SHARE
Google広告のMCCアカウントってどうやって設定するの?
MCCアカウントを設定することによって、広告アカウントの一元管理ができると知ってはいるものの、実際に設定するとなると手順が複雑なのではないか心配……管理しているGoogle広告アカウント数もさほど多くないし、必要ないのでは? などと考えてしまい、MCCアカウントの設定に踏み切れていない方は意外と多いのではないでしょうか?
MCCアカウントは煩雑なGoogle広告アカウント管理を一元化できる便利なものです。
この記事ではMCCアカウントのメリットに始まり、MCCアカウントの設定方法と既存アカウントへの紐づけ方法まで図解で紹介します。
これさえ読めば、MCCアカウントを1人で設定し、広告アカウントを一元管理できるようになります。
目次
MCCアカウントなら複数のGoogle広告アカウントを一元管理できる
MCCアカウントを設定すると複数のGoogle広告アカウントを一元管理できます。
MCCアカウントを使うことで、
- 他のMCCアカウントを含めたすべてのアカウントにアクセスできる
- 複数アカウントのパフォーマンスなどをまとめてチェックできる
- 1つのタグで各アカウントの測定が可能となる
- 個別アカウント間のリマーケティングリストの共有も可能
- 複数人に権限を付与してアカウントを管理できる
- 支払い情報が共有でき請求をまとめられる
- 広告アカウントの移管後時に便利
1つずつ解説していきましょう。
MCCアカウントのメリット
他のMCCアカウントを含めたすべてのアカウントにアクセスできる
MCCアカウントに紐づいている広告アカウントが赤枠箇所に羅列されており、ここからアカウントを選択することができます。
もしくは、左上のアカウント名をクリックしても一覧が確認でき、アカウント検索の上で該当のアカウントに簡単に移動することができます。
その他に、複数の広告アカウントに一度のログインでアクセスする方法としては、
- 1つのGoogleアカウントに最大20までの広告アカウントを紐づけて管理する
- マルチログインを利用する
という方法もあります。
参考:
単一の Google アカウントから複数の Google 広告アカウントにアクセスする
複数のアカウントに同時にログインする
複数アカウントをまとめて管理・チェックできる
MCCで複数のアカウントを管理している場合、各広告アカウントの内容を一括で表示できます。
運用データ以外に、通知や審査落ちなどのアラートも確認できるので便利です。
また、データを取得する際もアカウントをまたいだデータの取得ができるので、パフォーマンスの分析や比較をする時に役立ちます。
1つのタグで各アカウントの測定が可能となる
MCC内にCVタグやリマーケティングタグが用意されているため、その中でコンバージョンアクションの設定をすると、配下に設定されている広告アカウントにも共有されます。
もちろんリマーケティングリストも同様にシェアが可能です。
ただし、配下の広告アカウントが全て「自社のもの」か「会社のもの」でしか、このタグの流用はできないので、その点は留意ください。
個別アカウント間のリマーケティングリストの共有も可能
また、MCC内のリマーケティングリストを使用する場合以外に、MCC内の個別アカウント間でリマーケティングリストを共有することができます。
その場合、
- MCC内のアカウント①から MCC にリマーケティングリストを共有
- MCC に 個別アカウント①のリマーケティングリストができる
- 配下にある個別アカウント②でそのリマーケティングリストが使える
というような手順でリマーケティングリストの共有が可能です。
参考:ウェブサイト訪問者とアプリユーザーを含むオーディエンス セグメントを共有する – Google 広告 ヘルプ
複数人に権限を付与してアカウントを管理できる
MCC アカウントの管理ユーザーはユーザーを招待でき、各人に権限を付与するなどして複数人で広告アカウントを管理できます。
付与できる権限もメンバーの追加や削除などから読み取り専用までレベルが分かれています。
参考:クライアント アカウントのオーナー権限について – Google 広告 ヘルプ
支払い情報が共有でき請求をまとめられる
MCC内の複数アカウントについて、支払情報を共有し請求をまとめることができます。
また、会社の登記から 1 年以上が経過していることや、毎月の支払い額が 50 万円以上(国によって異なる)などの条件はありますが、広告費の請求書での支払いも可能となります。
※毎月の請求書発行による支払いを利用する際には、アカウントの予算設定が必要です。
アカウントの予算を作成、編集する – Google 広告 ヘルプ
広告アカウント移管後の管理も便利
自社運用、別会社に運用を依頼しているものをMCCで管理しており、そこから移管する場合MCC移管が可能となります。
▼移管前
MCCアカウント | Googleアカウント | 広告アカウント |
---|---|---|
移管元MCC | MCC@gmail.com | アカウントA |
アカウントB | ||
アカウントC |
MCCアカウント | Googleアカウント | 広告アカウント |
---|---|---|
移管先MCC | MCC_ikansaki@gmail.com | アカウントC |
アカウント① | ||
アカウント② |
スムーズに移管ができ、尚且つ一元管理ができるためその後のアカウント確認も非常に用意にできます。
Web広告に関するお悩みは、
デジタルアスリートにぜひご相談ください。
これまで1800社を超える企業様をご支援の中で得られた知見を基に、経験豊富なコンサルタントが貴社の戦略設計からWeb広告の最適解をご提案いたします。
【図解】MCCアカウントの作成手順を4STEPで解説
手順①「クライアントセンター(MCC)を作成」をクリック
引用:https://ads.google.com/home/tools/manager-accounts/
上記のリンクが「Google広告アカウントを一元管理」というMCCアカウント作成ページです。
こちらのページから、赤枠箇所「クライアントセンター(MCC)を作成」をクリックしてください。
手順② Googleアカウントにログイン
Googleにログインしていない場合は上記ログイン画面が表示されます。
まだGoogle広告を開設していないGoogleアカウントでログインをして「次へ」を選択してください。
手順③ MCCアカウント設定内容を確認
こちらの設定は後で変更ができないので慎重に入力を進めてください。
【アカウント表示名】
会社名や部門名といった分かりやすい名前を入れておくと、後ほど管理しやすくなるでしょう。
【Primary use of the account】
ここでは、MCCアカウントでどんなGoogle広告アカウントを管理するのかを選択します。
他社のアカウントをMCCアカウントにて一元管理する場合は『他のユーザーのアカウントを管理する』を選択してください。
自社アカウントをMCCアカウントで一元管理する場合は『自分のアカウントを管理する』を選びましょう。
【請求先について】
日本で問題ない場合は、画面キャプチャ通りで問題ありません。
手順④ MCCアカウント開設の完了
上記で開設は完了です。
【図解】MCCアカウントの新規広告アカウント開設方法
開設手順① MCCアカウントにログインする
MCCアカウントにログインした後、左の赤枠箇所「アカウント」をクリックします。
開設手順② アカウント一覧
アカウント一覧に遷移するので、赤枠箇所「+」ボタンをクリックします。
開設手順③「新しいアカウントを作成」を選択
上記が開くので、そこから赤枠箇所「新しいアカウントを作成」を選択します。
開設手順④ アカウント開設画面で詳細を入力する
【名前】
アカウント名を入力してください。
※MCCアカウント名は修正不可ですが、広告アカウント名は修正できるので安心してください。
【ユーザーを招待】
登録のGoogle広告アカウントにユーザーを招待したい場合はここから設定することが可能です。 権限は下記3種類が選択できます。
※こちらは後で追加・編集が可能ですので、今すぐ入力しなくても大丈夫です。
開設手順⑤ 支払い設定入力
住所等、必要項目を記入し支払い情報(カード情報)を入力します。 その上で利用規約への同意にチェックを入れ、送信すれば新規広告アカウントは完成です。
【図解】MCCアカウントへ既存アカウントの紐づけ方法
紐づけ手順① 連携したいGoogle広告アカウントへログインしIDを確認
連携させたいGoogle広告アカウントにログインします。 モザイクで隠れていますが、赤枠箇所に「XXX-XXX-XXXX」という10桁の数字が羅列しており、それがアカウントIDです。 こちらのIDをコピーしておきましょう。
紐づけ手順② MCCアカウントにログインしなおす
MCCアカウントに再度ログインし、赤枠箇所の「+」をクリックします。
紐づけ手順③「既存のアカウントをリンク」を選択
紐づけ手順④「ID」を入力
こちらに先ほどコピーした10桁のアカウントIDを貼りつけます。 もし複数のアカウントを一気に紐づける場合は、1行毎にアカウントIDを入力すれば一括紐づけが可能です。
紐づけ手順⑤リクエスト送付後、連携させたいGoogle広告アカウントにログイン
「リクエストを送信」後、再度紐づけリクエストを送信したGoogle広告アカウントにログインします。
紐づけ手順⑥「アカウントのアクセス権」を付与
右上の工具マーク「ツールと設定」をクリックし、「アクセスとセキュリティ」を選択します。
紐づけ手順⑦「MCC」タブの選択
紐づけ手順⑧ リクエスト内容の確認
MCCタブを確認すると、申請したリクエストが表示されているので、「同意する」を選択します。
紐づけ手順⑨ アクセスの許可を行う
「同意する」を選択すると再確認のポップが表示されます。 間違いがないことを確認し、「アクセスを許可」を選択してください。 以上で紐づけは完了です。
Google広告の始め方と万が一強制停止となってしまった場合の対応について それぞれ以下の記事で解説していますのでぜひご覧ください。
まとめ
MCCアカウントを設定することにより複数アカウントを管理する煩雑さから解放されます。
その設定も、「MCCアカウント作成」「既存アカウントの紐づけ」だけでOKです。
一度MCCアカウントを設定してしまえば、その時に使用したIDとパスワードを管理さえすればいいのでログイン時に「このアカウントにログインするためのパスワードって…?」と悩む時間も削減されます。
たったそれだけで複数のGoogle広告アカウントを管理できるなら非常に便利なのではないでしょうか。 煩雑な管理から解放されるためにもぜひMCCアカウントを作成してみてください。
Webマーケティングの成功確率を高めるには…
1800社を超える企業様のご支援の中で得られた知見を基に、
経験豊富なコンサルタントが貴社の戦略設計からWeb広告の改善案をご提案いたします。
- 2024年の最新情報、類似業種で獲得好調な媒体とは?
- 既存の広告を分析すると、伸びしろはどれぐらい?
- LPやCRM部分まで総合的に分析、売上UPをするには?
- よりコストを削減するインハウス体制に移行するためには?
無料相談では上記のポイントをお伝えします。
Webマーケティングの成功確率を高めたい方は、デジタルアスリートにご相談ください
1,890社以上の支援実績と最新のWebマーケティングノウハウで、あなたのビジネスを支援。売上・集客を最大化します。
Writer
デジタルアスリート株式会社 記事一覧
1,890社以上の支援実績と最新のWebマーケティングノウハウで、あなたのビジネスを支援。売上・集客を最大化します。