Instagramリール広告の特徴と配信ポイントと集中配信した事例を解説

  • 2022.9.12
  • 2024.1.22
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instagram icatch

リール広告とは、Instagramで短尺の動画を共有できる機能であり、動画と動画の間に縦型の広告を表示できるものです。

リール動画を見ているユーザーは趣味嗜好に合いつつも新しいコンテンツを探しているユーザーが多いことが特徴です。

今回は、そんなリール広告の特徴と広告配信をした結果、どんな商材・サービスが向いているかについて解説していきます。

そもそもInstagramリールとは

引用:https://business.instagram.com/blog/announcing-instagram-reels

リールは、最長90秒の縦長動画を作成、投稿、発見できる機能です。スマートフォンの画面いっぱいに動画が表示され、スクロールすると次の動画が再生される、という形になっています。

加えて、2022年7月21日以降、今後Instagramに投稿される15分未満の動画は全て「リール」として共有されています。Instagram利用ユーザーのうち、リールに費やす時間がInstagramに費やす時間の約20%になったという情報も発表されており、今後もリールの利用ユーザーは増えていくことが見込まれています。

リール広告とは

リール広告とは、リール面で表示される動画と動画の間に配信できる広告です。

リール広告のフォーマットとしては「フルスクリーンの動画である」ことが必須です。 Instagramの重要な配信面のひとつであるストーリーズは、クリエイティブが正方形などフルスクリーンでなくとも、自動で背景の付け足しをして配信してくれます。

しかしリール広告については、必ずフルスクリーンの動画クリエイティブを用意する必要があります。

Instagramリールは自動配置の対象となっているため、フルスクリーンの動画クリエイティブを設定していれば自然とInstagramリールに広告が配信されます。しかし、ストーリーズ等も専用クリエイティブにしなくても正方形サイズの静止画や動画で対応できるということで、あえてフルスクリーンサイズの動画を使用している広告運用者は実は多くないのではないでしょうか。

リール広告はユーザーに行動を促すことができる

Instagramがコミュニケーションを目的にした「つながり」と気分転換を目的とした「楽しむ」の両方を兼ね揃えております。Meta社の調査の結果、リールは下記3つの観点から行動を促すプラットフォームであることが言えます。

※下記に示すアンケート数値は全て参考のMeta社からの情報を元に記載しております。

参考:House of Instagram Reels Day

  • 持続的な関係形成
  • 会話のきっかけになる
  • 商品・サービス購入に繋がる

持続的な関係形成

「Instagramのリールを見た後にビジネスアカウントをフォローしたことがある」ユーザーが56%となっており、他の短尺動画プラットフォームよりも高い効果が得られます。そのため、リール広告も同様にInstagramアカウントの認知に繋がる可能性があります。

会話のきっかけになる

「友人や家族にリール動画を共有したことがある」ユーザーは59%となっているため、リール動画は好印象を持たれることが多い宣伝手法の一つとして活用することができます。

商品・サービス購入に繋がる

「リール動画によって商品やサービスを購入したことがある」ユーザーは53%となっており、他の短尺動画プラットフォームを上回る結果となっています。
Instagramの特性上美容・コスメなど女性向けの商品・サービスを行う場合は、リール広告を使うことがおすすめです。

リール広告の作成ポイント

広告用動画は15秒~30秒がおすすめ

Instagramのリール広告は15秒から最大90秒までで作成することができます。視聴者が最後まで視聴する時間は15秒~30秒なので、商品・サービスの魅力を最大限伝えるためにも30秒以内になるように動画を作成しましょう。

リール動画のサイズ比は9:16(スマホ全面に表示されるサイズ)

前述の通り、リール動画のサイズはスマホ画面全体となっているため、通常の投稿の間に配信される正方形のサイズでは一部しか表示されません。

通常投稿面に配信される広告と同じものを配信することはできますが、リール動画と同じ形で広告を配信することでユーザーの離脱・動画飛ばし防止にも繋がるのでリール動画用に作り直すことをおすすめします。

リール動画で成果を出すには?

冒頭3秒以内で興味付けする

ユーザーは動画の冒頭3~5秒で「動画の続きを見るか」判断しています。そのため初めの3秒はユーザーが視聴したくなるように動画を作成しましょう。

例えば、暮らし系の動画であれば「時間が無い中でも楽にできる掃除方法」などユーザーが具体的にイメージできるテキストと自社の商品・サービスを組み合わせること、ユーザーに興味を惹かせるタイトルで広告用の動画を作成しましょう。

セーフティーゾーン内にテキストと伝えたい箇所を収めること

下記画像の緑色部分には、リール動画特有のアイコンなどが表示されるため、テキストなどを入れないようにしましょう。

特に商品・サービスによっては面積情報を入れる必要がある場合もありますので、緑色で囲まれた枠内に配置することをオススメします。

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リピートされるように動画を作成する

リール動画はスワイプしない限り繰り返し再生されます。そのため、リール広告も同じように何度も再生したくなる工夫をすることが大切です。

動画のストーリー展開を早くする、再生時間の秒数を1.2倍速にするなどテンポを早めることでユーザーがそのまま動画を見続ける効果を期待することが出来ます。

2,3回ユーザーが動画を繰り返し見ることで、視聴している広告に対しての理解が深まり、コンバージョンに繋がる可能性が高まることが考えられます。

リール広告の入稿方法

Facebookの広告マネージャにログイン後、管理画面左上の「+作成」からキャンペーンを作成します。
キャンペーンの目的を選び、「次へ」をクリック

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キャンペーンで各種設定を行った後、広告セット設定画面に移動。配置という項目までスクロールする。
配置を「手動配置」に設定する。

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「動画とリール動画のインストリーム広告」という欄の「instagramリール動画の広告」にチェックをつければ広告の配信準備は完了です。
その後は通常の広告と同じように広告階層の設定を行いましょう。

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フルスクリーン動画で配信できる配置面でテストを実施

Facebook・Instagram広告では、リールだけでなくストーリーズなど、フルスクリーン動画を使用できる配信面が複数あります。

まずはそれらの配置面を全て選択した上で、どのような動きになるかを確認します。 Facebook広告(Instagram広告)では、配置はできるだけ絞らず複数設定することを推奨されています。(自動調整の機能を活用することで見込みの高い面に配信が伸びる、CPMが抑えられる効果などが見込めます)

そのため、フルスクリーン動画が有効である配置面を全て選択した場合、どれくらいリール面に配信が出るのかを検証しました。 キャンペーン目的は「コンバージョン」、商品は食品の単品通販です。

配信結果(配置別の数値)

上記設定にて配信した結果が以下キャプチャの通りです。 配置別のCV数はiOS14アップデートの際に適応された仕様上、管理画面で確認することが出来ません。

そのため、どれくらいインプレッション・広告費が出たか、CPMやCTR、CPCはどうかという部分で見てみます。 まずは広告費。どれくらいフルスクリーン動画のクリエイティブが露出されたかですが、ダントツでFacebookフィード(8.1万円)という本末転倒な結果に。

AudienceNetworkに配信しようと思うと必ず入れなければいけない配置面ですが、今回設定した配置面の中で、やはりフィードは利用ユーザー数も多い方ということが伺えます。

次いでInstagramストーリーズ(3.8万)、AudienceNetwork動画リワード(2.8万)、AudienceNetworkネイティブ面(2.2万)となっており、Facebookフィードも含めたこの4面が主流の配信面となりました。

では当初の狙いだったInstagramリールはというと、使用広告費は7,482円。少なすぎます。 しかしCPMに着目すると、どの配置面も軒並み2,300円~3,500円の範囲であるのに対し、Instagramリール面のCPMは635円と、非常に低いCPMで広告の配信が出来ていることがわかります。

CPMの低さに加えて、CTRも1%と悪くないため、他の配置面よりもInstagramリール面のCPCが大幅に安くなっています。 では、Instagramリール面だけに絞って配信すれば、広告費も集中できるし、低いCPMの面に配信できて成果が上がるのではないだろうか?という仮説が浮かび上がります。

Instagramリール面に絞った配信テストを実施

仮説を検証するため、次に配置面を「Instagramリール」のみに絞った広告セットにて配信を行いました。 結果がこちらです。 消化金額(広告費):1,545円 CPM:486円 クリック:22 CPC:70円 CTR:0.69% ちなみに、この配信テストについては「日予算5000円」を設定していました。 日別の消化金額を見ると以下の通りです。 初日に700円出たものの、それ以降は1日あたり100円前後の消化金額です。 ちなみにターゲティング設定は、デモグラ情報(年齢と性別のみ)の指定となっていて、興味関心等での絞り込みは行っていない広めのターゲティングでした。 CPMが安いのは非常に魅力的なのですが、広告の配信ボリュームが伸び悩む結果となりました。

リール広告でわかったことは「CPMは安いが配信ボリュームが出ない」

Facebook広告・Instagram広告の「自動配置」設定でもInstagramリールは配信先に含まれています。しかし、自動配置の場合はフィードやストーリーズにメインで配信ボリュームが出るため、Instagramリール面での配信ボリュームは伸びません。

ではリール面に絞って配信したらどうか?という点については、上記のテストでも1500円消費して「CV2件」発生しており、CPAだけ見ると安く獲得が出来ました。(通常CPA2000~4000円程度の商材です) しかし重要な要素である「配信ボリュームが伸びない」という点が大きな課題となりました。

ターゲティング設定が狭いわけでもなかったため、配信設定側で配信ボリュームを伸ばす調整は難しいと予想されます。

動画クリエイティブのテストで配信ボリュームが改善するかは検証していませんが、上記のテストでも8本の動画を使用しテストしていたため、動画クリエイティブの違いでの配信ボリューム改善は難しいのではないかと考えています。

リール広告の成功事例とコンバージョン目的での活用

リール広告の成功事例として、アプリ広告でリール面を活用した際に大きく改善したという事例がMeta社公式で展開されています。 フルスクリーン動画でアプリの機能やどう使うのか、何が得られるのか等の必要な情報を伝えられるという点と親和性が高かったと考えられます。

外部リンク:https://www.facebook.com/business/success/instagram/plantin?ref=search_new_0

リール広告の実施で「好感度が上がった」という事例もあるため、エンゲージメント目的での活用方法にはマッチする可能性があります。

外部リンク:https://www.facebook.com/business/success/instagram/sephora-uae?ref=search_new_1

上記、どちらも海外の事例であるため、日本での活用ではどうなるかは検証する必要があります。
しかし「コンバージョン目的」での配置面のひとつとして考えた場合は、CPMは安いが配信ボリュームも出ないため、リール面に絞り込んでまで配信する意味はあまりないでしょう。

配信が出ればCPMは安く効率的であることと、「フルスクリーン動画」を作成することで影響を受ける面はリール面以外にもある(ストーリーズやAudienceNetwork等)ため、自動配置での運用にてフルスクリーン動画のクリエイティブを入れておく、といったような運用が良さそうです。

リールを利用しているユーザーは増えているとのことなので、今後更にアップデートされた場合はまた別の結果が出る可能性はあります。

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山屋 竜之介

デジタルアスリート入社後、半年間、リスティング広告を始めとした10種類以上の広告媒体の知識を学び、運用を実施。業界問わず様々な案件の効果改善に努める。 その後大手広告代理店にて、テレビ局などのクライアントを対象とした案件にて広告運用を実施。自社と他社での広告運用経験を活かし、現在は主に自社サイトやメディアの管理、記事作成などのコンテンツ制作を担当している。

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