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Googleは2021年6月11日、2022年初めからTrueView for actionキャンペーンを動画アクションキャンペーンへ移行すると発表しました。 参照:Achieve greater results by upgrading to Video action campaigns これにより、TrueView for actionのキャンペーンを新規作成できるのは2021年9月30日までとなります。
目次
TrueView for action終了の経緯
Googleは、TrueView for actionを動画アクションキャンペーンに変更することで、広告配信の獲得効率が向上する可能性があると発表しています。 その理由は下記です。
Googleの内部データによると、動画アクションキャンペーンは、TrueView for actionと比較してコンバージョン数が20%多い
動画アクションキャンペーンは、TrueView for actionに比べて多くの掲載面に広告を配信できるので獲得に繋がるユーザーの拡大に役立つ
TrueView for actionよりも動画アクションキャンペーンの方がCVの獲得効率が良く、より多くのユーザーにリーチできているという実績データを確認したため、Googleは今回の仕様変更に踏み切ったということになります。
動画アクション キャンペーンのメリット・デメリット
動画アクション キャンペーンは、費用を抑えつつシンプルかつ効果的に YouTube でのコンバージョンを促進できるキャンペーンです。 TrueView アクションの機能をベースとしており、1つのキャンペーンで YouTube および YouTube 以外の多様な場所に自動的に広告を掲載できます。 具体的なメリット・デメリットを下記にまとめました。
メリット
広告掲載枠の拡大
動画アクション キャンペーンの一番のメリットは広告掲載枠の拡大にあります。 YouTube ホームフィード、YouTube 動画再生ページ、Google 動画パートナーなどの広告枠に広告を掲載できます。 広告枠が広がることで、従来のインストリーム広告ではリーチできなかった新規の顧客にリーチし、キャンペーンの掲載結果を向上させることができます。
広告管理が簡単になる
動画アクション キャンペーンでは、1つのキャンペーンで複数のフォーマットの広告枠に広告を掲載することができます。 つまり、これまでのようにインストリームフォーマット、ディスカバリーフォーマットと、別々にキャンペーン作成する必要がなくなります。 また、広告枠のごとに入札単価と予算を設定する必要もありません。動画アクションキャンペーンを作成すれば、後は自動的に機会が入札戦略に合わせてCV獲得をはかってくれます。
機械学習の精度向上
こちらも広告掲載枠の増加に伴うものですが、これまで広告枠に合わせて別々に設定していたキャンペーンを統合することにより、キャンペーン内に蓄積されるデータ量が増えます。 それにより、従来のキャンペーンよりも機械学習の精度向上が見込めるのも動画アクションキャンペーンのメリットです。
デメリット
広告枠のコントロールが利かない
動画アクションキャンペーンは、掲載できる広告枠が増える代わりに、どの広告枠に掲載するかを選択することができなくなります。 つまり動画アクションキャンペーンでは、「配信ボリュームはインストリーム広告に重きを置きたい」というような広告枠ごとの細かい管理ができなくなります。 よって、広告枠ごとに細かい数値を管理したい場合にはおすすめできません。
まとめ
これまで、YouTubeホームフィードの枠にLPへ誘導する動画広告配信するにはレスポンシブディスプレイ広告で動画を設定する必要がありました。 ただしこの設定だと一定数、同時に設定している静止画が表示されてしまい、確実に動画広告で配信することはできませんでした。 しかし、動画アクションキャンペーンではLPへ誘導する動画広告をYouTubeホームフィードの枠にしっかりと配信することができます。 ホームフィードは表示回数がとても多い広告枠です。この広告枠にしっかりと動画広告を配信してLPへの誘導数を増やせば、獲得数にも大きな影響を及ぼすと考えられます。 既にインストリーム広告などの動画広告で成果が出ているのであれば、お早めに動画アクションキャンペーンの切り替えを実施してみてください。 参考:TrueView for action campaigns will be transitioned into Video action campaigns in early 2022
デジタルアスリート株式会社
ウェビナーマーケティング部 課長
Google広告 Gold Product Expert
2018年 デジタルアスリート株式会社(旧:株式会社リスティングプラス)に新卒入社。Google、Facebook、LINEなど計20種以上の広告媒体で広告運用に従事。
デジタルアスリート随一の分析マニア。 現在はYouTubeに専門特化部隊として動画マーケティングの研究を実施。
DRMの考え方をベースにYou Tubeの攻略を進めており、担当する案件では他の広告媒体の数値を大きく超える成果をYou Tubeで量産している。
不安・不満などを抱えている方に、素晴らしい商品・サービスを届け、より多くの方に幸せにする事を信条として、広告のプランニング・制作・運用を行っている。
座右の銘は「利他の心」。
Writer
清水 雄飛 記事一覧
デジタルアスリート株式会社
ウェビナーマーケティング部 課長
Google広告 Gold Product Expert
2018年 デジタルアスリート株式会社(旧:株式会社リスティングプラス)に新卒入社。Google、Facebook、LINEなど計20種以上の広告媒体で広告運用に従事。
デジタルアスリート随一の分析マニア。 現在はYouTubeに専門特化部隊として動画マーケティングの研究を実施。
DRMの考え方をベースにYou Tubeの攻略を進めており、担当する案件では他の広告媒体の数値を大きく超える成果をYou Tubeで量産している。
不安・不満などを抱えている方に、素晴らしい商品・サービスを届け、より多くの方に幸せにする事を信条として、広告のプランニング・制作・運用を行っている。
座右の銘は「利他の心」。