クリック単価っていくらで設定すればいいんですかね?

  • 2014.3.28
  • 2019.1.17
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クリック単価や入札単価は、リスティング広告の運用において大事な数字ですよね。
入札単価を低くしてしまうと広告が表示されなくなったり、高くしすぎるとCPA悪化につながってしまいます。

じゃあ、いくらが正解なの?ファーストページビットの数字で入札すればいいの?そう悩んでいませんか。

今回はそんな悩める運用者の方向けに、クリック単価の考え方や入札単価の決め方について解説します。

クリック単価とは

クリック単価とは、1クリックあたりの広告費を指し、CPC(Cost Per Click)と表記されることもあります。
※レポートや資料の内容によっては表記が変わる事がありますので、英語表記も覚えておきましょう。

クリック単価の算出方法は下記の通りです。

クリック単価 = コスト÷クリック数
→1クリックあたりにかかる平均のクリック単価

 
つまり、リスティング広告で広告費100,000円をかけて1,000クリック集めたとすると、
100,000(円)÷1000(クリック)=クリック単価 100円、となるわけです。

クリック単価について、詳しく知りたい方はこちらから↓

入札単価とは

リスティング広告はクリック課金制です。
つまり、ユーザーが広告をクリックした場合のみ広告費が発生すると言うことです。

入札単価とは、そのコスト発生時に設定キーワードに対してこれだけ払いますよという金額を指します。

先ほどお伝えしたクリック単価は、業界や商材、時期によって大きく変動します。¥30のものもあれば、¥500のものもあり様々です。

ただ入札単価は、例えば100円に設定したなら「そのキーワードに対して100円までならだす」という意味になりますので、実際の金額は¥100を下回る場合がほとんどです。

入札価格の設定を行なうために相場を知リたい時には、管理画面から「First Page Bid」を確認出来ます。これは検索結果の 1 ページ目に表示されるため必要な入札価格のことです。


 
ユーザーは、検索したキーワードに対して一番最初に表示されるページから行動をしていきます。2ページ目以降に行く場合は、よほど調べ物をしているか、時間が有る場合だけではないでしょうか。
クリックを促すためにも、基本的にリスティング広告は検索ページの1ページ目への掲載を狙っていきたい所です。

そう考えると、やはり相場を超えるか同等の入札をしないと、広告の表示回数が失われてしまう可能性があるのです。

もちろん、クリック単価の高額入札のみで掲載結果が変わるようであれば、潤沢な資金力を持つ企業のみがリスティング広告で儲けることになってしまうので、そこには「広告ランク」という考え方があり、入札価格だけで掲載順位が決定しないようになっています。

クリック単価の相場を調べる方法

では、キーワードに対するクリック単価ってどうやって調べるのでしょうか?

配信してみなければわからない、というわけではありません。事前にある程度目星をつくことができるツールがあります。
しかも、これらのツールは無料で利用することができます。

それはGoogleの提供するキーワードプランナーとYahoo!の提供するキーワードアドバイスツールです。
ここでは代表的なGoogle社のキーワードプランナーについて、使い方を紹介します。

Googleキーワードプランナーの使い方

①まずは広告管理ツールを開いて頂き、右上を確認します。
工具(スパナ)のマークをクリックすると、

②この様な表示がされます。一番左、「プランニング」の項目に「キーワードプランナー」があります。

③キーワードプランナーを開くとすぐに、画像のような検索画面が開きます。
ここに調べたいキーワードを入力するとキーワードのボリュームやおおよそのクリック単価を調べる事ができます。

④これは、キーワードで「リスティング広告」と検索した時の画面です。この画面で各キーワードの競合性やクリック単価を調べることができます。

入札単価を決める方程式とは

クリック単価の概念や相場の調べ方が理解できたら、続いては入札単価を決めます。
単価の決め方は、下記の方程式を使います。

クリック単価 = 目標獲得単価 × コンバージョン率

ここでいう目標獲得単価は、商材や自社サービスの利益率から算出します。

コンバージョン率は、既にリスティング広告を出稿しているのであれば、似たような商材やサービスからおおよそで算定します。
全くの新規で出稿する場合なら、一般的な数値であるコンバージョン率1%を基準にしてみましょう。

顧客の目標獲得単価が¥10,000の場合、コンバージョン率が1%とするとクリック単価は100円になります。

クリック単価は日々確認しよう

クリック単価は設定してそれで終わりではありません。
日々の運用の中で事細かにチェックし下記の調整を行なう必要があります。


キーワード毎の成果を見極める

キーワードごとの成果を見極めて、より成果がでるように調整しましょう。

・目標顧客獲得単価よりCPAが高いキーワードは入札を引き下げる。成果がでていても、費用対効果の悪いキーワードを調整しましょう。

・目標獲得単価よりCPAが低く、掲載順位が低いキーワードの入札を引き上げる。キーワードの単価をあげ、広告を上表示させることによりクリックを促します。CPAを抑えてコンバージョンを獲得できる可能性があります。

・入札したはいいがクリックがない、コストが高い、コンバージョンが発生しないキーワードは思い切って削除しましょう。仮に季節的な要因やコストが高いだけでまた後ほど使えそうだと判断した際には、キーワードの停止という判断もできます。

・First Page Bidの水準で入札ができているか確認する。

まとめ

入札を低くればCPAは安く抑えられます。しかし、実は広告の露出機会を失っているかもしれませんし、強めに配信をすることで更に売上を上げられるかもしれません。

また1位表示されたからといって、広告文が魅力的でなければクリックはされませんし、掲載順位が1位だからといってCVが取れるわけでもありません。

運用者は運用成果によって、入札単価を柔軟に変化させる必要があります。
キーワードに対していくら払えるか?費用対効果は良いのか?を確認して、日々の運用を行なっていきましょう。

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関根諒亮

デジタルアスリート株式会社
インハウス支援部 課長
2018年4月、デジタルアスリート株式会社(旧:株式会社リスティングプラス)へ入社
そこからリスティング広告運用者として2年従事し、 Facebook広告にも携わる。3年目からは御社のWebチームへ配属され、4年目現在はチームのマネージャーを担当。

趣味は映画鑑賞、Manchester Unitedの試合観戦です。好きな色は赤色です。
好きな映画は『バタフライ・エフェクト』です。 エンディングの『Stop Crying Your Heart Out』が流れる瞬間は映画史に残るエンディングだと思っています。

仕事に関しては、関わってくれた方々への恩返しをモットーに出し惜しみをしない仕事の提供を意識しています。
いつかは自分の得た知識を生かして、地元の活性化に尽力できる様に、何でも知識を吸収していきます。
座右の銘は『未来を見て点を結ぶことはできない。 過去を振り返って点を結ぶだけだ。 だから、いつかどうにかして点は結ばれると信じなければならない。 』
byスティーブ・ジョブス 隣人は静かに微笑む

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