インプレッションシェアとは?表示回数の分析・改善に役立てる方法を解説

  • 2019.5.27
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広告運用で大事なのは、ご存知の通り何度も何度もテストを繰り返し、PDCAを回し続けることですが、単純にテストを繰り返すだけではPDCAは回せません。PDCAを効果的に繰り返すためには何が要因で改善したのか、どこがユーザーの欲求にささったのかを「分析」することが重要です。

そこで今回は「インプレッション(表示回数)」について分析する際に助けてくれる「インプレッションシェア」について説明していきます。

インプレッションシェアとは

広告が表示可能だった合計回数の内、広告が実際に表示された回数が占める割合。
Google広告ヘルプより

インプレッションシェアは下記の計算式で求められます。

インプレッションシェア=
インプレッション(表示回数)÷表示される可能性があった推定値

注意したいのは、管理画面上で確認できるのは「インプレッション(表示回数)」と「インプレッションシェア」だけだということです。
推定値は「インプレッション(表示回数)÷インプレッションシェア」で算出できます。

運用を始めて間もない方やこれから運用していく方にとっては「今」行っている運用が良いのか悪いのかを判断するのが第一の壁になりますよね。

そして、広告配信で一番最初に出てくる課題に「インプレッション(表示回数)」があります。
配信ボリュームが不足していては成果に繋がりません。
なぜなら、ユーザーがあなたの会社の商品・サービスを認知する機会を失ってしまっているからです。

インプレッションシェアの種類

表示項目の選択を見るとわかるように、インプレッションシェアには大きく分けて3種類があります。

・インプレッションシェア
・インプレッションシェア損失率(ランク)
・インプレッションシェア損失率(予算)

 
・インプレッションシェア
広告が表示可能だった合計回数の内、広告が実際に表示された回数が占める割合のことです。この数字が「0」に近いほど機会損失していることになります。

・インプレッションシェア損失率(ランク)
ランクとは広告ランクのことです。広告ランクが低く、競合他社とのオークションに負けてしまったため表示されなかった割合です。

・インプレッションシェア損失率(予算)
設定した日予算が不足し広告配信が制限されたことで表示されなかった割合です。

インプレッションシェア・インプレッションシェア損失率(ランク)・インプレッションシェア損失率(予算)の関係はこのようになります。

インプレッションシェア=100%-(インプレッションシェア損失率(ランク)+インプレッションシェア損失率(予算))

インプレッションシェアの数値確認方法

インプレッションシェアは管理画面から確認出来ますが、デフォルトでは表示されていません。
別途表示させる必要があるため、インプレッションシェアの確認方法について説明します。

Google広告での確認方法

①キャンペーンの管理画面から「表示項目」をクリックし「表示項目の変更」を選択

②「競合指標」タブを開くと「インプレッションシェア」の項目が出てきます。

③確認したいインプレッションシェアのチェックボックスにチェックを入れて最後に「適用」をクリック

④キャンペーン管理画面で確認できるようになりました

Yahoo!での確認方法

(スポンサードサーチ・ディスプレイネットワーク共に表示のさせ方は同じです)
①キャンペーン管理画面の表示タブをクリックし、「表示項目の編集」を選択

②確認したいインプレッションシェアのチェックボックスにチェックを入れて、適用をクリック

③インプレッションシェアを確認できるようになりました。

インプレッションシェアの改善

インプレッションシェアを分析することで、機会損失を防ぐことができます。
広告を経由して集客・売上げアップに繋げる場合、そもそも広告が配信されていないとユーザーに気づいてもらえません。
広告の表示機会を失うことは、顧客になるかもしれないユーザーを取り逃す=機会損失に直結するのです。

では限られた予算の中でどうしたら機会損失を防いでいけるのか、インプレッションシェアを活用することでそのヒントが得られます。

インプレッションシェアを改善するための方法として、インプレッションシェア損失率(ランク)とインプレッションシェア損失率(予算)の改善方法について説明していきます。

インプレッションシェア損失率(ランク)の改善方法

広告ランクが低いため機会損失が起きてしまっているので、入札単価を引き上げたり、広告の品質を改善させることで広告ランクを上げましょう。

広告品質をすぐにあげることは難しいのでまずは入札単価を引き上げましょう。
入札単価を引き上げる前に、意図していないターゲットを集めてしまっているキーワード・検索語句(検索クエリ)がないか、意図していない拡張がされていないか精査した上で行います。

広告品質を上げるには、キーワードと広告との関連性を上げることが必要になります。
方法としては、設定したキーワードを広告に入れ込むことで関連性を上げることが出来ます。

広告ランクについてさらに詳しく知りたい方はこちらから↓

インプレッションシェア損失率(予算)の改善方法

インプレッションシェア損失率(予算)の割合が多い場合、予算不足による損失になるので簡単に言えば予算増額で改善できます。

しかしほとんどの場合は限られた予算の中での運用になるので、予算増額で解決することは難しいでしょう。
インプレッションシェア損失率(ランク)と同様に、意図していないターゲットを集めてしまっているキーワード・検索語句(検索クエリ)がないか、意図していない拡張がされていないか確認します。

意図していないキーワード・検索語句(検索クエリ)があればそれらを除外し無駄を省いていきましょう。
無駄なキーワードを除外するだけで、それらに使われてしまう可能性があった分の予算が意図したターゲットを集めるキーワードやキャンペーンに寄せられるようになります。

まとめ

インプレッションシェアは広告改善をしていく上での1つの指標です。

インプレッションシェアだけ改善していけばいいというわけではありませんが、インプレッションシェアがわかれば成果が出ていないキャンペーンやキーワードの改善、成果が出ているキャンペーン拡大それぞれの糸口になります。
インプレッションシェアを定期的に確認して広告のPDCAをどんどん回していきましょう。

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山屋 竜之介

デジタルアスリート入社後、半年間、リスティング広告を始めとした10種類以上の広告媒体の知識を学び、運用を実施。業界問わず様々な案件の効果改善に努める。 その後大手広告代理店にて、テレビ局などのクライアントを対象とした案件にて広告運用を実施。自社と他社での広告運用経験を活かし、現在は主に自社サイトやメディアの管理、記事作成などのコンテンツ制作を担当している。

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