
女性向け広告のデザインで押さえるべき3つのポイント
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女性向けと男性向けのデザイン比較
女性向けの広告か男性向けの広告かというのを見分けるポイントは
いくつかあります。わかりやすいところだと
・使われている写真に写っている人が女性であるか、男性であるか
・キャッチが女性向けに書かれているか、男性向けに書かれているか
などです。
シェイバー
同じ「シェイバー」という商品でも女性向けのものは、女性モデルを起用、男性向けモデルは、男性モデルを起用しています。
フォントも男性向けは太字のゴシックが基本なのに対し、女性向けは細字明朝が基本のデザインとなっています。
また、色味も女性好みのかわいらしい色を使用しています。商品の色展開も男性向けよりも女性向けの方が数が多く、選択できるようになっていることが多いです。これは、生物学的に女性が男性よりも色に敏感で、さらに色の好みにうるさい場合が多いからです。
お酒
https://www.suntory.co.jp/rtd/horoyoi/
https://www.suntory.co.jp/wnb/?fromid=2pr
メーカーが同じでも、男性が好むお酒に対しては、男性モデルを起用しているのに対し、女性が好むお酒に対しては、女性モデルを起用するというように、変化を付けています。
フォントも男性向けのもの太いゴシック調でインパクトを出しているのに対して、女性向けのものは明朝体、筆記体などで柔らかさを演出しています。
デザインも、男性向けには濃いブルーと光沢、メタル感、清涼感を強く押し出しています。一方、女性向けにはパステル調のかわいらしさを強調したデザインになっており、かつ、男性向けよりもずっとカラフルであるという特徴が挙げられます。
服
https://www.felissimo.co.jp/iedit/
https://www.felissimo.co.jp/iedit/
服の場合、モデルは当然男性向けは男性が、女性向けは女性がおこなっています。
同じ薄いカラーをベースにした場合でも、男性向けの商品の方が若干太めのフォントを使用しています。
また、男性向けの方が文字をよませることを中心においてデザインされているように見えます。
化粧品
https://www.kose.co.jp/jp/ja/index.html
https://shizen-labo.jp/lp/3ULK/
化粧と言えば女性のものと思いがちですが、最近男性向けのものも色々と出ています。
2つを比較すると、やはり、男性向けの広告は男性がモデルを、女性向けの広告は女性がモデルを行っています。フォントは男女ともにメインキャッチは明朝体ですが、それ以外の部分は男性向けが、ゴシック主体になっています。また、メインキャッチ文言の文字の太さ、男性向けの方がずっと太く、インパクト重視となっています。
デザインは男性向けは、ダークトーンで直線的な効果が多く、カッコよさや鋭さを売りにする。一方、女性向けのデザインは、細い文字のスタイリッシュさや細かいデザイン、全体で一枚の絵のような雰囲気を売りにしています。
このように、男性向けの広告画像と女性向けの広告画像を見比べていると、色々なことに気づくと思います。例えば、女性向けは色使いがカラフルなものが多いとか、装飾が繊細だとか…。これらの「比較により、浮かび上がってくる差異」が、「女性らしさ」「男性らしさ」であり、女性用の広告を作っていくうえでポイントとなるものとなってきます。
ポイント①繊細な装飾で乙女心をキャッチしよう
先ほど広告の画像を比較してわかったように、女性向けの商品は、うっすらとした細かなものから、フリルやレースといった大きなものまで、色々な装飾をしているものも多く、種類も多種存在します。
中でも、丸いもの、角の取れたものは女性っぽいと言われやすいデザインです。女性は本能的に丸い輪郭のもの、かわいらしいものに対して、母性本能をくすぐられ、目が行きやすいからです。
また、女性向けでも、スタイリッシュ・シンプルを意識している広告はフリルなどの装飾があまり多くみられませんが、かわりに文字や色使いで、繊細な装飾を施しています。
細いフォントや、英語の筆記体、手書き文字など、ちょっとしたニュアンスをだせるものを使用して、独特な世界観を作り出すパターンが多くみられます。
http://soflan.lion.co.jp/aromarich/
さらに、これも性差として生まれつきなのですが、男性に比べて女性のほうが、細かい色遣いに気づける目を持っています。
男性の場合はうっすらとしたグラデーションに対して、一色だと認識しがちですが、女性はその差異に気づきやすく、また、それを美しいと思う傾向にあります。
https://rdlp.jp/archives/otherdesign/lp/26839
https://rdlp.jp/archives/otherdesign/lp/8145
ポイント②スクラップブックを目指そう
女性は文字を読み理論立てて考えるよりも、全体的な印象をとらえる能力に優れているため、広告に使用される写真やイラストは、男性向けのものよりも重要度が増してきます。
男性向けには理論立てて説明した方がいい内容でも、女性向けにはパッとみて、わかりやすい事が重要。写真やイラストを大きく使い、その商品の良さをアピールするというのが一番です。説明はあくまで補助的に、興味を持ったら詳しく読んでもらう、というスタンスが大切です。
また、ただ、写真を四角く切り抜いて置いていったり、背景全面に使ったりするだけでなく、切り抜いたり、重ねたりといった、スクラップブックのような使い方が好まれます。
http://online.fivefoxes.co.jp/sp/?id=2018_ippin_06_skirt&apias_s_id=11751
ポイント③ターゲットの人物像をはっきりさせて好みを追求しよう
女性と一口に言っても、10代の女子高生と40代の子持ちの女性では、好みが全く違うことが多いのは、当然でしょう。
しかし、同じ10代の女子高生でも、フリフリのデコレイティブなかわいいものが好きな子がいたり、よりシンプルでスタイリッシュなのが好きな子がいたりと様々です。女性の好みは、洋服売り場の数や種類を見てもわかるように、男性よりも多岐にわたっているといえます。
一昔前は女性はピンクを使って、フリフリにかわいくしておけば間違いないという時代もありました。もちろん今でも、そういった面は残ってはいます。先ほどもお話ししたように、女性は本能的に丸いものや柔らかいものをかわいいと思うという習性があるからです。
しかし、女性も社会進出をするようになり、主張をするようになったことで、好みの多様さが明らかになってきたともいえるでしょう。
では、好みなんてわからないじゃないかと、切り捨ててしまうのは早計です。
ここで重要なことは、ターゲットとなる人物像をよりはっきり、明確に描くことです。その女性が、どんな生活をしているのか、どんな女性誌を読むのか、どんな服を着て、どんな食事をするのか。その人の好みは何なのか。
そうすることで、その人の好みそうなものが浮かび上がってきて、参考となるものも見えてきます。
中でも、その人物が読みそうな女性誌や、見そうなSNS記事などは参考になります。そこで一体、「どんな装飾のものが好まれているのか」「どんな色遣いが好まれているのか」把握することができるからです。そして、それこそが「今まさに、望まれているデザイン」なのです。
参考にする記事は、より新鮮な方がいい。
女性の中での流行(トレンド)は本当に遷り変わり早く、毎年どころか、季節ごとに違ってくるからです。特にパソコンやスマホを頻繁に使う世代の女性の好みの移り変わりは激しいということも認識しておいてください。「今まさに、望まれているデザイン」を常に追いかけてください。
最新を追求しようとするならば、常に街中にあふれるトレンドを追いかけなくてはいけないので、大変な部分もあります。しかし、それがまた楽しい分野でもあります。雑誌やWEBを毎日チェックし、最新を追いかけることで、自らも磨きあげられ、女性の心をがっちりキャッチすることにもつながっていきます。
ちなみに、女性向けフォントはどれなのか、フォント選びに悩んでいる方はコチラ↓
女性媒体に強い日本最大級のスマートフォンに特化したクリック課金型のアドネットワーク「Zucks Ad Network」についての記事はコチラ↓
まとめ
いかがでしたでしょうか。女性の好みは多岐にわたるので、これをやったら終わりというものが、はっきりしにくいところもあります。
しかし、ポイントとなるところはしっかりあります。
(1)ターゲットとなる女性像をはっきりさせる事。
(2)その人の好みに合った雑誌やサイトを研究する事。
(3)ターゲット女性の「トレンド」を知る事。
そして、場合によっては、視覚的にたのしめるスクラップブックのような楽しいデザインや、繊細なグラデーション、装飾も、適度に加える事もポイントです。
これで、あなたも明日から、女性の心をがっちりつかめる広告を作ることができるでしょう。

株式会社リスティングプラス デザイナー
プログラマーを経て、デザイナーとしてリスティングプラスに入社。色彩心理学などを駆使した論理的なデザインで、特に美容系のLPで多くの成果を残している。バナーや動画の制作もでもマルチに活躍している。
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