リスティング広告の審査基準と再審査への対応方法を解説

  • 2022.2.4
  • 2024.6.25
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リスティング広告の運用において、広告プラットフォームの広告審査をどう通過するかは課題です。

この審査基準が時には厳しく、「なんとか審査に通る方法はないか」と考えるあまり、本来の広告掲載の目的を間違えてしまっているケースも多いです。

広告主の目標とするKPIを達成するため、パフォーマンスは悪化させたくない。 しかし、審査落ちを繰り返し修正を加えるとパフォーマンスが悪化する。 広告運用者であれば、一度はこのような経験があるのではないでしょうか。

この時、しっかり各審査基準を理解し、パフォーマンスの高い広告を配信することが運用者としての責任です。 近年はネット広告の表現についての取締りも増えています。 この機会に審査基準を理解し、正しい広告運用を行っていきましょう。 

各種広告プラットフォームの審査基準

リスティング広告といえば、Google広告及びYahoo!検索広告が一般的です。まずはこの2つの広告プラットフォームの審査基準を理解しましょう。

同じ審査基準もあれば、Google広告とYahoo!検索広告で大きく違う部分もあります。 そのため、どちらかの広告プラットフォームでは審査を通過し、どちらかでは審査落ちが発生することも多々あります。

まずは、広告プラットフォームにて入稿を行う際にどの部分が審査されるのかを見ていきます。

審査対象はキーワード、広告文、掲載サイトの3点

キーワード

基本的にはキーワードとして出稿できないキーワードはありません。

アフィリエイト広告などでは、広告主側の要望により禁止したいキーワードなどはありますが、Google広告やYahoo!検索広告側が禁止しているものではありません。

そのため、商標取得していても、キーワードとしての設定をすることは可能であり、禁止されていません。

引用:Google広告-商標

引用:Yahoo!広告-商標権者による商標の使用制限の申請について

ただし一部、市場を騒がせているキーワードに便乗した悪質な広告主の排除のために禁止されたワードや、犯罪を助長するようなキーワードに関しては、禁止されています。

広告文

広告文はリンク先のサイト情報と関連している必要があります。そのため関連性のない広告文は審査落ち対象となります。

これも上記関連性のないキーワードと同様に、検索意図に対して間違った情報を伝えていることになるためです。 化粧品を販売しているサイトに対して、広告文で「手術をする前に」などを入れた場合、薬機法の視点からもNGですが、化粧品とも関連していませんので審査落ちしてしまいます。

広告文に対して使える表現については5章で詳しく説明します。 また、商標に関してはキーワードの設定はできますが、広告文に設定することはできません。 そのため自社の商標を記載したにも関わらず審査落ちした場合は速やかに申請をしましょう。

また、実際に出稿するキーワードが商標を取得している場合は、それぞれ各種広告プラットフォームより申請する必要があります。

引用:Yahoo!広告商標申請ヘルプ

申請することで商標キーワードでの広告出稿が可能となります。 広告代理店や運用者側で申請することも可能ですが、商標の情報が必要になるので、広告主側から申請するほうがスムーズに進めることができます。

掲載するサイト

キーワードや広告文だけではなく、広告を掲載するサイトの審査基準もあります。GoogleやYahoo!を使用するユーザーに不快なコンテンツとなっていないかがポイントです。

・掲載するリンクがエラーになっている

出稿するURLに変更があった場合に必ずチェックしましょう。 404エラーなどになる場合は、配信を一度停止し、新規入稿をしましょう。

・誇張表現や情報コンテンツ不足

例)飲むだけで痩せる、どんな会社のどんな情報が得られるか不明確な場合など

・サービス金額が不明確

例)メルマガ登録後にどういったサービスが提案されるか、金額はいくらなのか表記されていない場合など

・ポップアップや不正にクリックを促そうとしている

例)サイト訪問時にセールのポップアップが表示される、ユーザーの意思とは別に無理やりクリックをさせるためボタンが大きいまたは過剰に動いている場合など 上記が一般的に審査落ちになる項目です。

広告運用をしているとどうしてもパフォーマンスを高めるために施策を進めることがあります。しかし大前提として「自分がユーザーだとしたら不快に感じないかどうか」という視点を持つと、審査落ちを抑えられます。

審査項目として、キーワード、広告文、サイトについてお伝えしましたが、これらも各広告プラットフォームにより異なるため、審査落ちすることがあります。 簡易チェックができる項目をGoogle広告及びYahoo!検索広告共にまとめしたので、まずは確認してみてください。  

Google広告及びYahoo!検索広告の簡易チェック

広告文関連

審査落ち内容対策
信用できない文言・誇大表現

・飲むだけで痩せる
・これを飲むだけで
・今だけ無料

薬事や景品表示法の視点から使えない言葉を使っている可能性があるので修正。
最上級表現

・売上No.1
・日本初
・世界初

根拠とするデータが最新のものか、また各種ランキングの掲載許可はあるかを確認。

優良誤認

◯◯成分含有量100%

本当に100%であれば掲載可能。

景品表示法

・本日限定
・このページ限定
・今だけお得

期間を明確化しているか、事実に反していないかを確認。

サイト関連

審査落ち内容対策
独自コンテンツ不足画像1枚だけのサイトや商品がわからないなど。LPや配信するサイトの情報が不足している可能性があるので修正する。
不実表示出稿サイトと広告サイドのドメインが異なる。別ブランドサイトの内容を別ドメインにて出稿およびブリッジページから別ドメインに遷移している可能性があるので修正。
実証されていない試験的な医療サイト内にエビデンスがない試験結果を記載している。第三者機関によるエビデンスがあれば正しく掲載する。ない場合は削除する。
不適切なリンク先サイト内文言と広告表現に違いがある。広告と掲載サイトガ全く異なる場合は修正が必要。または詐欺やフィッシングサイトかと思われるところを修正。
機能していないリンク先リンク先がエラーになっている、ドメインの更新期限が過ぎているなど。サイトが表示されていない可能性があるので確認。
クリックベイト誤認識するようなボタンや無理やりクリックさせようとしている表現など。ユーザーに選択の自由を与えるために文言を修正する。またリンク先情報を明記する。(「会社概要はこちら」など)
悪質なソフトウェアまたは望ましくないソフトウェア各サイトに使用している画像やサーバーに問題がある。https対応がされていないなど。サイトを構成している画像や情報がウイルスサイトに侵されていないか確認。SSL対応をする。また過去に悪質な審査落ちがないか確認する。

その他に広告文等で使用できる記号は下記をご参考ください。

審査期間

広告を入稿しても、瞬時に広告は配信されません。基本的にGoogle広告では1営業日以内、Yahoo!検索広告では3営業日審査にかかります。広告配信前にはこの審査期間を踏まえてスケジュールを立てましょう。

審査落ちした時の修正方法

これまで審査通過していた広告が突然審査落ちするということもありますが、審査落ちした内容を確認・修正し再審査することができます。

下記手順に沿って、慌てずに進めていきましょう。

①審査落ちした内容を確認し、修正を行う

②各種広告プラットフォームのルールに沿って再審査申請を行う

※明らかな違反である場合は再審査を行っても、承認されません。各種規定をしっかり遵守しましょう。  

審査落ち理由を確認し、修正をする

Google広告やYahoo!広告では審査落ちした際に審査落ち理由を教えてくれます。ただし明確に教えてはくれないため、審査落ち理由から修正箇所を汲み取る必要があります。

この意図を汲み取れないと、再審査を出してもまた審査落ちするだけで、一向に広告出稿ができません。下記によく見られる審査落ち理由をまとめましたので参考にしてください。

Google広告の審査落ち理由

こちらからも審査落ち内容の確認ができます。

信頼できない文言

薬事や景表法の視点から使用できない言葉を使用している可能性があります。(今だけ無料、これを飲むだけでなど)

独自コンテンツ不足

LPや配信するサイトの情報が不足している可能性があります。(画像1枚だけのサイトや商品がわからないなど)

不実表示

別ブランドサイトの内容を別ドメインにて出稿及びブリッジページから別ドメインに遷移している可能性があります。(ドメインをまたいでいないか) クリックベイト 広告にボタンを記載しているもしくは同様の魅せ方をしていル可能性があります。(再生ボタンやCTAボタンなどを画像内に記載、動くボタンを使用など)

機能していないリンク先

サイトが表示されていない可能性があります。(リンク先がエラーになっているなど)

不適切なリンク先

広告に対してのサイトと関連性が低い可能性があります。(サイト内文言と広告表現に違いがあるなど)

悪質なソフトウェアまたは望ましくないソフトウェア

ドメイン配下とは別サーバーからの画像を取得している可能性があります。(各サイトに使用している画像やサーバーに問題がある、またhttps対応がされていないなど)

実証されていない試験的な医療

実態のない試験情報などを記載している可能性があります。(サイト内にエビデンスのない試験結果を記載しているなど)

画像の品質

広告に使用する画質に問題がある可能性があります。(Google/Yahooが推奨するサイズになっていない、著しく画質が荒いなど)

Yahoo!広告

 

薬用化粧品(医薬部外品)、化粧品/使用前・後の図面、写真等

安全性や効能効果を保証する表現がないこと。そのため、次記の保証表現が記載された広告は掲載できません。(使用前、使用後の図画や写真等を使用した、承認外の効能効果を想起させる表現、効果発現までの時間および効果持続時間の保証となる表現、安全性の保証表現)

知的財産権の侵害

著作権や商標権等の知的財産権を侵害するまたはそのおそれのあるもの(TV、メディア掲載などの記載、許諾のない画像や文言の使用)

広告の有用性について(成果報酬型サイト)

ユーザーにとって有用性の低い広告は掲載できません。 (アービトラージサイト等、第三者のサイトへのリンクや広告が多数掲載されているものや、広告のクリックをさせることを主目的としているようなもの) ※上記各種プラットフォームの審査落ちの一例です。

各種広告プラットフォームの再審査方法

Googleの審査落ち後の対策方法

Google広告では審査落ちが発生した場合は、対象の広告から再審査を請求することができます。審査落ちした広告は、右上のベルマークから通知されますが、見落としやすいためログインする際は必ず下記方法で確認しましょう。

対象の審査落ちした広告を見つける際には、管理画面よりフィルタ機能を活用しましょう。 広告>ポリシー承認状況>不承認 を選択することで不承認となった広告のみをフィルタすることができます。

該当の審査落ち広告のステータスを確認し、「再審査を請求」を選択します。※すでに削除している場合は再審査することはできません。

もし今回審査落ちした内容が複数ある場合であれば、Google広告エディターから新規入稿へと進めていきましょう。

Google広告エディターに関しては、下記サイトをご参照ください。

Yahoo!検索広告の審査落ち後の対処方法

Yahoo!検索広告では審査落ちした場合は、上部のお知らせに表示されます。

こちらをクリックすることで該当の審査落ちしている広告を確認することができます。 対象の広告もしくはキーワードの審査状況詳細を確認します。

こちらで審査基準に抵触している内容と合わせて確認すべき参考ページが案内されます。

修正する箇所が広告文や説明文であればその場で修正し再審査の申請をします。

 

Google広告と同様に複数の審査落ちがある場合は、Yahoo!広告用のキャンペーンエディターを活用して一括入稿を進めていきましょう。

Yahoo!キャンペーンエディターの使い方は下記記事を参考ください。

審査に通過しても油断してはいけない

各種広告プラットフォームには、入稿時の審査と入稿後の審査(事後審査)の2種類があります。

広告の規定は日々変動しており、入稿した当初は審査基準としてなかったとしても、いつの間にか新しく規定が増えていることが多々あります。 運用者としては審査落ちにすぐに気づけるように、ログインした際に必ず審査落ちがないか確認することが重要です。

ただ、各広告文やキーワードを1つずつ審査に抵触していないか確認することは非常に手間もかかります。 しかし、広告運用を行っているにも関わらず審査落ちが発生した状態が続くことは避けなくてはなりません。

次に審査落ちにすぐに気づける方法についてお伝えします。

各種広告プラットフォームの通知設定を変更する。

Google広告及びYahoo!広告では、それぞれ審査抵触によって不承認広告ができた際にメールで通知を受けれるよう設定ができます。

仮に管理画面にログインするタイミングがなかったとしても、登録したメールアドレスに通知されるので、すぐに気づくことができます。 また、取引先や社内の他メンバーもメールアドレスを追加設定することができるので、審査落ちを見つけやすい状況を作ることもできます。

各種広告プラットフォームではデフォルトでログインができるユーザーには通知がされる設定になっています。そのためログイン情報を社内で一括管理等している場合は、運用担当者も含めて必要メンバーのユーザー登録を進めましょう。

Google広告での通知設定の確認方法 ツールと管理>各種設定>通知へ進むと通知状況を確認することができます。

もし自分以外のメンバーや上司などにも通知をする必要がある場合は、ログインできるユーザーを増やして管理体制を整えましょう。 Yahoo!広告での通知設定方法 おしらせ>一覧から確認ができます。

こちらもメール設定にチェックがついていれば問題なくメールが届いています。もし届いていない場合は、使用しているメールアドレスとユーザーが間違っていないか確認しましょう。

極端に表示回数が減少していないか

審査落ちが発生していれば表示回数が全体で見ても下がっている可能性があります。各種管理画面にて、グラフで確認してみましょう。

下記図のように表示回数がゼロになっている場合は、すべての広告が不承認となっている可能性があるので視覚的にも判断できるようにしていきましょう。

以上、審査落ちが発生したとしても迅速に対応ができますので、しっかり再審査に臨みましょう。審査落ちがあれば配信機会が減り、本来獲得したいユーザーにも適切に広告を出すことができません。広告運用者としてはしっかり管理する癖を作っていきましょう。

審査を通過するために商品・サービスに関わる法律を正しく理解する

ここまでは審査落ちをしない運用方法や管理方法についてお伝えしてきました。

しかし運用者としては、審査落ちをしないことも重要ですがパフォーマンスを上げることも大事ですよね。 広告掲載における法律は多岐に渡ります。今回は、最もよくある間違った表現や誤って利用するケースを紹介します。

法律に違反した広告を出稿している場合は、広告主(事業主)の責任に留まらず、広告代理店及び運用者にも責任があります。必ず違反となる広告の出稿を継続せず、速やかに修正するようにしてください。

薬機法(旧:薬事法)

医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律とも呼ばれます。 健康食品や化粧品などの広告を運用している場合は、必ず覚えないといけません。

名前の通り、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器、再生医療等製品(以下「医薬品等」)の品質と有効性及び安全性を確保するために、製造、表示、販売、流通、広告などについて細かく定めたものであり、医薬品等を製造、販売、広告する際には、必ず関わってくる法律です。

医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器、再生医療等製品はそれぞれの役割が明確に記載されており、その範疇を越えての表現はしてはいけません。運用者として今運用を行っているものがどの分類に入り、どの表現ができるのかを知る必要があります。

違反例) ・飲むだけで痩せる ・髪の毛が生えてくる ・シミやシワが消える

それでは、それぞれの分類を見ていきましょう。

医薬品

この法律で「医薬品」とは、次に掲げる物をいう。

一: 日本薬局方に収められている物

二: 人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物であつて、機械器具等(機械器具、歯科材料、医療用品、衛生用品並びにプログラム(電子計算機に対する指令であつて、一の結果を得ることができるように組み合わされたものをいう。以下同じ。)及びこれを記録した記録媒体をいう。以下同じ。)でないもの(医薬部外品及び再生医療等製品を除く。)

三: 人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であつて、機械器具等でないもの(医薬部外品、化粧品及び再生医療等製品を除く。)

医薬部外品

この法律で「医薬部外品」とは、次に掲げる物であつて人体に対する作用が緩和なものをいう。

一: 次のイからハまでに掲げる目的のために使用される物(これらの使用目的のほかに、併せて前項第二号又は第三号に規定する目的のために使用される物を除く。)であつて機械器具等でないもの

イ: 吐きけその他の不快感又は口臭若しくは体臭の防止

ロ: あせも、ただれ等の防止

ハ: 脱毛の防止、育毛又は除毛

二: 人又は動物の保健のためにするねずみ、はえ、蚊、のみその他これらに類する生物の防除の目的のために使用される物(この使用目的のほかに、併せて前項第二号又は第三号に規定する目的のために使用される物を除く。)であつて機械器具等でないもの

三: 前項第二号又は第三号に規定する目的のために使用される物(前二号に掲げる物を除く。)のうち、厚生労働大臣が指定するもの

化粧品

この法律で「化粧品」とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚、若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう。

ただし、これらの使用目的のほかに、第一項第二号又は第三号に規定する用途に使用されることも併せて目的とされている物及び医薬部外品を除く。

医療機器

この法律で「医療機器」とは、人若しくは動物の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人若しくは動物の身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすことが目的とされている機械器具等(再生医療等製品を除く。)であつて、政令で定めるものをいう。

再生医療等製品

この法律で「再生医療等製品」とは、次に掲げる物(医薬部外品及び化粧品を除く。)であつて、政令で定めるものをいう。

一: 次に掲げる医療又は獣医療に使用されることが目的とされている物のうち、人又は動物の細胞に培養その他の加工を施したもの

イ: 人又は動物の身体の構造又は機能の再建、修復又は形成

ロ: 人又は動物の疾病の治療又は予防

二: 人又は動物の疾病の治療に使用されることが目的とされている物のうち、人又は動物の細胞に導入され、これらの体内で発現する遺伝子を含有させたもの

景品表示法(略:景表法)

優良誤認

景品表示法では、商品やサービスの品質、規格などの内容について、実際のものや事実に相違して競争事業者のものより著しく優良であると一般消費者に誤認される表示を優良誤認表示として禁止しています。

違反例) ・〇〇ランキング1位と記載しているが、実は1位を獲得していない ・100%国内生産を謳いながら、一部外国産ではないものが含まれている ・〇〇成分含有量100%を謳いながら、100%ではない場合 合理的な根拠がない効果・性能の表示は優良誤認表示とみなされます。根拠がある場合は、事前にエビデンスの提出を行う必要があります。消費者が適正に商品・サービスを選択できる環境を守るための規制です。

有利誤認

価格を著しく安くみせかけるなど取引条件を著しく有利にみせかける表示は、有利誤認表示に当たります。他社商品やサービスと比較して、有利に働くよう表示している場合に多く見られます。

違反例) ・事実なく他社と比較して一番安いと表示(定価と割引価格の比較など) ・送料無料と記載しておきながら、東京都内のみと小さく表示 ・30分無料と記載しながら、60分利用時との注意書きがない場合 有利に見せることで訴求を強めたいと考える広告主(事業主)は多いですが、その比較対象を著しく不利に見せ、自社を有利に見せることは違反です。   

訴求を落とさずに広告表現を行う方法

たくさんの広告表現についてお話しましたが、実は法を理解していれば正しく言える表現は多いです。

よく広告審査落ちがあり訴求できる表現がなくなりパフォーマンスも悪化と考えがちですが、そうではありません。 薬機法などに関しても法律を遵守した上でも言える表現はたくさんあります。

下記事例を含めて代替表現を学んで修正を検討しましょう。

※あくまで現時点での表現についてまとめています。

健康食品の場合

健康食品では、体への具体的変化を促す表現は使用することはできません。

例として、便秘が解消する、イライラを抑える、代謝がよくなるなど。これらは体への変化を直接的に表現しているためNGとなります。

便秘を解消→毎日がスッキリ過ごせる イライラを抑える→リラックスできる 代謝がよくなる→リズムを良くする などに表現を変更することで、現在の薬機法では審査として通過できる可能性があります。 ただし、健康食品では使える表現が更に少なくなることも事実です。

今後も広告表現が厳しくなることから、機能性表示食品へと切り替えることが大切です。

機能性表示食品については下記を参考ください

引用:消費者庁_機能性栄養食品

機能性表示食品であれば、機能性を取得した表現であれば広告表現として使用することができます。

例) 葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として):内蔵脂肪を減らす ロダンテノンB:糖化を抑える アフリカマンゴノキ由来エラグ酸:太り気味(肥満1度:BMI 25~30未満)の方の体脂肪 上記の様に、使用できる表現の幅が格段に広がります。現在運用を行っている商材がどちらの分類であるか確認をし、適切な表現を行っていましょう。

化粧品分類の場合

化粧品に関しても使用できない表現は数多くあります。ただ健康食品と同様に、少ない中でも使える表現は勿論あります。

シャンプー ・頭皮、毛髪を清浄にする。 ・毛髪にはり、こしを与える。 ・頭皮、毛髪にうるおいを与える。

化粧品 ・肌のキメを整える。 ・肌にうるおいを与える。 ・肌にツヤを与える。 健康食品と同様ですが、こちらも広告審査が厳しくなっていることから医薬部外品への切り替えを推奨します。

医薬部外品では、健康食品のように成分によっては言える表現が増えていきます。

例) ナイアシンアミド:目元・口元・額などのシワを改善し、シミ・そばかすを防ぐ プラセンタエキス:メラニンの生成を抑え、日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ ACコントローラー:肌の炎症をおさえながらしっかり保湿 医薬部外品に承認されている文言で言える表現も増えていきます。

よくある事例として、健康食品及び化粧品の事例を紹介しました。審査落ちしたからといって何も表現ができなくなる広告文では、運用でも結果を出しにくくなります。どの表現なら使用することができるのかを明確に知り、正しい広告運用を行っていきましょう。

 

まとめ

  たまたま審査に通過したから広告を出稿し続けていたという理由でも、違反になり、広告主のみならず運用する側にも責任が問われることもあります。リスティング広告審査について、法律を必ず遵守できているか今一度確認をしてみましょう。

 

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名川 聡

デジタルアスリート株式会社 D2C戦略部 部長
音楽活動のために上京したが、SEO関連の仕事でアルバイトをする中で、インターネットビジネスに興味が湧き、2012年12月にデジタルアスリート株式会社(旧:株式会社リスティングプラス)に入社。
リスティング広告の集客代行から商材のクリエイティブまで 様々な業務を行っている。
50万~1000万円以上の案件を幅広く運用。 約5年間のリスティング広告運用代行及びコンサルティングを経験。
現在はEC商材において、記事制作から広告運用まで幅広い最新広告手法を使いながら、実績作りや新しい媒体開拓を行っている。

プライベートでも、自家製の梅干しや味噌を作るほど健康ジプシーであり、Web集客同様に自身の健康においても常にPDCAを回している。

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