MEO対策の代理店・企業選びで絶対押さえたい7つの視点とは?

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関根諒亮

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Googleマップを集客に活用したいと考え、「MEO対策」を検討しているけれど

・対策している代理店はたくさんあるけど、どこが良いのかがわからない
・料金体系が違いすぎてコストの算出が難しい
・具体的なサービス内容がいまいちわからない

このように自社に合う代理店を選ぶポイントが分からず、困っている方も多いのではないでしょうか。

実際、MEO対策を行う代理店は、サービス内容や使用ツール、料金体系などが各社で大きく異なるため、正しい情報を得た上で比較検討して決めることが大切です。

この記事では、MEO対策を行う代理店を選ぶ時に必要な視点や、選ぶべきではない代理店の特徴などを紹介しています。

この記事を読めば、自社に合ったMEO対策を行っている企業を選定できるようになるでしょう。

そもそも「MEO」について詳しく知りたい方はこちらの記事からどうぞ。


MEO対策企業を選ぶ7つの視点

MEOの概念は以前から存在していました。
ながらくWeb集客の手段としてはマイナーな手法とされていましたが、近年は「SEOの次はMEO」と言われるほどメジャーな手法となっています。

MEO対策を行う代理店は、MEOを専門とする代理店もいれば、SEOや広告運用の代理店でありMEOのサービス提供も始めたという企業も存在します。

このような中から代理店を選ぶ際の条件として、優先度の高い条件から★を付けて表記していきます。(★★★~★で評価)

①自分のビジネスに近い実績があるか ★★★

まずは、やはり実績があるかどうかです。

またその実績についても、「〇〇というキーワードで上位に表示された!」というだけなら簡単ですが、どんな業種や業態で結果が出せたのかまで確認しましょう。

というのも、地域系キーワード+業態や業種というキーワードなら、特に対策をしなくても上位表示できる可能性があるからです。
例えば「東京 居酒屋」などが地域系キーワードと言えます。

またどんなキーワードでも上位表示されれば良いわけではなく、来店や集客などが見込めるキーワードで上位表示される必要もあります。

例えば、「リスティング広告 問い合わせ」ではマイビジネスすら表示されません。キーワードの意図が、あくまでも「問い合わせ」が目的だからです。

反対に、「リスティング広告 代理店」の場合は、「代理店を探したい」という目的があるため検索ユーザーから近い広告代理店を表示してくれる可能性があります。

このようにその代理店がロジックを基にキーワードを選定しているのか、単に上位表示できそうな地域キーワードで設定を行っているかで、集客の結果には大きな差が出るでしょう。

マイビジネスの管理画面やこの後にご紹介する順位管理ツールなどのデータを用いて、実績を発表している会社なら安心だといえます。

②自社ツールの有無 ★★★

そもそも代理店はどうやってMEOの順位を確認しているのでしょうか。

MEOのサービスを提供している多くの代理店は、自社でツールを導入もしくは開発をして、チェックを行える体制を整えています。
ツールを自社開発している企業の方がツール自体のブラッシュアップも早く使い勝手が良いケースが多いです。

どのように順位を確認しているのか、ツールの特長などはサービスの内容とともに理解しておきましょう。

③料金プランは自社の方針にあっているか ★★

また、やはり料金プランも重要です。
料金プランとしては、大きく「成果報酬」か「固定報酬」かに分かれます。

これはどちらが良いでなく、自社にとってどちらのプランがビジネスに適しているかを確認する必要があります。

成果報酬の場合

成果報酬の場合は、一般的に検索結果3位以内に表示された日数分が成果となります。

例えば「リスティング広告 代理店」というワードが30日間、1~3位に表示されていた場合は「30日×会社の定めるキーワード単価分」が発生します。

成果報酬の場合は、500円から1,000円の間が相場になります。
500円の場合、30日✕500円→15,000円が報酬になるという計算ですね。

また複数ワードをしていできる場合で、例えば6つまで希望のキーワードを選べ、その中のワードが1つでも1日上位に上がっていれば課金対象というパターンもあります。

固定報酬の場合

固定金額の場合は、キーワードが上位表示される、されないによらず固定で費用がかかる形態です。
成果は約束されませんが、費用の金額がわかりやすいというメリットもあります。

MEO対策を始める場合、成果が出るか不確定なので、多くのパターンは成果報酬型でスタートします。
成果報酬型で順位が安定してくると、固定金額の時よりも費用がかかるケースがあります。
そのため、固定金額は1ヵ月表示された成果報酬の金額よりも低めに設定されていることが多いです。

厳密にどちらがビジネスに適しているか、費用を抑えられるかは、実際に対策をしてみないとわかりません。
相談の段階で代理店に実際に聞いてみるのが良いでしょう。

④契約期間が長すぎないか ★★

MEO対策の契約期間にも注意が必要です。

MEOも対策を始めてすぐに成果が出る、というよりは数ヶ月コツコツと取り組む施策と言えるので多くの代理店は半年~などの比較的まとまった期間を契約期間としています。

ただしあまりに長期的な契約だと、予算削減などの方針変更があった時に途中解約ができない可能性があります。
自社の方針と比較して、契約期間が長く設定されていないかは注意が必要です。

⑤実施施策の内容・数 ★

これは、代理店のホームページに掲載されていることが少ないので、問い合わせや相談の際に確認したい内容ですが、実際の施策内容や数にも注目です。

MEO対策は、SEOに近く正解のない施策になります。目標に対して、期間内にどれだけ効果的な施策が打てるか、積極的に提案してくれるかが重要です。

問い合わせの際に、具体的な施策内容や頻度を聞いてみるのも力量を知る1つの手がかりになるでしょう。

ノウハウの流出と考える代理店もあるので、契約前に事細かに内容を聞くのは難しいかもしれませんが、確認してみる価値はあります。

⑥自社でノウハウを発信しているか ★

ノウハウを開示するのは難しいと記載をしましたが、中には成功事例を余すことなく伝えている代理店や積極的にサービスのアップデートを伝えている代理店もいます。

これらの業者が情報やノウハウを公開しているのは、それだけ早く情報のアップデートを行っているからとも言えます。

依頼をした時にも、新しい施策を取り入れるスピードが早いと言えるかもしれません。

⑦自社のHPやマイビジネスは対策されているか ★

MEO対策をサービスとして取り扱っている企業が、どれほど自社のマイビジネスを効果的に運用しているかも注目箇所です。

一般的に、Googleマイビジネスは店舗向けのサービスなので、一般企業での積極的な露出は難しいのですが運用を行う事は可能です。

例えばレビューの数や写真の投稿数など、クライアントに提供しているサービスの内容を自社でも行っているか見てみましょう。
またレビューの数や内容も客観的な評価として参考になります。

MEOの依頼先を間違えないための3つの質問

MEOのサービス自体は、多少の知見さえあれば個人事業主やフリーランスでも提供できます。

しかし中には、効果的ではない施策や初期の設定だけを実施するだけで放置となってしまっているケースもあります。

そこでこの章では、しっかりしたサービス提供をしている企業なのかを見極めるための質問を紹介します。

ツールの使い方を熟知しているか?

MEOの肝となる、キーワードの順位を判断する為には順位チェックツールが必要不可欠です。

これらのツールは単に順位をチェックする以外にも、どれだけアクションが発生しているかなどの分析機能も備えています。
しかし、使い方がわからない場合は単なる数値の羅列になってしまいます。

サービス提供側がツールの正しい利用方法を熟知しているのかをしっかり確認しましょう!

例えば、キーワードが1日の間に表記されるかどうかは肝となるので、「カレンダー表記」の見方や、レポートの排出方法など実務的な内容を確認して答えてもらえるか確認してみましょう。

Googleマイビジネスをしっかり理解しているか?

MEO対策を行うためには、Googleマイビジネスを使いこなすことが必須です。

マイビジネスも日々アップデートされて、できることが増えたり機能が増えたりしています。
管理画面の使い方や見方がしっかり理解できているか、最新の情報をしっかり追えているかも重要な確認事項です。

施策や提案の内容に根拠があるか?

意外と見落としがちなのが、「なぜ」という視点です。

・なぜその画像なのか
・なぜその投稿なのか
・なぜそのキーワードなのか

全て理由があるかを深掘りましょう。
今では「MEO」という語句に対しては、多くの記事などがでており、にわか知識をつける事は容易いです。

質問を行い、情報を掘り下げても各対策の重要性や必要性が答えられるかをしっかり確認していきましょう。

絶対にやってはいけないMEO対策の内容とは?

結論から言うと、マイビジネスのタイトルに「地域名」などを入れて設定をする方法です。

MEOが流行し始めた時、多くの代理店などがマイビジネス名に地名を入れることを対策として行っていたのですが、この対策はGoogleが公式で禁止している設定です。

マイビジネスへは、あくまでも正規の店舗名を入れなければなりません。

この違反を何度か繰り返してしまうと、アカウントがBANされる可能性もあります。
BANをされてしまうと、店舗情報の登録や変更ができなくなるおそれもあります。

仮にGoogleのアカウントを新規で取得したとしてもマイビジネスから新しく登録をする事ができなくなり、二度とマイビジネスを利用できなくなるかもしれません。

対策キーワードをマイビジネスのタイトルへ入れると、手っ取り早く上位化できる可能性はありますがビジネスへのリスクが大きすぎます。
このような提案をしてくる代理店はお断りしましょう。

まとめ

MEOについては、SEOと同様ブラックボックス的な部分が多く、正解のない中で施策を繰り返すことになります。

依頼する側も基本的なMEOの知識を身に着けることで、より自社のビジネスの助けになる代理店を選ぶことができるでしょう。

Googleからの情報などをキャッチアップし、コツコツと改善を繰り返すことでGoogleマップ上での上位表示は可能ですし、その集客成果も大きなものになります。
ぜひこの記事を参考に、MEO対策について考えてみてください。

Webマーケティングで外注を検討中の方は以下の記事で選定のポイントを解説していますのでぜひご覧ください。

 

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関根諒亮 記事一覧

デジタルアスリート株式会社
インハウス支援部 課長
2018年4月、デジタルアスリート株式会社(旧:株式会社リスティングプラス)へ入社
そこからリスティング広告運用者として2年従事し、 Facebook広告にも携わる。3年目からは御社のWebチームへ配属され、4年目現在はチームのマネージャーを担当。

趣味は映画鑑賞、Manchester Unitedの試合観戦です。好きな色は赤色です。
好きな映画は『バタフライ・エフェクト』です。 エンディングの『Stop Crying Your Heart Out』が流れる瞬間は映画史に残るエンディングだと思っています。

仕事に関しては、関わってくれた方々への恩返しをモットーに出し惜しみをしない仕事の提供を意識しています。
いつかは自分の得た知識を生かして、地元の活性化に尽力できる様に、何でも知識を吸収していきます。
座右の銘は『未来を見て点を結ぶことはできない。 過去を振り返って点を結ぶだけだ。 だから、いつかどうにかして点は結ばれると信じなければならない。 』
byスティーブ・ジョブス 隣人は静かに微笑む

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