インスタ(Instagram)広告の配信はいくら必要?費用相場と予算別事例を大公開!

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山屋 竜之介

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インスタ広告 費用

インスタ広告は1日100円から始めることができます。しかし、100円で成果を上げることはできません。

成果をしっかり上げるためには月5万円程から広告配信を行い、結果を見ながら日々調整していく必要があります。

今回はインスタ広告の費用を考える上で必要になる要素と予算別の配信結果について解説します。

この記事を読むことでインスタ広告の費用相場を知ることができますので、ぜひ参考にしてみてください。

インスタ(Instagram)広告にはどのくらい費用がかかるのか?

インスタ広告の費用は、広告主の目的や予算、運用方法によって大きく異なってきます。代理店・自社・個人で運用する場合を解説します。

代理店に依頼する場合

代理店に依頼する場合、専門知識や経験を活かした効果的な運用が期待できます。特に配信初めの場合はデータ分析にリソースがかかるため、代理店に依頼することでリソース不足を防ぐことができます。

月額20万円~の広告費から請け負っている企業が多く、運用代行費も20%の企業がほとんどです。ある程度広告予算をかけられる場合は代理店を検討してみましょう。

▼代理店を選ぶ上での選定基準はこちらを参考にしてみてください 

自社で運用する場合

自社運用の場合、必要な費用は広告費のみです。もちろん担当者の広告知識、運用レベルによってかかる時間や成果も異なってきます。広告費5万円~から運用してみて成果が出るか検証していきましょう。

個人で運用する場合(フリーランス向け)

個人で運用する場合最小限の予算から始めることができます。

日予算1000円~5000円で、月あたり15,000~15万円程度の広告費から始めていきましょう。実際に配信してみることで広告の成果が出るのかを検討しつつ、徐々に配信金額を上げていくことをおすすめします。

また配信するクリエイティブも作成しなければなりません。外部のデザイナーに依頼するのか、自身で作成するかによってかかる費用も異なるので、目標の売上金額に対して広告費予算がいくらであれば採算がとれるかを判断した上で検討していきましょう。

広告を出す目的によって費用は変動する

インスタ広告の費用は、獲得したい成果によって大きく変わります。

例えば商品・サービスの認知目的だと、認知が広まった定義づけの範囲によって広告費用が数万円~数百万円まで変動する可能性があります。
逆にコンバージョン目的だと、商品の売上からいくらまでなら広告費として使用できるかが可視化できるため、事前に決めた費用で配信することができます。

    もちろん、獲得したい成果は業界や競合状況によって大きく変動します。特に美容、アパレル系の商材は競合が多いため、1件のコンバージョンを獲得するのにかかる費用も高くなりがちです。

    インスタの特性も加味した上で、採算が合うか判断し広告配信を検討していきましょう。

    インスタ(Instagram)広告を配信するメリット・デメリット

    インスタ広告は購買行動に繋がりやすい(メリット)

    uluコンサルタンツが2024年2月に実施した「SNSがライフスタイルに与える影響」に関する調査を実施したところ、購買行動に影響を与えるSNSのうち「Instagram」と答えたユーザーが76.8%と、インスタ経由で商品・サービスの購入が増えています。

    引用:わたしの名品帖「SNSがライフスタイルに与える影響」に関する調査

    また、インスタにはショッピング機能もあります。商品広告を見て興味を持ったタイミングに合わせて商品を掲載できるため、非常に多くのコンバージョンを獲得できることに繋がります。
     

    BtoB向けの広告配信は向いていない(デメリット)

    インスタを利用するユーザーの大半は個人です。そのため、BtoB向けの商材(業務効率化するパソコンツールなど)を販売する企業にとっては、インスタ広告では十分な広告効果を得られない可能性があります。

    よりビジネス向けであるFacebook広告を活用して広告運用をしてみましょう。

    インスタ(Instagram)広告の課金形態

    インスタ広告の課金形態には、主に3つのタイプがあります。

    CPM(インプレッション課金)

    CPMは「Cost Per Mille」の略で、1,000インプレッション(広告表示回数)あたりの費用を指します。ブランドの認知向上や新商品の紹介などに適している課金形態です。

    商材にもよりますが、一般的なCPMは2,000~3,000です。インスタ広告のデフォルト設定がCPM課金となっていることが多く、低コストで多くのユーザーにリーチできるメリットがあります。

     人気の高い業種のCPMは高騰しがち

    Instagramは人気の高い業種では競争が激しく、CPMが高騰しやすいです。逆にFacebookは幅広い業種で利用されているため、比較的安定しています。

    具体的な数値感でいうとInstagramのCPMはFacebookの2倍以上になることがあります。さらに美容商材は競合が多くCPMが10000円になることがあります。相場感を把握した上で広告配信を実施していきましょう。

    CPC(クリック課金)

    CPCは「Cost Per Click」の略で、広告がクリックされた回数に応じて課金される方式です。一般的なCPCは100~300円となっています。

    CPCは、ユーザーに広告をクリックされて初めて料金が発生するため、目的に対して予算を効率的に使えるメリットがあります。すでに他媒体で配信を実施し一定数コンバージョンが取れている場合に商品の購入が目的であれば向いています。

    CPV(平均動画再生課金)

    CPVは「Cost Per View」の略で、動画広告が一定時間以上視聴された場合に課金される方式です。動画の再生方法も2種類あり、15秒以上動画が再生されるごとに課金が発生する「ThruPlay」と「動画の2秒以上の継続的な再生」の2種類が存在しています。

    CPVは、ユーザーに詳細な情報を伝えたい場合や、ビジュアル的なアピールが重要な場合に適しています。動画を見てもらえることで商品に対する興味関心の確度も高くなりやすいです。

    インスタ(Instagram)広告のキャンペーン目的ごとの課金形態

    インスタ広告では、キャンペーンの目的によって選択できる課金形態が異なります。主な目的と対応する課金形態は以下のとおりです。

    キャンペーン目的 詳細 課金方法
    売上 商品やサービスを購入する可能性の高い利用者を見つけます。 CPM、CPC
    リード 商品・サービスの顧客になりうるリストを獲得します。 CPM
    エンゲージメント

    動画の再生数、いいねやコメントなどユーザーアクションを集めるのに最適です。

    CPM、CPV
    トラフィック サイトや特設ページにユーザーを誘導するのに向いています。 CPM、CPC
    認知度 商品・サービスの認知拡大に向いております。

    CPM、CPV

    アプリの宣伝 アプリの認知拡大、インストール数増加に向いています。 CPM

    キャンペーン目的は、管理画面でキャンペーンを作成する際に、最初に選択します。同じ目的でも業種や商品特性によって最適な課金形態が異なる場合があるため、テストと分析を繰り返すことが重要です。

    インスタ(Instagram)広告設定の注意点

    インスタ広告の費用を抑えつつ、効果的な配信を行うためには、以下のポイントに注意して設定を行うことが大切です。

    キャンペーン目的は配信目的に沿ったものを選択

    適切なキャンペーン目的を選択することで、広告費用の無駄を減らせます。

    ◯認知度向上が目的なら「認知度」や「リーチ」
    ◯ウェブサイト訪問者を増やしたいなら「トラフィック」
    ◯商品販売やサービス申込みが目的なら「売上」

    目的に合わない設定をすると、不要なコストが発生する可能性があります。認知拡大目的だと費用は安く抑えられますが、商品の購入など購入ユーザーをピンポイントで絞らないといけないため費用が高くなりがちです。

    配置面に合わせてクリエイティブを作成

    インスタには複数の広告配置面があり、それぞれに適したクリエイティブを用意することで、広告効果を高められます。ユーザーがインスタで見ている場所は大きく3つあります。

    • 通常投稿
    • ストーリーズ投稿
    • リール投稿

    通常投稿は1080px✕1080px、リール・ストーリーズ投稿だと1080px✕1920pxのサイズです。
    通常投稿の画像をリールやストリーズ用に画像サイズを調整することでスマホ画面いっぱいに表示できる見やすい広告を作ることができます。

    もし画像サイズの調整に困ったらCanvaを使用しましょう。詳しくはこちらをご覧ください
    CANVA「インスタストーリーの使い方」

     【応用編】費用対効果を最大化するには1週間に50CV必要

    広告の効果を最大限高めるには、機械学習によってキャンペーンの特性を把握する時間が必要です。

    一般的に1週間に50件のコンバージョンが取れることでコンバージョンの最適化がかかると言われているので、予算が少なすぎると十分な情報が集まらない可能性があります。

    例えば、1CVあたりの単価が2,000円の場合
    週間予算は10万円(2,000円 × 50CV)が目安となります。

    この程度の予算があれば、広告の効果測定や最適化のためのデータが十分に集まります。

    費用が少なくても広告を配信するなら

    このような場合には、ぜひ投稿型広告をおすすめします。投稿型広告でユーザーアクション(いいねやコメント)をコンバージョンポイントとすることで効率よく集め、最適化をかけることができるようになります。

    投稿型広告に関するお悩みは、
    デジタルアスリートにぜひご相談ください。

    投稿型広告だけでなく、Instagramアカウントの運用方法やアカウントの伸ばし方についても貴社のサービスに最適な方法でご提案いたします。

    インスタ(Instagram)広告はどのくらい予算がかかるのか?

    インスタ広告の予算は、事業規模や目的によって大きく異なります。ここでは、3つの予算規模でのシミュレーションを行い、それぞれどの程度の効果が期待できるかを見ていきます。

    小規模ビジネス向けの予算

    地域限定した集客や、新商品の拡大前のプロモーション施策などに向いています。

    以下は、通信機器商材の実績です。
    コンバージョンポイントはフォームへの申し込みです。ボタンクリックがコンバージョンポイントであるため1000円台でCPAが取れています。

    CPM CPC CV CPA COST
     1,158円 195円 142件 1,251円 177,639円

    中規模ビジネス向けの予算

    成長期のスタートアップ向けの予算設定です。また通常インスタ広告を配信する場合は50~60万円の金額帯での配信が多くの企業で行われております。

    以下は教育系商材の実績です。コンバージョンポイントは教育プログラムへの初回申込みであるため、CPAも10,000円近くと高くなっております。

    CPM CPC CV CPA COST
     4,542円 414円 64件 8,244円 527,629円

    大規模ビジネス向けの予算

    全国展開ブランドなど認知度も高い企業や商材について配信するときに設定される予算です。大型イベントやセールの告知を行う上で潜在層~顕在層まで幅広くユーザーを獲得していきましょう。

    以下は美容商材の初回購入をコンバージョンポイントとした場合の実績です。競合の多い美容商材のためCPAも高くなっております。

    ただ、この商材は継続購入が前提であるため、LTVを考えると採算が合う設計になっております。

    CPM CPC CV CPA COST
     7,502円 124円 94件 14,429円 1,356,326円

    これらのシミュレーションは、あくまで目安です。実際の効果は、業界の競争状況、広告のクリエイティブ、ターゲティングの精度などによって大きく変動します。

    効果的な広告運用のためには、小さな予算から始めて徐々にスケールアップしていくことをおすすめします。

    まとめ

    インスタ広告の費用は、運用方法や目的によって大きく異なります。また、常に進化しているため新しい広告フォーマットや機能が追加されることもあり、最新のトレンドや変更点をチェックし、柔軟に対応していくことが成功の鍵となります。

    広告運用のスキルを磨きながら、自社のビジネスに最適な戦略を見つけていきましょう。

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    Writer

    山屋 竜之介 記事一覧

    デジタルアスリート入社後、半年間、リスティング広告を始めとした10種類以上の広告媒体の知識を学び、運用を実施。業界問わず様々な案件の効果改善に努める。

    その後大手広告代理店にて、テレビ局などのクライアントを対象とした案件にて広告運用を実施。自社と他社での広告運用経験を活かし、現在は主に自社サイトやメディアの管理、記事作成などのコンテンツ制作を担当している。

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