リマーケティング広告とは?基本からすぐに使える設定方法まで徹底解説

自社サイトに来てくれたユーザーは、自社の商品・サービスに興味を持ってくれた可能性が高いと考えられます。 そんなユーザーへ広告の配信が行える手法が「リマーケティング広告」です。 この記事ではリマーケティング広告の、基本や設定から、使いこなすために覚えておくべきポイントまで、初心者にも理解できるよう解説します。

リマーケティング広告とは

サイトを一度訪れたユーザーに表示できる

1度自社サイトを訪れたユーザーは、その他のユーザーに比べて確度の高いユーザーと言えます。

ユーザーは検索キーワードによって悩みや欲求を具現化し、サイトを訪問します。
実店舗で考えると、気になってお店に入ったお客さんのイメージです。

ただ、お店に入れば物を絶対に買うかと言えば残念ながらそうではありません。
高い、思っていたものと違った、手続きが面倒に感じたといった様々な要因で店舗から離れてしまいます。

ただ、1度興味をもったことには違いありません。
リマーケティング広告は、そのようなユーザーへCookieを付与し、テキストや画像、動画を用いて再アプローチが行える広告なのです。

また、自社サイトへの訪問だけでなく「カートまで来たユーザー」「購入後一定期間を経たユーザー」という条件を設定して配信することも可能です。

リターゲティング広告との違いは

これらの広告は、「リターゲティング広告」と呼ばれる時もありますが、これはYahoo!広告で同様の配信を行なう時に使う言葉です。

本記事ではリマーケティングという表記で統一をします。
リマーケティングもリターゲティングも本質は変わらず、強いて言うなら広告の配信先が媒体ごとに違うといったくらいでしょう。

配信の種類

動的リマーケティング配信

通常のリマーケティング配信+ユーザーがWeb内で閲覧したサイトや内容を元に広告をカスタマイズして配信を行う手法です。

メールリストを活用したリマーケティング

ユーザーのメールアドレスを使ってリマーケティング配信を行う手法です。
リストを収集するような配信では有効です。

動画リマーケティング配信

Web上で動画を見ている時に表示される広告が、動画リマーケティングです。
自社のブランディング動画等を視聴したユーザーへ広告表示を行う事ができます。

モバイルアプリ関連のリマーケティング配信

モバイルアプリ、モバイルサイトの利用者に向けてアプリ表示を行う手法です。
アプリを販売している広告出向者はやらないと損なレベルです。

リマーケティング広告はCVRが高い

リマーケティング広告はCVR(サイトへの反応率)が比較的に高い広告です。

ユーザーが初めてのサイトを訪問して、そのままコンバージョンにいたるケースは多くありません。
緊急性の高い、例えば水漏れや鍵交換サービスなどであれば、緊急性が高いので比較検討の期間は短いですが、たとえば化粧品や雑貨などの選択肢が豊富なものは、デザインや価格・機能性など考慮してじっくり選びます。

この様に、リマーケティングは比較検討期間が長い消費と相性が良いとされます。
欲しいという思いが漠然とあるユーザーへ広告が提示ができるので、効果的でCVRの高い手法なのです。

リマーケティング広告のデメリット

リマーケティング配信のデメリットとしては、配信対象のボリュームが少ないと効果が出にくい点です。

さらに、自社商品がどれほどの検討期間で購入されているのかを把握して、良いタイミングで配信する必要があります。

また、より多くの掲載枠を確保するためにも、多くのサイズのバナーを含めた配信のフォーマットに対応する必要があります。

画像サイズ等は、Google、Yahoo!で同一の場合がほとんどですが、媒体ごとに異なるケースもあるのでラーニングサイトやヘルプで確認をしつつ、調整をしましょう。

またフリークエンシーを見定めないと、ユーザーに「しつこい」「煩わしい」という感情を抱かれかねないので注意しましょう。

※フリークエンシーとは

Web広告がユーザーに接触した頻度。

リマーケティングの場合、広告を表示して反応がなくても、規定の期間内なら広告を出稿し続ける形になります。
そのため同一ユーザーに広告を表示する上限回数を調整しないと、「いらない商品を何度もすすめられている」とネガティブな感情を生じさせるデメリットがあるのです。

フリークエンシーの詳細な考え方はこちらから↓

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リマーケティング広告の設定方法

リマーケティング広告の配信を行なうためには、リマーケティングタグ(サイトリターゲティングタグ)を取得する必要があります。
タグの設置を行うことでユーザーデータ「Cookie」を取得しリマーケティング配信に利用できるようになります。

※Cookieとは
CookieとはWebサイト上でのユーザーを識別する機能です。
ECサイトで1度入力した情報が自動的に表示される仕組みがありますが、あの働きがCookieによるものです。

リマーケティング機能が利用できるサービスはいくつかありますが、ここでは代表的な2媒体をご紹介します。

Google編

①Google広告でキャンペーン設定を選択する

まず、Google広告にログインし、キャンペーン設定を選択します。
キャンペーンタイプには「ディスプレイネットワークキャンペーン」と「検索ネットワークキャンペーン」があります。
この時に「ディスプレイネットワークキャンペーン」を選択し、キャンペーンを作成します。

※「検索とディスプレイキャンペーン」だと検索枠にまで表記され、意図しない配信を行う可能性があります。

②リマーケティングタグを取得する

次に、Google広告からリマーケティングタグを取得します。
※ツール(スパナマークのアイコン)より

共有ライブラリのユーザーリストから、広告を表示させるユーザーの条件を設定します。「新しいタグ」をクリックするとリマーケティングタグが発行されます。

③タグをWebサイトやアプリに挿入する

取得したリマーケティングタグを、Webサイトやアプリに挿入します。
Webサイトのそれぞれのページやモバイルアプリのセクション全体に貼り付けてください。
※タグマネージャーと呼ばれる「タグ」の一括管理ツールを使うと便利です。

④リマーケティングリストを作成する

最後に、Webサイトを閲覧したユーザーのリマーケティングリストを作成します。

リマーケティングリストを使いこなす事で、上で説明した「カート落ちユーザー」や「コンバージョンをしたユーザー」への配信や配信除外も可能になります。

これで、ユーザーの画面に広告を表示させることができます。

※作成を行ったリストはしっかりキャンペーン(実質広告グループへ)紐付けしましょう。

Yahoo!編

①Yahoo!ではまず「YDN」から広告管理画面へ移ります。

②次にツールより、ターゲットリスト管理を選択します。

③新規でタグ発行を行う場合には利用規約が表記されますので、内容を一読し「同意する」を選択します。

④タグ表示より、タブコードを表示させれば該当のアカウントでのリマケタグ(Yahoo!ではリタゲタグ)が作成されます。

後は上記のタグをWebサイトへ貼り付ける作業です。

上記はあくまでもリマーケティング配信の設定方法です。
自社商材やサービスの目的に即した配信設定を行い、広告効果の最大化を目指しましょう。

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リマーケティングの一般的な設定を紹介

まだ具体的な設定内容が思い浮かばない方には、基礎設定としてリマーケティング配信の一般的な設定を紹介します。

コンバージョンユーザーを除外したい

リマーケティング配信の酸趣味は1度逃したユーザーへの広告再配信です。
そのため、1度コンバージョンしたユーザーへの再配信はなるべくなら避けたい所です。

そんな時には、「サイト訪問者(30日)」と「CV除外リスト(540日)」を組み合わせる事によって、コンバージョンユーザーへの配信をなくす事ができます。

訪問者の日数は調整可能ですが、一般的には30日から始めてみて、配信に効果的な日数へ調整していきましょう。

また除外リストの日数ですが540という数字は除外を行える最大の期間です。
こちらも調整は可能ですが、まずは最大日数の除外で問題ないでしょう。

この場合必要になるリストとタグの設定は下記の通りです。

「サイト訪問者(30日)(クッキーの有効期間を30日間に設定したもの)」
「CV除外リスト(540日)」

 

一度商品を購入したユーザーにリピートしてもらう

「コンバージョンしたユーザーを除外」する方法を説明しておいて、矛盾に感じられるかもしれませんが、これは消耗品などの場合に有効な方法です。

サプリや化粧品などは、一定の期間でなくなるものです。30日で使い切る化粧水を購入した人に対して、「購入後30~60日間のユーザーにだけ広告を出す」ということもできます。

この場合必要になるリストとタグの設定は下記の通りです。

「サイト訪問者(30日)(クッキーの有効期間を30日間に設定したもの)」
「サイト訪問者(60日)(クッキーの有効期間を60日間に設定したもの)」
「CVユーザーリスト」

 
少しややこしいですが、組み合わせ方はの設定方法です。
「CV後30日~60日間のユーザー」
=「CVユーザー」かつ、「サイト訪問ユーザーリスト(60日間追いかける設定)」-「サイト訪問ユーザー(30日間追いかける設定)」

つまり、30~60日間の間にCVしたユーザーに絞るわけです。

エリアごとにリマーケティングしたい

不動産や求人などで、ユーザーが検討する地域が一定の限られたエリア内になる時にも、リマーケティング広告で配信を最適化できます。

例:大阪の求人を見ている人は福岡の求人や東京の求人には興味がない
例:大阪で物件を探しているユーザーは千葉の物件には興味がない

上記の場合には、エリアごとで広告文章を変更したり、リンク先を変更したりというひと手間を加えることで、ピンポイントな訴求が可能です。

「大阪サイト訪問者(30日)」や「千葉サイト訪問者(30日)」といった具合に、各地域のページを見た方別にリストを作成し、調整しましょう。

検索リマーケティング

検索リマーケティングとは、リマーケティングリストを用いて検索広告結果に広告を配信する手法です。
「RLSA」と言われることもあります。(Remarketing Lists for Search Adsの略称です)

1度自社サイトへ訪れたユーザーで、設定したキーワードで検索を行ったユーザーへ広告表示ができる手法です。
もちろん、検索リマケ用に文章を変更し、訴求を強くすることも可能です。

例えば治療院の広告主のアカウントで「腰痛 本」といった整体サービスとは一見かけ離れたユーザーにも、1度サイトへ訪問している見込み客ということで、キーワードを入札し広告表記を行うことが可能です。

ただし、直ぐに使えるわけではなくCookieのデータが1,000未満の場合には配信ができませんので要注意です。

また検索リマケと通常の検索広告において、同一のキーワードに対しては通常入札単価を検索リマケの方で強めるのが一般的です。
これをしないと、アカウント内で広告表示の機会を奪い合ってしまうからです。

検索キャンペーンのユーザーリストに対象のリマーケティングリストを紐付けるのみなので、設定自体は比較的容易な配信手法です。

まとめ

リマーケティング広告は、配信手法の中でも高い効果が期待でき、今ではほとんどの広告運用で行われています。

検索広告が頭打ち・・・となった際には、真っ先に取り組める配信なので、まだやっていないという方はぜひチャレンジしてみてください。

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