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Google広告は、Googleが提供するWeb広告であり、世界で一番有名な検索プラットフォームに掲載できます。他の媒体と比べてもユーザー数が最も多いのが特徴です。
リスティング広告やディスプレイ広告、YouTube広告など配信できる広告の種類も豊富であるため、向いている商材や配信目的も多いです。
本記事では、Web広告を始めるなら最初に導入したいGoogle広告について詳しく解説していきます。
目次
Google広告とは
Google広告(GoogleAds、旧:GoogleAdWords)は、Googleが提供するWeb広告です。主にGoogleの検索エンジンや提携パートナーサイトに表示されます。
Google広告を利用することで、企業や個人は効果的にユーザーをターゲットし、ビジネスに活用できます。ターゲットの種類も豊富であるため、予算が少ない、地域限定ビジネスなどニッチな業界でも十分な効果が期待できます。
Google広告を活用するメリット
Google広告には独自のメリットが複数存在します。今回はその中でも代表的なメリット3つを紹介します。
●Googleのさまざまな掲載面に配信でき、ユーザーへのリーチ数も期待できる
●広告主の目標に合わせて活用できる
●広告費の管理が簡単である
Googleのさまざまな掲載面に配信でき、ユーザーへのリーチ数も期待できる
Googleは検索、ディスプレイ、YouTube、マップなどあらゆる箇所に配信できます。どの購買フェーズのユーザーにも配信できるため、認知~獲得目的まで対応できます。
Googleの利用ユーザー数も多いので、どの商材・サービスでの広告配信でも十分な広告効果の検証ができる可能性が考えられます。
広告主の目標に合わせて活用できる
Google広告はマーケティング目標に合わせて、配信目標や配信面を選択できます。
商品やサービスに合わせて最適な配信面で、最適なターゲットに広告を配信することで広告の費用対効果を向上させることができます。
具体的には、広告配信時のコンバージョン率やクリック率が最大化されます。配信目標を設定せずに配信することもできますが、配信で得られる効果が低くなってしまうため、必ずキャンペーン目的を設定しましょう。
配信目的 | 詳細 |
販売促進 | 商品・サービスの購入数を最大化する |
見込み顧客の獲得 | 自社商品・サービスに関心あるユーザーからのリード数を集める |
ウェブサイトのトラフィック | 見込み顧客に自社のウェブサイトへの訪問を促す |
アプリのプロモーション | アプリのインストール数及びエンゲージメントの向上を促す |
ブランド認知度の比較検討 | 主に新規ユーザーに向けて商品・サービスの認知度を最大化する |
来店数と店舗売上の向上 | レストランや販売代理店への来客数と売上の向上を最大化する |
弊社では、主に商品・サービスの売上向上を目的にする案件が多いため、「販売促進」を目標にしています。それぞれのビジネス目的に応じて設定してみましょう。
広告費の管理が簡単である
Google広告では、配信地域や時間帯を絞って少額の予算からでも広告をスタートすることができます。
初めは低予算からテスト的に広告を開始し、安定してコンバージョンを獲得できるようになった後、広告費を増やし売上の拡大を目指すことがおすすめです。
また配信終了後の支払い方法を請求書に設定すると税金が自動で設定されるので、配信調整するときに税金を考慮する心配もありません。
さらに一つの管理画面で複数のキャンペーンを管理できる「共有予算」もあるので予算の管理がしやすくなっています。
▼共有予算についてはこちらから
Google広告から始めることをおすすめする理由
Web広告を始めるなら、まずはGoogle広告から検討することをおすすめします。
以下に他の媒体からではなく、Google広告から始めた方がいい理由を解説していきます。
検索ユーザーにアプローチできる
検索エンジンのシェア割合では、Googleは約8割のシェアを占めています。Yahoo!やBingなどの競合サービスと比べ突出して利用ユーザー数が多くなっています。
検索ユーザーは顕在層の割合が多く、商品やサービスの成約に繋がりやすいユーザーにアプローチできます。まずは見込みの高い顕在層のユーザーを獲得し、その後潜在層向けの認知広告でビジネスを拡大してく戦略が一般的です。
その他、Gmail、YouTube、マップ、カレンダー、Google Play、翻訳など多くのユーザーに利用されるサービスを多数展開しています。この記事を読んでいるあなたも、Googleのサービスを使わない日の方が少ないのではないでしょうか。
引用:https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/all/japan
複数の広告フォーマットで配信できる
Googleでは検索エンジン、サイトへの掲載、Youtube、Map、Gmailなどさまざまなサービスがあります。Googleサービスが複数提供されていることで広告でも「検索広告、ディスプレイ広告、動画広告、ショッピング広告」など多様な広告フォーマットが使えます。
さまざまな配信面があるため、ユーザーの購入段階に応じたアプローチをすることが可能です。目的に合わせて、最適な配信フォーマットを利用してメッセージを届けることができます。
顧客が商品やサービスの購入に至るまでの行動をフェーズ化したものをマーケティングファネルといいます。広告配信する商品やサービスごとにマーケティングファネルを設定することで、どの段階のユーザーをターゲットにするかを明確にしていきましょう。
マーケティングファネルについて詳しく知りたい方は下記記事からご確認ください。
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デジタルアスリートにぜひご相談ください。
これまで1800社を超える企業様をご支援の中で得られた知見を基に、経験豊富なコンサルタントが貴社の戦略設計からWeb広告の最適解をご提案いたします。
Google広告のデメリット
Google広告にはメリットだけではなくデメリットもあります。
Google広告のデメリットを2つ紹介しますので、注意して配信していきましょう。
●参入障壁が低いため、競合が多い
●広告運用の専門的なノウハウが必要
参入障壁が低いため、競合が多い
Google広告は、誰でも広告を小額から配信できるので多くの競合が存在します。そのため一部のキーワードや業界では競争が激しいことでクリック単価が高くなり、広告費用が高騰する場合があります。
競争の激しいキーワードでは、広告の採算が合わず撤退せざるを得ないケースもあります。
以前、担当していた整体院様では「整体院ぎっくり腰」「整体院腰痛」「整体院ヘルニア」など症状名のキーワードを設定していました。1ページ目に表示させるためには、クリック単価200円以上必要なことが多くCPA(顧客獲得単価)が高くなりがちでした。
競合が多い広告媒体であるため、Google広告のキャンペーンを変更するなど採算の合う広告配信を検討してみましょう。
広告運用の専門的なノウハウが必要
Google広告を効果的に運用するには、広告の複雑な設定と運用に関する専門知識が必要です。また日々広告で得られる成果が変わるため毎日キャンペーンを確認しなければなりません。
常に分析と改善を繰り返していかないと目標とする結果を出すことは難しいため、情報収集とその情報を元に施策に反映させていく必要があります。
自社に広告に精通している人がいない場合は、代理店に運用を依頼するのがおすすめです。
もちろん代理店で運用する場合には代行手数料がかかるので、将来的に自社運用に切り替えたい場合はインハウス化(社内で広告運用できる体制を整えること)ができるかどうか代理店に確認してみましょう。
Google広告の課金方法について
Google広告に主に4つの課金形態があります。配信目的に応じて課金方法を選びましょう。
課金方法 | 詳細 |
クリック課金 | 広告がクリックされるたびに課金されます |
インプレッション課金 | 広告は1,000回表示されるたびに課金されます |
コンバージョン課金 | 商品購入など広告管理画面上で設定した特定のアクションが行われるたびに課金されます |
広告視聴課金 | 広告が視聴されるたびに課金されます |
クリック課金
クリック課金はユーザーが広告をクリックした回数によって費用が決まる課金体系です。クリック単価は同じキーワードで広告出稿をしたい競合他社とのオークションによって決定します。
1クリック100円~1,000円以上とキーワードによって大きく異なります。基本的にサービスの単価が高いものや利益率の高い商品でキーワード単価が高騰しやすくなります。具体的には、不動産・金融サービス・医療関連サービス・転職などの関連KWはクリック単価が高騰しやすい傾向があります。
キーワードごとのクリック単価はGoogle広告「キーワードプランナー」で確認できます。
インプレッション課金
インプレッション課金では広告が1,000回表示されることに費用が発生する課金体系です。そのため、クリック率の高い広告を作成することができれば費用を抑えることができます。
サービスの認知拡大を目的とした広告配信にも向いています。
コンバージョン課金
コンバージョン課金はユーザーが問い合わせや購入など設定したアクションに至った場合のみ支払う課金体系です。設定している目標コンバージョン単価に応じて請求金額が決まるため、日用品や食品、雑貨のような低単価の商品が向いています。
条件を満たしている場合のみ使用できる課金方法のため該当の条件を満たすかアカウントを確認して見ましょう。
▼コンバージョン課金を行う条件
●過去30日間にアカウントのコンバージョン数が100件を超えている
●コンバージョンの90%以上がクリックから7日以内に発生している
広告視聴課金
動画広告の1回の視聴に対して支払いが発生する課金体系です。課金されるのは、ユーザーが動画を30秒間(30秒未満の広告の場合は最後まで)視聴された場合のみです。
そのため広告を最後まで見てくれるユーザーのみコストがかかるので、コンバージョンに繋がりやすいユーザーが多くなります。
Google広告はどのくらいのコストで集客できるの?
実際にGoogle広告で集客するにはどのくらいのコストがかかるか気になる方も多いのではないでしょうか?弊社の事例(店舗ビジネス、通販、BtoB)を用いて集客コストについて紹介します。
業種 | CVポイント | CPA(顧客獲得単価) |
店舗ビジネス(整骨院) | 問い合わせ | 予算10万円で15~20件程 (顧客獲得単価:6千円前後) |
通販(美容系商材) | 商品購入 | 予算10万円で10件程 (顧客獲得単価:1万円前後) |
BtoB(SaaSサービス) | 問い合わせ | 予算10万円で3件程 (顧客獲得単価:3万円~4万円前後) |
代表的な例として店舗、通販、BtoBの事例を挙げましたが、業種や価格、CVポイントによって集客コストは大きく変わります。
法人向けのサービスや、顧客のLTV(顧客生涯価値)が高い商材は企業も広告費を多くかける傾向があるためCPAも高騰しやすくなります。
Google広告の種類
Google広告のメリットの章でも少し触れましたが、Google広告にはさまざまなキャンペーンがあります。キャンペーンを理解することで、商品やサービスに最適な広告配信をできるようになります。
この章ではGoogle広告で配信できる7つのキャンペーンについて解説していきます。
種類 | 特徴 |
検索キャンペーン(GSN) | ユーザーがGoogle検索を使用して、検索行動をした際に画面の上部や下部に記載されるキャンペーンです |
ディスプレイキャンペーン(GDN) | Google広告を掲載できる200万以上のウェブサイトや動画、アプリを通して、世界中のインターネットユーザーの90%以上に広告を表示できます |
動画キャンペーン | YouTubeで動画を再生する際や、動画の再生途中で配信されるキャンペーンです |
ショッピングキャンペーン | ユーザーが商品名で検索した際に、検索画面のショッピング枠に表示されるキャンペーンです |
デマンドジェネレーションキャンペーン | Googleが保有するサービスのフィード面に配信できるキャンペーンで、具体的にはYouTube、Discover、Gmailに配信されます |
P-MAXキャンペーン | 1つのキャンペーンでGoogle広告枠全てに広告を配信でき、コンバージョンに基づき成果を最大化させます |
アプリキャンペーン | Google Play、Apple App Storeのアプリダウンロードを促すための広告です ユーザーが広告をクリックすると、直接アプリストアに遷移する仕組みになっています |
検索キャンペーン
検索キャンペーンは検索結果に広告を表示して、Google検索を利用しているユーザーにリーチできます。一般的に「リスティング広告」と呼ばれ、検索結果の上部に広告が表示されます。
検索キャンペーンは、ユーザーの検索クエリに関連した広告を表示するため、ユーザーの意図に合わせて的確な広告を訴求できます。ユーザーに最適な広告を訴求することができれば、広告の費用対効果が高まります。自ら積極的に検索行動をしている顕在層のユーザーに広告を表示できるため、成果に繋がりやすい特徴があります。
向いている商材としては、高単価な商材(不動産、リフォーム、金融商品など)やリピートが見込める商材(通販商品など)、知名度がある商材(指名検索される)です。反対に、知名度もなく利益率の低い商品は検索広告を出稿しても費用対効果の合わないケースが多いです。
ディスプレイキャンペーン
Googleのサービスに加えて、何百万ものウェブサイトやアプリに掲載され、世界中のユーザーにアプローチができます。検索広告と比較すると、ユーザーのニーズは弱いですが、ターゲット数は多くなります。
クリエイティブにテキスト・画像・動画を使うことができるため、ユーザーに視覚的なアプローチができます。商品やサービスの認知度向上やブランディングに有効なキャンペーンです。
引用:価格.com
動画キャンペーン
動画キャンペーンは主にYouTubeで配信される動画に掲載することができます。テキストや静止画の広告より情報量が多いため商品やサービスの認知拡大~販売促進まで幅広い目的で使用することができます。
また動画キャンペーンの中に選択できるフォーマットが5つあります。それぞれ特徴がありますので配信結果に合わせて使い分けていきましょう。
●スキップ可能なインストリーム広告
●スキップ不可のインストリーム広告
●バンパー広告
●インフィード動画広告
●アウトストリーム広告
●マストヘッド広告
スキップ可能なインストリーム広告
動画の前後、または途中で再生される動画広告です。開始5秒でユーザーはスキップできるので、最初の5秒でいかにユーザーを引き付けられるかを考えてクリエイティブを作成してみましょう。
スキップ不可のインストリーム広告
メッセージ全体をユーザーに伝えることができます。時間は15秒と30秒があるのでストーリー性のある動画を作成して配信してみましょう。
バンパー広告
他の動画の再生前、再生中、再生後に流れる6秒以下の動画広告です。広告をスキップすることはできないのでインパクトのある広告を配信し、認知度向上におすすめです。
インフィード動画広告
ユーザーが動画コンテンツを見つける場所(主にYouTubeの検索結果)に表示されます。ユーザーにはサムネイルとテキストが表示され、クリックすることで動画が再生されます。YouTubeに掲載されている動画のようにサムネイルとタイトルを意識したクリエイティブ作成を行い、認知度向上を目指しましょう。
アウトストリーム広告
Google動画パートナー上のウェブサイトとアプリに表示されます。表示されると動画が再生されますが、音声は流れません。(動画をクリックするとミュートが解除されて音声が流れます)
YouTube以外にも配信できることから、多くのリーチを集めるのにおすすめです。
マストヘッド広告
YouTubeのホーム最上部に表示される動画広告です。YouTubeを視聴するユーザーのほとんどがホームを視聴するので認知度向上に最適です。
P-MAXキャンペーン
P-MAXは2021年から始まった新しいキャンペーンです。1つのキャンペーンでGoogle広告のすべての広告枠に広告を配信できるメニューであり、 蓄積されたコンバージョンのデータに基づき広告が配信されます。他のキャンペーンと異なり、広告の運用をAIにお任せできる点が特徴です。
目標と予算、広告文、画像、動画などを登録したら、その後の運用はほとんど媒体側に任せることができるので調整にかける工数を減らすことができます。私が以前担当した複数の案件においても、既存のキャンペーンの成果を上回ることがよくありました。
具体例としては、美容系の商材で検索広告の1/5のCPAで獲得できたケースがありました。大きな要因としてクリック単価がP-MAXキャンペーンの方は検索の半分以下であり、より成果の良いプレースメントに配信できていたからと推察しています。
その反面、P-MAXキャンペーンは機械学習による自動配信のため成果が悪化した際に要因を追求しにくい、獲得したコンバージョンデータの質が悪いと後の配信にも悪影響を与えるというデメリットも存在します。
自動化によって工数が削減できる反面、成果が悪化した場合は別のP-MAXキャンペーンを作成して配信することをおすすめします。
P-MAXキャンペーンについてさらに詳しい解説は下記記事を参考にしてください。
ショッピングキャンペーン
ショッピングキャンペーンでは、検索結果に画像と商品情報をセットで表示することができます。ユーザーが検索したキーワードによって表示されるため、リスティング広告のような「検索連動型」のキャンペーンになります。
Google Merchant Centerに商品情報を登録し、その登録情報に基づきユーザーが検索したキーワードに合わせて広告が表示されます。ECサイトを持っており、複数の商品を販売したい場合におすすめです。
ショッピングキャンペーンについてさらに詳しい解説は下記記事を参考にしてください。
アプリキャンペーン
アプリを宣伝したい際に、ユーザーにリーチできるキャンペーンです。
広告は Google の関連サイト全体に掲載されます。これには、Google 検索、Google Play、YouTube、Googleディスプレイ ネットワーク、AdMob、Discover、Google検索パートナー、アプリ広告をホストするサイト運営者などが含まれます。
広告がクリックされると、Google Play StoreやApple Storeに遷移されるためアプリのインストールなどのアクションへ繋げることができます。
デマンドジェネレーションキャンペーン
デマンドジェネレーションキャンペーンはファインドキャンペーンの後継として、ユーザーの行動履歴を元に配信されるキャンペーンです。
YouTube(TOP・ショート動画・インストリーム広告)、検索、Discovery、Gmailに表示されます。
特にYouTubeショートはスマホで見るユーザーが多数を占めるので、スマホで購入できるようなEC通販の商材と相性が良いのが特徴です。
デマンドジェネレーションキャンペーンについてさらに詳しい解説は下記記事を参考にしてください。
Google広告で設定可能な広告表示オプション
Google広告には広告表示オプションという機能があります。広告表示オプションとはGoogle広告が設定を推奨する機能であり、代表的な例でいうとリスティング広告に商品やサービスの補足情報を掲載できる機能です。
▼赤枠部分が広告表示オプションです
広告表示オプションの種類と特徴は下記図のとおりです。
広告表示オプションの種類 | 特徴 |
サイトリンク表示オプション | 検索広告に関連リンクを追加できます。関連リンクは、ユーザーが広告をクリックした際に特定のページに直接アクセスできるようになります |
構造化スぺニットオプション | 商品のラインナップやサービスの詳細を追加することができます |
コールアウト表示オプション | 検索広告に短いフレーズやテキストを追加できます。これらのテキストは主要な広告コピーの下に表示され、広告の特徴やメリットをユーザーに伝える役割を果たします |
電話番号表示オプション | 広告に電話番号を追加できます。ユーザーは直接広告から電話することができます。緊急性の高いサービス(鍵の修理や、水回りのトラブルなど)には特に向いています |
画像表示オプション | 説明文の横に画像を表示させることで、ユーザーに視覚的に訴求することができます |
価格表示オプション | 広告に商品やサービスの価格を表示することができるオプションです。ユーザーは一目で商品と価格を確認でき、気になったユーザーは商品ページに直接行くことができます |
プロモーション表示オプション | セールなどの情報をユーザーに届けることができる広告表示オプションで、「〇%オフ」などの提示ができるため、ユーザーの反応を高めることができます |
販売者評価表示オプション | Google広告において広告主またはサービスが、ユーザーから高い評価を受けていることをアピールできる広告表示オプションです。5段階の星で評価され、ユーザーからの評価を高めることができれば、競合企業との差別化を図ることができます |
アプリリンク表示オプション | 広告の下に、指定したアプリストアのリンクを表示するオプションです。自社のアプリサービスを持っている場合などに、アプリのダウンロードを誘導することが可能です |
リードフォーム表示オプション | このオプションを設定することで、ユーザーは直接問い合わせフォームから資料請求などができるため、フォームの送信を促すことができます |
住所表示オプション | 住所や店舗までの距離などの情報が表示される広告表示オプションです。店舗系のビジネスでは、場所を伝えることが何より大切なため設定すべきオプションになります |
アフィリエイト住所表示オプション | 自社の商品が最寄りの小売りチェーンで取り扱われていることを告知できる広告表示オプションです。小売りチェーン店とディーラーしか設定できない点に注意が必要です |
設定すべき広告表示オプションについては下記記事を参考にしてください。
Google広告のターゲティング
Google広告にはターゲティングの選択肢が豊富にあります。ターゲティングの選択肢は他の媒体と比べ、かなり細かく詳細な部分まで選択できるため優れています。
例えば、地域ターゲティングで市の範囲までしか指定できない媒体も多い中、Google広告では場所を住所で指定し、そこから半径kmといった選択できます。
以下に、Google広告で設定できるターゲティングについて解説します。
ユーザー属性
Google広告では「年齢」、「性別」、「世帯収入」、「子供の有無」のユーザー属性を設定することができます。
ユーザー属性を設定することで、商材・サービスのターゲットに合ったユーザーに対して配信することができます。
アフィニティカテゴリ
「アフィニティカテゴリ」では趣味や習慣、ライフスタイルに該当するユーザーに対して広告配信できます。スポーツ、旅行、健康、ファッションなど多くのカテゴリーがあります。
設定可能なアフィニティカテゴリは下記のとおりです。狙いたいターゲットに下記の趣味が含まれている可能性が高ければ設定してみるのをおすすめします。
銀行、金融
美容、健康
フード、ダイニング
家庭、園芸
ライフスタイル、趣味
メディア、エンターテイメント
ニュース、政治
ショッピング好き
スポーツ、フィットネス
テクノロジー
旅行
乗り物、交通機関
参考:Google公式「アフィニティカテゴリのターゲティング」
購買意向の強いセグメント
購買意向の強いセグメントは、特定のテーマに対して、積極的に情報収集したり、比較したりしているユーザーをターゲティングする方法です。主なテーマの一覧はこちらです。
アパレル、アクセサリ
自動車、車両(部品、修理)
ベビー、子供用品
美容グッズ、サービス
ビジネス サービス
パソコン、周辺機器
家電
一般消費者向けソフトウェア
出会い、交流サービス
教育
雇用
金融サービス
ギフト、行事
家庭、園芸
不動産
スポーツ、フィットネス
通信
旅行
購買意向の強いセグメントは、設定したオーディエンスセグメントごとのコンバージョン数を確認することができるので、分析や施策作成に役立てることができます。
カスタムオーディエンス(カスタムセグメント)
「カスタムオーディエンス」はキーワード、ウェブサイトのURL、アプリなどを指定することで、特定の商品やサービスを調べ、購入を検討しているユーザーに効果的にアプローチできます。例えば、猫のソファを販売している会社が、「猫を飼っている人」をターゲットとして広告を配信する場合は以下のように設定することができます。
キーワード:「猫 グッズ」「猫 ソファ」「猫 ごはん」など
URL:猫のグッズ販売店のURL、猫のごはんが販売されている通販サイトのURLなど
アプリ:猫の体調管理アプリなど
リマーケティング
Google広告のリマーケティングは、自社のウェブサイトやアプリに訪れたユーザーに、再度広告を表示することができます。
リマーケティングは興味のあるユーザーに再度リーチできるため、お問い合わせや購入などコンバージョン率の改善が見込めます。
リマーケティング広告に関しての詳しい記事はこちらから
トピックターゲティング
トピックターゲティングは、特定のウェブサイトやウェブページのトピックに関連するコンテンツに広告を表示します。トピックターゲティングは、特定のテーマやカテゴリーのサイトをターゲットにして配信することが可能です。配信する商品・サービスに興味のあるユーザーはどのようなサイトを見ることが多いかリサーチして見ましょう。
以下は調理用具を販売している場合、調理に関連するウェブページ(レシピサイトなど)に広告を表示することができる例です。
プレースメントターゲティング
Google広告のプレースメントターゲティングは、特定のウェブサイトやウェブページに広告を表示する広告ターゲティングの方法です。この方法使用すると、広告主は広告が表示される具体的なウェブサイトやページを選択し、特定のオーディエンスにリーチできます。
たとえば、中古車販売店が自動車関連のウェブサイトに広告を表示することで、ターゲットといているユーザーに効率的にアプローチすることができます。反対に、相性の悪いサイトを除外設定することもよくあります。
その他のターゲティング
その他、代表的なターゲティングとして、以下の3つがあります。
曜日・時間帯
曜日・時間帯を設定できるターゲティングで、特定の曜日や時間帯に広告表示を設定することができます。
たとえば、店舗ビジネスで火曜定休日のお店が、火曜日だけ広告を配信しない、BtoB系
のサービスで土日は配信しないことがよくあります。
地域
地域ターゲティングでは、特定の地域や場所に広告を表示する方法です。
飲食店、クリニックなどの店舗型のビジネスや、サービスエリアが限られるビジネスで有効になります。
店舗から半径3キロに広告を配信など、商圏エリアのみに配信することが可能です。
デバイス
配信するデバイスを設定できるターゲティングで、スマートフォン、タブレット、パソコンから選択することが可能です。
たとえば、BtoBビジネスであればパソコンのみで配信する。
コンバージョンが電話問い合わせのみの場合、スマートフォンのみに配信するなど設定できます。
Google広告の始め方
実際にGoogle広告を始める方法について解説します。
Google広告はアカウント・キャンペーン・広告グループという3階層で成り立っています。アカウント→キャンペーン→広告グループという順番で階層が成り立っているため、広告を配信する場合も同じ手順で作成を行います。
まずはGoogle広告のアカウント作成を行います。
Google広告アカウントの作成方法
Google広告アカウントの作成は以下の7つのステップで行います。
2:会社名を入力する
3:表示されるページのURLを入力する
4:最初のキャンペーンを作成する
5:支払い方法を設定する
6:アカウントを確認する
7:連絡先情報の入力
詳しい作成方法については、以下の記事で紹介しています。キャンペーン、広告作成方法についても合わせてご確認ください。
Google広告を運用する際の注意点
キーワードの選定と管理
適切なキーワードを選定し、競争が激しいキーワードの入札額を管理します。成果の見込めないキーワードは除外し、キーワードリストを最適化します。
運用をしていく中で、成果の良いキーワードを追加したり、逆に成果の悪いキーワードを停止するなど定期的にキーワードをメンテナンスすることで効果的な運用が可能です。
品質スコアの向上
Google広告は品質スコアを使って、広告の品質と関連性を評価します。品質スコアが高い広告は、低いコストでより多くの表示とクリックを獲得できます。
広告が表示される指標を広告ランクといいます。広告ランクは下記図式で表すことができます。
品質スコアを高めるためには、推定クリック率、広告の関連性、LP(ランディングページ)の利便性・広告の関連性が重要です。品質スコアが高ければ、入札単価を高めなくても広告の上位表示が可能となり、結果としてクリック単価を下げることができます。
ランディングページはウェブ上の営業マンとも呼ばれ、広告の成果に大きな影響を与えます。いかに良いアクセスを集めても魅力的なランディングページがなければ、目標としている成果は見込めないでしょう。
品質スコアについて、詳細に知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
広告のクリエイティブとA/Bテスト
広告のテキスト、画像、タイトルなどのクリエイティブ要素を最適化し、A/Bテストを行って広告の効果を向上させます。
A/Bテストについて、リスティング広告の見出しを例にすると
A:「今だけ1,000円」夏の脱毛お試しキャンペーン実施中!
B:「今なら50%OFF」夏の脱毛お試しキャンペーン実施中!
上記例のように同じ価格訴求でも表現方法によって成果が変わる可能性があります。訴求は同じだが内容を変えてテストすることがABテストです。
広告は配信して終わりではなく、常に目標に向けて分析と改善を繰り返していきましょう。
予算管理
キャンペーンごとに予算を設定し、広告費用をコントロールできるようにします。予算を過度に使いすぎないようにしましょう。
検索広告の場合、季節的要因によって最大設定している日予算の2倍近く消化する可能性があります。
毎日こまめに予算進捗確認をする必要があります。
広告規制に注意
近年、広告の表現について厳しくなってきています。合理的な根拠なく「No.1」などの表記をしたことにより景品表示法違反(優良誤認表示)になった事例があります。
広告文やクリエイティブの訴求でも消費者に誤解を与えないように法令を遵守していかなければなりません。
引用:根拠乏しい「No.1」広告、消費者庁が調査へ 違反相次ぎ
まとめ
Google広告は、Googleのサービスを利用する世界中のユーザーにリーチできます。もちろん、SEOやYouTube、SNSなどのメディア運用を中心にマーケティング活動をしている企業もありますが、メディアを育てるには時間やお金をかける必要があります。
来月や3ヶ月後など短期で成果を求める場合、Web広告の利用を検討してください。そしてWeb広告を利用するのであればGoogle広告はほぼ必須の媒体といえます。
Google広告は精度の高いターゲティングや様々な配信面に広告を配信することができるため、商品やサービスによって最適な配信を行うことが可能です。ただ誰でも、小額から広告を配信することができるため参入障壁が下がり、企業間の競争で広告費が増加傾向にあります。
そのため、費用対効果が合わず撤退になってしまうケースもあります。
反対にユーザーの反応から分析、改善を繰り返すことで、広告により売上が何倍も増える企業様もあります。ユーザーに魅力的な商品やサービスを届けられるよう、日々最適な広告戦略を考え実行していきましょう。
Webマーケティングの成功確率を高めるには…
1800社を超える企業様のご支援の中で得られた知見を基に、
経験豊富なコンサルタントが貴社の戦略設計からWeb広告の改善案をご提案いたします。
- 2024年の最新情報、類似業種で獲得好調な媒体とは?
- 既存の広告を分析すると、伸びしろはどれぐらい?
- LPやCRM部分まで総合的に分析、売上UPをするには?
- よりコストを削減するインハウス体制に移行するためには?
無料相談では上記のポイントをお伝えします。
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