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Webマーケティング業界とひとえに言えど網羅すべき事が多いため「実際どのようなスキルを身につけるべきか分からない」と途方に暮れる方も多いのではないでしょうか? Webマーケティング施策は大きく分けて3つに分類することができます。
どれか一つだけでなく各施策のスキル/知識を身につけることによって、引き出しが増え、最適解を導く確率をより上げることができます。 この記事ではWebマーケティングで必要なスキルとその習得方法を紹介します。 これからWebマーケティング業界に足を踏み入れようと考えている方から、すでにこの業界にはいるものの具体的なスキル指標を改めて理解したい方まで参考になる記事となっています。 これさえ読めば「各施策の詳細と自分がどのように何のスキルを身につけるべきか」が明確化します。
目次
Webマーケティングの3大施策とスキルの身につけ方
Webマーケティングは一言で言い表すと「Web上でサービス/商品の売上向上させる仕組みをつくる仕事」です。 その仕組みをつくる方法は多種存在していますが、大きくカテゴライズすると先述の通り下記3つに分類することができます。 それに伴って必要なスキルも分類されます。
どこかに穴があるとユーザーに狙った行動を取ってもらうことも難しく、また1回の行動にとどまりLTV(Life Time Value/顧客生涯価値)を伸ばすこともできません。 つまり、「集客施策」「接客施策」「リピート施策」いずれかに注力するのではなく、これらを網羅的に行うことがWebマーケティングで成果を出すためには重要となります。 では「集客施策」「接客施策」「リピート施策」、各施策でおさえておくべき知識・スキルを説明していきます。
集客施策
WebサイトやECサイトといった販促サイト/ページを作成したら、そこへユーザーを集める必要があります。 この集客方法には下記3つの代表的な方法があります。
①:Web広告(潜在層/準顕在層/顕在層別)
Googleなどで検索した際に、上位にサイト/ページを表示させるリスティング広告で顕在層にアピールしたり、潜在層に対してはWebサイトの広告枠に画像や動画を掲載するディスプレイ広告やSNS広告で認知を拡大し集客母数を増やすこともできます。 Web広告は媒体毎にユーザー属性が違うこともあるため、広告運用だけでなく、その特性を理解した上で「行動を促す」ライティングとデザインを広告に反映させるスキルが必要となってきます。 そのため、Web広告を運用される、もしくは学びたい方は下記5つのスキルを身につけるようにしましょう。 ■Web広告施策を行いたい方は下記スキルを身に着けましょう
※こちらの記事の下部にスキル一覧を記載しています
②:SEO(自然検索)
広告などで検索結果上位に表示させるのではなく、Webサイトを調整・更新することで検索結果をより上位に表示させるための施策をSEO(Search Engine Optimization)と言います。 サイト/ページを作成するだけではユーザーの流入は発生しないため、ユーザーに訪れてもらうために如何に上位に表示させ集客できるかが非常に重要となります。 SEOの掲載順序は「クロール(検索エンジンの巡回)とインデックス(データベースへの保存)、アルゴリズムによるサイト評価」によって決定されます。
そして評価は、Googleの定める数百ものアルゴリズムで決定されます。 つまりGoogleで評価を勝ち得るためには「検索に対するGoogleの方針」を理解し、それに則ってページ/サイトを作成する必要があります。 引用:検索に対する Google の方針 「検索に対するGoogleの方針」を確認すると「関連性と信頼性が最も高い情報を提供する」という考えが最上位に記載されています。 つまり「ユーザーが求めるコンテンツを提供できているかどうか」が評価を下す上で最も重要視されていることがわかります。 SEOで上位に表示させるため、そしてユーザーに「有益だ」と思ってもらうためにSEOにならではのライティング手法を学ぶ必要があります。 ■SEO施策を行いたい方は下記スキルを身に着けましょう
※こちらの記事の下部にスキル一覧を記載しています
③:SNS
SNSはコミュニケーションや連絡手段として広い層が使用しており、今ではなくてはならないツールとなっています。 SNSでの検索特有の「#(ハッシュタグ)検索」でユーザーの投稿を見ることができます。 これらの投稿ではユーザーボイスや口コミのような使用者の忌憚ない声を知ることができ、購入するか否か判断するための情報を得ることができます。 引用:miicooochan2022年4月27日投稿(Instagram) SNS運用をしていく上では「ユーザーが興味を持ってくれるか」「有益と思ってくれるか」「発信する世界観にズレがないか」が非常に重要です。 SNSについて詳細を知りたい方はこちらの記事を確認してみてください。
SNSはテキストよりも画像の占有率が高い媒体のため、どのようなデザインだとユーザーの目を引くことができるか学ぶ必要があります。 ■SNS施策を行いたい方は下記スキルを身に着けましょう※こちらの記事の下部にスキル一覧を記載しています
接客施策
接客施策フェーズでは大きく分けて下記2つの施策を行います。
①:Webサイト/ページ構築
ユーザーに狙った行動をとってもらうためにも、「見やすく分かりやすいサイト/ページ」を作成することが重要になります。 引用:香西 睦(2016)『だから、そのデザインはダメなんだ。 WebサイトのUI設計・情報デザイン 良い・悪いが比べてわかる』 構築するためには大きく分けて下記3つのスキルが必要になってきます。
■Webサイト/ページ構築を行いたい方は下記スキルを身に着けましょう
※こちらの記事の下部にスキル一覧を記載しています
②:Web解析
サイト/ページの改善効果を最大化するためにも、ユーザーが狙った行動をとってくれているのかデータを適切に分析する必要があります。 ▼分析内容
■Web広告施策を行いたい方は下記スキルを身に着けましょう
※こちらの記事の下部にスキル一覧を記載しています
リピート施策
新規顧客の獲得ももちろん重要ですが、繰り返し商品/サービスを購入してくれるリピーターの獲得・確保は売上を安定的に伸ばしていくには非常に重要と言えます。 また、新規顧客獲得よりもすでに商品/サービスを受け取った顧客の方が再購入を促すのに要するコストも安く済みます。
引用:ドレイトン・バード(2016).『セールスレターの成功技術』P6.ダイレクト出版 売上を安定的に上げるためにも、購入数を上げるための施策のコストを下げるためにもリピート施策は不可欠なものと言えます。 リピーターの獲得には下記2つの代表的な方法があります。
①:メールマガジン
お得な情報や新商品の情報を伝えるなどして「次回の購入」を促します。 しかし常に商品の話やセールスのみだと「押し付けがましい」「自分にとって有益ではない」とユーザーに思われてしまう可能性が高くなるため、ユーザーにとって有益な情報を送るなどしてメールマガジン送付リストを醸成していく必要もあります。 引用:デジタルアスリート株式会社公式LINEより どの媒体や広告からメールマガジンを登録したのかによってターゲットの認知レベルや訴求も変わってくるため、媒体特性は理解しておく必要があります。 また、行動変容を促さなくてはいけないため、セールスライティングはスキルとして身につけましょう。 そして、HTMLメールやLINEで画像を送ることも想定してデザインも学んでおくと、より強いメールマガジンを作成することができるようになります。 ■メールマガジン施策を行いたい方は下記スキルを身に着けましょう
※こちらの記事の下部にスキル一覧を記載しています
②:SNS
集客施策でSNSを紹介したように、ユーザーを集めるためにSNSを使うことも多いですが、リピートしてもらうためにSNSを使う事例もあります。 引用:カゴメ株式会社(KAGOME)_Instagram 例えばカゴメ株式会社(KAGOME)のInstagramを見てみると、商品を使ったレシピが紹介されています。 これによってユーザーが購入した商品の使い方を具体的に示すことができ、「買ったは良いものの使っていない」→「次の購入はない」ということにならないよう消費を促すことができます。 また、他商品を紹介することもできるため、同商品のリピートのみならず他の商品への展開も見込めます。 上記ではInstagramの例を紹介しましたが、他にもFacebook、Twitter、TikTok、LINEなどの媒体があげられます。 ■SNS広告施策を行いたい方は下記スキルを身に着けましょう
※こちらの記事の下部にスキル一覧を記載しています
スキルの身につけ方
いずれのスキルにおいても身につけ方として最も近道なのは『実際に運用してみる/手を動かしてみること』に限ります。 しかし、そもそもの基礎知識をまず独学で身につけたい、という方に向けてWebマーケティングにおいて必要な下記のスキルを各々紹介していきます。
もちろん全てのスキルがあるに越したことはないですが、「広告運用のため」「LP作成のため」など、求める能力に対してつけるべきスキルを以下にまとめましたので参考にしてみてください。 ■広告を運用したい方
■LPを作成したい方
■SEO施策を行いたい方
■数値分析と立案
①:媒体特性
広告の媒体はターゲットの認知レベルによって使い分ける必要があります。 また、ターゲットの認知レベルは5つに分けることができます。 ▼ターゲット(顧客)の5つの認知レベル
▼意識/認知レベル別媒体 これらの違いを理解して、媒体の選定をした上で「ゴールを設定」「運用方針の決定」「施策の実施」を行う必要があります。
■顕在層 すでに商品を探している層は「課題解決のための商品やサービス」を検索する傾向にあります。 そのため、検索/リスティング広告の代表格である「Google広告」「Yahoo!広告」で検索結果上位に表示させて確度の高い層にアプローチすることが推奨されます。 ▼検索/リスティング広告をより深く学習する方法としては下記がおすすめです
■準顕在層/潜在層 課題解決の方法を「知っている」のか「知らない」のかでこの層は線引きされています。 5つの認知レベルではターゲットは明確に分けられますが、広告の媒体としてはそこまで細かく分けなくても大丈夫です。 この層へは表面化していない課題に気付かせる、というきっかけを与える必要があるため「SNS広告」が合っている、と認識してもらって問題ありません。 ▼SNS広告をより深く学習する歩法としては下記がおすすめです
②:広告運用
広告媒体によって運用設定方法や施策の考え方は変わってきます。 各広告の運用方法は下記で学ぶことができます。
広告運用は管理画面のアップデートも早く、1年前、半年前の知識では参考にならないことも多々あります。 そのため、書籍よりは情報更新頻度の高い「Yotuube」「ブログ」などを使って学習する方が情報の流れに取り残されず知識を身につけることができるでしょう。 また、Web広告は少額から広告出稿ができる数少ない手法です。 そのためまずは少額からでも運用してみることが成長に最も早く繋がります。 YouTubeを見ながら一緒に配信設定を学ぶことはもちろん可能ですが、実際に設定を行うことで「あれ、この設定ってなんだろう?」「こんな項目なかったぞ」など発見があるため、運用環境を用意してみて実践とともにスキルを身に着けてください。 補足ですが、情報更新頻度の高いTwitterも学習ツールとしてオススメですが、どうしてもテクニックや最新情報にフォーカスしてしまうため、Twitterはある程度スキルが身についてからチェックするといいでしょう。
③:セールスライティング
セールスライティングはその名の通り「商品/サービスを売るためのライティング技法」です。 広告で使うライティングというと「イメージコピー」を想起する方もおおいですが、イメージコピーは「想像を掻き立てる」「印象に残る」といったもののためセールスライティングとは異なります。 ▼イメージコピー例 引用:JR東海『そうだ京都、行こう。』2001年 夏 清水寺 ▼セールスライティング例 引用:デジタルアスリート株式会社『Wrich』 商品/サービスの優位性をターゲットのニーズに当てはめて、行動を喚起させるライティングは専門性が高くしっかりと学習する必要があります。 ▼学習ツール
ライティングの型や構成に流行はありますが、「書く技術」は不変的なもののため書籍などをつかっての学習が付け焼き刃的にならない最も本質的な学習方法になるでしょう。 学習方法としては、もちろん本を読むということも一つの手ですが、下記3つの方法をとると定着と理解がよりスピーディーに進みます。
また、セールスライティングはアメリカと比べると日本はあまり普及しておらず、セールスライティングができる人材は少ないです。 そのため、セールスライティングができるようになるとかなり市場価値としても高くなるため是非身につけてください。
④:SEOライティング
SEOライティングも前述のセールスライティング同様で不変的なスキルです。 下記の方法で学習が可能です。
SEOライティングには「情報を探しているユーザーに分かりやすく適切に情報を届ける義務」があります。 どのように書けばユーザーが分かりやすく有益だと思ってもらえるのか、そのことを第一に考えて記事を書くようにしましょう。 ではユーザーに「有益だ」「求めていたものだ」と思ってもらえるようなページ/サイトはどのように作成すればいいのか。 それをGoogleに適切に評価してもらうためにどうすればいいのか。 これらに関しては下記の記事に詳細がまとめられているのでよろしければチェックしてみてください。
また、SEOのアルゴリズムアップデートの情報のキャッチはTwitterやブログが最も早いです。 下記ブログは海外の情報をいち早く伝えてくれるため、「今」の流れにあった記事を作るためにもチェックするようにしましょう。⑤:デザイン(クリエイティブ作成)
どのように商品/サービスの強みをアピールすれば売れるのか、ユーザーの悩みにどのようにアプローチすれば反応してもらえるのか、これらを考えながらデザインを作成する必要があります。 デザインの基礎的な知識から、上記のようにどのように考えて具体的にデザインに落としていけばいいのか、を学ぶ方法をいくつか紹介します。
デザインの流行り廃りはもちろんありますが、デザインの基本をおさえるためにも書籍で学習したり、画像作成ツールの使用方法をYouTubeで確認したり、と使い分けて学習するといいでしょう。 また、デザインに関しては狙ったターゲットにとって親近感があるものか否かという点も重要になってきます。 ▼20代に向けたエモいデザイン 引用:サントリーほろよい.2022年2月5日Tweet 上記デザインはどちらかというとブランディングに寄ったデザインではありますが、20代の感性に触れるデザインで作成されています。 (30代後半以降の方からすると少し懐かしさを感じるデザインではないでしょうか?) ターゲットは何に興味関心があるのか、今どういったデザインが流行っているのか、競合はどのようなデザインで攻めているのか、と周りを観察することによって得られるヒントは沢山あります。 日常にデザインの参考やヒントは沢山散りばめられているので、是非学習だけにフォーカスせずに日頃からデザインに沢山触れて引き出しを増やすようにしましょう。 学習方法とは違いますが、広告クリエイティブに関して学びたい方にとって基礎をまとめているため、よろしければ下記記事を見てみてください。
⑥:アクセス解析
アクセス解析を行う上で少なくとも下記2つのスキルを身につける必要があります。
これらは下記方法で学習することができます。
もちろんブログなどで学習することもおすすめなのですが、実際の操作画面など見ながらの方が分かりやすい傾向にあるため、YouTubeなどで操作確認をしながら学ぶのがいいでしょう。 また、ヒートマップに関しては比較的直感で操作ができるUIになっているため、「学習しないと使いこなせない」ということは起こりにくいと考えられます。 しかし、大枠を学びたいという方は下記にまとめてあるのでチェックしてみてください。
まとめ
Webマーケティング施策は大きく下記に分類することができます。
どれか一施策だけでなく、網羅的に行うことがWebマーケティングで成果を出すためには重要となります。 この導線の中で一つでもコンセプトが違うとたちまちユーザーは違和感を感じて離脱してしまうので一貫性を持って「集客施策」「接客施策」「リピート施策」に取り組みましょう。 また、基本的にスキルは実際に手を動かすことで初めて身につくものですが、
といった方法で学習することも可能です。 しかし、Webマーケティング業界は変化の早い業界のため、古い情報を学んでしまうこともあります。 TwitterなどのSNSを利用したり、実践の場を設けたり、他運用者と意見交換を行うなどしてスキルと知識の新陳代謝は常に図っていきましょう。
1,890社以上の支援実績と最新のWebマーケティングノウハウで、あなたのビジネスを支援。売上・集客を最大化します。
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