YouTube広告は代理店に頼むべき?代理店に頼むメリット・デメリットと、代理店の選び方を解説

  • 2022.5.18
  • 2023.2.20
  • 7,505 Views

YouTube広告は動画の需要が高い現代において、非常に注目されている広告です。

このYouTube広告を活用して、マーケティング活動を行っている企業も多くなっています。YouTube広告の運用には、広告用動画の制作や広告運用の設定のためのリソースやノウハウが必要です。

本記事では、YouTube広告の特徴から代理店に運用を依頼するメリット・デメリット、代理店の選び方について解説をします。

YouTube広告の特徴

まず運用する前に確認しておきたいYouTube広告の基礎知識についてお伝えしていきます。

YouTube広告は、YouTubeで動画を視聴する際に、動画本編が始まる前や、動画の視聴中に表示される動画広告のことです。YouTube広告は数種類あり、何秒か再生するとスキップできるものとできないものがあります。

この複数あるYouTube広告の管理は全て、Google広告の管理画面で設定することができます。宣伝したい商品やサービスに興味のあるユーザー層のみに配信ができるのがメリットです。

また、広告に興味のないユーザーは広告をスキップしますが、その際広告費は発生しません。よって、費用対効果が高い広告運用が可能です。

そして、YouTubeの18歳以上の国内月間ユーザー数は、2022年5月時点で7,000万人。これは18歳以上の日本人の65%以上に当たります。ユーザー数が圧倒的に多いプラットフォームなので、ジャンルや商品・サービス次第ではリスティング広告よりも高い効果が得られることもあるのです。

YouTube広告の運用は代理店に頼むべきか?

YouTube広告の運用を代理店に頼むべきか?その答えはイエスです。
YouTube広告の運用者の視点からその理由をお伝えします。

YouTube広告は動画広告である、というのが大きな理由のひとつです。

YouTube広告を配信するにはまず動画を用意する必要がありますが、動画の制作費は5分以内の動画だとしても、20〜30万円、またはそれ以上の費用がかかります。

自社にYouTube広告のノウハウが何もない状態で、高額な費用をかけて動画を制作しても、その動画で成果が上がらない場合、また同じ費用をかけて動画を作り直さなければなりません。
そして作り直したとしても、その動画が成果を上げられるかはわかりません。

YouTube広告もリスティング広告やディスプレイ広告と同様、運用型広告になりますが、テキスト広告やバナー広告と違うのは「見込んだ成果が出せなくてもすぐ差し替えられない」という問題点があります。

初めてのYouTube広告で成果を出すには、配信する動画自体のクオリティが重要になります。自社にノウハウが無ければ、どういった動画が反応を取れるか、というのは一切わかりません。

ノウハウが全く無い状態でYouTube動画をはじめるのは非常にリスクが高いと言えます。

自社にすでにYouTube広告のノウハウがある、動画の制作も自社でまかなえる(社内に動画制作のリソースがある)、という状況であればこの限りではありません。

YouTube広告の運用を代理店に頼むメリット

YouTube広告を代理店に依頼する3つのメリットをお伝えします。

ノウハウがあるため成果が出やすい

YouTube広告を運用する際、どの種類の広告を活用し、どのように運用・管理すればよいのかがわからないことがあります。そのうえ、広告の金額が適切かどうかの判断も難しいでしょう。

YouTube広告に特化した代理店は、これまでの運用経験からノウハウが蓄積されています。そのノウハウを活用して、広告主の目的やニーズを理解し、YouTube広告の効果を最大限に発揮させることができます。

人手不足を補える

動画広告の運用にはさまざまな工程があり、通常の広告運用よりもリソースが多くかかります。YouTube広告の運用にリソースが偏ることもあり、そうなっては他の業務に使う時間が減り、行き詰まってしまう可能性が高まります。

YouTube広告の運用・管理を代理店に依頼することで、定例ミーティングや確認作業のみで済み、他の本質的な業務に集中することができます。

質の高いクリエイティブを維持できる

広告代理店は様々なメディアを熟知しており、動画制作の選択肢は豊富です。さらに、映像制作に携わる熟練したクリエイターが動画制作に携わることにより、品質の高い動画広告が作れます。

また、ユーザーの興味を引くような想像力豊かなコンテンツが作れることも魅力のひとつです。

YouTube広告を代理店に頼んだ場合のデメリット

続いてYouTube広告を代理店に依頼するデメリットです。

広告の効果が代理店によって左右される

広告代理店では、広告運用の全プロセスを代理店が管理することになるため、広告の効果は代理店の熟練度にかかっています。広告主(運用代行を依頼する側)は、最も効果の高い代理店に依頼したいと思うのが当然です。

しかし、数ある代理店の中で、どこが最もスキルが高いのか、優秀かを判断するのは難しいことです。 そこで、YouTube広告だけでなく、Google広告の運用もできるGoogle認定の代理店を選ぶとよいでしょう。

また、広告主が代理店の効果に疑問を感じた場合、他の代理店にセカンドオピニオンを依頼することも、広告代理店の正確性を確保するための良い方法です。

運用代行の手数料が発生する

YouTube広告の運用代行を利用すると、運用の手数料を代理店へ支払うことになります。自社で運用すれば、発生しない費用が発生してしまうのがデメリットといえます。

しかし、これは手数料=余分な支出と捉えたらデメリットになりますが、自社で運用をしないかわりに自社のリソースが確保できるというメリットにもなります。

運用ノウハウを蓄積できない

YouTube広告の運用代理店を利用すれば、予算とクリエイティブの最終承認だけで、運用はすべて代行会社が行うため、プロセスが簡素化されます。

しかし、この方法では、YouTube広告の運用に関するノウハウを自社内にためにくいともいえます。 社内にノウハウを蓄積するためには、代理アカウントの公開をしてもらうことが必要です。そして、代理店の担当者にも、なぜその業務を行っているのか、疑問があれば質問をします。

また、代理店によっては自社での運用をバックアップしてくれるところもあるので、運用代行のサービスを利用しながら理解を深めていくことも可能です。

YouTube広告代理店の手数料はどのくらい?

ではYouTube広告の運用を代理店に依頼した場合、代行手数料はどのくらいかかるのでしょうか。

YouTube広告運用代行手数料の相場

YouTube広告の運用代行手数料の相場は月額10〜50万円の固定費が標準ですが、広告予算によっては広告費の20%〜を手数料に設定している代理店も多いです。

YouTube広告運用代行のサービス範囲

YouTube広告の運用代行手数料別に見るサービス提供範囲の傾向です。YouTube動画の配信目的と状況によって適切な代理店を選びましょう。

料金サービス提供範囲適した状況
月額10万円前後・広告運用
・計測設定
・レポート作成
・認知目的
・配信する動画が決まっている
・短期の期間限定配信
月額20~30万円・広告運用
・計測設定
・レポート作成
・動画ディレクター・コンサルタントより改善案の提案
・認知目的
・CV目的
・配信する動画が決まっていない
・自社で動画を制作できる
・長期運用前提
月額50万以上・広告運用
・計測設定
・レポート作成
・動画ディレクター・コンサルタントより改善案の提案
・動画制作
・認知目的
・CV目的
・それ以外の目的
・配信する動画が決まっていない
・自社で動画を作成できない
・長期運用前提

YouTube広告代理店を選ぶポイント

手数料以外の部分で、YouTube広告の代理店を選ぶポイントをお伝えします。

YouTube広告アカウントを広告主が閲覧できる

最も重要なポイントはYouTube広告アカウントを広告主が閲覧できる状態で運用しているか、という点です。

「代理店に運用を依頼することで自社ノウハウが貯まらない」を、代理店に依頼するデメリットとして上げなかったのは、この点が前提となっているためです。

YouTube広告を代理店に依頼したとしても、その運用状況を確認出来る状態であれば、自社にもノウハウは貯まります。仮に最初から運用がうまくいかなかったとしても、「うまくいかなかった事例」をノウハウとして貯めることが出来ます。もちろんうまくいった場合も同様です。

YouTube広告の運用を代理店に依頼する場合は、必ず広告アカウントを公開している代理店を選びましょう。

YouTube動画広告の制作サービスを提供している

YouTubeの動画の制作実績があるかどうかもポイントとして重要です。

YouTubeチャンネルもしくはYouTube広告動画の制作実績がある=ユーザーの反応が得られる動画制作のノウハウが蓄積されている、という事になるからです。

YouTubeチャンネル運用のコンサルティングサービスを提供している

YouTubeチャンネル運用のコンサルティングサービスを提供している代理店は、現時点では少数かもしれませんが出来れば押さえておきたいポイントです。

実はYouTube広告アカウントの管理画面上で取得出来るデータは多くありません。
YouTube広告として設定する動画はYouTubeチャンネル上にアップロードする必要がありますが、そのYouTubeチャンネルの管理画面では、広告アカウントのそれよりも有益な情報が得られます。

具体的には、YouTubeチャンネルのアカウントには「YouTube アナリティクス」といいうアクセス解析ツールがあり、動画の視聴回数や再生時間だけでなく、動画視聴者が何を経由して動画視聴に至ったのか、またどの関連動画から流入してきたのか、トラフィックソースの詳細が確認出来ます。

視聴者の年齢や性別、動画から離脱した視聴時間、視聴者が再生した他の動画やチャンネルなども把握できます。

そしてその多くは、YouTube広告アカウントの管理画面上では入手できない情報です。

広告運用の最適化にはデータ量が必要になります。
YouTubeチャンネルのコンサルティングサービスを提供している代理店は、YouTubeチャンネルで得られるデータの活用方法を把握しています。

広告運用だけでは入手できない、YouTube アナリティクスの多くのデータをYouTube広告の運用に活用することにより、YouTube広告のパフォーマンスを向上させることが可能になります。

YouTube広告のみのノウハウを持っている代理店と、YouTube広告とより詳細なユーザーデータを活用したYouTubeチャンネルのノウハウも持っている代理店、選ぶなら間違いなく後者です。

Google広告の広告運用代行サービスを提供している

YouTube広告はGoogle広告の管理画面上で設定します。
そしてYouTube広告の運用データはGoogle広告の運用に活用できます。逆も然りです。

YouTube広告の運用を検討する段階で、YouTube広告以外の広告媒体を全く出稿していない、ということはまず少ないと思います。クロスメディアマーケティングの重要性を理解しているためです。

YouTube広告を配信するのであれば、Google広告も同時に配信し、相乗効果を高める戦略が有効です。それ故にGoogle広告の運用ノウハウを持っている代理店を選択することが必須条件となります。

まとめ

YouTube広告で出来るだけ早く成果を上げたい場合、プロであるYouTube広告の代理店に依頼することが一番の近道です。

そして自社で運用ノウハウを貯めたい場合も、広告アカウントを公開している代理店に依頼すれば「自社に運用ノウハウが貯まらない」問題も解決できます。

今回ご紹介したYouTube広告の代理店を選ぶポイントを押さえて、成果とノウハウの両方を手に入れましょう。

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