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目次
検索インテントとは
検索インテントとは検索意図のことで、検索キーワードに現れるユーザーの感情や意思を指します。ユーザーがどのような場面で何を知りたいと思ってそのキーワードを検索したのか、これを考えることが、「検索インテントを考える」ということです。
ユーザーの検索インテントに応えていないコンテンツは、ユーザーに読んでもらえず、検索エンジンにも評価してもらえません。
Google社のマット・カッツ氏によると、検索インテントは大きく分けて「案内型」「情報型」「取引型」の3種類に分類されるといいます。
情報型検索クエリ
情報型は、情報収集を目的とした検索クエリです。 「シミ 原因」「韓国 観光」「東京 気温」など、何かを知りたいという意図から発生するものが情報型の検索クエリにあたります。
案内型検索クエリ
案内型は、検索の意図が明確な検索クエリを指します。 「Amazon」「YouTube」「楽天 ログイン」など、アクセスしたいサイトやページを具体的にイメージした検索クエリが案内型にあたります。
取引型検索クエリ
取引型は、購入など、何かの取引となる行動をしたいという検索クエリです。 「ワンピース 通販」「写真加工アプリ ダウンロード」「マンション 賃貸」などのキーワードが取引型検索クエリにあたります。
金額が発生しなくても、ダウンロードや資料請求など、なんらかの行動を起こしたいという意図が含まれているものであれば、取引型検索クエリに分類されます。
わかりやすい・わかりにくい検索インテントの傾向
案内型と取引方は比較的検索意図が分かりやすく、また、コンバージョンに繋がりやすい検索クエリといえるでしょう。 逆に、3つの種類の中で最も検索意図の把握が難しい検索クエリは情報型です。
例えば、「目元 シワ」と調べた人が求めている情報はどのようなものでしょうか。
・目元のシワをなくす方法を知りたい
・目元のシワを改善する化粧品を探している
・目元のシワの原因を知りたい
さまざまな可能性が考えられ、この検索クエリからだけでは検索意図を明確にできません。
しかし、この情報型検索クエリの検索意図をしっかりと把握することで、多くの潜在層を獲得することに繋がります。 検索エンジンで実際に表示されているコンテンツをリサーチして、検索インテントを深堀してみましょう。
検索インテントを考えるべき理由
そもそも、なぜ検索インテントを考える必要があるのでしょうか。
ユーザーの目的が達成できないコンテンツは読んでもらえないから
ユーザーが知りたいことの答えにならないコンテンツは、ユーザーに読んでもらえません。
例えば、「韓国旅行 ホテル」と「韓国旅行 人気スポット」で検索したユーザーのどちらにも読んでもらえるように、韓国旅行の情報全般をまとめた記事を作ったとしたらどうでしょう。
「韓国旅行 ホテル」で検索したユーザーは色々なホテルの比較をしたいのに、それ以外の関係ない情報がたくさん出てきて使いにくいと感じるでしょう。 「韓国旅行 人気スポット」で検索したユーザーも同様に、ホテルの情報は別に知りたくないのに…と感じるかもしれません。
またユーザーは、自分が求める情報がコンテンツ内にないと判断した時もページを離れてしまいます。ユーザーの知りたいと思っていることを、違うページに遷移しなくても全て分かる状態にする必要があります。そのためにも、ユーザーの検索意図を細かく把握することは重要なのです。
検索エンジンに評価されるため
Googleは、ユーザーが快適な検索行動ができるように、検索結果に様々な改良を加えており、検索キーワードを文字列として認識するのではなく、言葉の意味やその裏の意図まで理解できるアルゴリズムが完成したとも発表しています。
SEOで上位表示をするためには、検索エンジンにコンテンツを評価されることが重要です。
検索意図を判別できるまでに検索エンジンの精度が上がっているのであれば、上位表示させるためにもユーザーの検索意図を把握し、それに答えるコンテンツが必要なのです。
SEOに有効な検索インテントのリサーチ方法
それでは、早速実際に検索インテントをリサーチしてみましょう。ここでは、具体的なリサーチ方法3つをご紹介します。
サジェストキーワードを調べる
まずは、Googleのサジェストキーワードを調べましょう。サジェストキーワードは、検索窓に文字を打つと表示される候補キーワードのことです。
サジェストキーワードには、普段ユーザーによく検索されているキーワードが表示されます。
そのため、サジェストキーワードを参考にすれば多くのユーザーのニーズが分かり、どんな意図で検索をしているのかが見えてきます。
上位表示されているサイトを参考にする
次は強化したいキーワードで実際に検索をして、上位表示されているコンテンツを参考にしてみましょう。
上位表示されているコンテンツは、現時点でGoogleに評価されています。Googleがユーザーのニーズを評価しているのであれば、上位表示のコンテンツにはユーザーの知りたい情報が含まれていると考えられます。
ここでもう一度思い出しておきたいことは、ユーザーを他のサイトに流れさせないよう、知りたい情報はあなたのページで全て網羅する必要があるということです。
よって、競合のコンテンツにある情報を全て網羅した上で、より有益な情報を含めれば、競合に勝てるコンテンツができます。 ただし競合のコンテンツを参考にすると言っても、競合のサイトと同じものを制作してはいけません。
SEOでは、コンテンツの独自性も重要視されるので、ユーザーの検索インテントに適したオリジナコンテンツを盛り込みましょう。
Q&Aサイトを参考にする
最後に「Yahoo!知恵袋」や「教えてgoo」などのQ&Aサイトを活用する方法をご紹介します。 Q&Aサイトには、ユーザーの生の声がそのまま書いてあり、ユーザーの悩みや疑問を知ることができる大きな情報源です。
また、わざわざQ&Aで質問をしているということは、検索エンジンを使って自力で調べても答えが出なかった可能性が高いのです。
そのため、Q&Aサイトに載っているような質問に答えるコンテンツを制作すれば、競合サイトにはないオリジナルの情報を提供することができるでしょう。 自社の商品やサービスに関連するトピックスで、どのような質問が多いのかを調べてみましょう。
まとめ
ここまで、検索インテントの種類と重要性、リサーチ方法をお伝えしました。
検索インテントは「情報収集型」「案内型」「取引型」の3種類に分類することができ、それぞれのタイプで検索の目的が異なります。
検索結果で上位表示され、ユーザーを他のサイトに流れさせないコンテンツを制作するには、検索インテントを明確に把握することが不可欠です。
検索インテントをリサーチするには、Googleサジェスト、既に上位表示されている競合サイト、Q&Aサイトでよくある質問を参考にしてみましょう。 SEO対策には、タグを最適化したり、サイトの構造を改善したりするなど、多くの対策方法があります。
ですが、どんなテクニックの根本にも、「ユーザーの知りたい問いの答えになっている」という前提があります。
小手先のテクニックだけではなく、コンテンツ作りの基本となる検索意図を押さえるところをおざなりにせず、ユーザーにも検索エンジンにも評価されるコンテンツを作りましょう。
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