ユーザー生成コンテンツ「UGC」とは? マーケティングにうまく活用する方法

  • 2019.3.28
  • 9,455 Views

こんにちは。近年ユーザーと一緒にコンテンツを作成する「UGC」が注目されつつあります。
しかし、「UGC」を具体的に説明できる人は少ないのではないでしょうか?
今回は「UGC」とは何か、また企業のマーケティングにどう使えるのかを解説していきます。

UGCとは

UGCとは「User Generated Contents(ユーザー生成コンテンツ)」の略称であり、ユーザーの手によって生み出された制作コンテンツのことを指します。

例をあげると、電子掲示板(BBS)、ブログ、プロフィールサイト、Wiki、SNS、ソーシャルブックマーク、動画投稿サイト、写真共有サイト、イラスト投稿サイトなどの各種ソーシャルメディアに、書き込まれたり投稿されたコンテンツや、それらに対する感想、レビューなどのコメントがあげられます。

UGCが作られるようになった背景としては、2000年頃から携帯端末などのデバイス機能の発達、ネット環境の整備によりインターネットが普及したことがあります。

また、映像ソフトの発達も大きな影響を与えており、絵、動画、写真、アート、音楽、小説など、誰でも気軽に自分で作ったコンテンツをどこでもいつでも発表できるようになりました。

このようなUGCは、SNS、Q&Aサイト、電子掲示板、動画や写真共有サイトなどのように、主にユーザー自らが情報発信をしているメディアにおいて生成されやすいのが特徴
です。

UGCが注目されている理由


Facebook広告に携わったことのある方は経験があるかもしれませんが、Facebook広告ではプロが撮影した綺麗な写真より、素人が撮影した一見綺麗とは言えない写真の方が良い結果につながることが多々あります。

その理由は消費者にとって、そのほうがリアリティを感じ、自分が商品を購入したときのことを想像しやすいからです。

また、多くの方がGoogleやYahoo!で検索をする前にInstagramやTwitterで検索をするのも同じ理由で、一般のユーザーが投稿した写真の方が想像しやすい、企業が用意した文章よりも一般人が投稿した一言の方が信頼できるからだと言えます。

例をあげると、美人なモデルが着用している衣装の写真を見て購入の意思決定をするのではなく、そのあとにInstagramで商品名などで検索したのち、自分と似たような素人がうまく着こなしている写真を見て「これなら私も着られそう」と感じ、購入の意思決定をする。という流れも容易に想像できます。

さらに、スマートフォンの有料アプリランキングでアドブロックアプリが上位にランクインしているのも、UGCの重要性を象徴的に表しています。

一部の不適切な広告によって広告全体が邪魔者として扱われつつある昨今、広告ではないオーガニックの領域において、いかに顧客を獲得していくかということも企業としては考えなければいけません。

そのために有効な施策の一つがSNS上のフォロワーといったファンの獲得やInstagramやTwitterなどSNS上での自社に関するポジティブなコンテンツの拡散、つまりUGCの拡散による認知の拡大です。

つまり、より効果的な広告素材、そして広告以外の領域で顧客を獲得するためのコンテンツの一つとしてUGCが注目されているわけです。

UGCをマーケティングに活用するには


UGCは、ユーザーがユーザーに向けて制作・発信している情報であることが多く、クチコミとして信頼性が高いと評価される傾向が強いため、企業もマーケティングにおいて上手に活用することが必要です。

しかし自然発生的なUGCは、企業がコントロール出来るものではなく、そのクオリティーレベルも玉石混交であり、既存メディアの二次利用など権利関係に問題がある場合もあります。そのため、マーケティングに活用出来るUGCを生成するためには、企業自らが積極的に関与していく必要があります。

実際にUGCを構築していく際には、下記の2点が重要となります。

ユーザーが興味を持つテーマを見つける

UGCを運用するといっても、そもそもユーザーから共感や興味関心を得られるテーマでないと、投稿はしてくれません。
そのためには、まず過去に制作されているUGCを分析し、「どんなテーマに対して、どんな投稿がされているか」投稿のきっかけを探すことが重要です。

キャンペーンやイベントの準備

ユーザーがコンテンツを作りたくなる環境を提供することも大事です。
例えば、特定のテーマに沿って投稿を募集するキュレーション型や、特定のネタをお題にして、ランク付けを行い、優勝者を決めるキャンペーン、コンテスト型が挙げられます。

この際、ただキャンペーンを展開するだけではなく、投稿のメリットとしてインセンティブの設計も必要となります。
商品券や新商品のプレゼントなど、自社サービスのペルソナのモチベーションを刺激するようなインセンティブが投稿を促します。

UGCのリスク

このように企業のマーケティング活動にも利用できるUGCですが、
一般の消費者が制作したコンテンツであるため、以下の点に注意が必要です。

1つ目はコンテンツの質です。プロではなく、一般のユーザーが作ったものなので、様々なクオリティのものが混ざっています。
2つ目はTV番組や小説の二次創作など著作権に違反するコンテンツも存在することがあり得ます。

まとめ

マーケティング活動がメインだとしても、サイトを運営する以上はユーザーにとって質の高いコンテンツを提供することが企業としての義務です。
コンテンツの重要度がますます高まっている今、良質なUGCを創出するためには、Facebookページやオンラインコミュニティーなど、ソーシャルメディアでの日常的なコミュニケーションで、ユーザーとの関係を構築し、エンゲージメントを醸成しておくことが、今後ますます大切になっていくと考えられます。

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岡田 康佑

デジタルアスリート株式会社
ウェビナーマーケティング部 課長
レジャー業界に新卒で入社し7年勤務。内後半4年は販促、広報の責任者として従事し、施設の年間集客数を昨対比125%以上の増を3年連続で達成した。
その後デジタルアスリート株式会社(旧:株式会社リスティングプラス)に入社し、Web広告の運用やWeb広告を中心にWebマーケティングのコンサルティングなどを行っている。
コンサルに入り、2年で売上を6億→20億、集客数3万→10万に伸ばすなどの実績がある。
元々Webというよりオフラインの広告を扱うことが多かったためWeb広告は一つの手段として最適な案を考えるようにしている。相談に乗る、人に何かを教えるということが好き。
海鮮が好きなので車を出してでも近場の店より海沿いの店に行くことが多く、休日はよくドライブがてらどこかにいくかテニスをしている。

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