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