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目次
新機能「コミュニティ」とは
参考:Twitter is Developing New’Community’Tools to Share Tweets with Selected Audiences
今回Twitter社がリリースすると発表した新機能「コミュニティ」は、その名の通り、ユーザーが共通の興味関心を持つトピックごとに新しいグループを作成できる機能です。
この機能により、Twitterユーザーは従来のようにフォロワー全員に対して情報を発信するだけではなく、作成したグループに合ったツイートをフォロワーと共有することができるようになります。
なぜ「コミュニティ」を導入するのか
参考:Twitter is Developing New ‘Community’ Tools to Share Tweets with Selected Audiences
「コミュニティ機能」は、Twitter社のユーザー数増加目標を達成するための施策です。
2月25日、Twitter社は投資家向けに行った説明会(アナリストデー)にて、製品と成長戦略に関する下記の新しい洞察を提供しました。
Twitter社は今後3年以内に1億2,300万人のユーザーを増やすことを目標としています。
具体的には、収益を現状の2倍、2020年の37億ドルから、2023年には少なくとも75億ドルに増やすと公表しています。
しかし現状、Twitter社の直近の追加ユーザー数は過去3年間の中で8300万mDAUしか増えておらず、現在のmDAUは1億9,200万人と、目指す目標とはかなり乖離があるのが事実です。
※mDAU(monetizable Daily Active Users:収益につながる日間アクティブユーザー数)
この乖離を埋め、今回打ち立てた新たな目標を達成するには、既存のサービスだけではインパクトが足りません。新しいプロダクトが必要となります。そこで目標達成の一貫としてTwitter社が発表した施策の1つが、今回の「コミュニティ」機能なのです。
「コミュニティ」を活用するメリット
具体的にこの「コミュニティ」機能を使用することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
以下3つに取り上げました。
参考:Twitter is Developing New ‘Community’ Tools to Share Tweets with Selected Audiences
①ツイートをコミュニティごとに出し分けられる
上記の図の「Every One」、およびその下の「Communities」を見るとイメージしやすいと思いますが、コミュニティ機能を活用することで、通常のようにすべてのフォロワーに単にツイートするのではなく、発信するツイートの内容や属性ごとに特定のオーディエンス(コミュニティ)を選択してアクションを起こすことができるようになります。
②フォロワーからのエンゲージメント上昇と離脱率の削減
またこれによりTwitterユーザーは、無関係な更新で自身のすべてのフォロワーを退屈させてしまうのではないかという不安を払拭しつつ、情報発信をすることができるようになります。
そうすることで必然的にユーザーのツイートに対するフォロワーのエンゲージメントを高めることができ、フォロワーの離脱防止にもつながります。
③Twitter運用工数の削減
また、さまざまな目的のために個別のTwitterアカウントを複数用意し、プロフィールをアカウントの目的ごとにそれぞれ作成・運用するといった手間も軽減されます。
それにより幅広いトピックや興味関心に対して、1つのアカウントで今まで以上により積極的にTwitterを使った情報発信に取り組むことができるようになるのです。
コミュニティをどうビジネスに取り入れるか
①コミュニティごとに適したオファーの提示が可能に
コミュニティを使うことで、より適切なタイミングで適切なオファーを、適切なコミュニティー(フォロワー)に提供できます。
すでにメールマーケティングを行っている方であればイメージしやすいと思いますが、自社が持つリスト(メールアドレス)の中にはAという商品を購入してくれた人、Bという商品を購入してくれた人…というように属性の異なるサービス経由で接点をもった顧客が混在しているとします。
仮にCという新商品を開発した際、その製品特徴がAに好まれそうな属性で、Bにはウケなさそうなものだと仮定すると、新商品Cの情報をAに紹介した方が売上には繋がりやすくなるはずです。
コミュニティ機能を使えばこのような時に、Aの属性を持つリストにのみツイートで情報を届けることが可能になるのです。
適切なタイミングで適切なオファーを、適切なコミュニティ(フォロワー)に流せることで、Twiiter上でのマネタイズや利益率も向上する可能性があります。
②フォロワーの相互交換
また同じ属性のTwiiterユーザー同士(ここではAさんとBさんと呼びます)で共同セミナーやイベントを開催する際も、①と同様にコミュニティごとに適切な情報を流し、適切なユーザーに告知や集客を促すことができます。
また開催したセミナーやイベントを通して、AさんのフォロワーがBさんを。BさんのフォロワーがAさんをフォローするというようなTwiiter上でのフォロワーの交換を促すこともでき、より効率的にフォロワーを増やすことができるはずです。
TwiiterはSNSの特性上、ハッシュタグやリツイートといった「拡散機能」が元々ついており、InstagramやFacebookと比べても情報の伝播速度は格段に速いのが特徴です。
そのため、コミュニティごとに適切なツイートを行うことで、今までよりも遥かに高いエンゲージメント(いいねやリツイート、ブックマークなど)を得やすくなることが想定されます。
まとめ
現在まだテスト段階にありますが、今後実装されることでTwitterを使った目的(集客やマネタイズ)達成のための戦略と戦術に、より幅がでることは明らかです。
その他にも、個人がTwitter上でニュースレターを発行できるようになったり、「Super Follow(スーパーフォロー)」という有料のメンバーシップのリリースを控えていたりと、今後よりビジネスシーンで活用できるコンテンツアップデートを進めていくことも明らかになっています。
近年企業が全体でTwitterを採用や、営業ツールとして活用する機会が増えてきているからこそ、今後より注目が集まることが想定されます。
将来像も踏まえて、今のうちからTwiiterを1つ重大なWeb施策として取り組んでおくことをオススメします。
参考:Twitter is Developing New ‘Community’ Tools to Share Tweets with Selected Audiences
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