SHARE

「インスタを使っていたら、急にアカウントが停止された…」
多くのユーザーにとって他人事ではありません。インスタは、認知度向上・売上増加に不可欠なSNSですが、アカウント停止のリスクは常に付きまといます。
2週間以内に申請を行わないとアカウントが削除されてしまう可能性があり、特にインスタ運用をメインの施策としている場合は、凍結されてしまうと顧客との接点を失うため、ビジネスに大きな損害をもたらす危険性があります。
この記事では、インスタアカウントが停止された際に、適切に異議申し立てを行い、アカウントを復活させるための方法を紹介します。
Web広告に関するお悩みは、
デジタルアスリートにぜひご相談ください。
これまで1800社を超える企業様をご支援の中で得られた知見を基に、経験豊富なコンサルタントが貴社の戦略設計からWeb広告の最適解をご提案いたします。
目次
インスタの「異議申し立て」とは?
インスタの異議申し立てとは、インスタの決定した事項に合意できない場合、却下申請を行うことです。アカウントが凍結された後に凍結を解除してもらうことで使用する場合が多いです。
異議申し立て申請後、下記画像のような表示がされます。(写真はイメージです)
インスタアカウントが凍結される理由6選
インスタアカウントが凍結される主な理由を6つ紹介します。
利用規約に違反している
インスタには、アカウント利用に関する様々なルールが定められています。
このルールは「コミュニティガイドライン」と呼ばれ、嫌がらせや差別、暴力的なコンテンツ、スパム行為、違法行為など、他のユーザーに不快感や危害を与える可能性のある行為を禁止しています。
具体的には、以下のような行為が利用規約違反に該当します。
誹謗中傷や差別的な発言をする わいせつな画像や動画を投稿する 違法薬物や武器の販売を促す 著作権・知的財産権を侵害するコンテンツを投稿する スパム行為を行う 虚偽の情報を拡散する 架空のアカウントを作成する、またはなりすましを行う |
これらの行為は、インスタの健全なコミュニティを維持するために禁止されています。 また、違反の程度によっては、アカウントが永久に凍結される場合があるので当てはまらないように注意しましょう。
複数のアカウントから違反報告を受けた
他のユーザーから、自身のアカウントが利用規約に違反しているという報告が複数回寄せられた場合、インスタはアカウントを凍結する可能性があります。
これは、スパム行為や嫌がらせ行為を防止するための措置です。もし、自身のアカウントが誤って報告された場合でも、複数の報告が寄せられるとインスタはあなたのアカウントを一時的に凍結し、調査を行うことがあります。
凍結された場合は、誤って報告されたことを明記して異議申し立てを行いましょう。
アカウントが乗っ取られた
身に覚えのない投稿やメッセ―ジが勝手にされている場合は、アカウントが乗っ取られている可能性があります。すぐに「Instagramのサポートをリクエスト」から申請を行いましょう。
「アカウントに不正アクセスされた」を選択し、「次へ」をタップします。
乗っ取られた可能性のある、アカウント情報を入力し「次へ」を選択して完了です。後日インスタグラムから登録しているメールアドレスもしくは電話番号宛に連絡が届きます。
著作権・知的財産権を侵害した
他人の著作物や知的財産権を無断で使用した場合、アカウントが凍結される可能性があります。
例えば
無断で他人の写真や動画を投稿する 著作権で保護されている音楽を無断で使用して動画を投稿する 商標権を侵害するような投稿をする |
などが挙げられます。著作権や知的財産権を侵害しないよう、オリジナルのコンテンツを投稿するか、必要な場合は権利者から許可を得るようにしましょう。
過剰にアクションしたことでスパム行為と判断された
短時間に多くのユーザーをフォローしたり、多くの投稿に「いいね!」やコメント、自動化ツールの活用などは、スパム行為と判断され、アカウントが凍結される可能性があります。
これは、不正な方法でフォロワーを増やしたり、エンゲージメントを高めたりすることを防止するための措置です。
インスタは、このようなスパム行為を検知するために自動化システムを使用しています。このシステムは、アカウントのアクティビティを監視し、不審な行動を検知するとアカウントを凍結する可能性があります。
長期間アカウントを利用しなかった
長期間アカウントを利用しなかった場合、アカウントが凍結される可能性があります。これは、使われていないアカウントを削除することで、サービスの質を維持するための措置です。
インスタでは、一般的に数か月以上アカウントが利用されていない場合、アカウントが削除される可能性があります。定期的にログインし、投稿や「いいね!」などのアクションを行うことで、アカウントが削除されるのを防ぐことができます。
アカウント凍結によるSNS運用者が受ける影響
お客様や自社のインスタアカウントが凍結することによる主な影響です。インスタ運用がメインの施策となっており、アカウント復活できない状態が続くとインスタ以外の施策をメインにしていく必要があるので注意しましょう。
機能制限される項目 | 実務による影響 |
フィード・リール投稿ができない | プレゼントキャンペーンなど集客・売上拡大施策ができなくなる |
ストーリー投稿ができない | リアルタイムでのユーザーの反応が見れなくなる |
既存の投稿が表示されない | 検索画面・発見タブに表示されなくなり新規フォロワーの獲得が難しくなる |
アカウントが表示されない | アカウントが無くなったとユーザーに認識され、フォロー解除につながる |
インスタ凍結から解除するまでの3つの手順
インスタ凍結から解除するまでにやるべきことは大きく3つあります。
➀アカウント情報を準備する ②ビジネスアカウントの場合、本人確認書類と顔写真を用意する ③異議申し立ての文章を作成し14日以内に申請を行う |
【一般・ビジネスアカウント共通】アカウント情報を準備する
下記は一般・ビジネスアカウント共通で準備する必要があります。
氏名 インスタアカウントに登録されているメールアドレス インスタのユーザーネーム 携帯電話番号 |
インスタアカウントに登録されているメールアドレスは、「プロフィール画面」→「プロフィールを編集」→「個人情報の設定」→「連絡先情報」から確認することができます。
【ビジネスアカウントのみ】本人確認書類と顔写真を用意する
ビジネスアカウントの場合、一般アカウントで必要なものに加えて、以下の書類が必要です。
【本人確認書類】
事業免許 確定申告の写し 請求書 会社設立契約書 公共料金領収書 ドメイン名の登録証明 |
【顔写真情報】
氏名・ユーザー名が確認できる顔写真 |
顔写真の撮影方法は以下の通りです。
➀白紙の紙にメールに記載されている認証コード・氏名・インスタのユーザー名を記載する
②紙を持つ手と顔全体が映るように撮影する
本人確認が必要になるタイミングは、アカウント停止理由により様々なため、インスタからいつ求められても良いように準備しておきましょう。
異議申し立ての文章を作成し14日以内に申請を行う
下記は異議申し立てのテンプレートとなる文章です。必要に応じてカスタマイズしていきましょう。
インスタの異議申し立てをスマホから行う手順
異議申し立てを行う手順は以下のとおりです。
プロフィール画面右上から「三」マーク(メニューアイコン)をタップ。その後「ヘルプ」をタップします。
「問題を報告」をタップし、再度表示される「問題を報告」が表示されるのでタップします。
画面下に表示される「含めて次へ進む」をタップし、次のページで異議申し立ての内容を入力します。
異議申し立ての成功率を上げるポイント
異議申し立てを行う上で抑えるべきポイントを2つ紹介します。
インスタのコミュニティガイドラインに違反していないか確認する
特にコミュニティガイドラインの中でも、画像・音楽・動画などを無断で使用してしまっている可能性が高いです。
著作権・商標権の侵害につながるため直近の投稿で引用元が明記されているか確認していきましょう。
感情的な言葉を使用しない
凍結したからといって感情的に申請を行うと不快感を与える可能性や、上手く伝えられなくない可能性があります。
異議申し立てに必要な書類を集めたら文章作成は1~2時間ほど時間をおいてから行いましょう。
異議申し立て後に返信が来ない場合
一度異議申し立てを行っても返信が来ない場合があります。その場合下記の方法を試してみましょう。
迷惑メールフォルダを確認
メールの受信設定上、迷惑メールに分類されることがまれにあります。そのためいつも見ている「受信トレイ」に加えて「迷惑メール」のフォルダも確認しましょう。
そもそも受信できていない場合は他のメールアドレスで再申請してみることも検討しましょう。
アプリのレビュー欄で報告を行う
インスタにはアプリのレビューを使うことでインスタ側に異議申し立てに気づいてもらえる可能性が高まります。GooglePlayとAppStore両方のレビュー欄にインスタの異議申し立てに関する質問が複数あるので参考にしてみましょう。
Yahoo!知恵袋など情報交換が行われているコミュニティを利用する
公式だけでなくYahoo!知恵袋のように情報交換が行われているサイトでは、同じ事象で悩んでいるユーザーや解決方法が掲載されている場合があるので一度検索してみましょう。
別の新規アカウントを作成する
最終手段として別の新規アカウントを作成し、そこから異議申し立てを行う方法があります。ただし、この方法は既存アカウントとの関連性を疑われるリスクもあるため、慎重に判断してください。
インスタ異議申し立てができないパターンと対処方法
異議申し立て自体ができない、または却下されるケースもあります。ここでは、代表的なパターンとその対処法を解説します。
異議申し立て後に送信ボタンが薄くなる
異議申し立てフォームの入力後、送信ボタンが薄くなり、押せなくなることがあります。これは、入力内容に不備があるか、インスタ側のシステムエラーの可能性があります。
入力内容を再度確認し、誤字脱字や不足している情報がないかチェックしましょう。それでも解決しない場合は、時間をおいて再度試すか、別のデバイスやブラウザからアクセスしてみてください。
電話番号認証で認証コードが送られない
異議申し立ての際に、電話番号認証が必要になる場合がありますが、認証コードがSMSで届かないことがあります。
【対象方法】
電話番号の入力ミスがないか確認する 迷惑メールフィルタなどSMSの受信設定を確認する 電波状況の良い場所に移動する 時間をおいて再度試す 別の電話番号を試す |
「著作権侵害」の場合
却下理由例:他のユーザーの投稿した写真や動画を許可なく自分の投稿に使用した。
著作権侵害で報告を受けた場合、次の情報がインスタから共有されます。
報告番号 権利所有者の名前 報告者が提示したメールアドレス 報告の詳細 異議申し立ての送信手順 |
異議申し立ての送信手順に従い、➀と②それぞれのパターンに応じて報告を行いましょう。
➀誤解の場合
使用許可を得ていた、または著作権フリーの素材だった場合は、その証拠(許可を得た際のメッセージのスクリーンショット、素材のライセンス情報など)を添えて異議申し立てを行います。
②違反した場合
問題の投稿を削除し、今後は著作権を侵害しない旨を明確に記載して、再度異議申し立てを行います。著作権に関するポリシーを理解したことを示しましょう。却下理由が明確に示されている場合は、その点を修正して再度異議申し立てを行います。
「コミュニティガイドライン違反」の場合
却下理由例:投稿内容が「不適切」と判断されたが、具体的な指摘がない。
➀誤解の場合
どの部分が問題視されたのか具体的に説明を求め、インスタ側に具体例を示してもらうように依頼します。その上で、もし誤解であれば、投稿の意図を丁寧に説明し、再度異議申し立てを行います。
インスタのホーム画面右上にある「お知らせ」に「投稿が削除された」内容が届くので、「審査をリクエスト」をタップし、画面の指示に従い進めましょう。
判断が誤っていた場合、インスタ公式から審査結果が届きます。その後コンテンツは復元されます。
②違反した場合
違反しているコンテンツを削除し、お知らせできている違反内容を確認します。確認した違反内容を把握し今後は似たようなコンテンツを作成しないように意識していきましょう。
指摘内容例:「嘘の情報が書かれているコンテンツ」と公式から指摘があった。
具体的な対策例:指摘のあった投稿を削除し、公式が発信している情報もしくは、専門家に確認しエビデンスを反映させたうえで投稿し直します。
これまで紹介した方法でも解決しない場合は、「サポートへの問い合わせ」「専門家への相談」を行っていきましょう。
サポートへの問い合わせ
インスタのヘルプセンターから、サポートチームに直接問い合わせてみましょう。ただし、返信には時間がかかる場合があります。
問い合わせる場合は下記内容を含めると状況を分かりやすく伝えることができます。
アカウント情報(ユーザーネーム、登録メールアドレスなど) 異議申し立てを行った日時 却下された理由(分かっている範囲で) 再審査を求める旨 (可能であれば)違反していないことの証拠 |
専門家への相談
下記状況の場合であれば、SNSマーケティングの専門家や弁護士に相談することも検討しましょう。
ビジネスアカウントで、凍結によって大きな損害が発生している場合 何度も異議申し立てをしても却下される場合 身に覚えのない理由でアカウントが凍結された場合 |
よくある質問
インスタ異議申し立て後に英語で返信が来た
主に以下の3点を確認し、返信が必要かを判断しましょう。
➀却下の理由になっているポイント
“Unfortunately”(残念ながら)、”We cannot restore”(復元できません)などの否定的な表現に注目しましょう。
②再申し立ての可否
再度の異議申し立てが可能かどうか、その方法や期限が記載されている場合があります。“If you believe this was a mistake”(もしこれが間違いだと思うなら)、”You can appeal”(異議申し立てができます)などの表現を探しましょう。
③追加情報の要求
追加の情報や書類の提出を求められている場合があります。“Please provide”(提供してください)、”We need”(必要です)などの表現に注意しましょう。
まとめ
この記事では、異議申し立てによるアカウント復活について解説しました。インスタアカウント凍結は、利用者にとって死活問題です。
凍結理由(規約違反、著作権侵害、スパム行為など)を特定し、適切な手順で異議申し立てを行うことが重要です。
返信がない場合は、迷惑メール確認、アプリレビュー報告、複数回のメール送信、新規アカウント作成などを試みましょう。
異議申し立てが却下された場合は、理由を精査し、再申し立て、サポートへの問い合わせ、専門家への相談を検討しましょう。
凍結前兆(リーチ減、警告表示、機能制限)を見逃さず、日頃からガイドラインを遵守した運用を心がけ、迅速かつ冷静に対処することで、アカウント復活の可能性を高めていきましょう。
Webマーケティングの成功確率を高めるには…
1800社を超える企業様のご支援の中で得られた知見を基に、
経験豊富なコンサルタントが貴社の戦略設計からWeb広告の改善案をご提案いたします。
- 2024年の最新情報、類似業種で獲得好調な媒体とは?
- 既存の広告を分析すると、伸びしろはどれぐらい?
- LPやCRM部分まで総合的に分析、売上UPをするには?
- よりコストを削減するインハウス体制に移行するためには?
無料相談では上記のポイントをお伝えします。
Webマーケティングの成功確率を高めたい方は、デジタルアスリートにご相談ください

デジタルアスリート入社後、半年間、リスティング広告を始めとした10種類以上の広告媒体の知識を学び、運用を実施。業界問わず様々な案件の効果改善に努める。
その後大手広告代理店にて、テレビ局などのクライアントを対象とした案件にて広告運用を実施。自社と他社での広告運用経験を活かし、現在は主に自社サイトやメディアの管理、記事作成などのコンテンツ制作を担当している。
Writer

山屋 竜之介 記事一覧
デジタルアスリート入社後、半年間、リスティング広告を始めとした10種類以上の広告媒体の知識を学び、運用を実施。業界問わず様々な案件の効果改善に努める。
その後大手広告代理店にて、テレビ局などのクライアントを対象とした案件にて広告運用を実施。自社と他社での広告運用経験を活かし、現在は主に自社サイトやメディアの管理、記事作成などのコンテンツ制作を担当している。