【広告運用者向け】年末年始のリスティング広告配信で注意する5つのポイント

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デジタルアスリート株式会社

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年末年始のリスティング広告配信についてですが、出稿を停止してしまうのか、それとも年明けまで継続配信をするのか、悩まれる方も多いかと思います。

また年末商戦に合わせて年の最後にドカンと売上を上げておきたい季節ですが、そのためにも事前準備は欠かせません。

今回は、年末年始のリスティング出稿で気を付けるべきポイントをまとめましたので、2022年度の年末年始配信を無事に乗り切る参考にしてください。

業界別の年間入札傾向をチェック

まず、Yahoo!が発表していた年間を2019年~2021年にかけての入札傾向がこちらです。
※全ての業界だと多いので一部抜粋して記載いたします。
※灰色=2019年 水色=2020年 赤色=2021年

参考:年末対策!業種別マーケットトレンド(2021年版)

美容の業界傾向

年末にかけてほぼ横ばいか下降していますが、年始は上昇する傾向にあるため、注意が必要です。

食品系の業界傾向

12月はアルコール関連が極端に上昇する傾向にあります。
そして通年を通して飲料のCPCが高く、年末年始にさらに上昇すると予想されます。

教育系の業界傾向

全体的に年末は下降傾向となっていますが、年始より小中高教育や資格系においては年始から入札単価の上昇傾向が見受けられます。

年末年始に向けてまだ対策できることも多くありますので、機会損失なく、最大限に売り上げを出せるように準備しておきましょう。

審査業務ストップに備えて、広告の審査期限を確認する

年末年始に複数プロモーションを行なう場合、入稿締切前に事前に該当の広告を入稿しておきましょう。

通常、広告の審査には3営業日かかるとされますが、年末年始はGoogle広告やYahoo!広告を含め、媒体の審査部署も休業になります

それに伴い、広告出稿前に必ず行われる広告の審査業務がストップしてしまうため、年内でも各媒体ごとに設けられる「最終入稿日」以降に広告を入稿した場合、審査にかけられるのが年明けになってしまうからです。

もちろん審査を経ていない広告は、年末年始に出稿できません

年末から年明けの約1週間、広告の審査落ち、もしくは審査通過待ちで何もできず、年末商戦を指をくわえて見ているだけという機会損失を避けるためにも事前の対策は必須です。

またその悲劇を避けるための対処法として、以下の対応をしておきましょう。

①最終入稿日を事前に確認
②11月~12月前半には年末年始に配信予定の広告を入稿し、抵触箇所の特定と修正を済ませておく

①については基本的に年度末、12月頭にGoogle広告、Yahoo!広告それぞれの公式サイト上で「最終入稿日」の通知が行われますので、12月は公式サイトをチェックしておくことをおすすめします。

そのほかにもTwittr公式アカウントでも告知のタイミングをタイムリーにチェックすることができますので、公式アカウントをフォローしておくと間違いないでしょう。

また②にも関連しますが、前提として審査に落ちない広告の作り方を学び、事前対策をしておけば年末に審査落ちでドキドキすることもなくなるはずです。

「審査落ちしないためにはどんな表現に気を付けるべきか」をこちらの記事にまとめているので、ぜひ確認してみてください↓

残高切れにならないよう、アカウントへ入金しておく

広告配信ができないことで発生する機会損失の中で、最も残念なのがアカウント上の残高切れによる出稿停止です。

取り扱う商材によっては「年末年始が勝負・稼ぎ時!」といったものもありますが、

「残高切れで広告が出せない」
「カードの上限に達して広告費の自動引き落としができない」

一番売上が上がる時期に、上記のように広告の出稿が残高切れでストップしてしまうなんてトラブルだけは避けたいですよね。

そこでそんな悲しい悲劇に見舞われないためにも、

①カードの上限額を引き上げる
②予備のクレジットカードを登録しておく
③アカウントに普段より多めに入金をしておく

上記のようにしっかりと事前対策を行いトラブルを未然に防ぎましょう。

また手動入金設定の中で銀行振込で対応している人は要注意です。

年末は金融機関の営業日に関連しますが、おおよそ12月28日前後までに入金を行わなければ、年内中にアカウントへの入金は反映されません

いつまでに手動入金の対応をしておけばよいのかについては、11月下旬から12月上旬にかけて、各金融機関の公式サイト上にて情報(最終営業日等)が公開されます。Google広告、Yahoo!広告の公式サイト同様に、事前にチェックをしておきましょう。

また年末年始はアカウントへの入金の反映に時間がかかる場合があります。一般的に入金後反映には3営業日ほどかかる場合がありますので、それも踏まえて入金を行ないましょう。

その他アカウントへの入金方法としてはコンビニ支払い等もあり、こちらは1営業日以内に反映されるため、銀行振込より時間はかかりません。事前に別の振り込み方法を確認しておくことも重要です。

年末年始のトレンドは事前にチェック

年末年始は大半の企業が休みに入り、遠方への帰省など社会全体が普段と異なる動きをみせる時期です。

ユーザーの動きが変わると、市場の動きも同様に変則的になります。

例えば、社会人世代がメインの商材やBtoB系のサービスを取り扱っている場合、年末年始は対象ターゲットがPCから離れるため、PCをターゲティングしている配信だけ日予算や単価を絞る等も可能です。

逆に、スマホなどのモバイルでの検索行動は年末年始には増える傾向にあります。

まずは、自社商材がどちらのデバイスからの流入が多いのかなどを事前に分析しておきましょう

その上で、インハウス運用の場合は社内ですり合わせておくか、外部に運用を任せているのであれば担当の広告代理店、担当者に年末年始の配信をどうするのがベストか、事前確認しておきましょう。

トレンドキーワードの入札

上記に関連しますが、年末は福袋セール等イベントも多いですよね。

もしその年末商戦に合わせてプロモーションの展開を計画している場合、リスティング広告でも「福袋」などのキーワードを買って配信することで売上拡大につなげることが可能です。

そして、下記ツールを使用することで事前にキーワードのボリューム間やトレンドを調べることができます。

・どれくらいの流入が見込めるのか。
・別途予算を一体いくら立てれば過不足なくプロモーションを展開できるのか

上記のような算定の指標として参考になるので活用してみてください。

また競合他社も同様にWeb市場でプロモーションをかけリスティング広告の出稿を強めてくることが想定される場合、他社に差をつけるためには広告文の内容も大事です。

一体どんな訴求で他社をけん制し、自社商材の見込みユーザーをより多く集客することができるかの参考として読んでみてください。

年末年始の案内や、連絡体制の準備

年末年始はお休みの会社も多いと思うので、リスティング経由で問合せがあった際の誘導先や、〇月〇日から順次対応いたしますなどの案内をどうするかなどもしっかり練っておくことが大事です。あらかじめ備えておけば、急なトラブル発生時にもスムーズに対応できます。

また、広告運用の依頼主と代理店で認識のズレが無いように、事前に情報共有と認識の擦り合わせをしておきましょう。

まとめ

事前にGoogle広告、Yahoo!プロモーション広告の公式サイトを確認して入稿締切のタイミング等を事前にチェックしておくことで、広告費の調整、年末商戦の売上げアップ、また来年以降の年末時のマーケティング戦略等の情報収集や社内連携の構築にも役立ちます。

今年も残すところわずかとなりましたので、社内の対策・準備がまだ済んでいない方は、是非今から着手してみてください。

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