実例から学ぶ!売れるキャッチコピーの作り方③

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角谷 裕子

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キャッチコピーの魅力をアップさせれば売り上げが上がる

効果が実証されている言葉を使う

広告の世界では、これまでもさまざまな表現が試され、テスト結果はストックされています。
その結果、人が反応しやすい言葉、フレーズの傾向もある程度判明しているので、このデータを活用しない手はありません。

「最先端の〇〇」「行列の出来る〇〇」「〇〇、もう試しましたか?」など、「売れるキャッチコピー集」も市販されています。

注意するべき点としては、何でもかんでも表現を強めようとすると、何を言いたいコピーかわからなくなったりうさんくさくなったりするので、ここでも「この表現でターゲットの心理をくすぐることができるか」「魅力的に感じてもらえるか」と自分に問いかけることは忘れないようにしてください。

数字をより具体的にする

たとえば、「満足度9割以上」と書くよりも、「満足度90.2%以上」のように数字を具体的にすることで信憑性が増します
数字を魅力的に見せるために、出来るだけ具体的な表記を心がけましょう。

ただしこれは、数字自体が魅力的であることが前提です。競合他社が9割以上のリピート率をうたっているのに、「リピート率8割以上」を「81.2%」としたところで魅力が増したとは言えませんよね。

物語を語る(ストーリーテリング)

人は物語が大好きです。
体験談や開発秘話など、ストーリー性のある情報には共感したり、つい続きが気になったり、ターゲットの意識をページに引き込む効果があります。

「私がピアノの前に座ると皆が笑った。 でも私がピアノを弾き始めると・・・」

こちらはピアノコピーと呼ばれる有名なコピー(書かれたのは80年以上前!)ですが、つい「どうなったのかな?」と感じて続きを読みたくなりますよね。この場合、ターゲットの購買意欲を刺激するためにも、「だめだった私が、こんなに成功・成長した」「つらい思いをしていた私が、こんなに幸せになった」という内容が基本になります。

成功体験や開発秘話など、商品に関する情報でエピソードとして話せるものがあれば、非常に効果的な手法です。

お客様の声をそのまま使う

売れるキャッチコピーを作るとき、ターゲットの悩み・欲求を理解することが大切だとずっとお伝えしてきました。それであれば、ターゲットの言葉をそのまま使えば、求められていることから外れないはずです。

もしお客様の声を集めていれば、お客様がどんなことに悩んで、商品・サービスの何によろこんでくれたかがわかると思います。

「かわいい服が着られるようになって嬉しい!」(ダイエットサプリ)
「3ヶ月の勉強で一発合格できました」(社会人向け資格講座)

など、ターゲットの喜びの声をそのままキャッチコピーにしてしまいましょう。同じ悩みをもった他の人にも響くはずです。

恐怖心をあおる

一般的に人にとって、「何かを得たい」という心理よりも「失いたくない」という思いのほうが強いと言われます。
つまり、明るい未来を見せて「こうなりたくありませんか?」よりも、「何もしないと(この商品を使わないと)こんな悲しい結末が待っていますよ」という恐怖心をあおるアプローチで、ターゲットを行動させることも可能ということです。

「シワシワ顔になりたくないなら30代から〇〇クリーム」
「毎年30万円損しないための保険見直しセミナー」

これも一般的に効果が高いアプローチとされていますが、やりすぎると商品や広告のイメージを損ねることにもなりかねないので、程度やターゲットがどう受け取るかに注意して取り入れることが必要です。

二次的なベネフィットまで表現する

たとえばダイエットサプリの場合、商品によって得られる効果として「やせる」があります。
その効果のおかげで、好きな服が着られるようになったり、水着で遊びに行けるようになったりするかもしれません。ここまでが一般的にベネフィットと考えられています。

しかしそのことによって、さらに良い変化がターゲットに起こっていることがあります。たとえば、

・やせたら素敵な彼氏ができた
・やせて自分に自信が持てるようになった

などです。

このようにベネフィットを一歩深く表現すと、より描写が具体的になり、ターゲットにその姿をありありと想像させることが出来るのです。

デザインに気を配る

最後の項目になりますが、実はデザインは絶対に外せません。

ここまで、コピーがターゲットにより伝わるようさまざまな工夫をしてきましたが、その努力を台無しにする力がデザインにはあります。

・一番伝えたい部分が目立たない
・イメージと違うフォントでデザインされてしまう
・要素が整理できずにごちゃごちゃした印象になってしまう

というようなことが起こると、どんなに良いコピーでも反応が取れません。
これを防ぐためには、デザイナーに指示を出すときに、

・格好良さよりも、コピーの視認性(見やすさ)を大事にして欲しいと伝える
・要素に優先順位をつけ、目立つべきところを目立たせる
・好みのイメージやフォントを指示する

というような工夫が必要です。

リスティングプラスのデザイナーはコピーライティングも勉強していますが、一般的にはそのようなデザイナーは多くありません。びっくりするようなデザインになってしまうこともあるので、コピーが死んでしまわないように大事なポイントはデザイナーに共有しておきましょう。

ターゲットの心に刺さる表現を工夫しよう!

キャッチコピーの目的は、興味を持ってページを読み進めてもらうことです。
そのため、もっとターゲットの心に刺さる・心を動かす表現に出来ないか、表現方法にも工夫をしましょう。

また毎回お伝えしていることですが、どの手法を使うにしてもターゲットの心を離れないようにすることが必要ですし、テストが重要です。

ここまでで魅力的なコピーを作る方法は一通りお伝えしました。
ただ頭では理解したと思っても、実際に出来るようになるにはなかなか時間がかかります。そこで次回は、キャッチコピーを学び始めたばかりの人でも最低限のリサーチと情報でコピーが作れる、最も簡単なキャッチコピーの作り方手順をお伝えします。

楽しみにしていてくださいね。

次回はいよいよ最終回!これであなたも売れるコピーライター!↓

Writer

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デジタルアスリート株式会社 コピーライター兼マーケター
2015年、デジタルアスリート株式会社(旧:株式会社リスティングプラス)に入社した専業コピーライター1号。
ランディングページのライティングや制作ディレクションを経て、現在は主に自社サイトやメディアの管理・運営、コンテンツ制作を担当している。

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