Facebook広告の効果が落ちてきた時の対処法!配信ターゲットの重複率とは?

  • 2016.8.18
  • 2018.4.18
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Facebook広告のオーディエンスを選択して、ターゲットのオーバラップを確認する事が出来ます。
最大4件の他のオーディエンスとターゲットの人数やオーバラップを比較することができます。

Facebook広告の効果、下がってきていませんか?

Facebook広告を複数の広告で配信する場合、それぞれの配信先がどのくらいかぶっているか、配信前にきちんと確認していますでしょうか?

配信面の重複率を調べないで配信をすると、ターゲット層の重複率が多かった場合、広告効果が下がってきてしまう可能性があります。下記例をご覧ください。


このようにほとんどが重複しているということは、同じユーザーに配信を続けていることになるので配信の意味がなく、広告費のムダ遣いになります。2枚目なんて丸かぶりなので2パターン配信する意味があまりありませんね。。

ターゲット層重複のデメリットとは?

では同じターゲット層に配信しているとなぜ配信効率が悪くなってしまうのでしょうか。

ターゲットの重複率が高いと、同じアカウント内にも関わらず、オークションで競合してしまうことがあります。同じオークションにだされると高いパフォーマンスやユーザーの反応がいい広告のみが表示されるようになります。

逆にパフォーマンスが高い広告以外は表示されません。似たような広告は広告の最高入札価格とパフォーマンスの良し悪しで表示されます。そのため、重複していてパフォーマンスが低い広告は配信量が増えず、予算を効率的に消化できなくなってきます。

そして、コンバージョン最適化配信のために必要なデータも不足してきてしまい、徐々に配信も減ってきます。そうなることを防ぐためにも、広告セット間でのターゲットの重複はなるべく少なくしていく必要があります。

ターゲット層重複の確認方法

では実際にターゲット層の重複を確認する方法をご紹介します。

オーディエンスから確認する

手順1:広告セットからオーディエンスにアクセスします。

手順2:比較をするターゲット層の横にあるボックスにチェックを入れ(最大5つ)
アクション>「オーディエンスの重複を表示」をクリックします。

手順3:重複人数、重複率が表示されるので、確認します。

上記を例にしたところ、220,050人の82%が重複しているということになります。
こちらは広告を配信する前に重複が確認できるので、アカウント構築時にチェックはかかせません!重複率を確認して、事前に無駄になってしまう配信を防ぎましょう。

★重複率の目安
40%以上重複していた場合、ターゲット設定を見直してください。
どうしてもそのターゲット層を配信したい場合の対処方は後ほどお伝えします!

配信インサイトから確認する

手順1:広告セット内の「配信」にカーソルを合わせ、「配信インサイト」をクリックしてください。
※過去7日間(今日除く)に広告セットのインプレッションが500件以上あった場合のみ表示されます。

手順2:「オークションの重複」をクリックし「合計オークション重複率」と「最も重複が多い広告セット」を確認してください。

上図の場合オークション重複率はなし、となっているので問題御座いません。

「合計オークション重複率」とは、この広告セットが他の広告セットとオークションで重複し、オークションから削除された頻度を指しています。重複率が高いほど、広告セットが配信する機会は減ってきてしまいます。

上図の場合は重複していませんでしたが、例えば「合計オークション重複率」が5.0%で、「最も重複が多い広告セット」Aが73%と表示された場合、広告セットAが選択中の広告セットに73%も影響を与えてしまっているということを意味します。

★①と②の使い分け
こちらは過去7日間にインプレッションが500件以上あった場合のみの表示となるため、オーディエンスからの確認方法と違い、配信後に重複率を確認できる方法となります。

配信前に確認する方法と、すでに配信している広告セットの状態を確認する方法として、使い分けて確認していきましょう。

重複率が高いときの3つの対処法

重複率が高い場合、「配信しない」「停止する」という対応ができる場合はそのまま対応してください。どうしても配信をそのまま行いたい場合は、下記のような対処方法を行ってみましょう。

ターゲット層を変更する
オーディエンスから確認して重複率が高い場合、たとえば1%で設定していた類似オーディエンスを3%で設定し、再度オーディエンスの重複を表示してみてください。
または、自社リスト1年分の類似オーディエンスだった場合、半年分に変更してみるなど、リスト自体を変更してみてください。大きく変わる場合があります。

除外設定をする
例えば「類似オーディエンスA」と「類似オーディエンスB」の重複率が高い場合、「類似オーディエンスA」を配信する際、「類似オーディエンスB」を除外設定してください。重複率が高くても除外されているので、重複されることがなくなります。
※配信ボリュームが減少してしまう可能性もあるので配信されるボリュームは確認してください!

広告セットをまとめる
同じ広告セットに統合して配信を行います。配信後であれば、パフォーマンスが高い広告セットに統合してください。

そうすることによって、今まで配信先が重複してふたつで行っていた広告セットの費用をひとつにまとめることができ、よりパフォーマンスの高い広告に寄せることができます。
また、コンバージョンのデータもたまりやすくなってきます。
配信前に重複に気づき統合すれば、広告セットを複数作る時間も削減できます。

そして「いきなりボリュームがでなくなった!」「反応が悪くなった!」という悩みを持っていた場合、オークションで競合になることがないので、重複が原因だった場合はパフォーマンスも回復してきます。

まとめ


いままで重複を気にしてこなかったのであれば、まずはターゲット層重複によるデメリットをしっかりと理解しましょう。

同じアカウント内で競合になってしまったら、広告費を効果的に消化できなかったり、配信している層がそもそも同じであれば配信自体にあまり意味がありません。

たったひと手間の「重複率を確認する」という確認を行うだけで、ムダな配信をおさえることができ、使える予算も増えるためデータも早くあつまります。
広告セット内で一週間に50コンバージョンもあると広告セットにコンバージョン最適化がかかるので、最適化もはやくすすみます。

重複率は簡単に確認でき時間もかからないため、効率化と広告費削減のため、オーディエンス作成後と、配信データがたまったときに必ず調べてみてくださいね!

Facebook広告の効果的なターゲティング方法はコチラ↓

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長島彩未

デジタルアスリート株式会社 インハウス支援部 プロデューサー 大手通信系商社を経て、Web広告業界で自分の成長を追求したいとデジタルアスリート株式会社(旧:株式会社リスティングプラス)に入社。 メディア広告事業部にて、Facebook広告やInstagramの運用で多くの改善事例を作り出している。Canvaでユーザーの興味を惹くクリエイティブの作成を得意とし、クライアントの信頼も厚い。

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