Googleオプティマイズの使い方を基本から設定方法まで解説

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デジタルアスリート株式会社

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1.Googleオプティマイズとは

Googleオプティマイズとは、Googleが提供するGoogleオプティマイズ360の無償版です。

Googleアナリティクスと連携して、無償で管理画面からABテストを設定して試すことができ、その手軽さから多くの人に使われています。

Googleオプティマイズを使うことで、ブラウザ上でテスト用のパターンを作成できます。

テスト用の別パターン作成のためにデザイナーなどを使わなくても良いため、素早くPDCAを回すことができるのです。

2.Googleアナリティクスのウェブテストとの違いは?

従来のウェブテストよりも便利で高機能

Googleアナリティクスのウェブテストでは、オリジナルとは別パターンのページを作成する必要があり、URLもオリジナルとは分けることが必要でした。 この点Googleオプティマイズは、ビジュアルエディタを利用してブラウザ上でパターンを作成でき、URLも変えることなくテストができます。 それだけでなく、

  • 多変量テスト(制限あり)
  • リダイレクトテスト
  • 詳細なターゲット設定

  といったことも可能になり、さらに高度なABテストを行うことができます。

用語解説

A/B テスト

A/B/nテストとも呼ばれるA/Bテストは、同じウェブページの複数のパターン(AとB)を使ったランダム化テストです。 パターンAがオリジナルです。

Bからnまでの各パターンには、オリジナルと異なる1つ以上の要素が含まれます。(たとえば、申込ボタンの色がオリジナルとは異なるパターンを用意します) テストによっては、パターンBがオリジナルとはまったく異なるウェブサイトになる場合もあります。

外部要因の影響を受けない方法で掲載結果の観察と測定を行うため、各パターンはほぼ同時に配信されます。

ターゲット設定を使用して、テスト対象を特定のユーザー層に限定することもできます。 オプティマイズは、目標に照らした各パターンの掲載結果データを取得し、最良の結果を得られるパターンを特定します。

リダイレクトテスト

リダイレクトテスト(スプリットURLテスト)は一種のA/Bテストであり、異なるウェブページを相互に比較してテストすることができます。

リダイレクト テストでは、ページの要素ではなく、URLまたはパスでパターンを特定します。

デザインが大きく異なる2つのランディング ページや、全面的にデザイン変更したページをテストする場合に、リダイレクトテストを使用します。

多変量テスト(MVT)

多変量テスト(MVT)は、複数の要素を持つパターンを同時にテストして、最良の結果を得られる組み合わせを特定します。

MVT では、A/Bテストのように最良の結果を得られるページのパターンを特定するのではなく、最良の結果を得られる各要素のパターンを特定するとともに、要素間の相互作用を分析します。

MVT テストは、ランディング ページの複数の項目を最適化する場合などに適しています。
引用:テストのタイプ

なお、Googleアナリティクスのウェブテストは、今後のサポートは終了予定とのアナウンスもあり、Googleオプティマイズへの移行をすすめているようです。

3.GoogleオプティマイズでA/Bテストを行う手順

今回は架空の熱帯魚専門店サイトを作成したので、こちらを例に紹介していきたいと思います。

Googleオプティマイズのアカウント作成

Googleオプティマイズのページにアクセスし、「利用を開始」を押します。 「メール登録を行って Google オプティマイズを最大限に活用」の各種項目を入力し、「次へ」を押します。

お役立ち情報のメール配信や利用規約の同意など、初期設定を済ませます。 この時点で、アカウントとコンテナが作成された状態となり、登録完了です。

エクスペリエンスの作成

早速テストの設定に入っていきましょう!

Googleオプティマイズで出来るテストは下記の3つになります。 今回はA/Bテストを実際に設定していきながら、手順をご紹介します。

「開始」を押します。

「パターンを追加」を押し、テストに使うオリジナルとは違うデザインページを作っていきます。

「編集」を押すと「Chrome拡張機能のGoogleオプティマイズをダウンロード」というポップアップが出るので、インストールしましょう。インストールが完了したら、ビジュアルエディタを利用してテストするためのパターンページを作成していきます。

これがGoogleオプティマイズのビジュアルエディタの画面です。右下に編集ツールが表示されています。

今回は一番目立つファーストビューの背景画像を削除して、暖色系から寒色系に変えてみました。 最後に右上の「保存」を押し、「完了」ボタンを押します。


作業内訳としては2つ変更(背景画像削除・色の変更)したので、パターン1のところに「変更(2)」と出ています。

ターゲティング設定

ターゲティングという項目の「ルールを追加」を押すと、一定の条件かのみでテストを実施できるよう設定できます。 例えば、都内からのアクセスに対してのみテストを実施したり、パソコンからのアクセスに対してのみテストを実施したり・・・などです。

A/Bテストのプレビュー

パターンの作成が完了した時点で、実際のテストを始めなくてもパターンがどのように見えるのかプレビューすることができます。

このプレビューはGoogleタグマネージャーの「デバッグ&プレビュー」モードに似ており、URLによるプレビューの共有機能なども備えてあります。

アナリティクスへのリンク

次にGoogleオプティマイズのコンテナとGoogleアナリティクスのプロパティを連携させます。

測定と目標という項目に「アナリティクスのリンク」というボタンがあるので押します。

ページ内にすでにアナリティクスタグが設置されている場合には自動で検出されるので、「リンク」を押します。

オプティマイズのタグ設置

アナリティクスとリンクすると、Googleオプティマイズのグローバルサイトタグ(gtag.js)が生成されます。 Google アナリティクスと同様に JavaScript のタグをテストするサイトに追記します。

Google オプティマイズ のブラウザ上でサイトのコンテンツを修正するために必要な JavaScript タグで、Google アナリティクスのタグの上に書く必要があります。

赤字になっている部分が、アナリティクスのタグに追加すべき部分です。 正しく設置できているか診断するには、「診断を実行」を押すと確認できます。 設置できていないとこんな表示になります。

正しく設置できているとこんな表示になります。

目標の設定


目標を設定します。

目標のタイプ

目標のタイプの詳細はGoogle公式ヘルプが詳しく説明しているので参照ください。

オプティマイズの目標の紹介 オプティマイズは以下の目標のタイプをサポートしています。

目標 タイプ 説明
ページビュー数 システム 閲覧されたページの合計数です。同じページが繰り返し表示された場合も集計されます。
セッション継続時間 システム セッションの長さ(秒数)。活動が行われている間はセッションが継続します。
直帰数 システム 訪問ユーザーが 1 ページだけ閲覧して、すぐに離脱した回数です。
トランザクション数 システム サイトで行われた合計購入数です。
収益 システム ウェブ e コマースまたはアプリ内トランザクションによる総収益です。設定によっては、税金と配送料も含まれます。
AdSense のインプレッション数 システム ウェブサイトで広告が表示されるたびに、その広告の数が AdSense 広告表示回数としてカウントされます。たとえば、2 つの広告ユニットを含むページが 1 回表示された場合、インプレッション数は「2」となります。
クリックされた AdSense 広告 システム AdSense 広告がサイトでクリックされた回数です。
AdSense 収益 システム AdSense 広告で得られた推定収益額です。

まだGoogleアナリティクスの初期設定もしていない!という方はこちらから↓ まだGoogleアナリティクスの使い方もわからない!という方はこちらから↓

テストを開始

ベータ版機能として「テストをスケジュール」という機能も提供されています。

レポートを確認しA/Bテストを完了する

テスト結果は「Googleアナリティクスでレポートを表示」をクリックすると、オプティマイズからアナリティクスのサイトに移動してチェックできるようになります。

レポートを確認しながら完了時期を見計らいます。 Googleオプティマイズでは「最短でも2週間はテストを実施することが推奨」としております。これはGoogle広告の機械学習と同じですね。

しかしながら、管理画面では一日に何度か数値が更新されますので、運用者の方が完了タイミングを計ることになります。

まとめ

これまでGoogleアナリティクスでもA/Bテスト機能というのがありましたが、URLが変わってしまうと使うのが難しいというケースも少なからずありました。

その点、今回のGoogleオプティマイズはURLを変えずにテストが可能なうえ、ブラウザ上でページ内に変更を加えることができ、HTMLやCSS、コーディングなどの知識があまりない方でも気軽にテストすることができます

あらかじめGoogleアナリティクスで目標設定をしておく必要があったり、GoogleアナリティクスとGoogleオプティマイズの連携を行う必要があったりと、多少の手間はありますが、今後ウェブテストがサポートを終了することを考えても習得しておいて損はないスキルですね。

Writer

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