SHARE
今回はInstagramで広告を配信する方法について紹介します。
どのような面に配信できるのか、配信方法の設定はどのように行うか、など実際の操作画面と一緒に分かりやすく解説していきます。
目次
Instagram広告とは
Instagram広告は、写真や動画を共有するSNSプラットフォームであるInstagramで配信できる広告です。主に20~30代女性の利用されています。
下記画像にある通り、Instagramの投稿から直接商品を購入するユーザーや、Instagramで商品を発見して外部サイトで検索しているユーザーもいるほどInstagramから影響を受けているユーザーが多いです。
引用:ホットリンク「Instagramの利用動向に関する調査」
また、ストリーズ機能を応用したアンケート調査など、ユーザーアクションが活発に行われているSNSだからこそできる広告の配信方法も数多くあります。このあと解説していきます。
Instagram広告のフォーマット
実際にInstagram広告を配信するとなった場合、クリエイティブの作成が必要です。今回は作成できる広告フォーマットについて解説していきます。
画像広告
Instagramのフィードやストーリーズによく見られる1枚の画像で配信する広告です。ターゲットに合わせて訴求したい要素、商品の特徴を盛り込みデザインを作成します。
Instagram上では正方形で表示されることが多いため、1080px×1080pxで作成することを推奨しています。
動画広告
動画広告は、5秒~1分までの短い時間で配信する広告です。静止画に比べて音と動きで訴求することができるため、ユーザーに多くの情報を届けることができます。
例えば、下記動画のように2択で質問を用意することで、ユーザーにどちらが良いのだろうかと興味をもたせるきっかけを作ることができます。配信する商材・サービスに応じて最適な訴求を考えてみましょう。
カルーセル広告
2~10枚の画像や動画を組み合わせて配信することができる広告です。デザイン違いの商品を紹介、商品の使い方を説明するさいにおすすめの広告フォーマットです。
また、他の広告フォーマットと異なり横にスライドしていく形式となっています。ユーザーが気づかずに下にスワイプしてしまう可能性もあるので、画像の右下に「→」のような続きを知らせるデザインを入れて作成してみることをおすすめします。
また、Instagramの投稿には「〇〇選」や「〇〇な方必見」というタイトルの記事があります。タイトルと他の投稿も参考にして広告を作成することで、広告感薄く配信することができます。
カルーセル広告について、さらに詳しい内容は下記記事をご覧ください。
コレクション広告
メイン画像(動画)の下に2~3枚ほどの画像を表示する広告フォーマットです。商品画像をタップすると直接商品購入ページに遷移することができます。
アパレル商品や化粧品などビジュアルが商品購入の決め手となる商材を配信するのに向いています。
Instagram広告の掲載先は全部で4つ
インスタ広告は、ユーザーの目に触れやすい4つの場所に掲載することができます。それぞれの掲載先の特徴を理解し、広告目的に合わせて適切な場所を選択することが重要です。
フィード(アカウントホーム部分)
フィード広告は、ユーザーがInstagramを開いたとき最初に目にする場所に表示されます。この広告は、通常の投稿と同じように表示されるため、広告らしさを感じさせない特徴があります。
ストーリーズ(アカウントホームの上部)
ストーリーズ広告は、24時間で消える投稿の間に表示される広告です。画像は5秒間、動画は15秒間表示されますので、どちらの形式で配信する場合でも端的なコピーで視認性の良いデザインになるよう作成することが重要です。
リール(左から2つ目の動画マークタブ)
短尺動画コンテンツであるリールの中に表示される広告です。静止画も動画も60秒間表示されますが、特に動画ではストーリー性のある動画でユーザーに共感を与えられるような動画がおすすめです。
また、ストーリーとは異なりユーザーがスワイプしないと次のリール投稿に遷移しないため、ユーザーにとって有益と感じる情報をできるだけ多く盛り込み何度も見返してもらえるようにしましょう。
発見タブ(虫眼鏡タブにある投稿をタップ&スクロールすると表示される)
発見タブ広告は、ユーザーが新しいコンテンツを探索している際に表示される広告です。スマホ画面左下の虫眼鏡をタップすると投稿が表示されます。
その投稿の一つをクリック&下にスクロールすると広告が表示されます。
ユーザーの興味関心に基づいて広告が表示されるため、他の配信方式より顕在層のユーザーが見ている可能性が高く、商品購入に繋がりやすいです。
Instagram広告の配信方法は3つから選択可能
Meta広告マネージャ
Meta広告マネージャは、Facebook、Instagram、Messengerなど、Metaのプラットフォーム全体の広告を管理できるツールです。
通常Meta広告マネージャから配信設定を行うと、Facebookの面にも配信されますが、配信設定を変更することでInstagramのみに配信することができます。
商品・サービスに合わせて細かくターゲティングを行ったり、キャンペーン・広告セット・広告ごとの成果の分析&調整を行うことができます。
1ヶ月以上配信を継続する場合や短期プロモーションで予算を一気に使用し、10枚以上のクリエイティブを配信する場合には広告マネージャで入稿することをおすすめします。
Meta Business Suite
Meta Business Suiteは、FacebookページとInstagramアカウントを一元管理するためのツールです。Meta広告マネージャよりも簡単に広告を作成することができます。
広告単体での実績しか見られないため、ユーザーリアクションの高い投稿があれば一度広告がある場合に有効です。
インスタアプリ(投稿の宣伝)
インスタアプリ内から直接、投稿を広告として宣伝する方法です。既存の投稿を簡単に広告に変換できる便利な機能です。また、スマホから投稿することができるため外出先でもスマホさえあれば配信開始できます。
投稿の右下にある「投稿を宣伝」をクリックすることで配信設定の画面に切り替わります。詳しくはこの後解説します。
Instagram広告は個人アカウントでは配信できない
「投稿を宣伝」というボタンが見当たらない場合、Instagramが個人アカウント設定になっている可能性があります。広告を配信するためには、ビジネスアカウントに切り替える必要があります。
ビジネスアカウントに切り替えることで、広告配信だけでなく、通常投稿のいいねやコメント数なども確認できるようになるため、ビジネス用でInstagramを使用する場合はぜひ切り替えておきましょう。
▼ビジネスアカウントへの切り替え方についてはこちらの記事から読むことができます
Instagramに広告を出す方法
Instagramに広告を出すための具体的な手順をツールごとに解説します。
Meta広告マネージャから作成する
1. Meta広告マネージャにアクセスし、ログインする
2. 「キャンペーンを作成」ボタンをクリック
3. 広告の目的を選択(認知度、リード、売上など)※今回は「売上」を選択しています
4.手動作成の売上キャンペーンを選択し、次へ
5.キャンペーン名を入力し、次へ
6. 広告セット名を入力
7.地域・年齢・言語・詳細ターゲティングの設定をします
5. 配置設定で、手動配置を選択します
6.プラットフォームで「Instagram」のみにチェックを入れ「次へ」
7.広告名を入力
8.広告設定で「手動アップロード」→「シングル画像または動画」を選択します
9.クリエイティブで「メディア」からクリエイティブをアップロード、メインテキストと見出しを入力します。
10.リンク先のURLを入れて完了です。
Meta Business Suiteから作成する
Meta Business Suiteは、FacebookとInstagramのビジネスアカウントを一元管理するためのツールです。広告作成の手順は以下の通りです。
1. Meta Business Suiteにログイン
2.左タブから「ホーム」を選択し、下記画像のように「広告を作成」をクリック
3. 広告の目標を選択
4. クリエイティブの項目から「説明」「メディア(配信するクリエイティブ)」「見出し」「ボタンラベル」「配信URL」を入力
5. オーディエンス詳細の右上にある鉛筆マークをクリック
6.「年齢」「地域」「詳細ターゲット」など各ターゲティング情報を入力→オーディエンスを保存
7. 開始日と1日の予算を入力
9. 配置を「Instagram」のみに設定、ピクセル・支払い情報を設定後、右下の公開ボタンをクリックして配信完了です。
支払い方法の設定について
上記で広告配信画面で、インスタ広告費の支払い方法とを設定していない場合、クレジットカード・デビットカード・PayPalのいずれかを選択し、決済情報を入力することで設定することができます。
インスタアプリから広告を作成する(スマホ)
インスタアプリから直接広告を作成する方法は、以下の手順で可能です。特定の投稿でユーザーからのリアクションが多かった場合に広告で配信することで、より多くの潜在層に自社の商品の魅力を伝えることができます。
1. インスタアプリを開き、プロフィールタブをタップ
2. 投稿から広告にしたい画像を選択
3. 「宣伝」ボタンをタップ
4. 目的を選択(プロフィールへの訪問、ウェブサイトへの訪問など)
5. ターゲットオーディエンスを設定(自動または手動)
6. 予算と期間を設定
7. 支払い方法を確認
8. 「作成」をタップして広告を開始
スマホ画面ありの解説はこちらの記事で紹介しています。
Instagram広告で配信面ごとの規定
Instagram広告のクリエイティブサイズは、配信面によって異なります。配信先に合わせたサイズやテキスト設定を行うことでより効果的な広告を展開できます。
以下に、主要な配信面ごとの推奨サイズと文字数についてまとめていますのでクリエイティブ作成時の参考にしてみてください。
配信先 | サイズ | 見出し | メインテキスト |
フィード広告 | 500px✕888px以上 | 40文字以内 | 125文字以内 |
ストーリーズ広告 | 1080px✕1080px以上 | 40文字以内 | 125文字以内 |
発見タブ広告 | 500px✕888px以上 | 32文字以内 | 125文字以内 |
リール広告 | 500✕888px以上 | 40文字以内 | 72文字以内 |
Instagram広告配信で気をつけること
ターゲットを定めて配信すること
新規顧客を獲得しようとターゲットを決めない配信(デモグラ配信)を行っても誰に向けた広告か分からないため、効果が出づらくなります。
また、「バズり」を狙って不特定多数に配信したり広告や他の競合のクリエイティブを参考にして配信しても伸びる可能性があるか分からないため、配信効率は悪くなります。
広告を配信する上で大切なことは再現性です。自社商品を購入しそうなユーザーかつ、Instagramの主な利用者層から配信するターゲット属性を仮定し、設定していきましょう。
意図的にいいねやコメントをつけないこと
広告のエンゲージメントを向上させるために、自社内の特定のアカウントから毎回いいねやコメントをつけていると、
Instagram側に意図的なものとみなされ低評価がつけられます。
ユーザーが興味を持ちそう、有益と感じてくれそうなクリエイティブ作成を行い自然にユーザーからのリアクションを集めていきましょう。
Instagram広告で効果的に配信するための2つのテクニック
アンケートスタンプ広告
ユーザーに向けて2択のアンケートを実施しスタンプを押してもらう広告です。ユーザーには下記画像のように2択の選択肢のうち、どちらかをタップしてもらいます。
どちらかタップするだけなので、ユーザーにとってもリアクションしやすくエンゲージメントを集めやすい効果があります。
またアンケートを実施することでフォロワーが求めている情報が何かを把握できるため、投稿や広告作成にも役立てることができます。
アンケートスタンプ広告の設定手順
前述した広告セットまで作成完了した後、広告編集画面に移ります。
クリエイティブで配信したい動画を選択し、アップロードします。
メディアを編集→動画を編集をクリック。
クリエイティブツール→アンケートを選択し、「質問」「オプション1(回答1)」「オプション2(回答2)」を記入します。
保存を押して完了です。
ブランドコンテンツ広告
インスタグラマーのInstagram投稿を企業の広告として配信する広告です。
企業→クリエイターのフォロワーにアプローチ可能。
クリエイター→企業広告を配信することで企業側のフォロワーを獲得
上記のように企業とクリエイター双方にとってメリットのある配信方法です。ブランドコンテンツ広告はクリエイターのアカウントを広告として使用するため、下記のように表示されます。
日本語だと、「Sponsored→広告」「Paid Partnership~→〇〇(ブランド名)とのタイアップ投稿」と表記されます。
発信力の強いインスタグラマーの投稿を利用するほど、自社ブランドの認知拡大や売上拡大に繋がるので、一度実践してみると良いです。
また、インスタグラマーの方々によっては契約条件が異なるので広告配信にかけられる予算と相談しながら進めていきましょう。
まとめ
Instagram広告は、ビジュアルを重視するSNSプラットフォームの特性を活かした効果的なマーケティングツールです。
配信先の設定自体は難しくないので、広告の配信をしつつ自社の商品はどの配信先からの効果が高いか分析を行い、配信先に合わせたクリエイティブと一緒に配信していきましょう。
Webマーケティングの成功確率を高めるには…
1800社を超える企業様のご支援の中で得られた知見を基に、
経験豊富なコンサルタントが貴社の戦略設計からWeb広告の改善案をご提案いたします。
- 2024年の最新情報、類似業種で獲得好調な媒体とは?
- 既存の広告を分析すると、伸びしろはどれぐらい?
- LPやCRM部分まで総合的に分析、売上UPをするには?
- よりコストを削減するインハウス体制に移行するためには?
無料相談では上記のポイントをお伝えします。
Webマーケティングの成功確率を高めたい方は、デジタルアスリートにご相談ください
デジタルアスリート入社後、半年間、リスティング広告を始めとした10種類以上の広告媒体の知識を学び、運用を実施。業界問わず様々な案件の効果改善に努める。
その後大手広告代理店にて、テレビ局などのクライアントを対象とした案件にて広告運用を実施。自社と他社での広告運用経験を活かし、現在は主に自社サイトやメディアの管理、記事作成などのコンテンツ制作を担当している。
Writer
山屋 竜之介 記事一覧
デジタルアスリート入社後、半年間、リスティング広告を始めとした10種類以上の広告媒体の知識を学び、運用を実施。業界問わず様々な案件の効果改善に努める。
その後大手広告代理店にて、テレビ局などのクライアントを対象とした案件にて広告運用を実施。自社と他社での広告運用経験を活かし、現在は主に自社サイトやメディアの管理、記事作成などのコンテンツ制作を担当している。