LINE広告の費用|料金体系の特徴から効果を出すコツまで解説

  • 更新日
  • 閲覧数 66 Views

松岡 和哉

SHARE

  • X
  • B!

「LINE広告を出したいが、費用感がわからず予算案が立てられない…」
「結局いくらかかるのか分からず、導入をためらっている…」

そんなお悩みありませんか。

そこで本記事では、LINE広告の料金体系から費用相場、具体的な予算別のシミュレーションまで、費用に関する情報を網羅的に解説します。

社内での予算提案や、導入検討の判断材料として、ぜひ本記事をお役立てください。

目次

LINE広告の費用相場と最低出稿金額

まず結論からお伝えすると、LINE広告は月額数万円の少額からでも出稿可能です。ただし、本格的な成果を目指すのであれば、ある程度のまとまった予算が必要になります。

LINE広告は月額数万円の少額からでも出稿可能

LINE広告は月額数万円の少額からでも出稿可能です。

そのため、「まずはテスト的に配信してみたい」「特定の地域やターゲットに絞ってアプローチしたい」といった場合に、月額5万円~10万円程度の予算でスモールスタートすることが可能です。

※引用:LINE広告公式

本格的な成果を目指すなら月額30万円以上が目安

一方で、Webサイトへのアクセス増や商品の購入、友だち獲得といった具体的なコンバージョンを継続的に得るためには、ある程度の広告表示とクリック数が必要です。

さまざまな広告パターンを試しながら配信データを蓄積し、PDCAサイクルを回して最適化を図るためには、月額30万円以上の予算を確保することが一つの目安となります。

※引用:LINE広告公式

広告費以外に初期費用は不要

LINE広告のアカウント開設や設定に、初期費用は一切かかりません。

必要なのは実際に配信する広告費のみです。この手軽さも、多くの企業がLINE広告を導入しやすい理由の一つです。

※引用:LINE広告公式

LINE広告の3つの課金方式と料金の仕組み

LINE広告の費用は、主に「広告の目的」に応じて選択する3つの課金方式によって決まります。それぞれの特徴と費用相場を理解し、自社の目的に合った方式を選びましょう。

クリック課金(CPC)|Webサイトへの誘導に

CPCは、広告が1回クリックされるたびに費用が発生する方式です。

ユーザーが広告に興味を持ち、クリックして初めて費用が発生するため、無駄なコストを抑えやすいのが特徴です。Webサイトへの集客や、ECサイトでの商品購入など、具体的なアクションを促したい場合に適しています。

費用相場

クリックあたり24円~200円程度

向いている目的

Webサイトへのアクセス増加、商品・サービスの購入、資料請求

※引用:LINEヤフー for business

インプレッション課金(CPM)|認知度向上に

CPMは、広告が1,000回表示されるたびに費用が発生する方式です。

クリック数に関わらず費用が決まるため、より多くのユーザーに広告を見せることができます。新商品やブランドの認知度を高めたい場合に効果的です。

費用相場

1,000インプレッションあたり400円~1,500円程度

向いている目的

ブランドや商品の認知度向上、イベントの告知

※引用:LINEヤフー for business

友だち追加課金(CPF)|見込み顧客の獲得に

CPF(Cost Per Friend)は、LINE公式アカウントの友だちが1人追加されるたびに費用が発生する方式です。

友だち追加という成果に対してのみ費用が発生するため、コスト効率よく見込み顧客リストを獲得できます。友だちになったユーザーに対して、後からメッセージ配信などで継続的なアプローチが可能です。

費用相場

1友だち追加あたり100円~250円程度

向いている目的

LINE公式アカウントの友だち獲得、見込み顧客の育成

※引用:LINEヤフー for business

【予算別】LINE広告で実現できること

ここでは、具体的な月額予算別に、どのような広告運用が可能になるのかをシミュレーションします。自社の目標と照らし合わせて、予算計画の参考にしてください。

月額10万円でできること:地域やターゲットを絞ったテスト配信

限られた予算内で、最も効果が見込めそうなターゲット層(年齢、性別、地域、興味関心など)に絞って配信します。このフェーズでは、大きなコンバージョンを狙うよりも、「どのようなユーザーに」「どのような広告が響くのか」を見極めることが重要です。

目的

広告の効果測定、勝ちパターンの模索

配信内容

1〜2種類の広告クリエイティブ(画像・動画)でABテストを実施。

得られる成果の目安

ターゲット設定がうまくいけば、数百〜数千クリック、または数十人の友だち追加が見込める。本格運用に向けたデータ収集が主な目的となります。

月額30万円でできること:複数パターンの広告で本格的な運用

データを基にした改善サイクル(PDCA)を回し、本格的にコンバージョン獲得を目指せるフェーズです。

目的

コンバージョン(商品購入、問い合わせ、友だち追加)の継続的な獲得

配信内容

複数の広告クリエイティブとターゲティング設定を試し、効果の高い組み合わせに予算を集中させる。リターゲティング配信(一度サイトを訪れたユーザーへの再アプローチ)も可能になります。

得られる成果の目安

広告の最適化が進むことで、月間数件〜数十件の安定したコンバージョン獲得が期待できます。

月額50万円以上でできること:積極的なコンバージョン獲得と最適化

より多くのユーザーにアプローチし、コンバージョン数を最大化するための積極的な運用が可能になります。

目的

事業インパクトのある規模でのコンバージョン獲得、LTV(顧客生涯価値)の向上

配信内容

幅広いターゲティング層へのアプローチ、類似オーディエンス(既存顧客と似た傾向を持つユーザー)への配信拡大など、高度な手法を積極的に活用。動画広告など、制作コストのかかるクリエイティブにも挑戦できます。

得られる成果の目安

広告運用が安定すれば、事業の柱となるような集客チャネルへと成長させることが可能です。

LINE広告の費用対効果を最大化する4つの運用ポイント

LINE広告は、ただ出稿するだけでは成果につながりません。同じ予算でも、運用の仕方によって効果は大きく変わります。ここでは費用対効果を高めるための4つの重要なポイントを解説します。

①精度の高いターゲティングで無駄な配信をなくす

LINE広告の強みは、精度の高いターゲティング機能です。年齢、性別、地域といった基本的な属性に加え、ユーザーの興味関心や行動履歴に基づいた詳細な設定が可能です。

自社の商品やサービスに関心のないユーザーへの広告配信は無駄なコストになるため、「誰に」届けるかを徹底的に考え抜きましょう。

②クリエイティブ(広告文・画像)を最適化する

ユーザーが目にする広告の画像(または動画)やテキストは、クリック率を左右する最も重要な要素です。1つのパターンに固執せず、複数のクリエイティブを用意してABテストを繰り返しましょう。

「写真とイラストではどちらが良いか」「キャッチコピーの訴求軸を変えたらどうか」など、テストと改善を続けることで、より効果の高い勝ちパターンが見つかります。

③LINE公式アカウントとの連携で顧客を育成する

広告経由で獲得した友だち(見込み顧客)に対し、LINE公式アカウントからメッセージ配信やクーポン配布を行うことで、関係性を深め、将来的な購買につなげることができます。

広告で「集客」し、公式アカウントで「育成」する流れを作ることで、広告費用の回収率(ROAS)を高めることが可能です。

④少額テストで勝ちパターンを見つけてから本格投資する

最初から大きな予算を投じるのはリスクが伴います。まずは月額数万円〜10万円程度の少額予算でテスト配信を行い、効果の出るターゲティングやクリエイティブの傾向を掴みましょう。

データに基づいた勝ちパターンが見えてきた段階で、徐々に予算を増やしていくのが、費用対効果を最大化する進め方です。

自社運用と代理店運用のメリット・デメリット比較

自社運用の場合

メリット

・手数料がかからず、コストを抑えられる
・社内に運用ノウハウが蓄積される
・スピーディーないし決定と改善が可能

デメリット

・専門知識や運用リソースが必要
・最新情報のキャッチアップが大変
・成果が出るまでに時間がかかる場合がある

【代理店運用】がおすすめな企業

・月50万円以上の広告予算を確保できる
・社内に広告運用の専門知識を持つ人材がいない
・広告運用に割ける社内リソース(時間・人手)が不足している
・多少コストがかかっても、最短で成果を出したい
・広告だけでなく、市場調査や戦略立案から相談したい

代理店運用の場合

メリット

・プロのノウハウで高い効果が期待できる
・運用にかかる社内リソースを削減できる
・最新の成功事例や情報を活用できる

デメリット

・運用代行手数料がかかる
・社内にノウハウが蓄積しにくい
・施策の実行までに時間がかかる場合がある

【自社運用】がおすすめな企業

・広告予算が月30万円未満である
・まずは少額からテスト的に始めてみたい
・社内にWebマーケティング担当者がおり、運用時間を確保できる
・長期的に社内に広告運用のノウハウを蓄積したい
・自分たちで試行錯誤しながら、スピーディーにPDCAを回したい

広告代理店に依頼する場合の費用と手数料の相場

自社に運用ノウハウがない場合や、リソースが不足している場合は、広告代理店に運用を依頼するのも有効な選択肢です。

手数料の相場は広告費の20%

LINE広告の運用代行手数料の相場は、月々の広告費の20%です。

例えば、月に30万円の広告費をかけた場合、手数料は6万円となり、合計で36万円の費用がかかります。代理店によっては最低手数料額が定められている場合もあります。

初期費用や最低契約期間も確認が必要

代理店によっては、手数料とは別に3万円~10万円程度の初期費用がかかる場合があります。

また、「最低契約期間6ヶ月」といった縛りを設けていることも多いため、契約前には必ず以下の点を確認しましょう。

■初期費用の有無
■月額手数料(料率と最低手数料)
■最低契約期間
■レポート内容や報告頻度
■クリエイティブ制作費の有無

LINE広告のはじめ方を4ステップで解説

LINE広告を始めることを決めたら、以下の4つを準備しましょう。アカウント開設はすべてオンラインで完結し、無料で行えます。

※LINE広告を始めたい方はこちら

①LINE公式アカウントの開設

LINE広告の出稿には、まず広告を配信する主体となるLINE公式アカウントが必要です。未開設の場合は、LINE for Businessの公式サイトから無料で作成できます。

②広告アカウントの作成と設定

次に、作成したLINE公式アカウントに紐づける形で、広告を管理するための「広告アカウント」を作成します。画面の指示に従い、事業者情報などを入力しましょう。

③クレジットカードなどの支払い情報の登録

広告費を支払うための情報を登録します。クレジットカードのほか、請求書払い(LINE Pay、銀行振込)にも対応しています。

④最初のキャンペーンを作成し、広告を入稿する

最後に、最初の広告キャンペーンを作成します。まずは広告の目的(例:ウェブサイトへのアクセス)を選び、次に広告グループで配信したいターゲットや予算を設定。

最後に、ユーザーの目に触れる広告(画像やテキスト)を入稿すれば、審査後に配信が開始されます。ここまでが広告配信の基本的な流れです。

※引用:LINE広告公式

まとめ

本記事では、LINE広告の費用について、料金体系の仕組みから予算別のシミュレーション、費用対効果を高めるポイントまでを網羅的に解説しました。

最後に、重要なポイントを振り返ります。

■LINE広告は月額数万円の少額からでも始められる
■本格的な成果を目指すなら月額30万円以上が目安
■課金方式は「サイト誘導(CPC)」「認知拡大(CPM)」「友だち獲得(CPF)」の3種類
■費用対効果を高めるには「ターゲティング」「クリエイティブ」「少額テスト」が鍵
■代理店手数料の相場は広告費の20%

この記事でLINE広告の費用感が明確になったことで、あなたは今、具体的なアクション(社内での予算提案、代理店への相談など)に進むための自信と知識を手にしているはずです。

まずは少額からでも第一歩を踏み出し、ビジネスを大きく成長させましょう。

Web広告に関するお悩みは、
デジタルアスリートにぜひご相談ください。

これまで1800社を超える企業様をご支援の中で得られた知見を基に、経験豊富なコンサルタントが貴社の戦略設計からWeb広告の最適解をご提案いたします。

Writer

松岡 和哉 記事一覧

新卒で入社後、広告運用、LPの企画・制作、SNS運用まで幅広く経験してまいりました。

集客(広告)、成約(LP)、ファン化(SNS)と、施策を横断した多角的な視点を大切にし、お客様のビジネス成果を最大化するご提案を心がけています。

会社のX(旧Twitter)も担当しております。お気軽にフォローいただけますと幸いです。

@egao_inochi

合わせて読まれている記事