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日常で何か分からないことがあった時、どうやって情報を調べていますか?
多くの人は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索して情報を探しますよね。
「ググる」という言葉が存在するほど、このようなWeb検索は一般的なものになりました。
しかし、そんな当たり前の習慣も10代を中心とした若者の中では変わってきています。
検索=GoogleやYahoo!という常識が、今変わりつつあるのです。
令和時代の検索行動は若者を中心にSNS検索と呼ばれる検索行動に大きく切り替わっています。
X(Twitter)やInstagram、YouTube、で検索される意図は何か、媒体ごとで検索の意図が異なるのはなぜか。 今回は若者達の検索動向を紹介しつつ、SNS検索に特化した内容を紹介します。
目次
現在はSNS検索が主流?若者たちの情報収集方法
若者の情報収集方法として、SNSの検索利用が増加しています。若年層をターゲットとするマーケティングを行うマーケターや企業のWeb担当者に向けて、情報収集の最前線がどのように変化しているかを解説します。
SNSが情報源として確立し、GoogleやYahoo!などの検索エンジンを上回るほどに若者の検索方法が変わっています。この動向はデジタルマーケティング戦略を考える上で無視できない要素であり、若者が情報をどう収集し、どう反応するかを理解することが必要です。
なぜ若者は検索エンジン中心ではなく、SNSで検索をして情報収集をしているのか、その背景と事例を詳しく述べます。
この知見を基に、マーケターや企業のWeb担当者が若者の心を掴み、エンゲージメントを高める戦略を練るのを助けることを目指します。
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調べ物する際には検索エンジン以外にもSNS検索を使っている
ある調査によると、インターネットで調べ物をする際に使用する方法として、 下記の結果がでています。
引用元:スマホで検索するときに重視していることや調べるジャンルは? : LINEリサーチ調査レポート
大多数は検索エンジンが占めている現状ですが、SNS検索、動画アプリ・サイトでの検索も決して無視できない数値がでています。
そして、スマートフォンで調べ物をする際に利用している検索サービスでも一般的にSNSと呼ばれるものが増えています。
引用元:スマホで検索するときに重視していることや調べるジャンルは? : LINEリサーチ調査レポート
このように、年代ごとに傾向はあるものの、検索エンジンの代替手段としては You TubeやX(Twitter)、InstagramといったSNSがメインになっていると考えられます。
若者が求めているのは広告より「リアルな本音」と情報収集の「時間短縮」
なぜ若者はWeb検索よりもSNS検索を使うようになったのでしょうか。
一つ目の理由は、「本音が知りたいから」です。
Web検索ではSEO対策された情報や広告が上位に表示されるため、 純粋に本音が見られるという状況とは言い難いですよね。
PCで検索をした際の検索結果画面を例に説明します。
例えば、最近流行のサウナに行ってみたいと考えて、「サウナ おすすめ」と検索をすると 私のPCでは下記の結果が表示されます。
これらの施設は記事で紹介をされているだけあって、どこも魅力的な施設であることは間違いないのですが、メディアが施設から依頼をされてPR型の記事として紹介をしている可能性もあります。
つまり、検索結果の上位にある施設=本当に利用者が気に入っている、とは言えないのです。
それに対して、SNS上で情報を発信しているのは一般のユーザーが多いため、よりリアルな情報を手に入れることができます。
今回はX(Twitter)で検索をしてみましょう。※画面はPC版です。
検索をして色々とツイートを見ていると、一般の方が上記の様な投稿をされており 施設名の紹介もしてくれているのが見受けられます。
上記は一例ですが、多くの方に見てもらうメディア記事の様な、公式な文章よりも、一般の方がプライベートの場面で発した「リアル」な言葉で綴られた情報だからこそ、若者は信頼できる情報として受け取っているのです。
2つ目の理由は、情報収集の「時間短縮」です。
現在TikTokやYouTubeshortなどのショート動画などが流行っていることなどからも分かるように、短い時間で情報を得たいという傾向が分かります。
X(Twitter)でかなり「いいね」が付いた投稿ですが、「Z世代はググらない」のではなく目的によって最適な媒体や情報収集方法を選択しているということです。詳しく様々な情報を調べたい時はGoogle検索も併用して調べています。
彼らはデジタルネイティブな世代で、色々なWebサービスを日常的に触れているため、様々な媒体を目的に合わせて使いこなしているという見方ができるでしょう。
「Z世代はググらない」が話題ですが、ちょっと違和感あるます
同じ店舗探しでも
・トレンド店はTikTok
・作業カフェはTwitter
・旅行先のお店はInstagramタグ
・お家カフェの方法はYouTube
・店の営業時間はGoogleMap
・敷居高い店探しは全然ググると『検索媒体を細かく選ぶ』がしっくりくるます🔎
— にしお (@_240san) August 1, 2022
理解しておきたいSNS検索の特性
SNS検索ではユーザーがその場で抱く率直な感情や経験をシェアされ、リアルな情報が溢れています。これは従来の検索エンジンでは捉えられない、リアルタイムでのユーザーの声や流行りのトピックを掴み取るSNSならではの特徴になります。特にマーケティングや広報活動では、これらの情報に計り知れない価値があります。
一人の投稿が時に爆発的に拡散し、短期間で多くの人々に影響を及ぼすことがあります。このような拡散性の高さはウェブ検索では得られない速度感と拡張性を兼ね備えており、新たなチャンスを生み出すきっかけにもなります。
マーケティング担当者や広報担当者はSNS検索で現れる若者のリアルな声に耳を傾け、それをデータとして蓄積し分析を行うことで、効果的なブランド戦略やコミュニケーション手法を構築できます。ターゲット層の生の声を聞き、そこに潜むニーズやトレンドを把握することは、競合他社と差別化を図る上で必須のアプローチです。
SNS検索を駆使したマーケティングや広報活動は、リーチ数と即時性を武器にブランドの影響力を格段に高めます。これからのマーケティング活動(ToC向けのビジネス)では企業は意識せざるを得ないツールになるでしょう。
検索や情報発信のスタイルはSNSごとに使い分ける
この結果から、人々は検索エンジン以外にも、SNS内の検索結果から読み取れる情報を頼りにしていることがわかります。
またSNSといっても一括りではなく、自分が欲しい情報ごとや用途ごとに検索するSNSを使い分けている若者が多いようです。
主要のSNSに目を向けると、以下のような使い分けをしているようです。
・Instagram →髪型や洋服、ネイル、メイク、飲食店、観光地など
・X(Twitter) →ニュース速報、ライブ情報、ゴシップ・トレンドなど
・You Tube →生活でのハウツー、具体的な手法
SNSごとの特徴が使い分けのポイントと言えるでしょう。
自分が欲しい情報によって、SNSを使い分けることでより確かな情報を手に入れることができます。
実際、SNSにはそれぞれ集まりやすい情報に特徴や傾向があります。
情報発信をする側としても、SNSごとに方向性を分けて利用しているからです。
SNSの種類別にどんな自分を表現したいかの調査では、以下のような結果が出ました。
・Instagram
自分らしさや個性を表現する場。
「良い自分を表現したい」という意識を持った人が多い。
・X(Twitter)
本音を語るための場所。
「ちょっとした思いやつぶやき」「ネガティブ発言や愚痴」など等身大の自分を発信する内容が多い傾向。
・YouTube
文章では伝えきれない情報 具体的なHow toなど、口頭やイメージで伝えきれない情報・方法を発信する場。
出典:スマートフォンの利用と旅行消費に関する調査(2017)・研究レポート – JTB総合研究所
このように集まる情報自体がSNSによって違うので、検索する際に欲しい情報によってSNSを使い分けるのも当然と言えるでしょう。
投稿内容でわかる心理状況について以下の記事で解説しているのでこちらもぜひご覧ください。
”SNS検索”をビジネスに活用する手段とは?
ここまでで、SNS検索がなぜ使われているのか?どんなSNSで利用されているのかを説明してきました。
では、実際にビジネスの現場に繋げるとした場合にはどの様な使いかたがあるのでしょうか?
”ハッシュタグ”検索とは
具体的にSNS検索の活用法をお伝えする前に、SNS上で用いられる特殊な検索手法に触れていきます。それが、ハッシュタグ検索と呼ばれる手法です。
みなさんは、各SNSで「#」を冠した特定の語句を見かけたことはありますか。
「#ランチ」「#映画名」…などです。
実は、X(Twitter)やInstagram、YouTubeには#をつけた投稿を行うことが可能です。
例えば、X(Twitter)で「#広告」と検索すると、上記のツイートが一覧で表示されました。
これらの投稿には、「#+単語」の文言が並んでいます。
検索ユーザー側は「#」をつける事で目当ての情報を、投稿ユーザー側は「#」をつけた投稿を行う事で、検索ユーザーに見つけてもらいやすくなるメリットがあります。
X(Twitter)でのSNS検索活用例
ハッシュタグを用いた場合
ハッシュタグ検索を活用すると、自社の商品やサービスをうまくSNSの検索結果に提示することができます。
例としては、造語などを作り#として展開、一般のユーザーがその造語のハッシュタグで投稿をするなどして特定キーワードを盛り上げる手段があります。
気になったユーザーがハッシュタグを検索し、サービスの認知や理解の促進をするような流れです。
こちらはX(Twitter)の例ですが、「#ココスでチョコっと贅沢ベリー満足」といったキーワードが#検索のトレンドになっており、ユーザーはここから個人の投稿や企業の提供する情報を見ることができます。
この様な造語を作ることで、広告費用をかけずに商品の認知を広める事ができます。
SNSでは話題化を狙う事が大切です。SNS利用ユーザーが思わず反応してしまう様な 言葉を開発する事で、自然と口コミや自社の投稿を広めてもらいやすくなります。
そして、「その言葉の意味なに??」という心理でSNS上で検索がされ、自社に行き着くというユーザー行動が期待できます。
X(Twitter)でのSNS検索活用例 ーX(Twitter)rでのワード検索の場合ー
前段のコンテンツでは、X(Twitter)を利用した#タグ検索での話題化の事例を紹介しました。
下記はSNSならではの検索結果を利用した例です。
「デジタルアスリート」という検索を行うと検索結果には「デジタルアスリート」を冠したX(Twitter)アカウントが優先的に表示されています。
このように自社名をアカウントに入れておく事で、「この人は会社(特定のコミュニティ)の人だ。」と印象づける事ができ、フォローなどへ繋がっていきます。
例えば、企業でX(Twitter)を運用する場合は積極的に社名を入れるなどをして対外に向けてアピールをしましょう!
X(Twitter)でのSNS検索活用例 -ローカル検索に適合した情報の提示-
またX(Twitter)でも同様に、ローカル検索が活きてきます。
例えば、X(Twitter)アカウントを作成し、前述したアカウント名に語句を入れるのと同じ要領で検索結果に引っかかりたい意図をもったツイートをします。
※例の様に写真付きですと臨場感があっておすすめです。
すると、X(Twitter)を利用して付近で「東京 ランチ」と検索したユーザーへは上記のツイートが表示されます。
このように、お店のアカウントを構築しランチタイムなどのかきいれ時にツイートを狙うなどして広告を使わずに認知や集客に繋げる手法もあります。
X(Twitter)でのSNS検索活用例 -How toを知りたい人向けに答えを用意しておく-
冒頭で若者はSNSを利用して検索をすると伝えました。これは自分の抱えている悩みごとに対して、同様の悩みを抱えている人はいないかを探しているためです。
パソコンのトラブルなどで検索をした場合に、そのトラブルを解決する答えを発信しているアカウントを用意しておくことで自社のフォロワーを増やすことが可能です。
ユーザーが検索をした際に、自社のアカウントが検索結果に表示されることも重要ですが、 しっかりとアカウントを運用して、ツイート(他SNSでは投稿)を蓄積しておく事も求められます。
より高度な悩みや自分の悩みの解決策がわからない場合の方には、ダイレクトメッセージなどを開放していく事で、ユーザーと1対1のやり取りなどに繋げていきます。
そうして増やしたファンには定期的なキャンペーンなどで中長期的に顧客として育成することで、売上に繋げる事が可能になります。
また、別視点で特定のお悩みに対して、#タグを作成する事でユーザー側に「『#〇〇』を検索すれば、いつでも悩みが解決できる!」というファン化に繋げる動きを作る事もできます。
上記は「#女性のエンパワーメント」という#を検索されると表示される、アカウントであり各投稿にはしっかりと#も網羅されています。女性が悩みを持った際に検索をすると上記にたどり着くと言えます。
X(Twitter)で検索する時に活躍するコマンドについて以下の記事で紹介しています。
InstagramでのSNS検索活用例 -ローカル検索に適合した情報の提示-
ローカル検索をご存知でしょうか?
地域×〇〇といった地域名の入った検索を称します。
以前はぐるなびや食べログで盛んに行われていた検索でしたが、近年、ローカル検索は特にInstagramで発達し、若年層を中心に活用されています。
例えば、ランチを探している時にInstagramで「東京 ランチ」と検索をすると関連したアカウントが並んで出てきます。
この検索結果に出てくるようにアカウントの名称を付けておくことも重要ですが、アカウント内で思わず行きたくなるような商品画像を準備する事も重要です。
今回は飲食店を例に挙げましたが、ネイルサロンや整体院など店舗にまつわる事業を営なまれているならば、必須の対策と言えます。
InstagramでのSNS検索活用例 -ハッシュタグを利用した商品アピールの仕方-
ハッシュタグは単語に限られないので、文章をハッシュタグにすることもできます。
下記は企業の活用例です。
SUNTORY社は自社の看板商品である「伊右衛門」を#タグ検索で閲覧できるように、投稿文の中へ#タグのキーワードとして挿入をしています。
上記の様な工夫をする事でアカウントの提示ではなく、投稿文の提示を直接行う事ができます。
SNS検索の1種である#タグ検索を活用すると、例えば商品に関して事細かに記載をした文章なども#検索結果に掲載することができます!
うまく使いこなすことで商品やサービスのSNS上でのアピールに活用できるかもしれません!
まとめ
年々ユーザー数が増加し人気の高まっているSNS。
若者にとっては、すでに欠かせない存在と言っても過言ではありません。
Web広告も重要ですが、若者にアプローチするのであればSNSを活用することが必要です。「検索=Web検索!」という考えは捨てて、ぜひSNSにも目を向けてください。
SNSは可能性を多く秘めています。数年前まではブランディングの一貫として、どちらかというと片手間で行われていた印象ですが、SNSの内容が購買へと繋がる時代になりました。
ここで紹介したSNSのアカウントを持っていない方は、まずはアカウントを作成してみてください。投稿を見ているだけでも、最新の流行を把握することが出来るのでおすすめです!
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インハウス支援部 課長
2018年4月、デジタルアスリート株式会社(旧:株式会社リスティングプラス)へ入社
そこからリスティング広告運用者として2年従事し、 Facebook広告にも携わる。3年目からは御社のWebチームへ配属され、4年目現在はチームのマネージャーを担当。
趣味は映画鑑賞、Manchester Unitedの試合観戦です。好きな色は赤色です。
好きな映画は『バタフライ・エフェクト』です。 エンディングの『Stop Crying Your Heart Out』が流れる瞬間は映画史に残るエンディングだと思っています。
仕事に関しては、関わってくれた方々への恩返しをモットーに出し惜しみをしない仕事の提供を意識しています。
いつかは自分の得た知識を生かして、地元の活性化に尽力できる様に、何でも知識を吸収していきます。
座右の銘は『未来を見て点を結ぶことはできない。 過去を振り返って点を結ぶだけだ。 だから、いつかどうにかして点は結ばれると信じなければならない。 』
byスティーブ・ジョブス 隣人は静かに微笑む
Writer
関根諒亮 記事一覧
デジタルアスリート株式会社
インハウス支援部 課長
2018年4月、デジタルアスリート株式会社(旧:株式会社リスティングプラス)へ入社
そこからリスティング広告運用者として2年従事し、 Facebook広告にも携わる。3年目からは御社のWebチームへ配属され、4年目現在はチームのマネージャーを担当。
趣味は映画鑑賞、Manchester Unitedの試合観戦です。好きな色は赤色です。
好きな映画は『バタフライ・エフェクト』です。 エンディングの『Stop Crying Your Heart Out』が流れる瞬間は映画史に残るエンディングだと思っています。
仕事に関しては、関わってくれた方々への恩返しをモットーに出し惜しみをしない仕事の提供を意識しています。
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座右の銘は『未来を見て点を結ぶことはできない。 過去を振り返って点を結ぶだけだ。 だから、いつかどうにかして点は結ばれると信じなければならない。 』
byスティーブ・ジョブス 隣人は静かに微笑む