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現在はWebサイトを持っていない企業のほうが少ないくらいですが、その中でサイトのアクセスを解析して改善を行なっているところがどれくらいあるでしょうか。
サイトからのWeb集客を最大化するためには、アクセス解析を実施し、サイトを改善していくことが必要です。
今回はアクセス解析の意味から必要なツールまで、アクセス解析について押さえるべき基本について解説します。
目次
アクセス解析とは
アクセス解析とは、Webサイトにアクセスしたユーザーの情報・動向を取得して分析することです。
サイトによってユーザーの行動における目的設定は異なりますが、多くの場合はコンバージョン数の最大化を図るために、Webサイトを解析し施策につなげていきます。
アクセス解析でわかること
ユーザーがわかる
アクセス解析ではユーザーがサイトに流入したあとにどのような行動をしたか、どのページを見たかなどを確認します。
結果、どのようなユーザーが何を求めてサイト訪れるのかがわかってきます。 自社のサイトに訪れて欲しいユーザーと、実際に訪れたユーザーのギャップを確認でき、改善に役立てられるのです。
サイトの健康状態や問題点がわかる
Webサイトに完璧はありません。自社のサービスや売上をあげるためには、サイトをより常に良いものに改良していく必要があります。
また自然検索でも有料検索でも、ずっと同じサイトであり続ければ、ユーザーに見飽きられることもありえます。
その際、離脱率や滞在時間などを参考にすれば、問題点や改善点が見つかってくるのです。
また、自社のWebサイトだと、つい「ユーザーはこういう行動をする」思い込んでしまいがちです。しかし実際のユーザーは考えていた行動と違った・・・ことはよく起こります。
サイトの構造に問題がある場合もあります。 なぜ、このページでよく離脱しているのかを考えた時に、アクセス解析することで問題点が見つかったり、サイトの健康状態を確認することができるのです。
アクセス解析データを元にPDCAを回せる
アクセス解析の最も重要な目的は、Webサイトに対してPDCAを回すことです。
Web担当者として、コンバージョンの最大化を目的とする以上、常に施策を実施しなければなりません。
その際に施策を実施するきっかけとなるのが、データに基づいた仮説です。
アクセス解析をおこない、現状の表示回数、クリック数、滞在時間、離脱率などを元に改善ポイントを考えます。
そして、実行した上で再度アクセス解析をおこなう。このフローを繰り返すことでWebサイトが改善され最終的な利益に繋がっていきます。
◆アクセス解析から施策を立てる例
例えば、リスティング広告から流入したユーザーが、サンクスページに到達する前に離脱していたとします。
サプリなどの商材であれば、ランディングページ→カート→お客様情報の入力→支払い方法の入力→最終確認画面→サンクスページという経路をたどるの通常です。
そこでアクセス解析をおこなって、ユーザーがどのページで離脱しているのかを分析するわけです。
もし、お客様情報の入力ページで、離脱率が高いのであれば、仮説として入力項目が多いのではないか?という改善点が見つかります。
そのため、施策としては「不要な入力項目を削る」という案が浮かび上がってきます。
アクセス解析に必要なツール
アクセス解析には、ユーザーの動向を追うツールが必須です。基本的なツールでいえば、Googleアナリティクスが有名です。
おおよその情報については、Googleアナリティクスを導入すれば足りますが、アナリティクスではアクセス解析しきれない情報もありますので、内容によってツールも異なるという点を押さえておきましょう。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスとは、Googleが提供するアクセス解析ツールです。 基本的に無料で使えるため、アクセス解析をおこなうには必要不可欠なツールと言えるでしょう。
ユーザーの流入経路はもちろん、デバイスやページ内での行動、WebサイトのABテストがおこなえるなど、無料とは思えない便利なツールです。 有料版もありますが、基本的には無料版で十分アクセス解析をおこなえます。
シミラーウェブ
シミラーウェブは自社のサイトのアクセス解析もおこなえるのですが、真価を発揮するのは競合サイトの分析です。
流入デバイスの内訳や、有料検索と自然検索の割合、流入しているキーワードなども調べることができます。
例えば、競合サイトの有料検索の流入数と、キーワードの入札単価をかけ合わせれば、おおよその使用広告費を算出することができます。 基本的には各種プランがありグレードをあげればあげるほど、調べられる事が多くなります。
ヒートマップツール
ヒートマップツールは各社様々なツールを出していますが、基本的に調べられる内容はページ内でのユーザーの行動です。
スクロール、アテンション、クリックとそれぞれ調べることができ、ユーザーがページ内のどこを見ているか、どこで離脱しているかを確認できます。
記事やランディングページを使用している場合は必須のツールで、離脱しているポイントが分かれば、コンテンツを見直したり削ったりして、ユーザーの行動を改善していきます。
アクセス解析の指標や目的
アクセス解析をして、Webサイトを改善するにあたり、指標や目的を明確化する必要があります。
例えば、サイトに登録するユーザー数を増やすのであれば、どの数値を伸ばす必要があるかなどです。
目的が異なれば、追うべく指標も異なるため、ただアクセス解析をすれば良いというわけではなく、自社のサイトの何が課題となっているかを見出す必要があります。
KGIとKPI
Webサイトに限定されませんが、ビジネスが利益追求をしていく上で、重要となるのが「KGI」と「KPI」です。
KGIは重要業績評価指標で、KPIは重要目標達成指標となり、KGIはビジネスに直結する指標で、KPIはその指標を達成するために必要な数値指標となります。
ECサイトであれば、自社のサイトでどこまで売上を伸ばせるかが指標となってくるため、 売上金額がKGI。そこに繋がる訪問者数や平均購入単価がKPIです。
KPIをどこに設定すれば良いか
Webサイトで考えると、下記のカテゴリに分けられます。
・ECサイト
・Webメディア
・コーポレートページ
・オウンドメディア
それぞれ、ビジネスの目的によっても異なりますが、KGIとしておくべきなのは、下記の通りです。
・ECサイト⇒売上
・Webメディア⇒広告収入
・コーポレートページ⇒ブランディングや認知度
・オウンドメディア⇒リード獲得数
それぞれのKGIを追うために、訪問者数やPV数、カート到達率をKPIとして設定し、各数値がどのくらいまで伸ばせれば、KGIを達成できるかを逆算します。
その上で、それぞれアクセス解析と施策を繰り返し、各数値がKPIを達成できれば、ビジネスとして最終目的であるKGIが達成できるというロジックです。
アクセス解析で求められるのは施策インパクト
アクセス解析で考えるべきこと
Webサイトで考えると、改善すべき指標はいくつもあります。 複数ページがあり、その中でもページビュー数や滞在時間などがそれぞれ数値として見えるため、無限にあると考えてもいいかもしれません。
また、SEOの順位変動やアップデート、広告の新規競合、季節変動や時期もあるため、日々アクセスの質は変動し続けています。つまり、アクセス解析に終わりはないのです。
そこで、最も重要なのは施策の影響度ということになります。
最も影響度が高い箇所を改善する
KGIとKPIを明確化した後、KPIを達成するには何をすればいいか判断に迷いがちですが、最も影響度が高い箇所を見極める必要があります。
細かい数値やあまり流入していないページを改善しても、KPIは達成できません。施策をおこなう上で影響度という観点は、非常に大事なため、よく注意しておきましょう。
まとめ
Webマーケティングにおけるアクセス解析の基本について、解説してきました。
サイトを知って、ユーザーを知る。その中で自社のKGIとKPIを達成するために何が必要となるか考え、施策を実行していくことが必要です。
PDCAを回し続けることで、更により良いWebサイトになり、売上にも反映されてきます。アクセス解析を用いて、ぜひWebマーケティングを極めていきましょう。
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