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目次
とあるWeb広告デザイナーの1日
では、実際にWeb広告デザイナーの1日の過ごし方を見てみましょう。
9:20~ その日やることを確認
リスティングプラスのデザイナーはデザインだけでなく、簡単なhtmlの修正、外部の制作会社と連携してのLP作成など色々な仕事をしています。
ディレクターに設計書の進捗や制作物の納期の確認をして、その日やることや優先順位を改めて自分の中でも確認し、優先順位をつけて作業にとりかかります。
10:00~ 過去に作成したA社とB社のLPのhtmlを修正
リスティングプラスは広告運用もしているので、随時ランディングページを作り変え広告の最適化を行っています。
社内にデザイン修正ができる人間がいるから、運用の成果に合わせたページ内容の変更にもスピーディーに対応できるんです!
この日は2件のランディングページについてデザインの最適化をはかりました。
12:00~ ランチ
お昼休憩は1時間です。
この日は最近お気に入りの、近所のレストランで提供している手ごねハンバーグ定食(950円)を食べました。
13:00~ 外部の制作会社にLPの修正指示出し
社内のリソースだけで足りない場合、外部の協力会社さんにLPの作成や修正をお願いすることもあります。
この日は外部に依頼していたランディングページの完成品がイメージと違ったので、修正を依頼しました。
こちらの意図を正確に伝えるのが難しい場合もあり、いかに素早く、分かりやすくお伝えできるかが勝負です!
14:00~ 過去に作成したC社のLPのhtmlを修正
この日は修正案件が多かったですね。修正する場所や点数によって修正時間が前後します。
こちらの案件はスタイルシートをいじってのレイアウトの調整が入ったため、少し時間がかかってしまいました。
15:30~ 新規LPヘッド作成(D社案件)
新規のランディングページを作成するにあたり、まずヘッドデザインだけ起こして、クライアントにページ全体の雰囲気を掴んでもらいます。
それだけに、いかにターゲットや設計書の意図を汲み取り、デザインとして起こすかデザイナーとしての能力が試される部分です。
この日は新しい化粧品のヘッドデザインを作成しました。
効果的なデザインをつくるためには、コピーライターと意図を念入りに確認して、各パーツの優先順位を決めた上で作業することが重要です。
16:30~ 新規LPについて打ち合わせ
こちらもこれから依頼される新規で作成するLPについて、内容やターゲットなど確認します。
実際にデザインを始める前週くらいに内容を理解しておけると、自分でも参考となるLPやデザインをあらかじめ探しておくことができ、作業のスピードアップをはかることができます。
17:00~ D社LPヘッド画像修正
クライアントであるD社に確認していただいた画像について、D社から「もっとここを強調して欲しい!」というご要望が入ったため、修正しました。
やはり商品自体はクライアントが一番詳しいですから、デザイン案を確認してただいた後、形になることでさらに気づきがあったり、ご要望をいただくことはあります。
18:00~ 来週の予定確認・日報作成
定時になりました。
やり残したことはないかの確認、来週に向けての作業内容を確認した後、その日の日報を書いて「もっとこうすればよかったかな?」など振り返ってその日の業務を終了します。
納品締め切りが重なる時期は慌ただしくなり21時退社ということもありますが(それでも制作会社系の忙しさとはまた異なるとは思います)、自分で予定を調整して定時に帰ることもしばしばです。
Web広告デザイナーの仕事内容
会社によって実際にやる仕事は全然異なるかと思いますが、Web広告デザイナーの仕事は、クライアントから任された商品やサービスの特徴を熟知し、その意向を反映したWeb向けの広告デザインを制作することです。
デザインの作業自体は、基本的にデザイナー単独で行うことが多いのですが、広告はキャッチコピーや写真・画像・色合いなど様々な要素を織り交ぜて構成されています。
そのため広告のビジュアル制作では、クライアントはじめ制作ディレクター、コピーライター、コーダーなどそれぞれの専門知識をもったスタッフと打ち合わせや調整をしながら形にしていくことになります。
また、広告デザイナーは「デザイナー」とはいえ芸術家ではないので、自分の思いや表現よりも、広告の意図をしっかり理解してビジュアルを作成し、各パーツの役割や機能面も意識して広告デザインを設計するのが大事です。
Photoshopやillustratorなどのグラフィックソフトの操作技術、フォントや色彩、レイアウトの知識も必要ですが、流行への感度や常に新しいデザインをする発想力も必要になります。
Web広告のデザイナーになるには?
Webデザイナーの仕事に、特別な資格は不要です。
そのため知識とスキルがあれば、未経験でもWebデザイナーになることはできます。
Webデザイナーになる王道の方法としては、美術系の大学や専門学校でデザインを学び、広告代理店や広告制作会社に就職する方法があります。
もしくはWeb系のスクールや独学でWebのことを学び、Webデザイナーとして活躍されている方もいらっしゃいますが、いずれにせよ本当にWebデザイナーになりたいのであれば、実際に自分でWebサイトを作ってみるなどして行動することが大事です。
Photoshopやillustratorなどのグラフィックソフトが使えると就職時に有利になることも多いかもしれません。
しかしそれも、入社してすぐに活躍するというよりは、アシスタントとして経験を積んだり、バナー制作などの小さい仕事をこなしていくうちに、次第に大きな仕事を任せてもらえるようになるようです。
Webデザイナーの今後
Web業界はますます拡大しており、インターネット広告市場は順調に伸びていています。
2017年度のインターネット広告市場の規模は約1.5兆円。2020年度には約1.8兆億円まで拡大すると予測されています。
それに伴い、バナーやランディングページなどのWebサイトを制作するWebデザイナーの需要は今後も増えると予想されます。
また、インターネット広告の良いところは「効果の可視化」と「リアルタイムな改善」が可能な点であり、その利点を活かすためには、効果的なキャッチコピーやビジュアルを求めて何度もテストを行うことになります。
そのためには大量のクリエイティブが必要になっています。つまりそれを制作するWebデザイナーはインターネット広告の市場で必要不可欠な存在なのです。
おわりに
Webデザイナーへの需要が増える一方で、参入の敷居が低いこと、簡単にWebが作れてしまうようなサービス(JimdoやWixなど)の登場で制作単価が下がっているという現状もあります。
Webの世界は進歩が早く、トレンドもしばしば変わります。
技術だけではなく時代の変化にも敏感に対応していくセンスが求められる仕事です。
基本的なデザインスキル、HTML・CSSのコーディングスキルに加え、時代の流れに合った+αな強みを持てると引っ張りだこになれること間違いなしです。
また、特にWeb広告のデザイナーとして働く場合、デザインについて勉強するのはもちろんですが、キャッチコピーについても勉強しておくと、ひとつの広告の中でもコピーの重要度によって強弱が付けられるので役に立ちます。
何はともあれ、まずは1つサイトを作成してみるところから始めるのがWebデザイナーになるための確実な第一歩と言えるでしょう。
デジタルアスリート株式会社
D2C戦略部 デザイン課 デザイナー
DTPデザイナーだったが、これからはWebデザインの時代と一念発起し株式会社リスティングプラス(現・デジタルアスリート株式会社)に入社。
デザインをするときは、いかにしてメッセージを伝えるか・相手に理解してもらえるかを念頭に、タイポグラフィやレイアウトで魅せる工夫をしています。
シンプルデザインは誤魔化しが効かないからこそ難しく、奥が深く、その分面白いと感じています。
ずーーーとCentury Gothic信者でしたが、最近はDIN系も良いなと思っています。
Writer
橋本直子 記事一覧
デジタルアスリート株式会社
D2C戦略部 デザイン課 デザイナー
DTPデザイナーだったが、これからはWebデザインの時代と一念発起し株式会社リスティングプラス(現・デジタルアスリート株式会社)に入社。
デザインをするときは、いかにしてメッセージを伝えるか・相手に理解してもらえるかを念頭に、タイポグラフィやレイアウトで魅せる工夫をしています。
シンプルデザインは誤魔化しが効かないからこそ難しく、奥が深く、その分面白いと感じています。
ずーーーとCentury Gothic信者でしたが、最近はDIN系も良いなと思っています。