リスティング広告運用歴10年の私がおすすめする便利ツール11選

  • 2021.4.21
  • 2021.7.13
  • 4,861 Views

リスティング広告は初期構築から始まり日々のチューニングや改善施策の立案と実施、報告のレポーティングなど、行う作業は多岐にわたります。

作業に時間が取れれてしまい、重要な改善施策の方に手が回せていないという人も結構いるのではないでしょうか。そんな作業時間を減らせる便利なツールを普段の広告運用の中で使用しているものを5ジャンル11種類を紹介していきます。

この記事を読んでいただければ今のあなたに必要なツールがわかることでしょう!

リスティング広告のツールについて

「リスティング広告のツール」と言っても、実際には非常に多くのツールが存在します。 この記事ではジャンルごとにツールを紹介していきますので、特に時間がかかって困っている作業から見ていただくと便利です。

キーワード関連のツール

キーワードプランナー

キーワードプランナーはGoogle広告の管理画面からアクセスして使うことができます。 https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/

キーワードの検索ボリュームや、実際に広告を出した際に想定されるクリック単価などを事前に調べることができます。また関連語句も調べることができ、キーワードを発想する際にも重宝するツールです。

主に初期構築の段階で、実際に広告を出したいキーワードについて調べる際に使います。
また関連キーワードは新しいキーワードを探すときにも便利です。 Google広告のアカウントを持っていれば使うことができ、ツール利用に代金はかかりません。

▼このツールを利用すべきケース
・広告を出したいキーワードのだいたいのクリック単価を知りたいとき
・キーワードのボリュームが知りたいとき
・キーワードの関連語句を調べたいとき

 

ラッコキーワード

ラッコキーワードはキーワードのサジェスト(予測変換)を中心に関連語句を調べることができるツールです。
https://related-keywords.com/

調べたいキーワードを入れることで大量のサジェストや、そのキーワードにまつわるQ&Aサイトの情報、Googleトレンドの情報を見ることができます。

ラッコキーワードは、主に複合キーワードを探す際に活用します。
「リスティング広告」という言葉に対し、関連してどのようなキーワードが検索されているかがわかるからです。

実際によく検索される語句が中心に表示されるためキーワードの検索傾向を知ることができ、誰でも無料で使うことができます。

▼このツールを利用すべきケース
・一度にたくさんの複合キーワードを調べたいとき
・新しいキーワードのアイディアがほしいとき
・広告を出したいキーワードがどのような意図で使われているか知りたいとき

 

類語同義語

名前の通り類語や同義語を調べることのできるツールです。
https://thesaurus.weblio.jp/

キーワード発想をしていると自分のボキャブラリーだけでは限界がありますよね。
そんなときは類語や同義語を調べてみましょう。 自分の知らなかった単語や言い回しが見つかることがあります。知らない言葉を知ることでキーワード発想は一気に広がります。

たとえば「リスティング広告」で調べると、類語・言い換えとして「検索連動型広告」が出てきます。 ツールを使うことでこのように同じ意味の別の言葉を調べることが可能です。

広告を出す時には主要なキーワードについて一度調べてみることをお勧めします。 特に自分が詳しくない業種などで広告を運用する際には重宝します。誰でも無料で使うことができます。

▼このツールを利用すべきケース
・同じ言葉で別の表現を知りたいとき

設定に関連するツール

Google Ads Editor

Googleが提供するGoogle広告の設定をオフラインで行うためのツールです。
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/ads-editor/

おそらく広告運用をする際に一番使うことになるのがGoogle Ads Editorです。というのも、管理画面で直接広告の設定を行うのは非常に時間がかかるからです。

追加のキーワードを設定したり、広告文を追加したり、複数のキャンペーンを同時に変更したりと、管理画面で直接設定変更を行うと時間がかかってしまう作業もGoogle Ads Editorを使えばオフラインで一気に変更できます。

Google広告にかかわる作業は、全てこのGoogle Ads Editorで対応することができます。 Google広告運用における必須ツールといえるでしょう。

使い方の詳細はこちらの記事をご覧ください。無料で使うことができます。

▼このツールを利用すべきケース
・初期構築のとき
・複数の広告やキーワードをまとめて調整したいとき
・キャンペーンや広告などを複製したいとき

 

Yahoo!キャンペーンエディター

簡単に説明をするならばGoogle Ads EditorのYahoo!版です。 https://promotionalads.yahoo.co.jp/dr/yce/

キャンペーンエディターを活用すれば、管理画面を直接触ることなくオフライン環境でスムーズにアカウントの設定変更ができます。

特にYahoo!は管理画面が重いので、大きな変更を加える際にはキャンペーンエディターが必須です。 初期構築でたくさんのキーワードや広告を登録するときはもちろん、普段の広告運用の中で変更を加える際にも使うことが多いツールです。

使い方の詳細はこちらの記事をご覧ください。

Yahoo!エディターももちろん無料で使えます。

▼このツールを利用すべきケース
・初期構築のとき
・複数の広告やキーワードをまとめて調整したいとき
・キャンペーンや広告などを複製したいとき

 

Googleの設定をYahoo!用に変換するツール

Google Ads Editorで作成したアカウントの内容をYahoo!キャンペーンエディターに簡単に移行するためのツールです。
http://inhouse.niche-marketing.jp/service/tips/tool/csv.html

リスティング広告の運用では、GoogleとYahoo!どちらも同時に広告を配信することが多いのですが、プラットフォームが違うためどちらもイチから設定しなければいけません。 それを解消するのが「変換ツール」です。

Google Ads Editorの設定内容をCSVファイルにエクスポートし、このツールを使えばYahoo!に入稿できる形に変換できます。 Googleの設定さえできていれば、Yahoo!側の設定が簡単にできる便利ツールです。エクセルが必須ですがツール自体は無料で使えます。

▼このツールを利用すべきケース
・Google広告の内容をまるっとYahoo!に移したいとき

運用サポート関連のツール

SHIROFUNE

国内ナンバーワンシェアの自動運用ツールです。
https://shirofune.com/lp2/

予算配分や入札調整などを、成果が出るようにすべて自動で調整してくれます。

また自社サイトを読み込ませるとキーワードや広告文の候補が出てきたり、伝えたいメッセージを入れると広告文を作ってくれたりする機能もあります。 広告の改善するときも、運用の結果から改善案の候補を提案してくれ、それをクリックするだけでかんたんに改善施策が実施できます。

代理店に任せるほどには広告予算がないし、代理店に払う代行費も抑えたい、と言うような場合はおすすめします。リスティング広告の効果を感じながらも、工数をかけずに管理ができるでしょう。

自社で広告を管理したいが、運用ノウハウがなく管理工数も割けないという場合には導入を検討してみてはいかがでしょうか。 利用料金は広告費の5%で、最低利用料金は2.5万円ですが、代理店に頼むことを考えると破格です。

▼このツールを利用すべきケース
・運用リソースがなく自動で任せたいとき
・運用の方法はわからないが自社で広告をやりたいとき
・手間を掛けずに広告を始めたいとき


レポーティング関連のツール

ATOM

ATOMは広告のレポートを自動で生成できるツールです。
https://www.atom.tools/

GoogleやYahoo!の広告だけでなく、Facebook広告、LINE広告、Twitter広告など多くの広告のレポートが簡単に作成できます。カスタマイズ性も高く自分のほしい形のレポートを簡単に用意できます。

レポートの機能以外にも広告の予算進捗の管理やアラートを出せたりと複数の広告アカウントを同時に運用している方には非常に便利なツールです。

代理店の導入も非常に多く400社以上の代理店が活用しています。 たくさんのアカウントを管理し、毎月レポートを作成しているのであればかなり時間の節約につながるでしょう。 利用料金は連携する広告のアカウント数によって変動します。詳しくは直接ATOMへお問い合わせください。

▼このツールを利用すべきケース
・レポート作成に時間を取られている
・複数のカウントのレポートを出したいとき

 

Databeat Explore

こちらもATOM同様にレポートを自動で生成できるツールです。
https://www.data-be.at/explore

レポートの形式がエクセルだけでなく、Googleデータポータルやスプレッドシートなど複数の形式で作成が可能です。GoogleやYahoo!の広告だけでなく様々な広告媒体のレポートを作成することが可能です。 集計できる形式が非常に多く、欲しいレポートを簡単に作成することができます。

また、ただレポートを作るだけでなく、広告のデータをBIツールやGoogleアナリティクスに反映させ広告の管理画面だけではできない分析をすることも可能です。 レポートを作成するだけでなく活用し、より広告運用の成果を上げていきたい方におすすめです。

▼このツールを利用すべきケース
・レポート作成に時間を取られている
・複数のカウントのレポートを出したいとき
・エクセルだけでなくデータポータルなどと連動させたい方

レポートの作成に関してはこちらの記事もおすすめです。

LP分析・改善関連のツール

Googleオプティマイズ

無料で使用できるGoogleが提供するABテストツールです。 https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/optimize/

LPのABテストをする際にはページを2つ用意し比較するケースが多いでしょう。
しかしGoogleオプティマイズを使えば新たにページを作らなくても、テストしたい部分をオプティマイズ上で編集し違ったパターンをテストできます。

もちろん従来のABテストのようにページを複数用意しABテストをすることも可能です。テスト結果は以下のように表示されます。

利用するにはGoogleアナリティクスを導入している必要があります。アナリティクスもオプティマイズもどちらも無料で利用できます。

使い方の詳細はこちらの記事をご覧ください。

▼このツールを利用すべきケース
・ABテストを行いたいとき
・LPではなくHPでもテストを行いたいとき
・Googleアナリティクスと連携してテストデータを見たい方

 

ミエルカ ヒートマップ

LPのヒートマップツールです。
https://mieru-ca.com/heatmap/

ランディングページにおける、ユーザーの動き(スクロール、アテンション、クリック)がヒートマップで計測できます。

ヒートマップを使えばLPの問題点を視覚的に分析することができ、LPの改善をスムーズに進められます。 LPの改善は広告運用とは切っても切り離せないものです。

ツールを活用し効果的に改善を進めましょう。 無料トライアルもあるのでまずはトライアルで使ってみることをおすすめします。
詳しい使い方はこちらをご覧ください。

▼このツールを利用すべきケース
・LPの改善を行いたい場合
・LPの分析をしたい場合

ツールを活用するときの注意点

ツールを利用するときに一番注意しなければいけないことは「何を解決したいかを明確にすること」です。

ここで紹介したツールはごく一部で、数多くのツールが存在します。
またツールの特徴も様々です。 目的が曖昧なまま「便利そうだ」と使い始めてしまうと、無駄に時間を使ってしまいます。

便利になるためのツールで余計な時間を使ってしまっては本末転倒です。解決したい悩みを明確にしてからツールを利用しましょう。

ツールを上手く活用して成果を最大化しましょう。

様々なツールを紹介していきました。 これらのツールを上手く活用すれば作業に使っている多くの時間を削減できます。今回まとめたツールは以下のとおりです。

それぞれのツールとおすすめのケース

■キーワードプランナー
・広告を出したいキーワードの代替のクリック単価を知りたいとき
・キーワードのボリュームが知りたいとき
・キーワードの関連語句を調べたいとき  

■ラッコキーワード
・一度にたくさんの複合キーワードを調べたいとき
・新しいキーワードのアイディアがほしいとき
・広告を出したいキーワードがどのような意図で使われているか見るとき  

■類語同義語
・同じ言葉で別の表現を知りたいとき

■Google Ads Editor

・初期構築のとき
・複数の広告やキーワードをまとめて調整したいとき
・キャンペーンや広告などを複製したいとき  

■Yahoo!キャンペーンエディター・初期構築のとき
・複数の広告やキーワードをまとめて調整したいとき
・キャンペーンや広告などを複製したいとき  

■Googleの設定をYahoo!用に変換するツール
・Google広告の内容をまるっとYahoo!に移したいとき  

■SHIROFUNE
・運用リソースがなく自動で任せたいとき
・運用の方法はわからないが自社で広告をやりたいとき
・手間を掛けずに広告を始めたいとき  

■AdNote
・運用リソースがなく自動で任せたいとき
・運用の方法はわからないが自社で広告をやりたいとき
・コストを掛けずに自動化を進めたいとき

■ATOM
・レポート作成に時間を取られている
・複数のカウントのレポートを出したいとき  

■Databeat Explore
・レポート作成に時間を取られている
・複数のカウントのレポートを出したいとき
・エクセルだけでなくデータポータルなどと連動させたい方  

■Googleオプティマイズ
・ABテストを行いたいとき
・LPではなくHPでもテストを行いたいとき
・Googleアナリティクスと連携してテストデータを見たい方

■ミエルカ ヒートマップ
・LPの改善を行いたい場合
・LPの分析をしたい場合

 
この記事を通して現在抱えている課題解決につながるツールが見つかれば幸いです。

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岡田雅裕

デジタルアスリート株式会社
インハウス支援部 課長
広告運用やランディングページ制作で大事にしているのは、表面的な数字を改善するだけではなく、お客様のビジネスに貢献することです。
部下を教育するときも、そのようなことを強く意識しています。二児の父で、休日は家族とキャンプに行くなどアウトドアを楽しんでいます。

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