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目次
ABテストとは一体?
そもそもABテストとは何でしょうか? ABテストとは、同じコンセプトを持つ2つのバリエーションを比較し、どちらのパフォーマンスが高いか評価するための手法です。
つまり、ある特定の期間にページの一部分を2パターン用意して、どちらがより効果の高い成果を出せるのかを検証することです。 AパターンとBパターンを比べるから「ABテスト」と呼ばれています。
例えば、上記のボタンのように「どちらの色がより結果を出せるのか?」といったビジュアル1つでもコンバージョンへの影響するため、小さな部分の改善を繰り返していきます。
ABテストを実施することで、サイトやアプリを始めとするあらゆるコンテンツをどのように改善するべきか適確かつ具体的に検討することができます。
さらに重要なのは、ABテストを通して実際のオーディエンスの反応を知ることができる点です。 ABテストは細かくわけて3つのやり方が存在します。
①ページの内容を上から書き換える
1つ目は、URLを変えずにJavaScriptでページの内容を上から書き換える手法です。
これをABテスト(狭義の意味)と言われるケースが多いです。ツールなどで来訪したユーザーにA又はBへ 5:5 又は設定した配分にランダムに振り分けます。
②別のURLにリダイレクトをかけてとばす
2つ目は、テスト対象ページに来訪したユーザーを別のURLにリダイレクトをかけてとばす方法です。 この手法を活用する際は2つのページ(元ページとテストパターンのページ※それぞれ別のURL)が必要です。
こちらを一般的にはスプリットURLテストと呼びます。 同じくツールなどで来訪したユーザーをA(元ページ)のURLに留まらせる、B(テストパターンのページ)へリダイレクトするか 、5:5 又は設定した配分にランダムに振り分けます。
③多変量テスト
3つ目は、1つ目のABテストと同じ仕組みで実施する多変量テスト(Multivariate Testing)です。
1つめのABテストとの違いは、同ページ内、又はページを跨いで様々な箇所のテストを同時に行い、さらにその中でどの組み合わせが最適であるかも見つけることができるという点です。
なぜABテストを行う必要があるのか
Webマーケティングを成功させるには、まずは訪問ユーザー数を確保することが必須です。
広告の場合、出稿量を増やせば増やすほど流入するユーザーが増えてCV数自体の増加は見込めます。
しかし広告出稿量を増やすにはその分費用がかかります。 また、出稿量を増やすとCVにつながらない関心の低いユーザーも流入してくるためCVRは低下してしまいますし、広告費自体さほどかけられないケースもあります。
そこで、広告費用をかけずにCVRを高めるための手法としてABテストが注目されるようになりました。 ABテストでは複数のスタイルのコンテンツを比較してユーザーの動向を明らかにします。
結果から、より目的に沿った内容に絞り込むことでCV数を増加させることができ、ROI(費用対効果)を高めることが期待できます。
どんなテスト有効的なのか?
ABテストの最終目的はCVRの向上です。
ただし、小さな改善一つひとつがすぐコンバージョン率に繋がるというわけではありません。
そのため、
・バナーのクリック率を上げるのか?
・サイトの離脱率を防止するのか?
というようにコンバージョン率に間接的に寄与する値で比較しましょう。
ファーストビュー&見出しとページタイトル
ABテストを行う際はまず、ファーストビューからテストしましょう。
ファーストビューは100%のユーザーが絶対に見る箇所なので、結果へのインパクトが大きくなりやすいです。
ページの顔となるため、ファーストビューで与える印象によってその後のユーザーの行動(直帰するか、情報の掘り下げをするか)に非常に大きな影響を与えます。
見出し・ページタイトルも多くのユーザーが注目する箇所です。
多くのユーザーはタイトルを見て、その情報が自分にとって必要かどうかを判断します。 わかりやすく簡潔に、ユーザーの興味関心を掻き立てる文言を用いましょう。
ページに訪れるユーザー像を予測し、そのユーザーが求める情報は何か、また、どこまでをページの一面に収めるべきか、何を訴求すべきかを考えましょう。
CTAボタン
CTAとは「Call To Action(=行動喚起)」の略で、ユーザーに取ってもらいたい行動を示します。
購入や申し込みなど、ユーザーに取ってもらいたい行動に移ってもらうボタンの事です。
CTAボタンはCVするうえで必ず押す必要のある箇所であるため、ユーザーがパッと見てわかる必要があります。
色やサイズ、位置ももちろんですが、行動しようと思わせるコピーだったり、数、ボタン感があることも重要です。
ボタン内だけでは情報量が限られるため、ボタンの周りにどの様な情報を付加するかなども重要です。
ボタン自体に動きを加えたり(例:揺れる、浮かび上がらせる)、画面内に追従表示しておくことも一般的です。
ボタン内のテキストはその先のページを示唆する内容や、ユーザー目線での動詞などが多いですが、さまざまなパターンが考えられます。
すぐに止めて!ABテストで損すること
ここではABテストを始めたての方が陥りがちなNGテストを紹介します。
あなたのやり方は、損をするABテストの方法でないか確認しましょう。
なんとなく変更している
まず1つ目は「なんとなく変更」してしまっていること。
ABテストを行う際は、どこが改善できそうか、今なにが理由で成果が上がっていないのか、どんなユーザーがこのサイトを見ているのか、を想像してみてみることが大事です。
考えられる理由をもとに、「じゃあこうしたら成果が出るんじゃないか?」とある程度検討してからテストを行ってください。
まずはこういった“仮説”を立てることで、その後のテストのクオリティがぐっと上がります。 逆にこの仮説がないと、見当違いなテストに時間を費やしてしまうことになります。
改善箇所は必ず1つ
1回のテストで改善箇所をいくつも用意してしまうのはNGです。
例えば、キャッチコピーとボタンを一緒に変更してテストを行った場合、
「CVが上がった」のに、これではキャッチコピーの変更と申し込み部分の変更のどちらが理由でCVにつながったのか分かりませんよね。
今後より良いページの作成を続けていくためにも、なにが理由で結果が出たのかを明確にすることが大事です。
そのためにも、変更箇所は1つでテストを行いましょう。
テストの止め時
ABテストの止め時も注意が必要です。
まず、判断する1つ目のポイントは母数となるアクセス数です。
統計がとれる指標はだいたい300だと言われていますが、ABテストの理想アクセス数は約1,000アクセスと言われています。 200アクセスまではAのサイトがCV獲得できていたのに、500アクセスからBのサイトがよくなった!なんて逆転の可能性もあります。
ですが、そんなに費用をかけられないという人も多いでしょう。
ここでもう1つの判断ポイントとなるのが、今までのCV率です。
理想の300アクセスや1,000アクセスをテストするのは厳しいという方も、少なくとも100アクセスは試してみて下さい。
これまで5%だったCV率が、100アクセスで0だった場合は、この先上がる見込みがないと判断しても大丈夫です。 ここで判断するのは今までのCV率とどのくらい差がついているかです。
たとえ100アクセスのテストであっても、今までと3%以上の差が開く場合は結果を判断してしまいましょう。
どのツールをあなたは選ぶ?
正確なテストにはツールの活用が便利です。
ツールを使えばテストの作成からアクセス解析まで一連の流れで実行することができます。
以下、広く支持されているABテストのツールを3つ紹介します。
SiTest
参考:SiTest
SiTest(サイテスト)はサイト解析ツールですが、分析だけでなくテストも同時に行えます。
ヒートマップ解析、ABテスト、エントリーフォーム改善を一括でできるのが、サイテストの最大の特徴です。
さらにレポーティング機能がついており、AIによって導き出された正確な結果を確認することで、分析時間を短縮することができます。
こちらの記事ではSiTestについて解説しています。
Optimizely
参考:Optimizely
Optimizely(オプティマイズリー)はABテストで世界No.1シェアを誇るツールです。
Web上の管理画面からテストを作成することが可能で、解析機能も充実しています。
Webサイトのほかにネイティブアプリでも利用できるのも便利です。
ABテストを多角的に解析したい場合に最適のツールです。
KAIZEN PLATFORM
ABテストの企画を自社で進めることが難しいケースも少なくありません。
Webアクセスの解析に慣れていない場合は、サイトのボトルネックを特定すること1つとってもなかなか難しいのです。
このKAIZEN PLATFORM(カイゼンプラットフォーム)の場合はメーカーにテスト作成を依頼できるのがメリットです。 ABテストの重要性を理解していても自社で具体的なプランを立てにくかったり、技術的な問題を抱えていたりする場合におすすめのサービスです。
ABテストをおこない、結果を解析するにはツールの導入が必須です。 サイトごとに最適なツールがありますので、事例を参照しながら自社に合うものを選択しましょう。
まとめ
コンテンツに改善点を抱えたままで運用を続けても、かけた費用に見合う効果は上がりません。
サイトのリピーターを増やしCVにつなげるためには、微調整をおこないながらABテストを実施しましょう。
ABテストは一度だけおこなうのではなく繰り返しおこなってサイトをブラッシュアップすることが成功のコツです。
ABテストでアクセス向上やCVR向上につなげWebマーケティングに役立てましょう。
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デジタルアスリート株式会社
D2C戦略部 プロデューサー
元々はサービス業界に従事。自分自身のスキルアップとともにデジタルマーケティング業界の将来性を感じ、 デジタルアスリート株式会社(旧:株式会社リスティングプラス)に入社。
情報の移り変わりがとても早い業界であるため、常に新しい方法の模索と実施を追求していきたいと思っております。
最新情報を取り入れつつも、エンドユーザー視点を忘れないコンセプトメイクを常に意識しております。
趣味は居酒屋巡りと猫カフェ。
Writer
石川 克麻 記事一覧
デジタルアスリート株式会社
D2C戦略部 プロデューサー
元々はサービス業界に従事。自分自身のスキルアップとともにデジタルマーケティング業界の将来性を感じ、 デジタルアスリート株式会社(旧:株式会社リスティングプラス)に入社。
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