
【保存版】入札単価調整の基礎から具体的なやり方までまとめてマスター
Index
入札単価の基礎
入札単価調整の仕組み
入札単価調整は割合(%)で設定します。
たとえば、上限クリック単価を100円に設定したキャンペーンで、モバイル端末への表示数をパソコンよりも増やしたい場合、モバイル端末の入札単価を20%引き上げ、最終的な入札単価を120円にします。
- 【計算式】
基準の入札単価: 100 円
モバイル端末の単価調整: 100 円+(100 円×20%)=120 円
モバイル端末での検索に対する最終的な入札単価: 120 円
どんなユーザーが集まっているのか簡単に確認する方法
とはいえ、どう調整すれば最適なのか分からない!という方も多いでしょう。
そんな時は、Google AdWordsベータ版の管理画面「概要」ページを見てみましょう。
概要ページではデバイスごとの比率や、曜日と時間ごとのユーザーのアクションなどをグラフで確認することが出来ます。
次に「ユーザー属性」のページを見てみましょう。
このページではアクセスしたユーザーの年齢・性別・子供の有無・世帯収入などを知ることが出来ます。どんなユーザーがあなたの商品に興味を持っているのか、ある程度知ることが出来ます。
興味を持ってくれているユーザー層が分からない人は、これらデータを活用して入札単価調整を使ってみましょう。
入札単価調整の種類
地域、曜日と時間帯、ユーザー属性、デバイスなど、複数の項目に分けて入札単価調整を行うことが出来ます。また、これらの入札単価調整は掛け合わせて使うことが出来ます。
地域
店舗集客などで商圏が限られる場合、商圏に絞った広告配信をすることが可能です。
店舗の所在地以外の地域に広告を配信しても、来店の見込みが低く広告費を浪費してしまう可能性が高くなりますよね。その際に、見込みのある地域のみ入札単価を引き上げ、それ以外の地域は引き下げることが出来ます。
引き下げ率100%にすることで、一切配信しないようにすることもできます。
- 【設定方法】
①設定したいキャンペーンを選択
②「地域」をクリック
③画面上部に世界地図が表示され、標準では日本が青くマークされています。
④鉛筆マークをクリック
⑤「ターゲットにする地域を入力してください」という入力枠がありますので、そこに配信したい地域を入力。地域の指定は市まで可能です。
曜日と時間帯
リスティング広告を運用する中で日々効果測定をしていると、コンバージョンが発生しやすい、または獲得効率の良い時間帯や曜日が見えてくることがあります。もしくは、営業時間中にしか問い合わせを受け付けられない場合もあります。そのような場合は、「広告のスケジュール」から、特定の曜日や時間帯にのみ広告掲載のチャンスを増やすことが出来ます。
注意点として、曜日・時間帯は、1つの曜日に対して最大で6個しか、スケジュールの区切りをつけることが出来ないので、ご注意ください。
- 【設定方法】
①設定したいキャンペーンを選択
②「広告のスケジュール」」をクリックしてください。
③画面上部に月曜~日曜の横棒が表示されます。
④鉛筆マークを押すと、曜日と時間帯を入力するフォームが出てきます。ここに配信したい曜日・時間帯を入力し「保存」を押します。
⑤複数の曜日・時間帯を一括で設定したい場合は、フォームの下の「追加」を押すと、複数設定することが可能です。
ユーザー属性
①年齢
「18~24 歳」、「25~34 歳」、「35~44 歳」、「45~54 歳」、「55~64 歳」、「65 歳以上」、「不明」でのターゲティングが可能です。
②性別
「女性」、「男性」、「不明」でのターゲティングが可能です。
③子供の有無
「子供あり」、「子供なし」、「不明」でのターゲティングが可能です。
④世帯収入
「上位 10%」、「11~20%」、「21~30%」、「31~40%」、「41~50%」、「下位 50%」、「不明」でのターゲティングが可能です。
ちなみに、「世帯収入」ターゲティングの利用が可能な対象地域は、アメリカ、日本、オーストラリア、ニュージランドのみだそうです。
年齢や性別でターゲットが明確な商材の場合、ユーザー属性による絞り込みや入札単価調整が有効です。例えばお酒を扱っている場合は成人年齢をターゲットすることもできますし、25~35歳の女性をターゲットとした化粧品を扱っている場合は、その年代・性別への入札を強めることが出来ます。
ちなみに、顧客属性のデータはGoogleアカウントの利用状況により判別されるため、非ログインユーザーの絞り込みはできません。
- 【設定方法】
①設定したい広告グループを選択
②「ユーザー属性」をクリック
③すると、年齢別の配信状況が出てきます。
④入札単価調整したい年齢にチェックを入れると「編集」ボタンが出てくるのでクリック
⑤「入札単価調整比を変更」をクリック
⑥配信したくない年齢の場合は「引き下げ」を選択し「100%」と入力すると、一切配信されなくなります。配信を半分に抑えたい場合は、「引き下げ」を選択し「50%」と入力します。同様に、配信を50%増やしたい場合は「引き上げ」を選択し「50%」と入力してください。
デバイス
デバイスとは、ユーザーがWebサイトを閲覧する際に利用する端末のことです。パソコン・タブレット・モバイル端末があります。
コンバージョンを獲得できるユーザー層などに応じて、獲得できる媒体に偏りが生じることがあるので、端末の利用シーンを考えながら入札単価を調整することも必要です。
- 【設定方法】
①設定したいキャンペーンを選択して、「デバイス」をクリック。
②すると「パソコン」「モバイル」「タブレット」の3項目が表示されます。
③入札単価調整したいデバイスにチェックを入れると「編集」ボタンが出てくるのでクリック
④「入札単価調整比を変更」をクリック
⑤配信したくないデバイスの場合は「引き下げ」を選択し「100%」と入力すると、一切配信されなくなります。配信を半分に抑えたい場合は、「引き下げ」を選択し「50%」と入力します。同様に、配信を50%増やしたい場合は「引き上げ」を選択し「50%」と入力してください。
ターゲティング(上級者向け)
トピックやプレースメントなど、ディスプレイネットワークのターゲティング方法に対して入札単価調整を設定できます。
相性の良いサービス例
いくつか事例を出してみたので、おさらいも込めて理解できているか試してみましょう!
50代以上男性が主要顧客で、電話問い合わせがメインの商材
・営業時間は月曜~土曜の8時~18時
・ユーザー層は50代男性。それ以下の年代には配信しない
使う入札単価調整は下記になります。
・ユーザー属性 > 年齢 > 18~24歳,25~34歳,35~44歳の引き下げ率を100%にする
・ユーザー属性 > 性別 > 女性の引き下げ率を100%にする
曜日と時間帯は簡単でしたよね。
年齢や性別はわかりましたか?配信しない層の引き下げ率を100%にすることで、不要な流入をシャットアウトできます。
しかし注意しなければならないのは、「不明」ユーザーも多いということ。不明ユーザーは母数が多いため、シャットアウトしない方が良い場合が多いです。運用していく中で不明ユーザーからのコンバージョンがどれぐらいあるかを分析し、対応を考えましょう。
店舗のある地区を強めに、さらに周辺地域にも広告を表示したい
・神奈川県・埼玉県はお店から少し遠いので、広告を弱め(70%)で出したい
・13~15時が獲得単価が安い傾向にあるので、その時間帯の配信を強めたい(120%)
このような場合、使う入札単価調整は下記です。
・曜日と時間帯 > 「すべての曜日」0:00~13:00、「すべての曜日」13:00~15:00、「すべての曜日」15:00~00:00の3つを追加 > 13:00~15:00を選択し、引き上げ率を120%に設定
どうですか?すべて分かりましたか?
曜日と時間帯について、先ほどと違い3つ指定する必要がありました。配信する時間帯は、それぞれ指定する必要があります。
13~15時を120%にするだけだと、13~15時しか広告が配信されなくなってしまうので要注意です!
まとめ
入札単価調整を活用すれば見込みの高いユーザーに効果的に広告を配信することができます。
時間帯のデータや年齢別・性別のデータを確認・分析して、ここで紹介した入札単価調整を活用すると、今よりもさらに効果的な運用ができます。ぜひお試しください!

リスティング広告とランディングページの改善のプロフェッショナル集団!
売上を伸ばしビジネスを拡大する方法まで解説
育成型マーケティング新戦略の電子書籍
無料ダウンロード(期間限定)
第1章:コンセプトを作る
第2章:見込客が自ら「ステップアップ」する仕組み
第3章:顧客心理にあったページでアプローチする
第4章:広告で狙った層にメッセージを届ける
第5章:既存顧客のさらなる育成方法
