「バジェット」とは?意味から決め方まで丸ごと解説!

  • 2018.4.10
  • 2023.12.11
  • 11,127 Views

「バジェット」って一体何?
聞いたことあるけど意味はよくわからない…

あらゆる場面で使われている言葉にも関わらず、その意味を知らない方や使い方がいまいちわからないという方が多いのが、この「バジェット」です。

今回はそんなバジェットについて説明していくのですが、他の言葉もそうであるように、意味だけ知っていても役には立ちません。

そのため、バジェットとは一体どんな意味で、どう決めていくものなのか、またどう使えば損をしないのか、など「バジェット」の基礎から応用まで丸ごと解説していきます。

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バジェットとは

バジェットとは「予算、予算案、経費」という意味です。
形容詞としては「低予算の、格安の」という意味で使われています。

バジェットの由来

budget

バジェットは英語で「budget」と表記されます。

「予算」などの金額に関する意味を複数持つバジェットは、諸説はありますが中世フランス語の「bougette」に由来があるとされています。
「bougette」は「小さな財布」という意味で古くから金銭面に関する言葉として使われていたそうです。

現在での「バジェット」は財布という小さな規模ではなく、組織や企業などの金額にまつわる大規模な意味で使われるようになっています。

ビジネス用語としての使用例

ビジネス用語としての「バジェット」はほとんどの場合「予算」や「経費」などの意味で下記の様に使われています。

「バジェット次第です」=「予算次第です」
「バジェットキャップは100万円だ」=「予算の上限は100万円だ」

ただ、業界によって文脈としての使われ方に違いが存在します。

映画や芸能業界での使われ方

映画や芸能業界では制作費に大規模な金額が使われているハリウッドのような作品を「ビックバジェット」と呼んでいます。

また、ビックバジェットよりも一回り小さな規模感になると「ブルーチップ」、さらに低予算になると「ローバジェット」と呼ばれます。

旅行やホテル業界での使われ方

旅行やホテル業界では「格安」となどの意味で使われています。

バジェットトラベル、バジェットエアライン、バジェットホテル、バジェットレンタカーなどと呼ばれています。

いずれも「低予算での旅行」、「格安航空便、格安フライト(いわゆるLCC)」、「格安ホテル、格安宿泊施設」「格安のレンタカー」のことを指しています。

アパレル業界での使われ方

アパレル業界では格安品のことを「バジェット品」と呼ぶ場合があります。

業界内のみで使われるだけでなく一般ユーザーに対して「バジェット品=お買い得品」という使われ方がされるようになってきています。

広告業界での使われ方

広告業界ではシンプルに広告予算のことを指します。その他としては「概算予算」の意味で使われることがほとんどです。

広告代理店目線では広告主様の予算のことを指します。

「バジェット」の考え方

バジェットは、「予算」や「経費」という意味で用いられることが多いと紹介しましたが、考え方によってはコスト投資とも言い換えられます。

できれば減らしたい「コスト」ととらえるか、将来のための「投資」ととらえるか。
同じバジェットでも、意味のとらえ方が異なると、その使い方や求める成果には差が出てきます。

もちろんどちらが正しいというわけではなく、使われる場面や状況によって変わってきます。

しかし、バジェットを組むからには何か成し遂げたいことがあるはずです。

ここからは実際にWebで広告配信を展開しそこでの目標を達成するために、「どのようにバジェットを決めるのか」、「どう使うと効率的なのか」について説明していきます。

知ってるだけじゃ意味がない。広告のバジェットはどう決める?

budget_decide

バジェットの意味を理解することができたら、ビジネスを成功させるために「広告にはどのくらいのバジェットが必要なのか」を知っておく必要があります。

ここでは決め方の大枠についてお話をしますが、もちろん業種による違いがあったり、ここで解説する以外の基準が必要になったりします。
詳しくは下記の記事にて紹介しているのでぜひ参考にしてください。

まず、月単位でのバジェット(ここでは「広告予算」「概算予算」を指す)を決めるうえで最も簡単な数式が下記になります。

バジェット=目標CPA×目標獲得数

つまりバジェットを決定するためには、目標の「CPA」「件数」を決める必要があるのです。

目標CPAを決める

目標CPAとは、目標コンバージョン単価のことで、「1件獲得するのにいくらまでならバジェットをかけられるか?」を表したものです。こちらを設定する上で注意する点は、「LTV(ライフタイムバリュー)」を踏まえて決めるということです。

「LTV(ライフタイムバリュー)」とは、ユーザーがその商品に対して支払う合計の金額のことを意味します。

例えば、1袋1,000円のサプリを1回しか購入しないユーザーはその商品に対して1,000円しか払いませんが、それを5回リピートして購入してくれれば、合計で5,000円をその商品に対して支払うことになります。

もちろんユーザーごとにリピート回数も支払額も変わってきますから、その平均支払額を求めて、LTVとしています。そのため、「この商品の販売価格は1,000円だから、CPAは1,000円以下にしないと…」と考えるのではなく、「この商品のLTVは5,000円だから、目標CPAは5,000円以下にしよう」となるわけです。

目標獲得数を決める

目標獲得数を決めるには、まず「どの地点を獲得とするか」を決める必要があります。ユーザーが「サイトで商品を申し込む」ことを「獲得」とするなら、純粋に何件獲得が欲しいのか、何件の獲得が必要なのかを決めればよいです。

しかし、商材によっては「サイトで無料セミナーの申込をする」というのを獲得とし、その後セミナーに参加した人たちに商品を購入してもらうように促すという場合もあるかと思います。

こうした場合は、セミナーの引き上げ率も踏まえたうえで目標獲得件数を決めていく必要があります。

月に10件の受注を求めていて、セミナー参加者の20%が商品を購入してくれるというのであれば、「サイトで無料セミナーの申込(=獲得)」は50件は欲しいところですよね。

広告において「少ないバジェットで成果を出そうとする」これ実は損、、?

budget_lost

広告の費用対効果を上げるためには、「より少ないバジェットで成果をだす必要がある」とお考えの方もいらっしゃるかと思います。

しかし、実はこの「なるべくバジェットをかけないように」という動きは、結果的に広告の費用対効果を下げてしまう原因になるのです。

例えば、乾燥肌に効く化粧水を求めているユーザーがネットで良い商品はないか検索しているとします。検索結果の中から気になるものをクリックしてサイトに飛びます。

しかし、この1回の訪問で購入に至るケースは少ないです。

Webは様々な商品と比較される市場なので、おそらくユーザーはいくつかのサイトを見ます。そして似たような検索キーワードで何度も検索をかけます。

1日で決め切らないケースも多くあるため、検討期間が長引けば長引くほど、より多くの情報に触れ、最初の方に見た商品のことを忘れてしまうこともあるでしょう。

そして、このユーザーが初めて検索した時にあなたが売っている商品の広告が出てクリックされたとしても、その後の2回目、3回目の検索の際に、バジェットによる表示回数の制限で広告が出なくなっていた場合、ライバルの商品に顧客を奪われてしまう可能性が高まります。

バジェットによる表示回数の制限は1日単位で行われますので、夕方までに日予算のほとんどを使い果たしてしまった場合は、夜にしか検索行動をしないユーザーにはいつまで経っても広告が表示されないということも起こりえます。

ユーザーの悩みを解決できる商品があるのに、そのユーザーのもとに広告が届かない状況は考えれば考えるほどもったいないですよね。

したがって広告は、可能な限り出続けている状態を維持した方が望ましく、そのためのバジェットを組む必要があります。

明確な数値目標を決めないとバジェットの無駄遣いが起きる

budget_waste

限りあるバジェットの中で利益の最大化を目指すためには、目標数値や基準を明確にすることが重要です。

のちに修正や調整が必要となった場合でも、そもそも目指すべき数値を明確にしていないと修正もできず、進む方向を見誤ったり施策に一貫性がなくなったりします。

その結果、今行うべきではない施策にバジェットが使われたり、あらゆることに手を出しすぎてバジェットが分散し、どれも少額で運用したので十分なデータを集められず「何もわからなかった」ということが起こります。これではせっかくのテストも無駄になってしまいます。

目指すべき数値は一つではなく、獲得件数やCPAなど複数存在すると思います。もちろんすべてを達成出来ることが望ましいですが、優先順位を決めておかないと進む方向性がぶれてしまいます。

そのため、各数値目標が決まったら必ず優先順位を着けるようにしてください。

特に「CPA」と「獲得数」のどちらを優先させるかを決めておくことは必須です。

「件数は取れているんだけどCPAが高い」「件数は少ないけどCPAも低い」ということがよく起こるからです。これはバジェットを追加しよう、削ろうという判断材料にもなります。

まずは目標と基準を決め優先順位を設定し、効率よくバジェットを使って行きましょう。

まとめ

本記事では「バジェット」の意味や決め方ついて基礎から応用に当たる部分まで紹介しました。ポイントは以下の通りです。

・バジェットとは「予算、予算案、経費」「低予算の、格安の」という意味。
・バジェットを決定するためには、目標の「CPA」と「件数」を決める必要がある。
・バジェットはLTVとしてかかる料金を元に考える。

最初に述べた通り、バジェットは予算という意味ですが、考え方によってはコストや投資という意味にも捉えられます。

「少ない方が良い」「かければかけただけ良い」という観点ではなく、バジェットをどうとらえるのか、そしてどう決めていくのかが、売り上げを伸ばしていくうえでは大切になってきます。

ただ意味を知っているだけではなく、その仕組みや効率的な使い方にも目を向けることで目標を達成していきましょう。

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清水 章子

デジタルアスリート株式会社 HR戦略部 次長
2017年4月に新卒で入社。Google・Yahoo広告をはじめとして、コンサルタント・広告運用業務を担当。
2018年7月にマネージャーに昇格し、社外向けのセミナー登壇なども行うように。 2022年7月からはHR事業部へ異動し、採用と人材育成に注力している。

「月曜日が楽しみになる会社をつくる!」がモットーのHR部次長。
5年間コンサルタント一筋で生きてきましたが、2022年7月に電撃異動。 これまでの学びを存分に活かし、HR領域での新しい挑戦に日々邁進中です。
家に帰ると猫がすりよってきてくれることに心から幸せを感じています。 嬉しくて抱き上げると、信じられないくらいの抵抗にあいます。餌を与えると落ち着きます。

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