Twitter新機能「コミュニティ」ビジネスにも活かせる使い方と特徴

  • 2021.4.22
  • 2021.7.13
  • 9,021 Views

新機能「コミュニティ」とは

参考:Twitter is Developing New’Community’Tools to Share Tweets with Selected Audiences

今回Twitter社がリリースすると発表した新機能「コミュニティ」は、その名の通り、ユーザーが共通の興味関心を持つトピックごとに新しいグループを作成できる機能です。

この機能により、Twitterユーザーは従来のようにフォロワー全員に対して情報を発信するだけではなく、作成したグループに合ったツイートをフォロワーと共有することができるようになります。

なぜ「コミュニティ」を導入するのか

参考:Twitter is Developing New ‘Community’ Tools to Share Tweets with Selected Audiences

「コミュニティ機能」は、Twitter社のユーザー数増加目標を達成するための施策です。

2月25日、Twitter社は投資家向けに行った説明会(アナリストデー)にて、製品と成長戦略に関する下記の新しい洞察を提供しました。

Twitter社は今後3年以内に1億2,300万人のユーザーを増やすことを目標としています。
具体的には、収益を現状の2倍、2020年の37億ドルから、2023年には少なくとも75億ドルに増やすと公表しています。

しかし現状、Twitter社の直近の追加ユーザー数は過去3年間の中で8300万mDAUしか増えておらず、現在のmDAUは1億9,200万人と、目指す目標とはかなり乖離があるのが事実です。
※mDAU(monetizable Daily Active Users:収益につながる日間アクティブユーザー数)

この乖離を埋め、今回打ち立てた新たな目標を達成するには、既存のサービスだけではインパクトが足りません。新しいプロダクトが必要となります。そこで目標達成の一貫としてTwitter社が発表した施策の1つが、今回の「コミュニティ」機能なのです。

「コミュニティ」を活用するメリット

具体的にこの「コミュニティ」機能を使用することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
以下3つに取り上げました。

参考:Twitter is Developing New ‘Community’ Tools to Share Tweets with Selected Audiences

①ツイートをコミュニティごとに出し分けられる

上記の図の「Every One」、およびその下の「Communities」を見るとイメージしやすいと思いますが、コミュニティ機能を活用することで、通常のようにすべてのフォロワーに単にツイートするのではなく、発信するツイートの内容や属性ごとに特定のオーディエンス(コミュニティ)を選択してアクションを起こすことができるようになります。

②フォロワーからのエンゲージメント上昇と離脱率の削減

またこれによりTwitterユーザーは、無関係な更新で自身のすべてのフォロワーを退屈させてしまうのではないかという不安を払拭しつつ、情報発信をすることができるようになります。

そうすることで必然的にユーザーのツイートに対するフォロワーのエンゲージメントを高めることができ、フォロワーの離脱防止にもつながります。

③Twitter運用工数の削減

また、さまざまな目的のために個別のTwitterアカウントを複数用意し、プロフィールをアカウントの目的ごとにそれぞれ作成・運用するといった手間も軽減されます。

それにより幅広いトピックや興味関心に対して、1つのアカウントで今まで以上により積極的にTwitterを使った情報発信に取り組むことができるようになるのです。

コミュニティをどうビジネスに取り入れるか

①コミュニティごとに適したオファーの提示が可能に

コミュニティを使うことで、より適切なタイミングで適切なオファーを、適切なコミュニティー(フォロワー)に提供できます。

すでにメールマーケティングを行っている方であればイメージしやすいと思いますが、自社が持つリスト(メールアドレス)の中にはAという商品を購入してくれた人、Bという商品を購入してくれた人…というように属性の異なるサービス経由で接点をもった顧客が混在しているとします。

仮にCという新商品を開発した際、その製品特徴がAに好まれそうな属性で、Bにはウケなさそうなものだと仮定すると、新商品Cの情報をAに紹介した方が売上には繋がりやすくなるはずです。

コミュニティ機能を使えばこのような時に、Aの属性を持つリストにのみツイートで情報を届けることが可能になるのです。

適切なタイミングで適切なオファーを、適切なコミュニティ(フォロワー)に流せることで、Twiiter上でのマネタイズや利益率も向上する可能性があります。

②フォロワーの相互交換

また同じ属性のTwiiterユーザー同士(ここではAさんとBさんと呼びます)で共同セミナーやイベントを開催する際も、①と同様にコミュニティごとに適切な情報を流し、適切なユーザーに告知や集客を促すことができます。

また開催したセミナーやイベントを通して、AさんのフォロワーがBさんを。BさんのフォロワーがAさんをフォローするというようなTwiiter上でのフォロワーの交換を促すこともでき、より効率的にフォロワーを増やすことができるはずです。

TwiiterはSNSの特性上、ハッシュタグやリツイートといった「拡散機能」が元々ついており、InstagramやFacebookと比べても情報の伝播速度は格段に速いのが特徴です。

そのため、コミュニティごとに適切なツイートを行うことで、今までよりも遥かに高いエンゲージメント(いいねやリツイート、ブックマークなど)を得やすくなることが想定されます。

まとめ

現在まだテスト段階にありますが、今後実装されることでTwitterを使った目的(集客やマネタイズ)達成のための戦略と戦術に、より幅がでることは明らかです。

その他にも、個人がTwitter上でニュースレターを発行できるようになったり、「Super Follow(スーパーフォロー)」という有料のメンバーシップのリリースを控えていたりと、今後よりビジネスシーンで活用できるコンテンツアップデートを進めていくことも明らかになっています。

近年企業が全体でTwitterを採用や、営業ツールとして活用する機会が増えてきているからこそ、今後より注目が集まることが想定されます。
将来像も踏まえて、今のうちからTwiiterを1つ重大なWeb施策として取り組んでおくことをオススメします。

参考:Twitter is Developing New ‘Community’ Tools to Share Tweets with Selected Audiences

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山屋 竜之介

デジタルアスリート入社後、半年間、リスティング広告を始めとした10種類以上の広告媒体の知識を学び、運用を実施。業界問わず様々な案件の効果改善に努める。 その後大手広告代理店にて、テレビ局などのクライアントを対象とした案件にて広告運用を実施。自社と他社での広告運用経験を活かし、現在は主に自社サイトやメディアの管理、記事作成などのコンテンツ制作を担当している。

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