Google広告における共有予算とは?メリットやキャンペーンへの設定方法について解説

  • 2024.1.30
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Google広告などのWeb広告における「共有予算」とはアカウント内の複数のキャンペーンで共有される1日の平均予算のことです。

本記事では
「効率よく広告運用したいけれど思うように管理できていない、、。」「設定している予算を使い切れず機会損失に繋がっている、、。」
などの悩みを抱えている運用者の方へ「共有予算」の特徴、メリットやデメリット、設定方法から解除・削除方法などを紹介します。

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共有予算とは

sharedbudget

Google広告の共有予算とはアカウント内の複数のキャンペーンで共有される1日の平均予算のことです。

共有予算を取り入れると複数の広告キャンペーンにまたがって予算を管理することができるようになります。

少し詳しく解説すると、共有予算が設定してあると予算不足により配信が止まってしまっているキャンペーンにアカウント単位で未使用になっている予算が自動的に振り分けられるため、効率的に予算を使うことができるということです。

「共有予算」と「一日の予算」の違い

「一日の予算」がGoogle広告ではデフォルトの設定となっています。

両者の違いとしては、一日の予算がキャンペーンごとにその日に使いたい予算を設定するのに対して、共有予算は複数のキャンペーンごとに自動で予算が振り分けられるという点が違っています。

共有予算を設定するメリット

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共有予算を設定するメリットは上記図のとおりです。
文章でも以下の2つを紹介します。

・予算管理の工数が削減できる
・機会損失の可能性を減少できる

予算管理の工数が削減できる

共有予算を設定していない場合、各キャンペーンの予算の進捗状況を確認しながら手動でキャンペーンごとにどれぐらいのペースで予算を使用するかを調整しなければなりません。

しかし、「共有予算」で設定していた場合、各キャンペーンごとに予算が自動的に振り分けられ手動でキャンペーンごとの予算を調整する必要がなくなるので、日々の業務の中で発生していた「予算管理」という工数が不要になり時間の削減を図ることができます。

機会損失の可能性を減少できる

共有予算を設定していない場合、キャンペーンによっては「予算による制限」により広告が配信できるキャンペーンと配信できないキャンペーンが生まれてしまったり、「予算を満額消化できないため広告が出せなかった」などの機会損失状態に陥ってしまう可能性があります。

しかし、共有予算を設定していた場合、複数のキャンペーンが一つになり予算が自動で割り振られるため、例えば共有予算を設定したキャンペーンの予算が1万円だった場合、配信可能なキャンペーンから順番に予算額である1万円に到達するまで広告が配信されます。

広告配信する機会が増え、機会損失状態になってしまうことを減らすことができ結果として広告からの獲得件数向上に繋がることになります。

共有予算を設定するデメリット

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共有予算を設定するデメリットとしては以下の2つがあげられます。

・設定後は手動で予算の移動ができない
・一日の途中で「共有予算」に切り替えるとその日の予算がリセットになる

設定後は手動で予算の移動ができない

共有予算を設定していた場合、自動で予算が振り分けられるため「成果の良いキャンペーンに予算を多く割り振って成果を最大化させる」などの手動でのコントロールをすることはできません。

また、成果の良くないキャンペーンに予算が多く振られてしまう場合もあるということにもなります。

こまめに予算の調整を行いたい場合は共有予算の設定はおすすめできません。

一日の途中で「共有予算」に切り替えるとその日の予算がリセットになる

共有予算の設定を行いたい場合に広告配信がされている状態の一日の途中で共有予算の設定を行った場合、設定した時点でその日の予算が0円にリセットされてしまいます。

「共有予算を設定する以前に発生していた広告費」+「共有予算として設定した広告費」が当日かかる金額になります。

途中で設定した場合、当日は共有設定以外の金額がかかってしまうかもしれないことに注意しましょう。

共有予算の設定方法

Google広告管理画面のキャプチャ付きで共有予算の設定方法を紹介します。

右上のツールをクリック

sharedbudget_tool

共有ライブラリから「共有予算」を選択

sharedbudget_sharedbudget

 

プラスボタンをクリック

sharedbudget_allbudget

新しい共有予算の作成にて「予算の名前」を設定する

sharedbudget_name

「共有予算」で管理したいキャンペーンを選択

sharedbudget_choice

キャンペーンごとの合計予算と平均額を参考に予算の設定を行う。

sharedbudget_final

保存をクリックしたら設定完了です!

共有予算の削除方法

Google広告管理画面のキャプチャ付きで共有予算の削除方法を紹介します。

右上のツールをクリック(共有予算設定時と同じ工程)

sharedbudget_tool

共有ライブラリから「共有予算」を選択(共有予算設定時と同じ工程)

sharedbudget_sharedbudget

削除したいキャンペーンの「共有予算」のチェックボックスにチェックをいれる(共有予算設定時と同じ工程)

sharedbudget_allbudget

編集ボタンから「削除」をクリックして完了

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共有予算を活用した広告戦略事例

とある小規模事業者はGoogle広告を利用し、オンラインで商品の販売をおこなっています。

この事業者は自社商品に対して3つの広告キャンペーンを展開しています。

①キャンペーンA
・対象商品:季節系
・ターゲット:新規・既存顧客

②キャンペーンB
・対象商品:ブランド系
・ターゲット:ブランドなどの高級品に関心のあるユーザー

③キャンペーンC
・対象商品:新発売商品
・ターゲット:新規顧客と、新しいもの好きなユーザー

現在は3つのキャンペーンそれぞれに同じ額ので広告予算を割り当てていますが、キャンペーンAは「季節商品のため需要の変動に随時対応したい」「広告配信機会が失われることによる損失を最小限に留めたい」「キャンペーンB、Cの余剰予算を活用したい」と考えています。

そんなときに共有予算が設定してあればキャンペーンAが設定予算を使い切ってしまったとしてもキャンペーンB、Cから余剰分が自動で振り分けられキャンペーンAの広告配信を継続させることができます。

また、逆の場合も然りでキャンペーンAの季節的な需要がしぼんで来た場合、通常配信を行っているキャンペーンB、Cに自動で予算が振り分けられるため自社単位で見て安定して継続的に広告配信を行うことができ潜在的な売上機会の最大化が期待できます。

まとめ

・「共有予算」とはアカウント内の複数のキャンペーンで共有される1日の平均予算のこと。
・複数の広告キャンペーンにまたがって予算を管理することができるようになる。
・メリット:予算管理の工数削減に繋がる。
・メリット:機会損失の可能性を減少できる。
・デメリット:設定後は手動で予算の移動ができない。
・デメリット:その日の予算がリセットになる。

共有予算を設定することで予算管理の工数を削減できたり機会損失の削減を図ることができますが、成果の悪いキャンペーンを共有予算設定をしたまま放置してしまうと、成果が生まれにくいキャンペーン予算が集中してしまい無駄に広告費を使ってしまうかもしれません。

実際に共有予算を設定する際には本記事で紹介したメリットやデメリット、設定方法を参考にしてみてください!

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小田宮啓太

大学時代はマーケティング、経営分野を専攻し2023年に新卒としてデジタルアスリート株式会社に入社。 入社後は経営企画室に配属され自社マーケティング、主にSEO関連業務を担当している。

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