売れるキャッチコピーには8つのテクニックがあった!②

  • 2017.12.26
  • 2018.3.7
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前回はキャッチコピーを作る時にまず行うべき、ターゲットの悩み・欲求と、商品に出来ることのすり合わせ作業についてお話しました。

ターゲットに伝えるべきするポイントを明確にしたところで、今回は具体的に、キャッチコピーにはどんな要素を入れるべきかについて解説します。

実は反応の取れるキャッチコピーは、どれも似た要素で出来ています。
その要素を理解し使いこなせれば、誰でも反応の出やすいキャッチコピーを作れるのです。

前回の記事はコチラ↓

売れるキャッチコピーに入れるべき8つの要素とは?

今回は売れるキャッチコピーに入れるべき8つの要素をご紹介していきます。

商品やターゲットによりますが、これらの要素はご紹介する順に、
「より効果的」で「より重要」と考えられています。内容だけでなく、重要度も含めて覚えるようにしてくださいね。

その商品によって得られる結果(ベネフィット)

その商品やサービスを使うことによって得られる結果は、基本的には必ずキャッチコピーに入れるべきです。
人は商品やサービスを買う時、そのものではなく、商品・サービスを使うことで得られる未来にお金を払っているからです。この未来のことを「ベネフィット」とも呼びます。

前回見つけた、円の重なる部分です。一例としては、「やせる」「儲かる」「モテる」などです。

得られる未来を提示することで、悩みを解決した後の自分をイメージさせることが出来ます。
キャッチコピーによって「そうなりたいな」「そうなったら嬉しいだろうな」と感情を動かされれば、ユーザーも興味を持ってページを読み進めてくれます。

期間・時間(早く結果が出る)

悩みの解決や欲求の充足には、時間がかからないほうが嬉しいですよね。
結果を得るためにかかる期間・時間は、一般的には短いほうが効果的です。例えば、「たった1日で〇〇ができる」「毎日◯分使うだけでシワがなくなる!」といったものです。

特に、解決に時間がかかると思われている問題や悩みの場合、短い期間で達成できるというのは大きなアピールになります。
言語の習得には時間がかかるというのが一般的な認識ですが、それが「たった3ヶ月でネイティブ並に話せるようになる!」ということで興味を引くことができます。

ただ限度を超えた表現はかえって信頼感を損ねますので、極端な例を用いて言い過ぎないようにすることも大事です。

やり方・使い方(簡単・お手軽)

同じ結果が得られるなら、やり方が簡単で負担が少ない方が嬉しいですよね。
というわけで、商品やサービスの使い方がどれだけ簡単でお手軽かを伝える要素です。

・気になる部分に1日1回塗るだけ
・通勤時間に聞き流すだけ
・食事を1回置き換えるだけ

こちらも一般的に、時間がかかる・手間がかかると思われている商品・サービスで特に効果的です。

価格(無料、半額、返金保証)

商品やサービスを購入する際、ターゲットには金銭的なリスクが発生します。「お金を払ったのに効果がなかったらどうしよう」「損をしたくない」という気持ちになり、商品の購入を止めてしまう可能性があります。

そこで、「半額」「効果がなかったら返品できる」というように、ターゲットの負うリスクを軽減してあげることで、より購入に結びつきやすくなります。
商品自体には興味があるけど、価格が気になっているユーザーに対しては、背中を押して商品購入に結びつけることができる要素です。

実績(自分、顧客)

Web広告を使って、ランディングページで商品・サービスを販売する場合、ターゲットはページで初めて商品や販売会社を知ることになります。

初めて人に会う時の事を想像してみてください。
初めて会う人でも、自分の知っている会社の人であったり、有名な賞を受賞している人であったりすれば、少し安心ですよね。

商品や会社の場合も同じように、

・創業◯◯年の実績を誇る会社
・顧客満足度99%

などの実績を伝えることで信頼をアップすることができるのです。

権威性(開発者・推薦者・資格・メディア)

実績と同様、「他の人が評価している」「権威ある人が推薦している」という事実も、ターゲットに信頼感を与えます。
この場合、その道のプロや、ターゲットにとって憧れの人であることが重要です。

・東大生の90%が推薦する大学受験学習法
・有名雑誌で特集されました!
・20代女性に人気のモデルも愛用!

特に人の評価を気にする、女性をターゲットにした商品・サービスでは重要な要素になります。

緊急性・限定性

売るほうとしては「いつでも買えますよ!」として、機会損失をなくしたいところですが、人が行動するには「今やる理由」が必要です。

いつでも買える→今でなくても良い→結局購入を忘れる

となるため、「期間限定」「数量限定」など、「買えなくなるかも」と思わせることが必要なのです。

専門性

専門性は、ちょっとした奥の手です。

競合が多かったり、商品自体の性能では差別化が難しかったりする時には、「〇〇専門」と銘打つことで、他社商品に対してある分野では優位だという見せ方が出来ます。

たとえば、このような例です。

保湿クリーム→かかと専用保湿クリーム
→本当は全身に使えるクリームだか、かかと専用とすることでかかとにおいては他のクリームより効果的な印象を与える
缶コーヒー→朝専用コーヒー
→飲むと頭がすっきりするのはコーヒーの一般的な効果だが、朝専用とすることで他のコーヒーより朝に効きそうな気がする

2つ以上の要素を組み合わせてキャッチコピーに

このように8つの要素をキャッチコピーの中に盛り込めば、簡単に魅力的なキャッチコピー、かつ売れる広告文も作ることができます。目安としては、1つのコピーには2つ以上の要素を入れると良いでしょう。

まず商品の特長をこの8つの形で箇条書きにしてから組み合わせると、数もたくさん作れてテストがはかどります。

有名商品・サービスのコピーにも、これらの要素がしっかり複数使われています。

1日5分から聞き流すだけ!ある日突然、英語が口から飛び出した(スピードラーニング)
期間・時間+やり方+効果
たった2ヶ月でこのカラダ。(ライザップ)
期間・時間+効果

本章でお伝えした「売れるキャッチコピーの8つの要素」、このポイントをきちんと押さえるだけで、簡単に魅力的なキャッチコピーが書けそうだと思いませんか?

要素を組み合わせたキャッチコピーをたくさん作ってテストをしていくと、ターゲットがどこに一番反応しているのかもわかってきます。もしかしたら予想とは違うところに反応されるかもしれません。
そのような結果もすべて貴重なデータですので、広告の改善やマーケティングに活用していきましょう。

さて、キャッチコピーを構成する要素を理解して、組み合わせることは出来るようになりました。
しかしここまでだと、やはり差別化が難しかったり、新商品で実績や第三者評価が無かったりと、反応の取れるキャッチコピーには今一歩の場合もあります。

次回はそんな時、文章表現や構成面で出来る工夫についてお伝えします。

この記事を読んだ方は続きの記事をお読みください↓

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角谷 裕子

デジタルアスリート株式会社 コピーライター兼マーケター 2015年、デジタルアスリート株式会社(旧:株式会社リスティングプラス)に入社した専業コピーライター1号。 ランディングページのライティングや制作ディレクションを経て、現在は主に自社サイトやメディアの管理・運営、コンテンツ制作を担当している。

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