動画広告の市場拡大予測から導入メリット・制作のポイントまで解説

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デジタルアスリート株式会社

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急成長している動画市場

2024年には約5,000億円の市場になる予測

動画広告市場は、数字上も非常に伸びています。2017年には1,374億円だったものが、2020年には2,900億円、2024年には4,957億円にまで成長すると予測されています。

引用:サイバーエージェント、2018年国内動画広告の市場調査を実施 | 株式会社サイバーエージェント

特にスマートフォンの拡大による影響が大きく、スマートフォン動画広告の需要は前年対比190%で成長し、動画広告全体の8割に達します。

今後さらにスマートフォンの比率は高まり、2023年には約9割がスマートフォンが占めると予測されます。

「5G」が広がればさらに拡大

5Gとは、第5世代移動通信システムの事です。
通信システムは日々進化しており、現在の4Gから今後5Gに進歩する予定です。

5Gになると、より大容量かつ高速の通信が可能となります。
データ通信容量は4Gの1,000倍、通信速度は100倍になると予測されています。

現状の4Gでも動画の閲覧に不便を感じることは少ないと思いますが、さらに100倍、1,000倍の速度となりさらに快適に動画を見ることができるようになるでしょう。

5Gは2020年のサービス提供を目標にして開発が進められていますので、さらに通信速度や容量を気にせずに動画を楽しめるようになると期待されます。

コンテンツの動画化が進む

メディアや情報サイトだけではなく、最近ではランディングページやホームページのコンテンツも動画化が進んでいます。

画像やテキストでは伝えきれない情報、世界観、価値などを動画で提供する企業が増えてきているのです。

文字で読んだ記憶が22%しか残らないのに対して、動画での記憶は50%以上残るという調査データもあります。
ユーザーの記憶に残りやすく、アクションも促しやすいということでコンテンツを動画化している企業が増えていくと考えられます。

動画広告のメリット

商品、商材、サービスの特徴を伝えやすい

化粧品の広告を打つ際に、文字のみで「潤う」「肌がプルプル」「とろける肌触り」と書いてある広告と、実際に商品を肌に塗り、肌がプルプルしている印象を与える動画の広告なら、どちらが実際に使用したイメージがわくでしょうか。

このように、動画を使うことで文字だけでは表現できない使用感や商品のイメージを伝えやすくなります。

他にも取り扱い方法が複雑な商品の場合や、組み立てなどが必要な場合は、文字だけだとユーザーに取っては非常にわかりにくく、説明するにもかなり文字数が必要になります。
ユーザーも見ているだけで疲れてしまいますが、動画なら実際の取り扱い方法を見せられるので、ユーザーにとっても理解しやすくなります。

幅広い層にも見てもらいやすい

文字の読めない小さな子どもが、アニメの動画をスマートフォンで見ているのを見かけますよね。

このように文字の読めない子どもや外国人、細かい文字が読みにくい高齢者なども、動画なら情報を正しく伝えやすくなります。

印象に残りやすい

先ほども言ったとおり、文字だけや画像+文字の広告よりも、動画広告の方が記憶に残りやすいというデータがあります。

釣り竿の広告を例にあげると、

①誰でも釣れる釣り竿の画像と「今なら半額」というコピーが入った広告
②釣り竿の画像や、実際に大物の魚を釣り上げている風景を流した後「今なら半額」で終わる動画広告

どっちが印象に残るでしょう。

より実際に釣れているイメージができる、動画広告の方がこれは欲しい!と感じてもらえるのではないでしょうか。

このように動画広告はテキストや静止画のバナーとは違い、実際に商品を使っているイメージがわきやすく、幅広い層にリーチする事ができるというメリットがあります。

動画作成のポイント

では、実際に動画を作成する時には何に気をつければ良いのでしょう。

情報をまとめる

動画作成をするうえでは、情報をコンパクトにまとめてできるだけシンプルにすることが大切です。

抑揚がなく冗長な動画は、ユーザーにスキップされてしまう恐れがあります。

ついいろいろ言いたくなると思うのですが、伝えたい内容をまとめて、シンプルな動画を作ることが印象に残る動画にするポイントです。

目的別に動画を分ける

目的別に動画を分けて作成することも重要です。

1つの動画に会社説明、歴史、商品の説明など盛り込みすぎると、動画が長くなるのでやめましょう。

会社の認知度アップ、商品の説明、使用方法の説明と目的がいくつもある場合は、それぞれの動画を作成しましょう。

動画のクオリティが与える印象に注意する

ただ動画をつくればいいというわけではありません。

予算をかけたくないからと機材や編集ソフトを妥協するとクオリティが低い動画となり、かえって商品の価値を下げることになってしまいます。
また、結局作り直しとなり、最初にかかった制作時間や人件費が無駄になることもあります。

実績のある制作会社や、専門のクリエイターに依頼する方が安全でしょう。

代表的な動画広告の種類

インストリーム動画広告

YouTubeでみられる動画広告の事を指します。
映像や音声、文字を用いて、大画面で商品やサービスの魅力を効果的に伝える事ができます。

インストリーム広告の中でも、ユーザーが視聴する動画コンテンツの前に再生されるタイプの「プリロール動画広告」や、動画広告を再生した数秒後にユーザーがスキップする事ができる「スキッパブル広告」、スキップできず強制的に視聴させる「ノンスキッパブル広告」があります。

課金形態は「広告視聴単価」が多く、表示回数やインプレッション数での課金とは違います。
視聴されたかどうかが課金ポイントとなるサービスがほとんどです。

インストリーム広告についてもっと詳しく知りたい方はこちらから↓

インバナー広告

代表的な例でいうとYahoo!トップページなどで見られるような、バナー広告の動画バージョンです。

特徴としては通常のバナー広告と同様に、セグメントを切ってターゲティング配信ができる点です。
動画を視聴しようとしているユーザーに限定されるインストリーム広告と違い、インバナー広告は多くのユーザーに見てもらえます。

ディスプレイ広告の表示場所についてもっと詳しく知りたい方はこちらから↓

インリード広告

ニュースサイトなどでよく見かけるタイプの広告です。
ユーザーがWebページをスクロールすると、動画広告が画面に表示され再生されるという仕様の広告です。

画面をスクロールする事でスキップできるため、ユーザーは興味を持った動画広告だけを閲覧できます。
特にスマートフォン向けのプロモーションで活用されます。

ユーザーが閲覧しようとしているメインコンテンツと同じ枠に表示されるため、視認性が高くなるというメリットがあります。

YouTuber市場について

2017年男子中学生に将来なりたい職業をアンケートした結果、「YouTuberなどの動画投稿者」が3位に入っているというニュースがありました。

スマートフォンの普及により、動画視聴は幅広い世代に広がり、YouTuberの存在が社会的にも注目されています。
2017年に約219億円規模だった国内YouTuber市場ですが、2022年には579億円に拡大する見込みです。

このように子供から大人まで幅広い層を魅了しているYouTuberを活用した企業のタイアッププロモーションは年々増加し、動画広告全体の成長を牽引していくと予想されます。

まとめ

スマートフォンの普及・拡大により、無視することができないほど、今、動画広告は熱くなっています。

テレビよりWebで動画を見ている時間の方が長いという人も増えており、商品の価値をユーザーに伝えるためには動画広告に取り組むことが重要です。

動画広告はさらなる成長・拡大が予想されていますので、取り残されることのないように今すぐにでも始めていく事をおすすめします。

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