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Web広告で成果を上げるためには、ユーザーに効果的なアプローチができるバナー広告の活用が重要です。
しかし、各プラットフォームには推奨されるバナーサイズがあり、適切なサイズを選択することが広告効果を最大化する鍵となります。
本記事では、GoogleやYahoo!といった主要なWeb広告プラットフォームに加え、Meta(Facebook、Instagram)、LINE、X(Twitter)、TikTokといった主要SNSの推奨バナーサイズを徹底解説します。
この記事を読み、これからWeb広告を始める方はもちろん、すでに運用経験のあるマーケターの方も、効果的なバナー広告の作成にお役立てください。
Web広告に関するお悩みは、
デジタルアスリートにぜひご相談ください。
これまで1800社を超える企業様をご支援の中で得られた知見を基に、経験豊富なコンサルタントが貴社の戦略設計からWeb広告の最適解をご提案いたします。
目次
Web広告におけるバナーの役割と基本知識
バナーとはWeb広告において、商品やサービスを宣伝し、情報を視覚的に伝えるために広く使われる、画像や動画、テキストなどで構成されたものです。
Webの世界では、このバナーを通じてユーザーの興味を引きつけ、Webサイトへの訪問や購入などの行動を促します。
また、普段の会話やマーケティングの現場では、「バナー」と「バナー広告」という二つの言葉は、ほとんど同じ意味で使われることが多いです。
「バナー」という言葉だけでも、「バナー広告」のことだと理解されるのが一般的です。
バナー広告とは?ディスプレイ広告との違い
Webサイトやアプリの広告枠に表示される広告は、まとめてディスプレイ広告と呼びます。
これは広告全体の大きなカテゴリーであり、テキストでの広告や動画での広告など様々な形式を含みます。
このディスプレイ広告に含まれる形式の一つが、画像や動画、アニメーションなどの視覚的なクリエイティブを中心とするバナー広告です。
かつて、バナー広告の主流は、特定のサイズの画像で作られたものでした。
しかし、広告枠に合わせて見た目が変わるレスポンシブ広告(広告枠に合わせてサイズや表示が自動で変わる広告)が広まったことで、今ではディスプレイ広告というとレスポンシブバナー広告、バナー広告というと固定サイズであるバナー広告という解釈をされることも増えています。
バナー広告はWebサイトに掲示される「バナー」(旗や看板のようなもの)のイメージで、ユーザーの目に留まりやすく、クリックすることで広告主のサイトへ誘導する役割を果たします。
バナー広告の種類と特徴
引用:バナー広場
このようなバナー広告を皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?バナー広告には、色々な種類があり、それぞれに特徴があるのでご紹介します。
イメージ広告(静止画バナー)
動かない一枚の絵のような広告です。
商品の写真やイラスト、会社のロゴなどを表示して、シンプルに情報を伝えたい場合に適しています。
レスポンシブ広告
広告のタイトル(見出し)、説明文、画像、ロゴなどを登録しておくと、表示場所に合わせてサイズや形、要素の組み合わせが自動で変わる便利な広告です。
例えば、レスポンシブ検索広告のように、広告枠によって2つまたは3つの見出しが表示されることがあります。
同様に、ディスプレイ広告でも、広告枠に応じて見出しや説明文の表示パターンが調整され、様々なサイズの広告枠に対応し効率的な配信が可能です。
動画広告
短い動画を使った広告です。
商品の使い方を説明したり、ブランドのイメージを伝えたりするのに効果的です。音声が入っていることもあります。
これらのように、バナー広告には様々な種類があり、それぞれに得意なことや適した場面があります。
広告を出す目的や、見てもらいたい人に合わせて、どの種類のバナー広告を使うかを選ぶことが大切です。
バナーサイズの確認方法
Web広告でバナーを利用する際、その正確なサイズを把握しておくことは非常に重要です。
ここでは、WindowsとMacそれぞれのOSで、簡単にバナー画像のサイズを確認する方法をご紹介します。
Windowsで確認する方法
1.サイズを確認したいバナー画像ファイルを右クリックします。
2.表示されたメニューの中から「プロパティ」を選択します。
※右クリック後「プロパティ」が確認できない場合はファイルエクスプローラーにて画像を指定し、同様に右クリック後のメニューから「プロパティ」を選択してください。
3.「プロパティ」ウィンドウが開いたら、上部にあるタブの中から「詳細」をクリックします。
4.「詳細」タブの中にある「イメージ」という項目を探します。
5.その項目の中に、「幅」と「高さ」という情報が表示されています。これらの数値が、バナー画像のサイズ(ピクセル単位)となります。
Macで確認する方法
1.サイズを確認したいバナー画像ファイルを選択します。
2.画面上部のメニューバーにある「ファイル」をクリックし、表示されたメニューから「情報を見る」を選択します。(または、ファイルを選択した状態で、キーボードのcommand(⌘)+iを押しても同じです。)
3.情報ウィンドウが開いたら、「一般情報」という項目を探します。(場合によっては、「詳細情報」をクリックして展開する必要があるかもしれません。)
4.その項目の中に、「寸法」という情報が表示されています。この数値が、バナー画像のサイズ(ピクセル単位)となります。
Canvaなら簡単にバナーサイズの調整ができる
様々なプラットフォームでバナー広告を作成する場合、それぞれ推奨されるサイズが異なります。
もし、作成したバナーのサイズを後から別の推奨サイズに調整したいという場合には、Canvaのようなデザインツールが非常に便利です。
Canvaを使えば、作成したデザインを簡単な操作で様々なサイズにリサイズすることができます。
例えば、Facebookのフィード広告用に作成したバナーを、Instagramのストーリーズ広告用にリサイズしたり、Google広告の別の推奨サイズに調整したりすることが可能です。
具体的な方法は以下の通りです。ぜひお試しください!
・素材をドラッグでサイズ変更
・正確なサイズは「配置」→「詳細設定」で入力(縦横比固定も可)
・デザイン全体のサイズ変更は上部の「サイズ変更」(コピー推奨)
・テキストはフォントサイズで調整可能
引用:Canva
Canvaでバナー作成もできる
ちなみにCanvaではバナー広告作成のためのテンプレートも数多く存在します。
様々なデザインのテンプレートがあり手軽に作成を始めることができます。ぜひ活用してみてください!
【Google/Yahoo!】ディスプレイ広告のバナーサイズと活用ポイント
ここではGoogleとYahoo!が提供するディスプレイ広告(GDNとYDA)における主要なバナーサイズと、それぞれの効果的な活用ポイントを解説します。
適切なバナーサイズを選択し、クリエイティブを最適化することは、ディスプレイ広告のパフォーマンスを大きく左右する要因となります。
Googleディスプレイネットワーク(GDN)とは
Googleディスプレイネットワーク(GDN)は、膨大な数のWebサイトやアプリ、YouTubeなどのGoogle関連サービスに広告を配信できる、非常に強力なプラットフォームです。
GDNを活用することで、広範なオーディエンスにリーチし、ブランド認知度の向上から具体的なコンバージョン獲得まで、多様なマーケティング目標の達成に貢献してくれます。
Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)とは
Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)は、Yahoo!JAPANが運営する様々な媒体、例えばYahoo!JAPANのトップページやニュースサイト、ブログなどに広告を掲載できるプラットフォームです。
YDAは、国内でも特に多くのユーザーにリーチできるため、幅広い層へのアプローチに適しています。
GDNとYDAの違い
GDNとYDAは、どちらも大規模なリーチを誇るディスプレイ広告プラットフォームですが、配信ネットワークの特性やターゲティング機能、広告フォーマットなどに細かな違いが見られます。
どちらのプラットフォームが自社の広告戦略に合致するかは、ターゲットとするユーザーの属性や広告キャンペーンの目的に照らし合わせて検討しましょう。
イメージ広告の推奨サイズとファイル形式
イメージ広告で推奨される主なサイズとファイル形式は以下の通りです。
サイズ(ピクセル) | 掲載場所や用途例 | 推奨度(GDN・YDAともに) |
1200×628 | 基本、SNS連携、広いスペース | 幅広く推奨 |
728×90 | ヘッダー、フッター、PC向け | 一般的 |
300×300 | サイドバー、コンテンツ内、モバイル | 一般的 |
250×250 | コンテンツに馴染む、小スペース | 比較的多い |
300×600 | サイドバー、縦長、目立つ | 効果的 |
160×600 | サイドバー、縦長スリム | 効果的 |
300×250 | 広範囲、迷ったらコレ | 最も一般的 |
336×280 | コンテンツ内、情報多め | 効果的 |
ファイル形式は、共通でJPEG、PNG、GIFが一般的です。
レスポンシブディスプレイ広告の推奨サイズとファイル形式
レスポンシブディスプレイ広告では、広告の見出し、説明文、画像などをアップロードすることで、GoogleやYahoo!のシステムが最適なサイズやフォーマットで広告を自動生成します。
推奨される画像のサイズは以下の通りです。
サイズ(ピクセル) | バナー形状 |
1200×628(推奨),600×314(最小) | 横長(1.91:1) |
1200×1200(推奨),600×600(最小) | 正方形(1:1) |
1200×300(推奨),600×150(最小) | ロゴ(4:1) |
128×128(推奨),64×64(最小) | ロゴ(1:1) |
ファイル形式は、PNG、JPG、GIFが推奨されます。
動画広告の推奨仕様(サイズ・形式・再生時間・容量)
Google広告とYahoo!ディスプレイ広告で利用できる動画広告の推奨仕様は以下の通りです。
GDN | YDA | |
推奨サイズ | レスポンシブ(横長1200×628等) イメージ広告のサイズ |
イメージ広告のサイズ アスペクト比16:9,4:3 |
ファイル形式 | MP4(推奨),MPEG,MOV,AVI,FLV,M4V,MPEG-2,MPEG-PS,WMV,QuickTime,WebM,VP9 | MP(推奨),MPEG,MOV,AVI,FLV,WMV |
再生時間 | 15~30秒以内(強く推奨) | 15~30秒以内(強く推奨) |
ファイル容量 | 一般的な目安として150MBまで | 一般的な目安として100MBまで |
再生時間について
動画バナーの再生時間は、一般的に15秒~30秒以内が強く推奨されます。
オンライン広告では、ユーザーの注意を長く引きつけることが難しいため、短時間でメッセージを伝えることが効果的です。
また、モバイル環境ではデータ通信量を考慮し、短い動画の方がユーザーにストレスを与えにくいという側面もあります。
ファイル容量について
動画ファイルの容量は、広告の表示速度に大きく影響します。容量が大きいと読み込みに時間がかかり、ユーザーが広告を見る前に離れてしまう可能性があります。
一般的な傾向として、多くの広告運用者がGoogle広告では150MB程度、Yahoo!ディスプレイ広告では100MB程度を目安として運用しているようです。
最終的な入稿可否や推奨される容量については、各プラットフォームの公式ヘルプページで最新の情報を必ずご確認ください。
【Google/Yahoo!】バナーの形状別サイズと活用シーン
ここでは、Google広告とYahoo!広告で一般的に使用されるバナーの形状ごとに、推奨されるサイズと、それぞれの形状がどのような掲載面や広告目的に適しているかを解説します。
横長バナー(例:1200×628,728x90px)
横長バナーは、Webサイトのヘッダーやフッター、コンテンツ下部など、広範囲に表示される場合に適しています。
ブランドの認知度向上や、キャンペーンの告知など、多くのユーザーに情報を届けたい場合に効果的です。
正方形バナー(例:300×300,250x250px)
正方形バナーは、サイドバーやコンテンツの途中など、比較的限られたスペースにも配置しやすい形状です。
コンテンツに自然に溶け込み、ユーザー体験を損ないにくいため、幅広い用途で活用できます。
縦長バナー(例:300×600,160x600px)
縦長バナーは、Webサイトのサイドバーなど、縦長の広告枠を有効活用できます。
特に、視線が縦方向に流れやすいWebページにおいて、高い視認性を確保し、ユーザーの注意を引きつけやすいのが特徴です。
レクタングルバナー(例:300×250,336x280px)
レクタングルバナーは、コンテンツ内部やサイドバーなど、多様な場所に配置できる汎用性の高い形状です。
テキストと画像をバランス良く配置できるため、情報伝達と視覚的な訴求力の両方を求める場合に適しています。
PC/スマホ/タブレットでの表示の違いと注意点
バナー広告は、PC、スマートフォン、タブレットといった様々なデバイスで閲覧されます。
デバイスごとに画面サイズや解像度が異なるため、それぞれのデバイスに最適化されたバナーサイズを選択することが重要です。
レスポンシブディスプレイ広告を活用することで、異なるデバイスの画面サイズに合わせて自動的に広告が調整されるため、効率的な広告運用が可能になります。
ちなみに、弊社の広告コンサルタントがGoogle広告やYahoo!広告で良く使用しているのは「1080×1080」の正方形バナーと「1200×628」の横長バナーです!
SNS広告のバナーサイズ一覧(Facebook/Instagram/LINE/X(Twitter)/TikTok)
このセクションでは、Facebook、Instagram、LINE、X(旧Twitter)、TikTokといった主要なSNSプラットフォームにおける広告バナーの推奨サイズを、紹介します。
各プラットフォームには独自の広告フォーマットと推奨サイズが存在するため、配信先SNSに合わせた適切なクリエイティブを用意することが、広告キャンペーン成功の鍵となります。
Meta(Facebook/Instagram)広告のバナーサイズ
ここではFacebookとInstagramのMeta広告で推奨されるバナーサイズについて解説します。
フィード広告やストーリーズ広告など、広告の掲載面によって最適なサイズが異なりますので、それぞれの推奨サイズを確認しましょう。
Meta広告とは
Meta広告は、FacebookやInstagramなどのMeta社が運営するプラットフォームに配信できる広告です。
詳細なターゲティング機能が特徴で、特定の興味関心や属性を持つユーザーに効率的にアプローチできます。
フィード広告のバナーサイズ
FacebookやInstagramのニュースフィードに表示される画像広告の推奨サイズは、1080×1080ピクセルです。
ファイル形式は、画質の劣化が少ないJPGまたはPNG形式が一般的です。
ストーリーズ広告のバナーサイズ
FacebookやInstagramのストーリーズ面に表示される画像広告の推奨サイズは、1080×1920ピクセルの縦長フォーマットです。
ファイル形式はJPGまたはPNGで、ファイル容量の上限は30MBとなっています。
SNS | 推奨サイズ | 形状 |
Meta(フィード広告) | 1080×1080 | 正方形 |
Meta(ストーリーズ) | 1080×1920 | 縦型 |
引用:Meta
X(Twitter)広告のバナーサイズ
ここでは、X(旧Twitter)で利用できるプロモ広告のバナーサイズについて解説します。
画像広告と動画広告で推奨サイズが異なりますので、広告フォーマットに合わせて適切なサイズを選択してください。
X(Twitter)広告とは
X(旧Twitter)広告は、リアルタイムな情報拡散力に優れたXのタイムラインや検索結果などに広告を配信できるサービスです。
速報性のある情報やキャンペーン告知との相性が良く、幅広い層へのリーチが可能です。
プロモ広告(画像)のバナーサイズ
Xのプロモツイートとして表示される画像広告の推奨サイズは、1200×628ピクセルです。
ファイル形式はJPGまたはPNGで、ファイル容量の上限は5MBです。
プロモ広告(動画)のバナーサイズ
Xのプロモ広告(動画)では、推奨されるアスペクト比は16:9です。
ファイル形式はMP4またはMOVで、ファイル容量の上限は1GBとなっています。
SNS | 推奨サイズ | 形状 |
X | 1200×628 | 横長 |
引用:Xビジネス
LINEヤフー広告のバナーサイズ
ここでは、LINEヤフー広告で利用できる主要なバナー広告のサイズについて解説します。
CardタイプとSquareタイプで推奨サイズが異なりますので、広告の目的に合わせて適切なサイズを選びましょう。
LINEヤフー広告とは
LINEヤフー広告は、日本国内で非常に高い利用率を誇るLINEとYahoo!JAPANの様々なサービスに広告を配信できる統合プラットフォームです。
幅広い年齢層と多様な興味関心を持つユーザーにリーチできる点が大きな魅力です。
Cardタイプのバナーサイズ
LINEヤフー広告のCardタイプ広告で推奨されるバナーサイズは、1200×628ピクセルです。
ファイル形式はJPGまたはPNGで、ファイル容量の上限は3MBです。
Squareタイプのバナーサイズ
LINEヤフー広告のSquareタイプ広告で推奨されるバナーサイズは、1080×1080ピクセルの正方形フォーマットです。
ファイル形式はJPGまたはPNGで、ファイル容量の上限は3MBです。
SNS | 推奨サイズ | 形状 |
LINEヤフー | 1200×628 | 横長 |
LINEヤフー | 1080×1080 | 正方形 |
TikTok広告のバナーサイズ
ここでは、TikTokで利用できる広告のバナーサイズについて解説します。
動画広告と画像広告で推奨サイズが異なりますので、広告フォーマットに合わせて適切なサイズを選択してください。
TikTok広告とは
TikTokは、短い動画コンテンツを中心とした人気のSNSプラットフォームです。
多くのユーザーにリーチできる広告媒体としても注目されています。
TikTok広告の主なフォーマットは動画広告ですが、キャンペーンの目的や広告の配置によっては画像形式のクリエイティブも利用されます。
動画広告
TikTokの動画広告では、縦型フルスクリーン表示となるアスペクト比9:16(540×960など)が推奨されています。
推奨される解像度は720 x 1280ピクセル以上で、ファイル形式はMP4またはMOVが利用可能です。
ファイル容量の上限は通常500MBまでですが、広告タイプによっては1GBまでアップロードできる場合があります。
画像広告
TikTok自体で直接的な静止画バナー広告のフォーマットは少ない傾向にありますが、TikTokの広告ネットワークであるPangleなどを通じて、画像広告が配信されることがあります。
これらの画像広告の推奨サイズは、配置される場所や広告のタイプによって異なりますが、一般的なディスプレイ広告のサイズ(例:300×250、728×90など)が用いられることがあります。
SNS | 推奨サイズ | 形状 |
TikTok | 540×960 | 縦型 |
ご覧いただいたように、各プラットフォームで最適なバナーサイズやファイル形式、容量制限が異なります。
SNS広告を効果的に配信するためには、それぞれのプラットフォームの特性を理解し、推奨される仕様に合わせたクリエイティブを用意することが非常に重要です。
広告を作成する際には、必ず各プラットフォームの最新の広告ガイドラインを確認し、適切なバナーサイズで入稿するように心がけましょう。
バナー作成のポイントと注意点
このセクションでは、効果的なバナー広告を作成するために、押さえておきたい重要なポイントと注意点をお伝えします。
単にサイズを守るだけでなく、ターゲットユーザーに響くクリエイティブを制作し、広告効果を最大化するためのヒントをまとめました。
・バナー広告の目的は「クリック」だけではない ・ターゲットに合わせたメッセージとビジュアルの重要性 ・デバイスに最適化されたバナーデザインのコツ ・ファイル形式と容量制限–表示速度と品質のバランス ・【要注意】広告ポリシー違反を防ぐために |
バナー広告の目的は「クリック」だけではない
バナー広告の主な目的は、確かにクリックによるWebサイトへの誘導ですが、それだけがゴールではありません。
ブランド認知度の向上、商品やサービスの理解促進、キャンペーンやイベントの告知など、マーケティングファネル全体における様々な役割を担っています。
広告の目的に応じて、適切なKPIを設定し、クリエイティブを最適化していくことが重要です。
例えば、認知度向上を目的とする場合は、ブランドロゴやメッセージを強調するデザインにするなど、目的に合わせた設計を心がけましょう。
ターゲットに合わせたメッセージとビジュアルの重要性
バナー広告で成果を出すためには、誰に何を伝えたいのかを明確にし、ターゲットとするユーザー層に最適化されたメッセージとビジュアルを作成することが不可欠です。
ターゲットの年齢層、性別、興味関心、抱える課題などを考慮し、彼らが共感し、行動を促されるようなクリエイティブを目指しましょう。
使用する色、フォント、画像、コピー(広告文)など、あらゆる要素をターゲットに合わせて調整することが重要です。
また、A/Bテストなどを活用し、どの要素が効果的かを検証していくことも大切です。
デバイスに最適化されたバナーデザインのコツ
ユーザーは、PC、スマートフォン、タブレットなど、様々なデバイスでWebサイトを閲覧します。
それぞれのデバイスの画面サイズや解像度に合わせて、バナー広告が適切に表示されるように設計することが重要です。
レスポンシブデザインの原則を取り入れ、主要なデバイスサイズに対応した複数のバナーを用意したり、レスポンシブ広告を活用したりするなど、ユーザー体験を考慮した設計を心がけましょう。
特にモバイルユーザーは通信環境が不安定な場合もあるため、表示速度を意識した軽量なデザインにすることも重要です。
※レスポンシブデザインとは「ウェブサイトや広告が、見ている画面の大きさに合わせて、見た目を変えること」。
ファイル形式と容量制限–表示速度と品質のバランス
バナー広告のファイル形式や容量は、Webページの表示速度に直接影響を与えます。
容量の大きなファイルは読み込みに時間がかかり、ユーザーの離脱率を高める可能性があります。
画質を維持しつつ、できるだけファイルサイズを軽量化することが重要です。
PNG形式はロゴやイラストなどに向いていますがファイルサイズが大きくなりやすい、JPEG形式は写真などの滑らかなグラデーション表現に向いていますが圧縮率によっては画質が劣化するなど…
各ファイル形式の特徴を理解し、広告の目的に合わせて最適な形式を選択しましょう。
【要注意】広告ポリシー違反を防ぐために
各広告プラットフォームには、広告掲載に関する厳格なポリシーが存在します。
ポリシーに違反する内容の広告は、掲載が拒否されたり、広告アカウントが停止されたりするリスクがあります。
広告クリエイティブを制作する前に、必ず各プラットフォームの広告ポリシーを詳細に確認し、遵守するように努めましょう。
特に、誇大広告、誤解を招く表現、不適切なコンテンツ、著作権や商標権の侵害、薬機法や景品表示法などの関連法規への抵触には十分注意が必要です。
また、プラットフォームによっては、広告内のテキストの割合に制限がある場合もありますので、併せて確認するようにしましょう。
まとめ
本記事では、Web広告プラットフォームのバナーサイズについて、最新情報を網羅的に解説しました。
Web広告の基本から始まり、GoogleとYahoo!のディスプレイ広告、そして主要SNS広告ごとに、推奨されるサイズ、ファイル形式、容量制限などを詳しくご紹介しました。
効果的なバナー広告を作成するためには、各プラットフォームの特性を理解し、最適なサイズを選択することが不可欠です。
また、ターゲットユーザーに合わせたメッセージやデザイン、デバイスへの最適化、広告ポリシーの遵守も重要なポイントです。
ぜひ本記事を参考に、ターゲットユーザーに最適なバナー広告で、ビジネスの成長を加速させていきましょう。
Web広告に関するお悩みは、
デジタルアスリートにぜひご相談ください。
これまで1800社を超える企業様をご支援の中で得られた知見を基に、経験豊富なコンサルタントが貴社の戦略設計からWeb広告の最適解をご提案いたします。

大学でマーケティングと経営を専攻後、デジタルアスリート株式会社に入社。現在はマーケティングセールス部で、自社マーケティング(主にSEO戦略)とセールス活動の両方を担当しています。専門分野における確かな知識と経験を活かし、企業の成長に貢献することを目指しています。
Writer

小田宮啓太 記事一覧
大学でマーケティングと経営を専攻後、デジタルアスリート株式会社に入社。現在はマーケティングセールス部で、自社マーケティング(主にSEO戦略)とセールス活動の両方を担当しています。専門分野における確かな知識と経験を活かし、企業の成長に貢献することを目指しています。